こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はショアジギング用のメタルジグを紹介。
オーナーから発売されている撃投ジグレベルの使用感やアクションの質・私なりの使い方をインプレッション。
撃投ジグレベルは市販のジグの中でもジャーク後の滞空時間が長く、ヒラヒラとした水平姿勢で魚に対して長く・強烈にアピールする特性を持っている。
この特徴をうまく利用することで低活性気味の青物を攻略したりするのに役立ち、他の撃投ジグシリーズとの使い分けも可能になる。
今回は撃投ジグレベルの特性について少し詳しく解説していくので、ショアジギング用メタルジグを探している方の参考になったらうれしく思う。
前置きはほどほどに、さっそく本題へと話を進めていこう!
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【実釣比較】撃投ジグシリーズのおすすめな使い分け・特徴を徹底解説!
撃投ジグレベルインプレ動画
撃投ジグレベルの特徴や基本の使い方・実際のヒットシーンなどを動画で紹介してあります。
よろしければ参考にしてみてください。
撃投ジグレベルのスペック・カラーラインナップ
撃投ジグレベルのスペック・カラーラインナップについて簡単にまとめておこう。
- 重量:30g、40g、60g、80g、100g、130g、180g、230g
- 重心設定:フロントバランス
- フックセッティング:フック別売り
撃投ジグレベルは30g~230gのラインナップで、ライトショアジギング~磯の大型青物を狙ったガチ系のショアジギング・オフショアジギングまで対応できる。
重心設定はショアキャスティング用メタルジグとしては数少ないフロント寄りのバランス。
この重心特性を活かした使い方・使い分けをするのがポイントになってくる。
カラーラインナップについては重量によってバリエーションに差があり、30g・180g・230gについては#01~#20までの展開だ。
なお、撃投シリーズはフックが別売りとなっている為、使用する際は自分でアシストフックを取り付ける必要がある。
曲がり・塗装剥がれに強い!
撃投ジグ各アイテムはステンレスプレートを内蔵しており、他社の一般的なメタルジグよりも非常に硬くて曲がりにくい。
これによって磯やテトラ・堤防などにジグをヒットさせても折れ曲がることがほぼ無く、抜群の耐久力だ。
また、ホロ・コーティングの質と折れ曲がりにくい特性によって塗装の剥離も起こりにくく、使い続けてもボロボロと一気に塗装が剥がれ難いのも高評価だね!
この撃投ジグレベル1つでかなりの数の青物をキャッチしたが、大事に使えば細かい歯型や傷はあっても大きな塗装剥がれは起こりにくい。
撃投ジグレベルを「サクッと」インプレ!
撃投ジグレベルの使用感について、私なりの印象を簡単にまとめてみよう。
- 飛距離:センターバランスのジグと同レベルの飛距離!
- フォール:ローリング・イレギュラーなスライドを伴う水平フォール
- アクション:滑走~フォールの滞空時間が長い。巻きで使用すると潮抜けが良く、ナチュラルなスイム
- 使い方:ワンピッチジャークを主体に、中速~高速巻きによるアクション変化で食わせる
- ターゲット:青物狙いを中心に、ヒラメやマゴチなどの底物狙いにも使える
ざっくりとインプレするとこんな感じで、重心設定の割にはよく飛ぶ飛距離とジャーク後の水平姿勢の滑走・フォールが大きな特徴だろう。
撃投ジグレベルの飛距離
まずはショアジギング用メタルジグを選ぶ時の大きなポイントとなる「飛距離」についてだ。
フロント重心の割にはよく飛ぶ
撃投ジグレベルは一見するとボディの中央付近に重心がある「センターバランス」のように思えるが、若干頭側が肉厚に作られている。
いわゆるフロント重心のメタルジグになるんだけど、この手のジグは飛距離が犠牲になることが多い。
フロント重心のメタルジグはキャスト時の飛行姿勢が乱れやすく、グルグルと回転しやすい傾向がある。
しかし撃投ジグレベルの場合はフロントバランスのメタルジグの中では遠投性に優れており、センターバランスのメタルジグと大差ない飛びを見せる。
実際に私が30gの撃投ジグレベルをキャストすると、100m~105mほどの飛距離が出せている(PE1号使用、ラインのマーキングにて測定)。
ワンランク重たい40gになると100m台後半~110m程度の飛びをみせ、ショアジギングでの使用において必要な飛距離は確保できており、ボディ形状のバランスの良さがうかがえる。
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ミスキャストによる飛距離低下
飛行姿勢がキッチリ決まれば十分な飛びを見せる撃投ジグレベルだが、雑に投げたり、手投げになるとグルグル~っとジグが回転してしまって飛ばなくなるので要注意。
この点はセンターバランスやリアバランスのメタルジグと比較すると「飛距離の安定度」は低くなり、飛行中の姿勢が少し崩れると修正しにくさはどうしても存在している。
なのでキャストする際はジグの姿勢が綺麗に収まるよう、振りかぶったところで一度ルアーを静止し、状態からロッドをバットからキッチリ曲げ込む意識でキャストすると良い。
手首だけで「ピュッ」とキャストしたりすると、ミスキャストの原因になりやすいからね。
フォールアクション
撃投ジグレベルの特徴でもあるフォールアクションについて、少し掘り下げて紹介していこう。
秀逸な水平フォール
フロント重心設定の撃投ジグレベル。
海中ではセンターバランスやリアバランスのメタルジグよりも水平姿勢をキープしようとする力が強く働くため、ヒラヒラッとした水平姿勢でフォールする。
このフォールアクションは非常に食わせ能力が高く、多少ラインテンションを掛けて使用しても水平姿勢が乱れにくいのは大きな特徴になる。
状況によってはストンと素早く沈下するジグの方が反応が良いこともあるが、水平姿勢のフォールは魚種問わずに強い食わせ効果があり、誰が使っても簡単に綺麗な水平姿勢を作り出しやすいので落とし込み中のバイトが狙いやすい。
撃投ジグレベルと似たアイテムにノーマルの撃投ジグがあるが、ジャーク後の滑走幅やタメ・フォールの滞空時間は「レベルの方が大きく・長く」作られている。
この辺りの微妙な違いを使い分けられるようになると、誘いの幅が広がって様々な状況への対応力が高まるはずだ。
イレギュラーなスライド+ロールアクション
撃投ジグレベルのボディは左右非対称+中心部に背骨が通ったような形状をしている。
これによってフォール中はイレギュラーな左右へのスライド+キラキラっとしたキレのいいロールアクションが加わる。
なのでフォール中のアピール力はかなり高いジグになり、ジャークで誘ってフォールで食わせる使い方に適したアイテムに仕上がっている。
撃投ジグレベルの使い方・アクションの質など
撃投ジグレベルのおすすめな使い方やアクションの質について紹介していこう。
使い方のコツ:ジャーク後のテンションを意識!
フロントバランス設計によりジャークに対するレスポンスが非常に高い撃投ジグレベル。
ロッド操作を与えて使用する時に意識したいのが、ジャーク後のラインテンションになる。
ロッドやリーリングの緩急でジグにアクションを伝えた後に一瞬テンションを抜くことで、このジグの良さがより発揮される。
フロントバランス設計によってジグに伝わった力が横方向に変化しやすく、テンションを抜くことによって海中でワイドな滑走を見せるぞ。
また、狭い範囲で繰り返しジャークアクションを与えやすいので、低活性な魚に対してジグを繰り返し見せることが可能になる。
つまり、一般的なセンターバランスやリアバランスのジグよりも一定層にジグを留めて使用することができるってわけだね。
だから青物狙いはもちろん、ヒラメなどの底物を狙う時にも使い方次第で対応できる。
ジャークアクション(ワンピッチジャークメイン)
撃投ジグレベルを使用する時は、基本的にはワンピッチジャークでOKだ。
ワンピッチジャークだけでも、テンションの抜き具合や速度・大きさの変化を作ることで誘いのバリエーションはある程度作れる。
私の場合はワンピッチジャークを主体に1/2ピッチジャークを入れることがあるが、大型の青物を狙う場合はロングジャークを入れるのも面白い。
先ほども紹介したようにジャーク後のテンションをうまく抜いて滑走状態を作るのがコツになるが、あえてテンションを抜かない連続的なジャークもコンビネーションさせるのがおすすめ。
例えば、
- 誘いのジャーク:テンションを抜かない連続的なワンピッチ・1/2ピッチジャークを4回~5回位
- 食わせのジャーク:テンションを抜きつつのワンピッチまたはロングジャークを3回~4回位
- フォールを入れて着底・またはレンジを入れなおし
こんな感じで、テンションを抜かないジャークで魚をジグに寄せてからテンションを抜いたジャークで食わせるイメージ。
なお、誘いのジャークはスロー~若干速めまで試すことが多く、食わせのジャークはスローでゆったりめの操作を多用する。
高速巻き・ジャカ巻き
ジャーク後の滑走やフォールアクションに目が行きがちな撃投ジグレベル。
誘いの主体はジャークによる縦後方の誘いでOKなんだけど、予想以上に強い破壊力があるのが高速巻き。
フロントバランスの撃投ジグレベルを早巻きで使用すると、潮抜けが良い為にバタバタと暴れることなくナチュラルなローリングアクションを見せる。
アピール力が高い良く動くジャーク・フォールアクションとは対照的なナチュラルな高速引きを混ぜることで、縦の動きに食ってこない青物にバイトさせることができる。
ロッドを固定したただ巻きでもOKだし、小刻みにロッドを動かしながらのジャカ巻きでも良い。
私の場合はハンドル2回~5回程度の高速巻きをジャークとフォールのセットの間に入れることが多いが、巻き速度はルアーを回収するくらいの速度くらいのハイスピードがメインだ。
ジャーク・フォールのコンビネーションで食ってこない時、高速巻きを混ぜると急にバイトしてくることは意外と多い。
実釣動画
実際に私が撃投ジグレベル40gを使い、コンビネーションジャークでカツオ類を狙います。
ジグを意図通りに操作して狙ったタイミングで食わせていくので、参考にしてみてください。
撃投ジグレベルのフックセッティングについて
最後に、撃投ジグレベルのフックセッティングについて紹介しておこう。
フロントアシストフックオンリー
撃投ジグレベルを青物狙いのショアジギングで使用する際、8割方はフロントのアシストフックのみのフックセッティングで使用する。
私の場合現在はライトショアジギングがメインだが、基本スタイルとしてはフロントにダブルのアシストフックを使ったこんな感じのフックセッティングをベースにしている。
大型の青物を狙うのであれば、フックの貫通力とトラブル回避を考えてシンプルなシングルのアシストフックにするのもおすすめだね。
フロント+リアアシスト:食い渋りの青物
基本はトラブルが少なくフック絡みなどの余計なストレスを防げるフロントフックオンリーで使用するが、ショートバイトで掛かりが悪い時はリアフックを入れることもある。
リアフックにはショートタイプのシングルのアシストフックを入れる形が私のお気に入りで、こんな感じのセッティングになる。
トリプルフックを使用するとリーダーを拾いやすくなるデメリットがあるし、魚へのダメージが大きくなりやすい。
なので青物狙いの時にトリプルフックを使う機会はほとんどない。
ヒラメなどの底物狙い・フッキング重視の場合
青物狙いの場合はヒラメなどの底物狙いと比較するとフッキング率の悪さやバラシが目立つことは少ない。
しかし、ヒラメやマゴチのようなフラットフィッシュを狙う時は、フッキングの難しさと口が硬いことによるバラシが気になりやすい。
なのでヒラメやマゴチを狙う時はフロントにダブルのアシストを基本に考え、リアフックはトリプルフック、またはダブルのショートタイプのアシストフックを使用する機会が多い。
ただしこのフックセッティングの場合は、海中で大きなジャークやラインスラッグを多用するジャークをするとフックがリーダーに絡みやすくなるので要注意。
底物狙いの場合は小刻みなジャークがメインになるので、ジグのコントロールが適切にできればフック絡みは殆ど起きないが。
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