ショアジギングの時期・シーズンの流れを基礎から解説。季節ごとに知っておきたい知識とは?

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ショアジギング 時期 シーズン

こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。

さてさて、今回はショアジギング講座をやっていきましょう。

今日のテーマはショアジギングの時期・シーズンに関する基本的な知識を紹介。

ショアジギングは青物を中心に底物なども狙うことができ、1年を通じて遊べる最近人気のある釣り方。

しかし実際には1年を通じて同じように釣れる魚は殆どなく、海水温などの影響を受けて釣れるターゲットやサイズ・釣れ方などが変化する。

今回は普段ほぼ毎日釣りをして生活している私の実釣経験に基づき、ショアジギングの時期・季節のながれの基本的な流れや知っておくと役立つ基礎知識を解説。

主にショアジギング初心者の方を中心に、ベースとなる知識取得に役立ててもらえたら嬉しく思う。

なお、静岡で釣りをするショアジギングに関する私の主な実績としては

  • 年間釣行数250~300前後
  • メタルジグオンリーでヒラメ・マゴチ月100枚以上、1か月間ボウズ無し達成
  • カンパチ(ショゴ)をメインに狙ったショアジギングで2か月弱継続してボウズ無し

こんな感じで、基本的に1年中釣りばかりして生活している。

※今回はショアジギングのシーズンの流れについて解説してくが、季節ごとの詳しい解説記事が別に用意してあります。

各解説記事は記事内にて紹介してありますので、理解を深める時の参考にどうぞ。

ショアジギング入門・一番釣れるベストな時期とは?

時々受ける質問でかなり目立つのがこのような「一番釣りやすい時期はいつなのか?」というもの。

まずはここから解説していこう。

型よりも数が狙いやすい季節がおすすめ

ショアジギング 数 サイズ

ショアジギングは季節によって大型魚を狙いやすかったり、逆に小型~中型魚がメインになるものの比較的数が釣りやすいタイミングに分かれる。

また、時期によって釣れる魚種の種類・豊富さも変わってくる。

人によって一発大物を狙いたい方もいるだろうし、逆にたくさん魚を釣りたい方もいるはずだ。

私としておすすめなのは、まずは大物狙いに徹するよりも場数を踏むことを重視してある程度数が釣りやすい・釣果を上げやすい時期に釣行すること。

大物狙いは実力とともに運の要素も大きくなるので、初心者の方には少し厳しいことも多い。

まずは釣果を上げる難易度が比較的低い時期にショアジギングに入門し、魚を釣る感触を味わうことを優先してみよう。

ベストシーズンは夏~秋

地域によって多少変わる部分はあるが、私がショアジギングで一番魚を釣りやすい・入門におすすめなのは水温が比較的高い夏場~秋本番くらいまで。

ショアジギング 入門 ベストシーズン

この時期は青物をはじめ、ヒラメやマゴチなど回遊魚・底物を両方狙うことができる。

また、青物の場合は大型の確率は低くなるものの数が揃いやすく、釣果を上げる難易度は比較的低い傾向があると感じる。

これからショアジギングに入門したい方・釣果を出したい方は好シーズンとなる7月~10月位までがおすすめ。

特に梅雨明け~9月いっぱいくらいまでは「数釣りモード」が楽しみやすい季節でもある。

ショアジギング入門に最適な時期の紹介はこんな感じで、続いて季節ごとの解説を進めていこう。

春のショアジギング

まずは春のショアジギングについてだが、春というと魚が良く釣れる印象があるかもしれない。

しかし実際には一番不安定で状況が変わりやすいのが春のシーズンになり、安定して釣果を出すのは比較的難易度が高い時期でもある。

春のショアジギングで釣れる魚・ターゲット

ショアジギング 春

まずは狙える主なターゲットだが、基本的に青物の場合は数よりも型狙いになることが多い。

代表的なものを紹介すると、

  • ブリ
  • サワラ
  • ヒラマサ
  • サバ
  • マダイ
  • タチウオ
  • ヒラメ
  • カサゴ・ソイ

この辺りの魚種が春のショアジギングではターゲットになってくることが多い。

青物の場合は3kg~4kg以上の良型の単発狙いになることが多く、マダイの場合は産卵を控えた個体が浅場に入ってくるのでショアジギングで狙えるチャンスがある。

春 マダイ ショアジギング 釣果

春の乗っ込みマダイは岸から釣果を上げやすい最大のチャンスで、過去にはメーターオーバー、10kg越えの個体もヒットさせている。

しかし、足元までは寄せたものの魚が大きすぎてタモに入らずラインブレイク・・・・。

春はこんな感じで、大型魚が狙える一発的な要素が強めの時期になる。

3月~6月位までが春のパターンを引っ張る傾向

水の中の季節の流れは陸上とは少し差があるが、体感的にはだいたい2月中旬を過ぎると微妙に春の兆しが見えてくることが多い。

そこから水温の上昇とともに魚の活性が徐々に上がっていく感じで、5月位になると春本番。

その後6月の梅雨入りくらいまでは春のターゲットは釣れ続き、その後さらに水温が高くなると夏の模様へと移行していく。

ただし春シーズンは海水温が上がったり下がったりを繰り返すことも多く、日によって急に魚の活性が上がったり、逆に下がったりして調子が変動しやすい。

なので安定して釣果を出すのはかなり難しく、運の要素も強く出る印象がある。

▼【関連記事】春のショアジギングの詳しい解説はこちら

マゴチ メタルジグ 釣果春のショアジギングは何が釣れるのか?季節ごとの攻略方法・コツとあわせて基礎知識を紹介

夏のショアジギング

次は夏のショアジギングで、この時期になるとサイズよりも数釣りが楽しみやすくなる。

初心者の方にもおすすめなシーズンが到来し、回遊状況さえ良ければ釣果を上げる難易度は比較的低い。

夏のショアジギングで釣れる魚・ターゲット

ショアジギング 夏

夏場のショアジギングだが、基本的には

  • ブリ(1kg程度までがメイン)
  • カンパチ(1kg程度までがメイン)
  • ソウダガツオ
  • シイラ
  • サバ
  • ヒラマサ
  • タチウオ
  • ハタ
  • マゴチ

このようなターゲットがメインになることが多い。

夏場は春先まで回っていた大型魚の群れから新しい群れに入れ替わることが目立つ。

だいたい梅雨入り前後くらいになると、30cm前後の小型の青物の回遊が始まる地域が多いんじゃないかな。

釣れる魚の大きさについては地域差が大きいが、シイラなどの大型魚を除けば1kg程度までの小型がメインになる傾向。

ショアジギング 夏 釣れる魚

個人的にはシイラやハタが釣れると夏がやってきたという印象があり、これらは水温が下がると比較的早いタイミングで沖合に落ちやすい。

9月いっぱいくらいまでは夏の模様が続きやすい

夏の海は回遊魚を中心に釣果を上げやすいシーズンになるが、7月いっぱいくらいまでは春のターゲットが釣れ続くことも多い。

その後梅雨明けして海水温が一気に上がってくると、シイラなどの盛夏を代表するターゲットの釣果が本格化しやすい。

その後夏の海は9月位まで続き、10月に入ると海水温がある程度下がって季節が進んでいく傾向を感じる。

しかし近年は気温・海水温の上昇によって夏に釣れる魚が遅い時期まで釣れ続きやすくなっており、以前とは魚の釣れ方が変わってきている印象がある。

▼【関連記事】夏のショアジギングの詳しい解説はこちら

ライトショアジギング 釣果夏のショアジギングの基本を解説!釣れるターゲットや攻略に役立つ基礎知識とは

秋のショアジギング

夏とともにハイシーズンとなる秋のショアジギング。

夏場よりも数という点では少し劣ることも多いが、中型のターゲットが狙いやすい。

秋のショアジギングで釣れる魚・ターゲット

ショアジギング 秋

秋の釣りで狙える魚についてだが、

  • ブリ(1kg~3kg程度が多い)
  • カンパチ(1kg以上がメイン)
  • ソウダガツオ
  • サワラ
  • ヒラマサ
  • タチウオ
  • ヒラメ
  • マゴチ

これらのターゲットがショアジギングでは狙いやすい。

秋シーズンは夏場と同じターゲットも多く釣れるが、水温の低下とともに釣れる魚のサイズが大きくなりやすい。

私が住む静岡の場合、秋以降になると青物のサイズは1kg以上の中型が多くなり、秋も暮れになると2kg~3kg程度までの個体が釣れやすい。

また、ベイトフィッシュの入り方次第では春ほどまではいかないものの、マダイが釣れたりすることもある。

秋は青物以外にも底物狙いが面白く、地域によってはサーフや堤防からのショアジギングでヒラメを中心に、マゴチなどの釣果も上げやすい。

ヒラメの場合は秋シーズンが釣果を上げるのは最もイージーになり、数釣りが楽しみやすい。

なお、9月いっぱいくらいまでは夏の海を引っ張る地域も多く、秋っぽさが出ているのは少し遅くなる傾向がみられる。

適正水温に入ると青物の接岸が活発化!

夏場は水温が高すぎてしまい、青物の接岸は小型が中心になることも多い。

その後水温が程よく低下すると、魚の活性は一気に上昇することがある。

そうなると回遊魚系の魚は外洋に面したポイントや堤防の先端だけでなく、港内などの奥まったポイントまで回遊してくる可能性が高くなる。

なので状況によってはあえて奥まった地形の場所でのショアジギングが爆発的な釣果を出す可能性があり、意外な場所に良型青物が回遊してくることがある。

なお、秋シーズンについては海水温が比較的高めな地域の場合は12月中旬~下旬位まで続くこともあり、秋のショアジギングシーズンは意外と長く続く地域も存在する。

ショアジギング カツオ 釣果

このカツオは秋の気配が深まり、水温が下がったタイミングで港の中で出会った個体。

秋は水温・ベイトフィッシュの回遊次第で面白い釣りが展開できるシーズン。

▼【関連記事】秋のショアジギングの詳しい解説はこちら

デイゲーム ショアジギング コツ秋のショアジギングを解説。魚の行動パターンや知っておくと役立つ知識とは?

冬のショアジギング

ラストは冬のショアジギングについて。

以前はオフシーズンとされることも多かったが、最近は一年中ショアジギングを楽しむ方も増えてきているし、地域によっては冬でもゲームは成立する。

冬のショアジギングで釣れる魚・ターゲット

ショアジギング 冬

冬のショアジギングは初心者の方が気楽に楽しむものというより、中級者以上の方が「通い込んで1匹を釣るゲーム」になりやすい。

主なターゲットとしては、

  • ブリ
  • サワラ
  • タチウオ
  • ヒラメ
  • カサゴ・ソイなど

こんな感じで、ターゲットの種類としてはどうしても少なくなる傾向はある。

ブリやサワラは水温が低くなると深い場所から浅い場所に挙がってくることも多く、冬のショアジギングでは良型が狙える。

ブリの場合は4kg~5kg程度の中型をはじめ、タイミングによっては8kg・9kg以上の良型も狙える。

サワラも冬になるとメータークラスの大型が岸近くに接岸してくることもあり、脂の乗りも徐々に良くなってくるので食べても美味しい時期がやってくる。

ショアジギング タチウオ 釣果

一方で地域によってはタチウオの回遊が続くこともあるし、ヒラメやカサゴ・ソイなどの底物狙いの釣りが継続して楽しめる。

ただし海水温が低い状況下では魚の食いが渋くなることもあるので、よりスローなジグの操作や丁寧な誘いが重要になる場面も多いね。

水温の「底」を知ろう

冬場のショアジギングでは海水温の変化が非常に重要になる。

地域によってズレはあると思うが、だいたい2月~3月上旬くらいに「海水温の底」が来る場所が多いのではないだろうか。

この海水温が一番低くなる時期は魚が少し釣りにくいことが目立つが、そこから1度~2度程度でも海水温が上昇すると一気に魚の活性が上がることがある。

そうなるとショアラインに大型の青物が急に接岸してきたりするので、海水温のチェックは欠かさずしておくと役に立つはずだ。

私の地元の静岡の場合はだいたい2月中旬位になると、真冬の海に徐々に春っぽさが出てくる感じ。

そのまま4月位までは冬と春を行ったり来たりするような不安定な釣況が続くが、4月中旬~下旬位になると春本番の海へと移行していく。

▼【関連時期】冬のショアジギングの詳しい解説はこちら

ガン吉冬のショアジギングのターゲット・釣果を上げるための基礎とコツを解説!

ショアジギングの時期や状況予測で知っておくと役立つ知識

最後に、ショアジギングで魚が釣れる時期や回遊状況について知っておくと役立つ知識を紹介しておこう。

ここで紹介することは普段私が釣行する際に意識していることで、これができるようになると未来を予想して魚を釣ることだってある程度可能になる。

気温と海水温の変化のズレ

気温が高くなるとそれに応じて海水温の高くなるのは当然だが、「水は温まりにくくて冷めにくい」という性質がある。

なので気温が上昇したからといって海水温が急に高くなるわけではなく、その逆も当然しかりというわけ。

私の体感的には、気温が変動するとそれに海水温が追従するのはだいたい2週間程度は必要なことが多く、このズレを意識して釣りをすると良い。

なので気温が急に変動したからといって水中の魚の動きが急に変わることは少なく、しばらくはそのままの状態を維持することが多いってこと。

一方で池や湖の場合は一日~数日間で一気に水温が変わりやすいので、海と比べると状況はコロコロ変わりやすい。

魚には適正水温がある

魚が釣れる時期は海水温の変動に左右されることが多い。

青物の場合は高水温期の方が良く釣れやすいと感じる方もいると思うが、実際には魚種によって適正な水温というものがある。

これを下回っても活性が下がるし、逆に上がりすぎてもダメというわけだ。

例えばブリを狙おうと思った場合、比較的海水温が低い状況下では水深が浅い場所にも差してくる。

一方で真夏の高水温期になると、静岡の場合良型個体は水深が150mや200mといったかなり深い場所に落ちていることも多い。

また、これに加えて魚のサイズによっても行動パターンが少し変わってくる。

ショアジギング 水温 時期

基本的には賢い個体(大きく成長した個体)ほど水温変化などにシビアで敏感になることも多く、逆に餌を食うのが下手な小型魚は多少アバウトに行動することが多いように感じる。

大きく成長した個体は自分が住みやすく・餌を楽に食える場所というのを良くわかっているんだよね。

なので大きい魚ほど餌を食う時間が短時間でシビアだったり、状況によってかなりピンポイントで釣り場を選ばないと釣果を出しにくかったりする。

小さい魚は生命を維持するのに必死な一方、大きな個体はより少ない負担やストレスで生きていく方法を知っている。

ショアジギングの時期・シーズンの基本的な流れについての基礎知識解説はこんな感じかな。

地域によって差はあると思うが、共通する点も多いはずなので参考にしてもらえたら嬉しいね!

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