こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はショアジギング講座をやっていきましょう。
今日のテーマは「夏のショアジギングで釣れる魚や攻略のためのコツ」を紹介。
ショアジギングの本格シーズン到来となる夏場は、青物を中心に様々な魚が狙える。
しかし水温変化などによって釣れる場所が偏ったりすることもあるので、魚の行動パターンなどを知ってくと釣果アップにつながるはず。
ここでは普段毎日のように釣行に出掛けている私の実釣経験に基づいた解説をしていくので、実釣時に役立つものがあったらうれしく思う。
※今回は「夏」のショアジギングについて絞った解説をしていくので、1年の時期・シーズンの流れについては「ショアジギングの時期・シーズン解説」を参考にどうぞ。
▼【関連記事】ショアジギングの時期・シーズンの流れを基礎から解説

目次
夏のショアジギングで釣れる魚・ターゲット
まずは夏のショアジギングで狙える魚について、代表的なものを紹介していこう。
ざっくりと簡単にまとめておくと、
- ブリ(主に幼魚)
- カンパチ(主に幼魚)
- ヒラマサ
- サバ
- ソウダガツオ
- シイラ
- アジ
- マダイ
- タチウオ
- マゴチ
- ハタ
地域によって生息する魚種の差はあるが、このような魚が狙いやすい。
青物:夏は数釣り中心
夏といえば青物釣りという印象があるが、水温が高くなる夏場は良型狙いというよりも数釣りが中心になる地域が多い。
私が住む静岡を例に挙げてみると、夏のショアジギング開幕当初はサバやブリ・カンパチの幼魚などが釣れ始めるパターンが代表的。
その後さらに水温が上がってくると、シイラやソウダガツオが釣れ始めて盛夏を迎える感じ。
また、小型の回遊魚であるアジは梅雨時期前後に産卵期を迎える。
基本的に岸から釣れるアジは小型が中心になりやすいが、この産卵期となる初夏は潮通しが良い外向きの堤防やサーフ・磯などから40cmを超える大型が狙える場所もある。
アジといっても40cm前後になると、30g前後のメタルジグにもバイトしてくるのでショアジギングのターゲットとして成立することも多い。
全体としてみれば、夏の時期のショアジギングはだいたい1kg前後までの小型魚がメインになる地域が目立つ。
なのでタックルもガチのショアジギング用を使うだけでなく、スーパーライトショアジギングやライトショアジギングでお手軽にターゲットと遊ぶのも私のおすすめだね!
上物系
夏のショアジギングでは、地域によってマダイやタチウオなどが狙える。
マダイは春~初夏を中心に乗っ込みといって浅い場所に良型が差してくるため、7月位までを中心にショアジギングで釣果が期待できる地域もある。
マダイの場合は水温が高くなると水深が深い場所に落ちることも多いので、梅雨明け以降の夏本番になると岸から釣れにくくなるパターンが良く見られる。
一方でタチウオの場合は回遊次第でいつでも狙うことができ、釣れ具合については地域性や年による差が非常に大きい。
フラットフィッシュ・根魚
底物系のターゲットだが、夏場はマゴチやハタが中心になることが多い。
マゴチは春~初夏にかけて産卵期を迎えるため、地域によってはかなりの個体数が接岸することもある。
マゴチはヒラメと比較すると濃い群れを形成することも多いので、魚が集まっている場所を見つけると連続で釣れる事も多い。
なので夏のショアジギングとしてもおすすめなターゲットになり、底付近をスローな操作で叩いて探る。
魚さえいれば食わせるのは難しい魚ではないので、難易度自体はそこまで高くない。
一方でヒラメの場合は梅雨時期くらいまでは春ヒラメを引っ張ることが多く、6月~7月上旬くらいまでは狙える。
しかし梅雨が明けて本格的な夏が到来すると、良型を中心に深場へ移動することが多い。
なので夏場にも狙えなくはないが、小型のソゲサイズが中心になりやすい。
また、夏場の根魚はハタ系がベストシーズンを迎える。
ハタはカサゴやソイと比較すると高水温を好むため、夏~秋にかけて接岸する地域が多い。
釣れるハタの種類は地域によって差があるが、かなり積極的にルアーを追うのでショアジギングでも良いターゲットになる。
青物狙いの際のボウズ逃れとしてもおすすめで、ボトム付近を叩けば比較的イージーに釣れる。
夏に適した釣り場・ポイント選び
水温が上昇していく夏場のショアジギングだけど、水温変化とともにポイントを適切に選ぶことが非常に重要になる。
適水温と魚の行動パターン
魚には魚種によって住みやすい水温というのが決まっている。
例えば夏の初期となる6月と8月では水温には違いがあり、梅雨明け以降晴れた日が続くと水温がどんどん上昇していく。
夏場の代表的なターゲットである青物の場合であっても、水温が高ければ高いほどいいかというと、そういうわけではない。
意外と勘違いしている方も多いんだけど、青物狙いだからといって水温が高いほど活性が上昇するわけではないんだよね。
この適水温よりも海水温が上昇してしまうと、魚は暑さを避けるために沖の深い場所に落ちてしまうことが多くなる。
特に大型の魚ほど水温変化には敏感なことも多いので、魚の釣れ方が変わったときは水温の変化をチェックしてみよう。
高水温期は沖の地形を見る
特に近年は水温が異常に上昇することもあり、そうなるとショアジギングは意外と苦戦を強いられることもある。
水温が高くなりすぎてしまうと小型の青物はそれなりに釣れ続けるものの、ある程度の大きさの魚は暑さを避ける行動に出ることが目立つ。
同じ釣り場に通い続けていて水温が上がってきた途端に釣れる魚のサイズが下がったとしたら、その時は水温上昇で魚が動いたことを疑うと良い。
釣り場の水深チェックは当然のことながら、意外と見落としがちなのが沖合の水深。
例えば、沖合500mの地点で水深が100mの釣り場と30mの釣り場では、沖合がガクンと深くなっている場所の方が魚の避暑地に近い釣り場の可能性が高い。
そうなると、魚の避暑地に近い釣り場の方が朝夕マズメを中心に「餌を食いに浅い場所に差してくる魚がやってくる場所」になる確率が高く、夏場の釣果も出しやすい印象がある。
なので夏場に釣果をより安定して出したい方は、海底図などをチェックして釣り場の沖合の地形などに目を向けると新しい発見があるはず。
潮通し
水深とともにチェックしておきたいのが潮通しになる。
春や秋と比較すると、夏場は高水温によって水質悪化が起こりやすい。
特に潮通しが悪くてフレッシュな水が供給されない場所は、茶色く濁った潮になったり。
こういった水質が悪い場所には当然魚の回遊も少なくなりやすいので、新鮮な水が供給される場所を優先的に選ぶのがおすすめだ。
一方で秋の場合は水温低下による水質改善や、魚が住みやすい水温になることで奥まった場所にまで青物が回遊してくる可能性が高くなる。
時期・水温によって魚の行動パターンが分かるようになってくると、釣果の安定度は一気に高くなるはずだ。
夏に狙う釣り場の水深目安
あくまで参考程度になるが、夏場のショアジギングで私が主に狙う釣り場の水深(フルキャストした地点の水深)の目安だが
- 梅雨明けくらいまでの時期:水深5m前後以上
- 梅雨明け以降の時期:最低でも水深10m前後、できれば15m以上
こんな感じで、高水温になるほど水深が深い場所を中心にポイント選びをしている。
夏のショアジギングと時間帯セレクト
夏のショアジギングにおける時間帯選びについて解説しておこう。
朝マズメ
夏に限ったことではないが、一日のうちで最もショアジギングの釣果が出しやすいのは「なんだかんだで朝マズメ」という印象がある。
特に夏場は朝マズメが一番水温が低い可能性が高いし、人間的にも釣りをするのが楽な時間帯だよね。
実際に私の釣果としても、他の時間帯の倍以上は良く釣れる感覚だ。
青物・タチウオなどの回遊魚・底物問わずに朝マズメは魚の活性が高く、最もおすすめな時間になる。
日中
日中は非常に暑くて釣りが大変な時間になるが、魚の活性はベイトフィッシュや潮の効き次第といったところ。
マズメの時間帯と比較すると釣果は劣りやすいが、シイラやハタなどはある程度日が昇っている時間の方が釣りやすく、デイゲームでも十分に遊べる。
夕マズメ
夕マズメも朝マズメと並んでチャンスタイムとされるが、夏場のショアジギングでは日中+α程度のチャンスにしか考えていない。
日によっては全く魚の活性が上がらないこともあるし、裏切られる確率が比較的高いのが夕マズメなイメージ。
一方で秋~冬にかけては夕暮れの一瞬に良型の魚の時合いが来ることも多いので、時期によっては夕マズメを好んで釣行することもある。
夜間
夜間のショアジギングは主にタチウオなどを狙うことになるが、ベイトの回遊次第ではブリやサバは夜間でも意外と釣れる。
ただし夜は魚の動きがスローになるので、マズメの時間などに多用するようなハイピッチのジャークでは魚が付いてこないこともある。
ナイトゲームのショアジギングではスローなジャークとフォールを組み合わせたり、タチウオを狙う時はワームなどをうまく使うのがおすすめだ。
夏のショアジギングに使うタックルバランス
夏のショアジギングでは、地域によって釣れる魚の大きさにバラツキがある。
適切なタックルを選ぶことで、より快適に・楽しく魚と遊ぶことができるはず。
ライトショアジギング:高い汎用性
だいたい30cm後半~50cm前後までのターゲットを基準に、30g~40g程度のメタルジグを使うのがライトショアジギングと呼ばれる釣り方。
夏のショアジギングでは堤防やサーフなどを中心に、お手軽に使えて汎用性は非常に高い。
離島などの大型魚狙いがメインになる場所以外では、夏のショアジギングでは一番使い勝手が良いかな。
タックルバランスの例を挙げておくと
- ロッド:シーバスロッドM~MHクラス。またはライトショアジギングロッド
- リール:4000番~5000番クラス
- PEライン:1.2号前後(1号~1.5号)200m以上
- ショックリーダー:20LB~30LB
- メタルジグ:30g~40gをメインに、重たくても50g程度
このようなタックルバランスが基準になる。
スーパーライトショアジギング:小型魚と手軽に・楽しく遊ぶ
ここ最近で流行り始めている、かなり繊細で軽量なジグを扱うスーパーライトショアジギング。
主に30cm前後~大きくても40cm程度までの魚をお手軽に狙うのにおすすめで、ライトで良く曲がるロッドを使用するので小さなターゲットでも引きが楽しめる。
タックルバランスの例を挙げておくと、
- ロッド:専用ロッド・エギングロッド・シーバスロッドLクラスなど
- リール:3000番クラス
- PEライン:0.8号200m(0.6号~0.8号前後)
- ショックリーダー:2.5号ほどを基準に、2号~3号前後
- メタルジグ:15g~20g程度
こんな感じになる。
スーパーライトショアジギングは20cm台の小型魚でも十分引きが楽しめ、やってみると非常に面白い。
初心者の方でもターゲットを問わずに釣果を出しやすいので、ショアジギングにお手軽入門したい方にもおすすめだね。
ただし魚が大きくなってくると、パワー不足になることがあるので気を付けたい。
ショアジギング:良型狙いにおすすめ
ターゲットのサイズが2kg以上だったり、磯などの足場が悪いフィールドで釣りをする時はパワーのあるショアジギングタックルを選ぶと良い。
使用するメタルジグは60g以上になり、狙うターゲットや釣り場の状況によってタックルバランスは大きく変わる。
夏場の場合は、ヒラマサやシイラなどを狙う時や離島などの大型魚が出やすいフィールドではメインタックルになる。
まるなか
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