
こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は恒例のショアジギング講座をやっていきましょう。
今日のテーマは「ショアジギングにおけるナブラ攻略におすすめなメタルジグと選び方」について。
青物狙いでショアジギングをやっていると、運がいいと遭遇することもあるナブラ。
ナブラが出ているということは当然のことながら青物が岸近くに回遊してきており、まさに餌を捕食しているタイミング。
釣果を上げる大きなチャンスになるのは間違いなんですが、いざナブラを打ってみると全く食わなかったり・・・・。
ナブラが出ている状態というのはイージーゲームに見えて実は繊細なこともあり、メタルジグのチョイスが大きく結果を分けることもある。
今回は普段毎日のように釣行を重ねて生活している私の実釣経験に基づき、ナブラ打ちに適したメタルジグの選び方と、実際に使い比べてきた中でのおすすめアイテムを抜粋して紹介。
今後の釣行時におけるアイテム選びの参考になったらうれしく思う。
目次
ナブラ攻略に適したメタルジグの形状・選び方
ナブラ攻略におけるメタルジグ選びについて、まずは覚えておくと役立つ基本的な考え方を紹介しておこう。
メタルジグは2種類に分けて考える
正直言うと、簡単に釣れるイージーモードのナブラ打ちではどんなメタルジグを使っても適当に表層付近を引いてくればガンガン釣れる。

こういう状況下ではジグのセレクトは慎重になる必要は全くなく、センターバランス~リアバランスのよく飛ぶジグを使えば問題ない。
しかし、状況によってはナブラの中にルアーが入っているのに青物が無視してくる状況があり、こういう状況においてはメタルジグのチョイスで釣果が大きく影響を受ける場面もある。
私の場合、メタルジグのシルエットやアクションを選んでくるナブラを打つ状況下での選択肢としては
- コンパクトシルエットなメタルジグ
- 潮抜けが良く、超高速引きに対応できるメタルジグ
このような特性を持つメタルジグを使い分けて狙うことが多い。
これで食わない時は、飛距離が多少犠牲にしてプラグを入れてみたり・・・・。といった具合でルアーをローテーションする。
1.コンパクトシルエットのメタルジグ
ナブラ攻略の際、よく使うメタルジグの1つ目の系統がコンパクトシルエットのアイテム。

コンパクトで重量の割にサイズが小さいメタルジグは、アジやイサキなどを狙う時にも意外な効果を発揮することがある。
ナブラが出ている際、ベイトフィッシュの大きさが小さい場面というのは意外と多いもの。
特に小型のブリの幼魚やサバ・ソウダガツオなどの食わないナブラでは、小さいサイズのカタクチイワシやシラスサイズのベイトを偏食していることがある。
小型のベイトフィッシュを偏食している状況ではタングステン素材のメタルジグなど、コンパクトなシルエットのアイテムを使うことで対応すると良い。
2.潮抜けが良いメタルジグ
2つめは潮抜けが良く、バタバタと大きく動きすぎないメタルジグ。

これらもナブラ狙いに使うメタルジグとしては非常に優秀で、主にスリムな形状のものを好んで使用している。
バタバタと大きな波動で動くメタルジグはアピール力の面では優れている。
しかし、餌となるベイトフィッシュの動き・波動と比較すると魚が違和感を感じるためか、しっかりと潮を受けて大きく動くメタルジグは見切られやすい傾向が見られたり。
こういう時は、スリム形状でナチュラルなスイミングを見せるメタルジグを超高速巻きやフォールからの急加速で使ってみるのが私のおすすめだ。
ざっくり紹介するとこんな感じで、ナブラ打ちに使用するメタルジグは2種類に分けて考えてみるとシンプルで分かりやすいだろう。
ナブラ攻略におすすめなコンパクト系メタルジグ
まずは、コンパクトシルエットで極小ベイトを偏食する青物狙いに効果的なアイテムから紹介していこう。
ダイワ TGベイト

- 素材:タングステン
- 重量ラインナップ:20g、25g、30g、45g、60g
- 重心バランス:センターバランス
- フック:フック別売り
TGベイトは鉛よりも比重が大きく、コンパクトなシルエットが特徴となるタングステン素材のメタルジグ。
センターバランスの形状でオーソドックス、マイクロベイトパターンといえば超定番のメタルジグになる。

アクションの大きさは平均的で、ただ巻きで使ってもしっかり動いて若干おとなしめの水平フォールでアピールする。
マイクロベイトを捕食する青物を狙いたい時、まず最初におすすめするのがこのメタルジグになる。
▼【関連記事】TGベイトの詳しいインプレッションはこちら
ジャッカル ラスパティーンTG

- 素材:タングステン
- 重量ラインナップ:10g、15g、20g、30g、40g
- 重心バランス:センターバランス
- フック:フロントダブルアシストフック付き
どんなコンパクト系ジグを使ったらいいのか分からない方に、まずおすすめするのはどちらかといったら超定番で入手も楽なTGベイトかな。
そして2つめの候補としておすすめなのがジャッカルのラスパティーンTG。
パッと見ではこちらもオーソドックスな形状のタングステン素材のメタルジグになる。
使用感の違いとしては、ラスパティーンTGの方がアクションのピッチが細かく、フォールアクションはこちらの方がイレギュラーに良く動く印象。
重量ラインナップに関しては10gからと、超小粒なところからラインナップがあるのも魅力のアイテムになる。

TGベイトよりも小刻みに動くジグが欲しい時や、超小粒のライトウェイトのジグが欲しい方におすすめだ。
どちらもコンパクトなタングステンジグとしては非常に使いやすく、まずは気になる方を1種類持っておけば問題ない。
▼【関連記事】ラスパティーンTGの詳しいインプレッションはこちら
ジャクソン ギャロップロングキャスト

- 素材:鉛
- 重量ラインナップ:22g、32g、42g
- 重心バランス:リアバランス
- フック:フロントシングル+リアトリプル
3つめの候補は鉛素材のギャロップロングキャスト。
鉛素材のジグとしては非常にコンパクトなメタルジグ。

このジグは極端ではないもののリア寄りの重心バランスをしており、厚みのあるボディ形状と相まって非常に良く飛ぶ特性を持つ。
ヒラヒラとしたボディ形状のTGベイトやラスパティーンTGよりも飛行姿勢は安定しやすい。
タングステン素材のジグは価格的に手が出しにくい方や、そこまで小さなシルエットのジグにこだわらなくても食ってくる状況下ならば、ギャロップロングキャストはかなり使いやすいアイテム。
▼【関連記事】ギャロップロングキャストの詳しいインプレッションはこちら
高速巻きでナブラ攻略におすすめなメタルジグ
次に紹介するのは、主に中速~超高速巻きでもアクションが破綻しにくいおすすめメタルジグ。
スローなアクションや波動が強いメタルジグを見切ってくる状況下において、ハマると非常に強い破壊力を見せるアイテムを厳選してある。
オーナー 投技ジグ

- 素材:鉛
- 重量ラインナップ:15g、20g、25g、30g、40g、50g
- 重心バランス:センターバランス
- フック:フロントシングルアシストフック
投技ジグはオーソドックスな細身のセンターバランス形状のメタルジグ。
左右非対称+若干扁平気味の左右非対称な形状をしており、アクション・フォール時のアピール力としてはスリム系メタルジグとしては中間的な特性を持っている。
この手のセンターバランスのジグの中では飛距離も安定しており、ナブラ打ち・高速巻き用のメタルジグとしてのファーストチョイスにおすすめかな!

ジャーク・巻き・フォールと全てのアクションが平均して高次元でバランスされており、どんなスリム系ジグを選んだらいいかわからない方に最適なアイテム!
▼【関連記事】投技ジグの詳しいインプレッションはこちら
リトルジャック メタルアディクト05

- 素材:鉛
- 重量ラインナップ:30g、40g、60g、80g
- 重心バランス:センターバランス
- フック:フロントダブルアシスト
リトルジャックはメーカー的にはマイナーな存在だが、このメタルアディクト05は独特な超細身のボディでタフな青物に対して強い効果を発揮する印象がある。
細身のセンターバランス・ややロングなボディ形状になるが、抜群な飛距離とナチュラルなスイム・水平フォールで使い勝手は非常に良好。
超高速巻きで使用してもアクションが破綻しにくく、中速で泳がせた時とのアクションの差が小さいのがお気に入りだ。

アピール力としては若干控えめになり、ジグを見切ってくるナブラ攻略にも最適な特性を持っている。
投技ジグよりも遠投性に優れているが、操作感・引き抵抗は若干小さめになるぞ。
▼【関連記事】メタルアディクト05の詳しいインプレッションはこちら
オーナー 撃投ジグレベル

- 素材:鉛
- 重量ラインナップ:30g、40g、60g、80g、100g、130g、180g、230g
- 重心バランス:フロントバランス
- フック:フック無し
3つめのメタルジグはオーナーの撃投ジグレベル。
このジグは上の2つがセンターバランスのメタルジグに対し、フロントバランスのメタルジグになる。
これによって水平姿勢を作り出しやすく、フォール中はかなりイレギュラーにヒラヒラとアクションするのでアピール力は強い。
一方で巻きにおけるアクションはロールが中心になるのでややおとなしめで、アピール力の強弱がつけやすい。

使い方としてはゆったりとしたジャークや水平フォールからの緩急をつけた高速巻きにスイッチしたり、逆に高速巻きからの滞空時間のある水平フォールに移行したり。
ジグの動きに緩急をつけてナブラを打ってみると、アクションを変えたとたんにガツンと良いバイトが拾えることも多いね!
ただしフロントバランスのジグになるので、飛距離に関しては上の2つよりも劣りやすい特性がある。
どちらかといえばショアジギング中級者以上の方向けかな。
▼【関連記事】撃投ジグレベルの詳しいインプレッションはこちら
まとめ
今回は「ショアジギングでのナブラ打ちにおすすめなメタルジグ」について紹介してきた。
とりあえずどんなジグを選んだらいいのか分からない初心者の方は、いきなりたくさんジグを揃える必要は全くない。
私のおすすめとしては、今回紹介した
- コンパクトシルエットのメタルジグ
- 潮抜けが良くて高速巻き対応のメタルジグ
これらをとりあえず1つずつ用意するだけでも、スタートとしては十分。
青物狙いのショアジギングは「回遊さえあればだれでも釣れるし、釣れない時は魚がいないだけ」と考える方も多い。
しかし、これは半分正解で半分は間違い。
今まで私はショアジギングに限らず、様々なジャンルの釣りをやってきた。
青物に関しては船からのジギングだったり、餌釣りで狙ったり・・・・。
特に船釣りをやってみると分かるんだけど、青物といっても魚群探知機に反応がビッシリと出ていても食わない時はそう簡単には食ってこない。
当然ショアジギングにおいてもこれは当てはまること。
食い渋った状況下においては、ジグのシルエットや波動・操作方法によって明らかに反応は変わる。
慣れてくると周りの倍以上釣果を出したり、1人だけ釣れる状況だって存在している。
まずはシンプルに・難しく考えずにショアジギングに挑戦してみて、徐々にアイテムや釣り方の引き出しを増やしていって欲しいね!
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