こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はマゴチ釣り講座をやっていきましょう。
今日のテーマは夜釣りでマゴチを狙う時のコツやルアーの選び方など、釣果に繋げるために知っておくと役に立つ知識を紹介します。
内容に関しては全て管理人の実釣実績に基づいたものになっています。
今回の解説を参考に、今後釣行する時の参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やヒラメ・マゴチ釣りに関する実績としては
- 年間釣行数250~300以上。基本的に毎日フィールドに立ち続けています
- 渓流釣りや小物釣り~船釣りまで、餌・ルアー・フライと、ジャンル問わず各種の釣りができます
- 静岡県中部地区にてヒラメ・マゴチを月間100枚以上・半年で300枚以上(全てショアからの釣果)
- プロスタッフとしてメーカーから勧誘経験あり
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方解説の利用あり
こんな感じで、それなりに実績を残していて信頼も得ています。
夜釣り・ナイトゲームでマゴチを狙う時の基本・コツ
魚の視界が狭くなる
夜にマゴチやヒラメを狙う時、私が意識しているのは魚の視野が狭くなることです。
マズメの時間や日中とは違って光量が少なくなるので、それに合わせた狙い方をする必要があります。
ナイトゲームでは
- ルアーのアピール力で魚を引き付けるのではなく、ジッとしているマゴチの前にルアーを丁寧に通す
- 魚を驚かせないよう、必要以上にルアーを動かさない
- 魚が潜んでいそうな変化・ピンスポット狙いを他の時間帯以上に丁寧におこなう
私の場合はこれらを特に意識して釣りをするようにしていますよ!
強波動・リアクションバイト狙いよりも食わせを重視
夜のフラットフィッシュゲームでは、マズメや日中よりもルアーのアピール力を少し落としたり、不要なアクションは排除して狙うことが多いです。
マゴチ・ヒラメ釣りではマズメの時間がゴールデンタイムとされますが、夜間はそれと比べて餌を積極的に追いにくいと感じます。
ベイトフィッシュをガンガン追い回して捕食するというより、目の前に通った餌・落ちてきた餌を静かに食うイメージでしょうか。
ですので、マズメ・日中に効果的になるようなメタルジグやスピンテールジグ・ワームを使ったワインド釣法などの強波動・イレギュラーなアクションを発生させるルアーは魚を驚かせたり、早い動きについてこられない可能性があります。
後で詳しく紹介しますが、夜にマゴチを狙う時はスローなアクションとナチュラルな波動で「食わせ」を強く意識した使い方ができるルアーを中心に使うと、安定した反応が得やすいと感じています。
マゴチが潜む「変化」をより意識した狙いを!
魚は時間帯によって行動パターンが変化することが多いです。
マゴチやヒラメは特に朝マズメの時間が活動が活発になり、手っ取り早く・簡単に釣りやすいと感じています。
マズメの時間は餌を求めて開けたオープンエリアだったり、これといった狙いが絞り込めないサーフや堤防でも割と釣果が出しやすいです。
一方で夜釣りの場合は狙いが絞りにくい大場所でひたすらルアーを遠投したり、同じ場所に立って探り続けても効率が悪く、狙って魚を釣るのは難しい傾向があります。
夜釣りの場合は「マゴチが好む変化(流れ込みや水深・底質・根など)が分かりやすい場所」を重点的に狙うのがおすすめです。
あらかじめ日中のうちにポイントを下見して候補を何か所か決めておき、目星をつけておいた場所をランガンするのが私の基本スタイルです。
特にルアー釣りの場合はフットワークの軽さが武器になります。
夜釣りでは変化のあるピンスポットを探りつつ、良さそうな場所にルアーを何投かして反応が無ければどんどん次に狙いを変えていくと良いですよ!
まるなか
マゴチの夜釣りに適した時間帯
まずは夜といっても時間に幅がありますが、釣行する時間帯について紹介しましょう。
朝マズメ・夕マズメ絡み
夜釣りにおける時間帯選びは結構微妙だったりしますが、やはり安定しているのは朝・夕マズメ絡みの時間帯です。
完全な夜釣りと言えるかは微妙ですが、フィールド問わずに釣果の実績は高いです。
個人的には日の出・日の入り前後の1時間~2時間くらいまでの時間が無難だと感じていますね。
夕マズメの場合、日没直前の薄暗い時間帯は意外と実績が低く、真っ暗になる頃~日没後の方が良く釣れたりするくらいです。
潮(底潮)が通るタイミングを狙う
マズメの前後は狙い目ですが、それと同じくらい重要なのが底潮が通るタイミングに釣行することですね。
地域によっては潮汐に関係なく潮が動いたり止まったりするので厄介ですが、マゴチやヒラメの活性は底潮の通り方でかなり変わります。
潮がスカスカで全く動かない状態は最悪ですが、逆に速すぎても釣りにくいです。
仕掛けを投げた時に潮の抵抗・流れを程よく感じることができる程度に流れているタイミングがベストです。
満潮・干潮のどちらが良く釣れるのかはポイントによって変わることも多いですが、どちらかといえば満潮からの下げ潮が効いている時間+底潮が通っている時が実績としては安定してます。
半島状に突き出たポイントや湾・ワンドなどの地形変化が存在する場所は潮見表を見ることで、潮が動きやすいタイミングをある程度絞り込めることも多いです。
マズメなどの時間帯も重要ですが、それに加えて潮が効くことも大切な要素なので、両方のバランスを見る必要があります。
なお、個人的にはマズメなどの「時刻」よりも「潮の効き具合」を重要視していて、潮の状態が良ければ深夜でもマゴチは普通に釣れます。
ちなみに、ヒラメやマゴチ狙いの場合は表層の潮の流れ方は関係なく、底潮が重要です。
ですので、表層~中層の潮が動いていて底潮が流れていない時は良くないことが多いですね。
逆に表層~中層の潮が流れていなくても、底潮が効いていればチャンスは大です。
まるなか
夜釣りに適したポイント選び
魚が潜む「変化」が豊富・分かりやすい場所を狙う
マゴチ・ヒラメの夜釣りでかなり重要なのが、狙うポイントの変化の多さ・分かりやすさになります。
マズメの時間や日中はサーフなど、大場所でのフラットフィッシュゲームがかなり人気ですが、このような場所は夜になるとパタッと魚が釣れなくなったり、釣れたとしてもパターンが良く分からない・狙って釣れる感じにはならないことが多いと感じていますね。
夜釣りで狙う場合は流れ込みがあったり、駆け上がりや沈み根があったりと、マゴチが潜んでいる可能性が高いスポットがある程度絞り込める場所の方が実績としては明らかに高いですね。
だだっ広いポイントでの夜釣りは狙いが絞りにくく、マズメの時間などと比べると釣果で劣ることが多くなります。
常夜灯の有無
港湾部で夜釣りをする場合は常夜灯の有無が気になる方も多いと思います。
常夜灯周りはマゴチ釣りでも実績はありますが、
- 常夜灯が無ければ釣れない
- 常夜灯周りだけが一級ポイント
このように考えるのはNGですね。
常夜灯の周りはあくまでも「マゴチの餌になるベイトフィッシュが集まる1つの要素」として考えるべきで、全く光量が無い場所でも夜釣りでマゴチは普通に釣れます。
ですので、底質や地形変化なども総合的に考慮する必要があり、常夜灯周りよりもマゴチが潜みやすい条件の場所が他に存在するなら、そちらを優先的に選べばOKです。
実際に私の場合、夜にマゴチを狙う時は常夜灯周りはあまり意識しておらず、それよりも駆け上がりや沈み根・流れの当たり方などを考慮して釣り場を選ぶようにしています。
まるなか
居つきのマゴチと回遊型のマゴチ
マゴチやヒラメは生息場所や時期などにより、移動しながら生活するタイプと狭い範囲に居ついている個体に分かれるような印象があります。
居着きの個体が多い傾向を感じるのは
- 港湾部・湾内
- 河川内
- ワンド状の穏やかな場所
このような場所になり、一方で外洋に面した変化が乏しい防波堤やサーフは回遊性が高い個体が多いように感じています。
夜釣りで狙うのにおすすめなのは、どちらかといえば居つきの個体というのが私なりの考えになります。
回遊型の個体は朝マズメが圧倒的に釣りやすいことが多く、夜釣りだと釣果がやや不安定になる印象ですね。
ですので、釣行する時間によって潮通しが良い開けたポイントを狙うのか、それとも潮通しはあまり良くなくても地形変化が多い場所を狙うのかは選び分けています。
居つき型のマゴチは夜になると大型が釣れたり、日中に食ってこないスレた個体を釣り上げるチャンスがあります。
回遊型の個体はスレがそれほど影響しないので、活性が上がりやすい朝マズメに狙うのが最もシンプルで手っ取り早いと感じます。
港湾・堤防
夜のマゴチ釣りで狙うことが多い代表的なポイントとしては、
- 堤防際の捨て石周り
- 沖の駆け上がりの斜面周辺
- 排水・河川の流れ込み周辺
- 堤防の角など、潮の流れが変化する場所
このような場所になり、これまでに紹介したように常夜灯の有無や潮通しの良さはそこまで重要視していません。
サーフ
サーフのような広大な場所での夜釣りは難易度が少し高くなることがあり、河口周りなどの魚が着く可能性が高いポイントを優先的に狙うのがコツですね。
マズメの時間よりも釣れる場所と釣れない場所の差が大きくなりやすいと考えていて、目立つ変化がないサーフはナイトゲームに適していないことが多いです。
朝マズメのような魚の活動が活発になる時間帯は固定砲台で沖に向かってひたすらルアーを投げ続けても良いですが、夜の場合はランガン気味に、ワンキャストずつ移動しながら釣っていった方が良いですね。
河口・河川内
マゴチやヒラメは汽水域にも平気で進入する習性があるので、完全な海水域だけが釣り場になるわけではありません。
状況によっては河川内にボラの幼魚やアユ・イワシなどのベイトが沢山入り込むこともあり、こういう時は夜釣りで狙うのもおすすめですね。
特に冬~春はベイトが豊富になりやすく、夜釣りで狙うと大型のマゴチやヒラメの釣果が期待できます。
河川内は夜釣りとの相性も良く、かなり実績は高いです。
まるなか
ルアーの選び方
餌釣りの場合は日中と同じ仕掛けで問題ありませんが、ルアーの場合は少し選び方を変えることが多いです。
ナイトゲームにおけるルアーセレクトのコツについて、紹介していきましょう。
ルアーの種類
夜のマゴチ釣りですが、私の場合はマズメや日中よりもスローに・魚の目の前にルアーをキッチリ通すことを意識しています。
ですので、リアクションバイト狙いのものよりもナチュラルに・ジックリ誘えるものを中心に使っています。
私が良く使うものとしては、
- ワーム
- シンキングペンシル
この2つが圧倒的に多く、初心者の方はワームがあればだいたい何とかなると思います。
ワーム
ワームは巻いて使ったりすることもできますし、ズル引きやステイで誘えるのもかなり大きなメリットになります。
私の場合はだいたい4インチ前後のワームを使うことが多く、日中やマズメの時間帯と同じくらい~やや小さめのワームを使う機会が増えます。
基本としては
- ジグヘッドリグ:オープンエリア
- テキサスリグ(ビフテキリグ)・フリーリグ:根掛かりやすい場所
これらを使うことが多いですね。
ワームの種類はシャッドテールワームでも良いですが、よりナチュラルに・スローに誘う時はストレート系のワームやクロー系ワームもおすすめです。
まるなか
シンキングペンシル
シンキングペンシルは遠投性に優れつつ、スローな水平フォールと浮き上がりの良さでジックリ誘えるルアーです。
初心者の方はいきなり使う必要はないですが、浅い場所でフォールを交えて探りたい時などに効果を発揮します。
ワームだとボトムを強く擦りすぎてしまう時や、流れに漂わせた使い方をしたい時におすすめですね!
メタルジグなど
メタルジグはマズメや日中のヒラメ・マゴチ釣りではよく使いますが、夜の場合は使用頻度が減ります。
ジグはフォールスピードが速く、スローな誘いやフォール・ステイを多少するとなると、ストンと素早く落ちてしまうので使用頻度は低くなります。
マズメ絡みの暗い時間帯に使うことはありますが、ワームやシンペンの方が無難に使いやすいと感じていますね。
夜のマゴチ釣りに使うルアーカラー・色
夜のマゴチ釣りに使うルアーカラーの選び方ですが、正直言って好みの部分が大きいですね。
私の場合は
- ホワイト
- ピンク
- ブラック・スカッパノンなど
これらのカラーを使う機会が多いです。
ホワイト
ホワイトは夜釣りの定番カラーで、水の中で白っぽく見えるのが特徴になります。
私の場合はグローが入ったものを使うことが多いですね。
真っ暗な場所~常夜灯周りまで、夜のオールラウンドに使える無難なチョイスです。
ピンク
ピンク系のカラーもよく使いますが、水中ではやや灰色っぽく見えます。
ホワイトとピンクはどちらか1つを選んでおけば問題ないですが、グローカラーの場合はホワイトの方が強く光るものが多いです。
ですので、あまりルアーを強く光らせたくない場面などに好んで使ったりしますね!
ブラック・スカッパノン・パープルなど
ブラックやスカッパノン・パープルなどのカラーですが、常夜灯の周りや月夜で使用すると、ルアーのシルエットが黒く・ハッキリ見えるのが特徴になります。
ホワイトやピンクとは対極に位置するカラーになり、これらのカラーに反応が悪い時に使うことが多いですね!
バス釣りではよく使われるカラーですが、海のルアー釣りではあまり使われないのが不思議で、個人的にはヒラメ・マゴチ釣りでかなりの実績があります。
水が白っぽく濁った場面でもルアーのコントラストがはっきり出るので、地味ですが強い存在感があるカラーです。
まるなか
おすすめルアー
夜釣りで使いやすいルアーについて、選抜して紹介しておきます。
今回は一番オーソドックスに使えるワームを選抜しました。
グラスミノーL
エコギアのグラスミノーですが、シャッドテールワームとしてはナチュラルなアクションなのが特徴ですね。
フラットフィッシュゲームでは強波動系のシャッドテールワームもよく使いますが、夜釣りではグラスミノーのような少し弱めのワームの方が使いやすいと感じます。
ジグヘッドリグやテキサス・フリーリグなどにおすすめですよ!
ダイワ ミドルアッパー
ミドルアッパーはソフトマテリアル採用のストレートワームです。
主に漁港内や河川の下流部など、小場所での夜釣りでおすすめ。
潮を受けると絶妙にワームがフラフラっと動き、スローなマゴチ・ヒラメによく効きます。
ミドルアッパーは夜釣りで80オーバーの座布団ヒラメを釣ったり、シーバスが連発したりと、かなりの実績を残しています。
最小限のアピールでナチュラルに誘いたい時の最終兵器ですね!
主に軽量ジグヘッドを使ったスローなただ巻きやズル引きにマッチしています。
▼マゴチに使う高実績・使いやすいワームについては【マゴチ用ワームの選び方・おすすめ徹底解説】を参考にどうぞ。
使いやすいもの・基本性能が備わっているものを忖度なしで選抜してあります。
夜に効果的な釣り方・狙い方のコツなど
リアクションバイトではなく、自然に食わせる意識をする
夜のマゴチ釣りでは、マズメ・デイゲームよりもルアーの操作はスローに・最小限にするのがかなり重要です。
夜はマゴチの視界も悪くなりますし、餌となるベイトフィッシュもゆっくり・漂うような動きになることが多いです。
そのような時にルアーを速く巻いたり、強い波動で探りを入れると、マゴチが驚いてしまったりして食わなくなる可能性があります。
ですので、ルアーの存在を強くアピールするのではなく、できるだけ自然な形でルアーを見つけさせるように意識すると良いですよ!
マズメ・デイゲームとの違い
夜にマゴチを釣る時は、マズメやデイゲームの時よりも
- よりスローに
- 低いレンジ
- リアクションバイトよりも食わせ
この辺りを意識してルアーを操作するのがおすすめですね。
これはヒラメ釣りにも共通していることですが。
アクションのパターン
夜のマゴチ釣りでよく使うアクション方法としては
- ただ巻き(ボトムに擦るか擦らないかのギリギリを狙う)
- ズル引き
- ボトムバンプ
これらになります。
ただ巻き・ズル引きの場合はだいたいハンドル1回転~3回転くらいまでに対してステイを入れることが多いですね。
ボトムバンプの場合は2回~3回ほど連続でアクションさせ、ステイを入れます。
よくわからなければ、底に擦るか擦らないかのギリギリをただ巻き&ステイで探ればだいたい何とかなります。
マゴチはヒラメよりもボトムを意識した誘いをするのが基本になりますが、夜釣りの場合はよりボトムを強く意識してルアーを操作するようにしていますね。
浮き上がりが良いシンキングペンシルやメタルジグを使う場合は、ハンドル2回~3回転ほどの誘いに対し、ルアーをフォールさせて着底を取り直すようにしています。
イメージとしては、巻きで食わせるというより、海底に張り付いているマゴチの目の前にルアーをフワフワと落として食わせる感覚ですね。
まるなか
まとめ!
今回はマゴチの夜釣りについて紹介しました。
マズメや日中の釣りと比較すると、
- マゴチが潜む変化が豊富で分かりやすい場所を中心に狙う
- リアクションバイトよりも食わせを意識する
この2つを特に重要視しています。
外洋に面したサーフや防波堤だけでなく、漁港内や河川内も実績は高いので、色んな場所に釣行して試行錯誤してみると良いですね。
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