こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は三保周辺のアオリイカエギングを紹介。
三保のサーフエギングに関してはこれまで何度も質問を受けているので、この機会に私なりの基本のタックル選びや攻略のコツなどを解説。
全て私の実釣経験・実績に基づいた知識を紹介していくので、三保でアオリイカエギングに挑戦したい方の参考になったらうれしく思う。
なお、私のメインフィールドである三保や石津サーフでエギングの実績としては、
- 三保・石津サーフで1か月間ボウズ無し(1回の釣行時間はだいたい1時間半程度)
- 春の石津浜にてアオリイカ10キロオーバーの釣果(1回の釣行にて)
こんな感じで、過去にそれなりの実績を残しているので参考になる部分もあるはず。
前置きはほどほどに、さっそく三保のアオリイカエギングについて解説をしていこう!
目次
三保のアオリイカエギングのポイント
まずは三保周辺でアオリイカを狙う時のポイントについてだ。
内海~飛行場前までがエギングに最適
三保周辺はアオリイカ以外にも、青物釣りなども盛んにおこなわれている。
しかしエギングの場合は潮が速すぎたりすると釣りにくいこともあり、ショアジギングなどよりも潮・波の穏やかなポイントの方が釣りやすい。
私の経験上、少し具体的に言うと赤で囲った辺りがアオリイカエギングにはおすすめかな。
外向きの外洋に面したポイントの場合は波や風の影響を受けやすいので、私としては離岸堤周辺を中心とした波の立ちにくい釣り場が快適かな。
困ったときは離岸堤周辺が無難
エギングのポイント選びでよくわからないのであれば、とりあえず無難なのは離岸堤周辺を中心とした真崎~飛行場前かな。
この辺りは春・秋エギング共に無難に楽しめるし、潮通しもそこそこ良いのでアオリイカの回遊も比較的安定していると感じる。
内海は港内の延長的な釣り場
一方で内海方面でもアオリイカは狙えるが、どちらかというと海が荒れている時や東風を避けたい場面で選ぶことが多い。
内海方面は型狙いというよりも小型・中型のアオリイカがメインになることが多いような気がする。
また、スレてないフレッシュな個体は潮通しが良いポイントに多い傾向もあるので、私の場合は真崎~飛行場前のポイントに足を運ぶことが多い。
三保のアオリイカエギングの時期・シーズン
次は三保でアオリイカが釣れやすい時期について紹介していこう。
春・秋ともに狙える
三保のサーフエギングは焼津の石津サーフと同様、春イカ・秋イカ共に楽しむことができる。
三保と石津のどちらが釣れやすいかは優劣をつけるのが難しいが、個人的には秋シーズン初期は石津浜の方が最初に釣果が出やすい印象がある。
秋シーズン初期は、三保周辺の場合は新子のアオリイカは清水港内や内海方面にとどまっていることも多く、水温の低下とともに真崎~飛行場前の外海向きのポイントに移動していく傾向だ。
ベストシーズン
三保のサーフエギングの具体的なシーズンについてだが、
- 春のエギングシーズン:だいたい3月~7月くらい。1キロ~2キロ前後が狙える
- 秋のエギングシーズン:だいたい10月~12月くらい。200g~1キロ前後までが狙える
こんな感じかな。
春シーズンの場合、私としては4月~5月位が最も釣れやすい傾向があると感じる。
ただし5月位になると清水港内にも親イカが結構入っていくので、状況によっては三保サーフよりも港内の方が状況が良いこともある。
一方で、秋シーズンの場合は9月いっぱいくらいまでは三保サーフよりも清水港内でエギングをした方が新子の釣果が出しやすいことも良くある。
なので私の場合は10月位から三保サーフに出掛けることが多く、9月中は清水港内や石津浜方面へ釣行する機会が多めだ。
海水温の目安
今まで三保サーフ・石津浜でエギングをする時に海水温の変化とアオリイカの釣果を調べてきた。
アオリイカが狙える水温については石津浜と大差ない感じで、だいたい海水温が13度~14度以上あれば釣果は期待できる。
ただし釣りやすいのは16度前後以上となり、低い海水温の時は遠投やロングステイ・ボトムただ巻きなどを使ったかなりシビアなエギングになるので難易度は高い。
シビアな状況に対応できれば、年明け1月などに釣果を上げることもできるようになる。
時間帯選び
次は、三保サーフでアオリイカを狙う時の時間帯についてだ。
ナイトゲームが無難
三保サーフに限らず石津浜でも共通するんだけど、春・秋シーズンともに無難にアオリイカが釣れるのはナイトゲームかな。
夕マズメ~深夜・朝マズメまでの暗い時間帯はイカの反応が比較的安定している印象がある。
一方で春シーズン最盛期~終盤、秋シーズン序盤~最盛期にかけては日中のデイエギングでもアオリイカは結構釣れやすい。
逆にシーズン序盤・終盤はデイゲームよりもナイトゲームの方が釣果は出しやすい傾向があるように思える。
三保のアオリイカエギングのタックル選び
三保のアオリイカエギングに使うタックル選びだが、注意点としてはラインの根ズレ対策になる。
それ以外は港内で使用するタックルを流用することも十分できる。
基本のタックルバランスをまとめておくと、
- ロッド:8.6フィート前後Mパワー
- リール:シマノC3000、ダイワLT3000C
- PEライン:0.8号150m以上
- リーダー:フロロカーボン3.5号1ヒロ以上(3号~4号前後でも可)
- エギ:3.5号
こんな感じで問題ない。
ロッド
昔の三保のアオリイカエギングは9フィート~10フィートクラスのロングロッド+4号以上の重たいエギを遠投するスタイルが主流だった。
しかし最近は狙い方も進化してきており、そういう遠投に特化したスタイルでエギングを楽しむ方は減ってきている。
オールラウンドに使うのであれば8フィート6インチ~9フィートクラスまでのロッドがおすすめで、迷った時は8フィート台中盤~後半くらいのロッドが汎用性も高くておすすめだ。
ロッドのパワーについてはMクラス~MHクラスが中心になり、柔らかすぎるロッドは風への対応力や潮が速い状況下でのシャクリやすさが劣ることがある。
リール
リール選びについては特に特別なことはなく、3000番クラスのアイテムを選べば問題ない。
私の場合は糸フケ処理の速度を優先してハイギアリールを好んで使用している。
PEライン・リーダー
ラインシステムについては少し注意が必要だ。
三保サーフはかなり駆け上がりの斜面が急になっており、その周りには硬いカキガラなどが多く入っている。
なのでラインが非常に擦れやすい傾向があり、この点は慣れないと石津浜よりも釣りにくいかもしれない。
メインで使用するPEラインは0.8号前後でOKだが、慣れている方は0.6号程度でも十分対応できるはず。
これを150m~200m巻き取っておけば良い。
一方でリーダー選びだが、無難なのはフロロカーボン製の3.5号前後の太目のセッティング。
エギングでは2号前後のリーダーが良く使われるが、根ズレしやすい三保サーフではラインブレイクの原因になることがあるので気を付けよう。
私の場合は細くしても2.5号程度までで、普段は3号~3.5号前後を1ヒロ前後確保して釣行することが多い。
なお、ボトムを丁寧に狙う時は4号ほどのかなり太いリーダーを使用することもあり、ラインが傷つきやすい時は気にせず太号数のラインを使うことをおすすめする。
▼エギングに使うおすすめラインを特性別に解説!

エギセレクト
三保サーフエギングにおけるエギ選びについて解説しておこう。
基本は3.5号以上でOK
三保サーフでエギングをする場合だが、春・秋シーズン共に3.5号のエギがあれば問題ない場合がほとんど。
9月中に三保の内海で新子を狙う時は3号クラスがあっても良いが、それ以外は小さいエギを必要はないと感じている。
サーフを回遊するアオリイカは居つきの個体よりもスレにくく、エギが目の前に入れば素直に乗ってくることが多いからね。
なお、春の場合は3.5号を軸に4号などの大型エギを使っても問題ないが、私の場合は3.5号で通してしまうことがほとんどだ。
エギのカラー
カラー選びに関しては石津・三保ともに同じエギを使うことが多い。
私の場合はベース(下地)カラーで選ぶことが多いが、
- 赤・紫:ナイトゲームのオールラウンド。光量が少ない・濁り潮のデイゲームにも
- クリア:澄潮・人が多い状況下に使う。夜釣りでも問題なく釣れる
- ゴールド:若干の濁り潮や、ナイトゲームで赤系のカラーでは強すぎる時に
こんな感じで、主に赤・紫、クリア、ゴールドの3つの系統をメインに使っている。
三保サーフは比較的人が多いので、困ったときはクリア系の地味なエギを使う機会が多いね!
おすすめエギ:EZ-Qマグキャスト
石津浜と同じなんだけど、エギを1つ選ぶとしたらおすすめはEZ-Qマグキャストシリーズになる。
このエギは重心移動システムを搭載しており、数あるエギの中でも遠投性がトップクラスに優秀だ。
なので駆け上がりの斜面が急な三保サーフでも水深が深い駆け上がりの向こう側までエギを確実に入れやすく、風が吹く状況下でも使い勝手は良好。
三保サーフにおける実績も十分にある。
マグキャストには「通常モデル」と夜光+ラトル入りの「サーチダブルグロー」がある。
好みによる部分も大きいが、ラトル無しの通常モデルを中心に、最小限でもいいのでラトル入りのエギも用意しておくとエギのローテーションの幅が広がる。
なお、おすすめカラーは通常モデルの場合はリアルイソスジエビやモンスターマスターなど。
サーチダブルグローの場合はレッドピンクやゴールドブラウンかな!
▼【おすすめ関連記事】EZ-Qマグキャストをインプレ!

三保のアオリイカ攻略のコツ
三保のサーフエギング攻略のコツについて、少し紹介しておこう。
駆け上がりの向こう側まで確実に飛ばす!
三保のサーフはこれまでも軽く紹介したように、駆け上がりの斜面が非常に急角度になっている。
駆け上がりの手前側は水深が非常に浅いことも多く、アオリイカがヒットしやすいのは「駆け上がりの斜面から向こう側の深い場所」になることが多い(秋シーズン初期は至近距離でもでも釣れやすいが)。
だから遠投性重視のマグキャストをおすすめしているわけでもあるんだけどね。
この急な駆け上がりの斜面の向こう側を広く探ることができないと、正直言ってアオリイカのヒットチャンスは極端に減る。
石津浜の場合は駆け上がりが近かったり、駆け上がりの手前側も水深がある程度確保されているので至近距離でのヒットも多いんだけど。
この点はしっかり頭に入れて釣行するべきで、駆け上がりの向こう側までエギが届かないようであればポイントを移動した方が良い。
糸フケを出しすぎない
急な駆け上がりのポイントが多い三保サーフでは、ラインスラッグを出しすぎるのはよろしくない。
これをやってしまうと、リーダーが海底を這うように沈み込んでしまい、エギを海底から持ち上げるのが難しくなる。
そうなるとエギが持ち上がらなくなったり、リーダーが根ズレしてラインブレイクする可能性が高くなる。
三保サーフでエギングをする際、特にボトム周辺を狙う時はラインテンションをある程度掛けて釣りをする方が良い。
無理にボトムを取る必要は無し
特に三保の飛行場前周辺は潮の流れが速いし、急深な地形になっている。
なのでエギをロングキャストすると着底を把握できないことも多い。
こういう時に売りやり着底を取ろうとすると、逆に頭がこんがらがってよくわからない状態になってしまいがち。
そうならない為に、エギの着底が分からない時はカウントダウンで沈める上限を自分の中で決めてしまうと良い。
私の場合はだいたい40~45カウントほどを上限にすることが多く、これ以上深く沈めることはしないようにしている。
秋イカの場合は中層~深くても35カウントほどのレンジで乗ってくることがほとんどだし、春イカの場合であってもカウント50や60といった深場を攻める必要性は殆どないと感じる。
深い場所までエギを沈めたい時は、
- カウントの上限まで数えたら一旦エギをジャークして動かす
- 15~20カウントほど数え、元のレンジよりもエギを深く沈める
- 再びジャーク
こんな感じの作業を繰り返し、アクションを与えつつ徐々に沈め込むことで対応することが多い。
おすすめ関連記事!
▼三保の釣り場を解説

いつも楽しみ拝見しています!参考になるばかりの情報で今年はショゴも上げることができました!ぶっ飛び君の使い方も真似させていただいてソゲ釣れましたし、本当にありがとうございます!先日も初めてイカ狙い行ったポイントでしたので、今後の対策的にも非常にためになりました。エギングは苦手なのですが今年は何とか釣ってみたいです。これから楽しみにしておりますっ。
こんにちは、まるなかです。
参考になったのであれば嬉しい限りですね!
アオリイカはまだまだこれから釣れるはずなので、比較的釣果を出しやすい秋シーズンにコツを掴めると良いですね★
サーフエギングは小手先のテクニックよりもイカの前にエギを通せさえすればある程度釣れるはずなので、基礎をキッチリ固めて釣りをすれば大丈夫です。