こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はマゴチ釣り講座をやっていきましょう。
今日のテーマはマゴチ釣りの時期・時間帯選びの基本を紹介します。
内容に関しては全て私の実釣経験・実績が基になっているので、参考にしてもらえたら嬉しく思います。
マゴチはヒラメと似た習性をもつ魚ですが、釣りやすい季節が少し違ったりします。
この辺りの基礎知識を覚えておくことは、釣果を上げる為にかなり重要になってきますね!
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やヒラメ・マゴチ釣りに関する実績としては
- 年間釣行数250~300以上。基本的に毎日フィールドに立ち続けています
- 渓流釣りや小物釣り~船釣りまで、餌・ルアー・フライと、ジャンル問わず各種の釣りができます
- 静岡県中部地区にてヒラメ・マゴチを月間100枚以上・半年で300枚以上(全てショアからの釣果)
- プロスタッフとしてメーカーから勧誘経験あり
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方解説の利用あり
こんな感じで、それなりに実績を残していて信頼も得ています。
マゴチ釣りの時期・時間帯選びの基本
まずはマゴチが釣れるシーズンや時間に関して基本となる考え方を紹介しておきます。
- 時期・シーズン:晩春~初秋くらいがベスト
- 時間帯:一番楽なのは朝マズメ
これからマゴチ釣りに挑戦したい初心者の方や釣果を少しでも確実にしたい方は、これらを意識して釣行するのがおすすめです。
マゴチ釣りのベストシーズン
マゴチはヒラメと同時に釣れることも良くありますが、釣れやすい時期は少しズレがある印象です。
当然地域によって海水温や海流に違いがあるので一概には言えませんが、私の出身地である太平洋側の静岡の場合は5月~9月くらいまでがベストシーズンになることが多いですね。
真夏になると、ヒラメの魚影は薄くなることが多いんですが、マゴチの場合は真夏でも割と釣れやすい傾向を感じます。
その中でも特に釣りやすいのは5月~7月くらいと9月頃で、私の中では初夏・初秋の実績が高くなっていますね。
一方で冬は釣れないかというとそういうわけでなく、ポイント選びをしっかりやれば真冬の1月や2月でもマゴチの釣果は望めます。
ただし狙ってマゴチを沢山釣るのは結構難しいことが多く、ヒラメを釣っていると混じって釣れたり、単発の釣果になることが多いです。
釣行するなら朝マズメが無難
一方で釣行する時間帯に関してですが、一番無難なのは朝マズメですね。
夏だろうが冬だろうが、一番これまでヒラメ・マゴチが簡単に釣れているのは圧倒的に朝です。
少し日が昇ってきて、まだ少し薄暗さが残る時間くらいがベストだと考えています。
まるなか
水温とマゴチの活性
魚釣りにおいて釣れる時期は水温との関係が強く、マゴチ釣りにおいても当てはまります。
釣れやすい時期の目安
私がこれまでマゴチを釣ってきた印象としては、マゴチが特に釣れやすいと感じるのは海水温が20度前後以上になりますね。
20度前後以上になると、マゴチが群れを形成しやすくなったり、フィールド問わずに浅い場所に接岸しやすい傾向を感じています。
水深が浅いポイントから少し深い場所まで、だいたい20度というのが狙って釣りやすい基準だと考えていますよ!
ヒラメとマゴチの違い
マゴチとヒラメは同時に釣れることも多いですが、適水温において違いがあります。
ヒラメは水温が高くなると深い場所に落ちやすく、真夏は釣れにくくなります。
一方でマゴチの場合は水温がかなり高くなってもヒラメのように釣れにくくなることは少なく、25度やそれ以上でも問題なく狙って釣れます。
逆に水温が低くなってきて20度を切り、16度や17度になると今度はヒラメの方が釣りやすいです。
まるなか
活性が落ちたマゴチの狙い方
水温低下などによってマゴチの活性が落ちると、マゴチが餌・ルアーに反応する範囲が非常に狭くなります。
こうなってくると意識したいのが
- よりスローに・ジックリとマゴチに餌やルアーを見せ続けて食わせる
- 仕掛けを通す棚をより底ギリギリにする
- フォールバイトを狙う(ルアーの場合)
これらになりますね。
これは1月にキャッチしたマゴチ。
かなり低活性になりますが、しっかり狙えば釣果を上げることは可能です。
ルアーでマゴチを狙う場合は、海底でジッとしているマゴチに対して頭の上からルアーを落とし込む「フォールの釣り」が有効になりやすいと感じています。
真冬にマゴチを狙う時は、ハンドル1回~3回転くらいの誘いに対して小刻みにフォールを入れて探ってみると、フォール中にゴミに引っ掛かったような微妙なアタリが出てマゴチが釣れたりします。
状況によってはルアーを横に引いても全くアタリすら無く、フォールにのみ反応が出ることも普通にありますよ!
春のマゴチ釣り
まずは3月~5月頃の春のマゴチ釣りについて紹介していきます。
3月~4月の低水温期
3月~4月頃はまだ海水温が低く、マゴチ釣りにおいては本格シーズンとは言えません。
良型の良く肥えたマゴチが一発釣れたりすることは普通にありますが、数釣りは難しいことが多いです。
この時期のマゴチ釣りでは、遠浅のサーフよりも急深なサーフや港湾・水深がある程度深い河川内などが高実績ですね。
特に春先はボラの幼魚やチアユ・シラウオ・シロウオなどを追い、ヒラメやマゴチはワンド状の場所や港湾・河川内に入ってくる可能性がかなり高いです。
ヒラメやマゴチは海水魚ですが、塩分濃度が薄い汽水域でも全く問題なく釣れるので、狙う釣り場は海に限定する必要は全くありません。
5月くらいからの春本番
5月のゴールデンウィークくらいになってくると、海水温の上昇が進み、水の中はどんどん春が進んでいきます。
この頃になると、外洋からマゴチの接岸が徐々に活発化してくることが多く、外洋に面したサーフや防波堤での釣果が良く出るようになってきます。
マゴチは初夏を中心に産卵する地域が多く、この時期になるとマゴチは群れになることが多くなる印象です。
ですので、1匹マゴチが釣れた場所は2匹・3匹と連続で釣れたり、地域によっては1日で2桁釣果も期待できるようになってきます。
私の地元静岡も以前は春~初夏にかけてマゴチがかなり接岸し、半日で15枚以上余裕で釣れたりした思い出があります。
近年は海流の影響なのか分かりませんが、このようにマゴチが沢山釣れることは無くなってしまいましたが・・・・。
晩春から初夏にかけてはマゴチ釣り入門にも最適なシーズンですね!
一方で港湾部の船溜まりや河川内など、奥まったポイントは冬と比較すると、場所による釣果ムラが大きくなる印象です。
▼春のマゴチ釣りのより詳しい解説・狙い方のコツについては【春のマゴチ釣り攻略のための基本・コツを徹底解説】を参考にどうぞ。
夏のマゴチ釣り
6月~7月
6月~7月くらいまでは、晩春からのハイシーズンが続いてマゴチの釣果は望みやすいです。
季節が進んで海水温が高くなるにつれ、潮通しが良い外洋に面したサーフや防波堤の方が釣果は安定しやすい傾向を感じますね。
また、この時期はヒラメとマゴチが同じ場所で釣れることも多く、両方を狙うのもおすすめです。
だいたい梅雨明けの頃まではマゴチ釣りのベストシーズンが続く印象です。
8月
更に季節が進んで梅雨明けを迎えると、私の印象としては最盛期を過ぎた感じで、5月~7月くらいと比較すると釣果はやや落ちる傾向を感じています。
ヒラメの場合は8月になると狙って釣るのは難しくなることが多く、マゴチはヒラメよりも釣れる可能性は高いですが、産卵期の前後のようなまとまった釣れ方をすることは少なくなりますね。
海水温の上昇によって奥まった場所は水質がかなり悪くなったりするので、外洋に面したポイントや高水温を避けやすい水深が深いドン深サーフや堤防周りを攻めるのが良かったりします。
6月~7月よりも水質悪化や高水温を意識し、それらを避けられるポイントを優先的に狙う感じですね!
真夏のマゴチ釣りは「釣れそうで意外と釣れない」ことが意外と多く、苦戦することも良くあります。
特に夏場はフグなどの外道が多く、場所によってはワームが使えなくなったりするので厄介ですね。
▼夏のマゴチ釣りのより詳しい解説・狙い方のコツについては【夏マゴチ攻略のための基礎知識・狙い方のコツを徹底解説】を参考にどうぞ。
秋のマゴチ釣り
9月~10月
8月を越えて9月位になってくると、再びマゴチが良く釣れることが多い印象です。
初秋のマゴチはサイズが若干小さめが多くなることも良くありますが、釣果の期待度としてはそれなりに高いと考えています。
産卵期絡みのベストシーズンにはやや劣りますが、それに近い数釣りが可能なこともありますね。
私の地元静岡の場合、そのまま10月くらいまではマゴチメインで釣れることが多いです。
11月~
10月位になってくると水温の低下が始まってきます。
そのまま11月位になると、今度はマゴチよりもヒラメの割合が増えてきて、マゴチの新たな群れの接岸は減ってくる印象です。
水温が低くなる日本海側や北側の地域は、マゴチがほとんど釣れなくなる場所もある思います。
一方で太平洋側の暖かい地域の場合は、ヒラメに混じってマゴチが案外よく釣れたりします。
ただし産卵期・初秋のマゴチシーズンのような爆発力は無く、ポツポツ釣れる程度のことがほとんどですね。
釣り場に関しては広範囲にマゴチは潜んでおり、外洋に面したサーフ~港湾部や河川内でも釣果は望めます。
どちらかといえば、無難なのは外洋に面したサーフや防波堤になりますね。
▼秋のマゴチ釣りのより詳しい解説・狙い方のコツについては【秋のマゴチ釣りの狙い方のコツを徹底解説】を参考にどうぞ。
冬のマゴチ釣り
ラストは冬・早春のマゴチ釣りを紹介します。
急深サーフや外洋に面した深い防波堤を狙う
12月位になってくると、フラットフィッシュゲームの主役はヒラメになることが多いです。
しかし、マゴチは釣れないという事は無く、釣果を上げることは不可能ではありません。
冬のマゴチを狙う時の考え方は2つあり、1つめは急深なサーフや外洋に面している水深が深い防波堤などを狙うパターンですね。
主に外洋の潮通しが良い場所に潜む、ある程度回遊性が高いマゴチを狙うパターンです。
遠浅のサーフは冬になると、マゴチが釣れる可能性は低くなるポイントが多いように感じています。
サイズはその時の接岸状態によってかなりバラバラで、冬だからといって大型が沢山釣れる印象はありませんね。
漁港内や河川内の越冬個体を狙う
もう1つは、冬になると水深が深い漁港内や河川内に居つくタイプのマゴチを狙うパターンです。
これはヒラメにも同じ傾向があり、冬は外海の影響を受けにくい場所で一発大型が狙えたりします。
これは真冬の岸壁の様子で、ハク(ボラの幼魚)とチアユが大量に接岸している時の様子です。
特に2月~4月頃はチアユなどのベイトフィッシュが港湾部や河川内に集まりやすく、大型のヒラメやマゴチが汽水域にも普通に居ついていたりします。
私の住む静岡の場合、冬~早春は漁港内や河川で座布団ヒラメや60中盤~70クラスのマゴチが狙えます。
このパターンは昔から成立しているので、偶然ではないと思います。
ちなみに四国・九州に遠征した時も同じようなパターンが成立しているので、静岡のみで通用するような特殊なものではないと思われます。
私の場合、この居つきのヒラメ・マゴチを狙うのは1月~4月・5月くらいまでがメインになります。
まるなか
▼冬マゴチのより詳しい解説・狙い方のコツについては【冬のマゴチ釣り講座 狙い方の基本とコツを徹底解説】を参考にどうぞ。
マゴチ釣りの時間帯
次はマゴチ釣りにおける時間帯ごとの狙い方のコツなどを紹介していきます。
朝マズメ
朝マズメはマゴチ・ヒラメ問わず一番簡単に釣れやすい時間帯になります。
太陽が登ってきた薄暗い時間帯は、マゴチの活性が上がる可能性は非常に高いです。
ルアー釣りで狙う場合はネチネチ狙うよりもある程度効率よく、広範囲から魚を探していく釣り方の方が私としてはおすすめですね。
ですので、ボトムステイやズル引きを使う割合は減り、ただ巻きやリフトフォールでテンポよく釣っていくのがメインになります。
フォールを入れて探る時は、ルアーが着底したらすぐにアクションを開始することが多いです。
活性が高いマゴチは、着底からの巻き出しやフォールでシンプルに「ガツッ」という分かりやすいアタリが出ることが多いですね。
日中・昼
太陽が高く上った時間帯のマゴチ釣りですが、底潮が効いていなかったりすると、餌釣りでは釣れるのにルアーではアタリすら出ないようなことが増えやすい印象ですね。
私の中で特に釣れにくいと感じているのは、午前中の朝マズメが終わってからの時間ですね。
一方で昼過ぎの午後の時間帯は案外釣れやすく、特に風が吹いていて程よく水面が荒れているような日はデイゲームでもマゴチが良く釣れたりすることもあります。
日中の場合、ルアーで狙う時はズル引きやボトムステイを入れたり、小刻みにフォールを入れたり・・・・。
ルアーを積極的に追わない低活性なマゴチに対し、目の前にルアーをしっかり通すことを意識した釣り方がメインになります。
場合によってマゴチがバイトしてきてもほとんど手元にアタリが出ないような微妙な食い方をしてきたりします。
日中のフラットフィッシュゲームではストレート系のワームで丁寧に誘うか、メタルジグを使って魚の目の前に落とし込んだり、極端な釣り方をよく使いますね!
夕マズメ
朝マズメと並んで魚の活性が上がると言われる夕マズメですが、個人的にはヒラメ・マゴチ釣りでは夕マズメの優位性はあまり感じません。
明らかに朝マズメの方が釣りやすく、夕方は日中と大差なく、これといった時合いが無いこともかなり多いと感じますね。
夕マズメの時合いは結構読みにくいんですが、意外と多いのが真っ暗になるかどうかといったタイミングで一発魚が釣れたりすることです。
朝マズメでベストタイミングになることが多い夕方の薄暗くなってきた時に全く釣れなくても、その後に一瞬の時合いが来たりしますね。
夜
ラストは夜釣りで狙うマゴチ釣りですね。
夜のマゴチですが、ルアーで狙う場合はスローに・ゆったりとしたアクションでジックリ探るのがおすすめです。
ですので、メタルジグやバイブレーションを使うより、ワームを基本に使うのが私の定番パターンです。
ワームを使えばだいたい何とかなりますが、場所によってはシンキングペンシルやシャロー系のミノーなども実勢は十分です。
操作方法に関しては、リフトフォールやボトムバンプなどはあまり使わず、シンプルなただ巻きやズル引きでOKです。
底ギリギリをスローに・漂わせるようなアクションが効果を発揮しやすい印象です。
時々ステイを入れるのも夜釣りではかなり効果がありますね!
夜釣りの場合は常夜灯周りを狙っても良いですが、特に光源が無くてもマゴチは普通に釣れるので、灯りの有無よりも駆け上がりやベイトフィッシュなどの要素を重要視した方が良いですね。
まるなか
▼夜釣りの詳しい解説については【マゴチの夜釣りに必要な基礎知識・狙い方のコツ徹底解説】を参考にどうぞ。
まとめ!
今回はマゴチ釣りの時期・時間帯について基本的な考え方を紹介してきました。
地域によって多少の違いはありますが、一番無難に釣りやすいのは5月~7月位の初夏を中心としたタイミングですね。
時間については朝マズメが一番難易度としては低いと考えています。
ベイトフィッシュの接岸のしかたによっては、河川内や漁港内なども視野に入れて狙ってみるのがおすすめです。
固定観念は持たず、色々試してみるのが魚釣り上達への道になりますからね!
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