こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はマゴチ釣り講座をやっていきましょう。
今日のテーマは春のマゴチ釣りについて。
マゴチ釣りは春~初夏にかけてベストシーズンを迎える地域が多く、上手に狙えば釣果を上げられる確率も高くなります。
しかし、春といっても釣行するタイミングによっては冬のパターンを引きずっていることもあり、意外と難しいこともありますね。
この辺りの春マゴチ攻略に役立つ考え方について、私の実釣実績をもとに解説していきます。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やヒラメ・マゴチ釣りに関する実績としては
- 年間釣行数250~300以上。基本的に毎日フィールドに立ち続けています
- 渓流釣りや小物釣り~船釣りまで、餌・ルアー・フライと、ジャンル問わず各種の釣りができます
- 静岡県中部地区にてヒラメ・マゴチを月間100枚以上・半年で300枚以上(全てショアからの釣果)
- プロスタッフとしてメーカーから勧誘経験あり
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方解説の利用あり
こんな感じで、それなりに実績を残していて信頼も得ています。
春マゴチの基本の行動パターンと知識
シーズン序盤は冬のパターンで始まる
マゴチの接岸が活発になってくる春という時期ですが、シーズン序盤は海水温が低く、パターンとしては冬の状態になることが多いですね。
陸上の気温上昇とともに海水温もゆっくりと温まっていきますが、陸上よりも海中の季節進行は遅くなるのが通常です。
ですので、人間が暖かいと感じても水中の魚たちにはまだ春は来ていないこともあるので、この季節進行のズレを把握するのが重要になります。
春~初夏のハイシーズンについて
マゴチが釣れやすくなるのは、海水温がある程度上昇してからになります。
地域によって違いはありますが、私の出身地の静岡県を例にあげると、マゴチの釣果が目立つようになるのはだいたい5月のゴールデンウィーク前後からになるのがこれまでは多かったですね。
海水温で言うと、目安としては18度~19度前後でしょうか。
その後梅雨明けくらいまでマゴチが釣れやすいハイシーズンが続くことが多く、初心者の方はこの時期に釣行することをおすすめしています。
春本番以降ののマゴチシーズンは同時にヒラメの釣果も期待でき、フラットフィッシュゲームがかなり楽しいですね。
産卵期のマゴチの群れ
マゴチと比較されることが多いのはヒラメですが、特に春本番~初夏の産卵期絡みのマゴチはまとまった群れを形成しやすい傾向を感じます。
ヒラメも「何となくの集団」を形成しますが、マゴチの場合はより密度が高く、釣れるポイントに当たると連発で釣果が出せる可能性が高いですね。
それなりに魚影が濃い地域であれば、うまくいくと5匹・10匹・15匹など、まとまった釣果が上げられることもありますからね。
春本番以降のハイシーズンでは、1匹マゴチが釣れた場所の周りは重点的に狙うのがおすすめですよ!
まるなか
【3月~4月】春シーズン序盤のマゴチ釣り
春シーズン序盤のマゴチ釣りについて、釣果を上げるための考え方や狙い方のコツを紹介していきます。
ポイント選びのコツ
春シーズン序盤ですが、4月いっぱいくらいまでは冬のパターンを引っ張ることが多いです。
マゴチを釣るのは意外と難しかったりしますね。
この水温が低めな時期にマゴチを釣るには、
- 回遊型の個体狙い:暖流が効きやすく潮通しが良い深場狙い
- 居着きの個体狙い:奥まった漁港・湾内や流れが緩い河川の下流部・河口周辺
このように、低水温期のマゴチ狙いでは個体の習性による狙い分けが重要になってきます。
水温が不安定になりやすい遠浅サーフなどは釣果が不安定になりやすいと感じますね。
底物五目狙いでキャッチした大型マゴチ。
漁港内のエリアに居着く個体ですね。
春特有のベイトフィッシュ
春先のマゴチやヒラメは特定のベイトフィッシュを偏食していたりします。
代表的なものを紹介すると、
- ハク(ボラの幼魚)
- チアユ
- シロウオ
地元静岡ではこのような小型魚がよく見られますね。
これらの魚は早春になると接岸し、ワンド状の場所や河川の河口・下流部に集まる習性があります。
これらはかなり小型のベイトフィッシュにはなりますが、それを追ってマゴチやヒラメ・シーバス・メバルなどがやってきます。
汽水域はこれらの小魚が溜まりやすい代表的なスポットですが、その他向かい風や潮が当る岬・ワンド状の場所も有望ですね。
特にイワシなどのベイトフィッシュが少なくなりやすい春先にかけては、釣り上げたマゴチやヒラメからこれらのベイトが出てくることは結構多いです。
春先を中心に、場合によっては河口から何キロも上流でマゴチやヒラメが釣れることもありますよ!
まるなか
【春本番~初夏】ハイシーズンのマゴチ釣り
冬から春のハイシーズンへの変化
水温が低い3月~4月くらいまでのマゴチは活性が低いことが多いですが、水温上昇に合わせて徐々に行動パターンが変化していきます。
これまで私がマゴチを狙ってきた印象としては、だいたい4月下旬~5月くらいになると、活動の活発化が目立つようになります。
漁港内や河川内などの奥まった場所で越冬していた個体は徐々に移動を開始し、広範囲で釣れるようになってきます。
その後水温上昇が進んで6月頃になると、越冬パターンは通用しなくなることが多いです(5月いっぱいくらいまではボチボチ釣れる)。
海水温+ベイトフィッシュの接岸がカギ
春本番以降のハイシーズン到来の目安となるのが、海水温以外にベイトフィッシュのまとまった接岸が絡むことですね。
海水温が18度~19度前後になり、そこにイワシ類などの接岸が絡むと、そのような場所にマゴチが群れを成して終結するパターンが目立ちます。
静岡の場合はカタクチイワシがキーになることが多く、マゴチ以外にもヒラメやシーバス・青物なども同時に良く釣れたりしますね。
まるなか
ポイント選び
ハイシーズン以降のポイント選びですが、正直言ってマゴチはかなり色んな場所で釣れることが多いですね。
無難なのはベイトフィッシュ接岸の可能性が高い潮がぶつかるポイントになり、無難なのは外洋に面したポイントやそれに隣接している湾の出入り口付近などになります。
私の場合、春先は奥まった場所も良く狙いますが、ハイシーズン以降は潮通しが比較的良いポイントを優先的に狙うようにしています。
水深については強く意識する必要はないですが、浅い場所では水深30cm前後の波打ち際~10m前後の場所までを狙うことが多いですね。
活性が高いマゴチは波打ち際のかけあがりの斜面などにもよくついているので、沖合ばかりでなく岸寄りの至近距離もきっちり狙います。
春マゴチ攻略のルアーセレクト・アクションなど
3月・4月などの水温がまだ低い時期の釣り方ですが、ルアーセレクト・アクションのコツとしては
- 小型ベイトパターン:ピンテールワームのボトムギリギリのただ巻き・ズル引き
- リアクションバイト狙い:ワームのボトムバンプやリフトフォール、メタルジグのフォール
私の場合はこれらを意識して探っていきます。
ハイシーズン以降はシンプルなリフトフォールやただ巻きでもOKで、状況によってはネチネチ探りすぎるよりも効率を重視する方がテンポよく反応が得られたりします。
小型ベイト・食わせ重視パターン
1つめは小型のベイトを偏食する個体を狙ったり、ナチュラルなアクションで食わせを強く意識する狙い方になります。
特に春先のチアユなどの小型ベイトパターンで強いのが、ピンテールワームを使ったスローなただ巻きやズル引きですね。
マイクロベイトを食うマゴチやヒラメは意外とセレクティブで、波動が強いシャッドテールワームよりもストレート・ピンテールワームの方が魚に無駄なプレッシャーを与えにくいです。
特に小場所狙いやナイトゲームではその傾向が顕著に出る印象がありますね。
ボトムをズル引いても良いですし、時々ワームがコツコツとボトムに擦れるくらいのレンジをゆっくりただ巻きで探ってもOKです。
リアクションバイト狙い
次は低活性なマゴチをナチュラルに誘うのではなく、リアクションバイトで反射食いを誘うパターンですね。
これは冬~春先に効果的なパターンになります。
この大型マゴチはクロー系ワームを使ってキャッチ。
極太で良いコンディションでした。
使用するルアーとしては
- 各種ワームのジグヘッドリグ・テキサスリグなど
- メタルジグ
これらを使い、ハンドル1回~3回転くらいの巻きでルアーをボトムから浮上させ、ストンとルアーをボトムに落とし込んでバイトさせます。
海底でジッとして動かないマゴチに対し、頭の上にルアーを落として反射食いさせるというわけですね。
この場合はルアーのフォールスピードはある程度速い方が良かったりするので、軽くてフワフワと漂うような軽い比重のルアーを使う必要はありません。
バイトはほぼ全てフォール中の着底寸前に出ますが、活性が低いと手元に伝わる衝撃はほとんどありません。
着底の感触がいつもと違ったり、若干ラインが緩んだり・ブレた時はどんどん合わせを入れていきましょう。
まるなか
ハイシーズンの誘い
一方で活性が高いマゴチを狙う時は、テンポよく広範囲から魚を探すような釣り方が効果的になったりします。
この場合はルアーの種類は特に問わず、
- ルアーを着底させる
- リールのハンドルを2回~5回ほど巻く(巻くのを止めて2~3カウントくらいまでで着底するレンジ・スピードで)
- リールを巻くのを止めて着底を取り直す
このようなシンプルな誘いを基本にすればOKです。
アクションについてはただ巻きでもOKですし、リールの巻きに合わせて穂先をチョンチョンと軽く動かし、ルアーを縦方向に揺すりながら動かすのもおすすめですね。
私の場合、風が強い時や潮が走っている時はレンジキープが難しくなるので、シンプルなただ巻きを使う機会が多くなります。
まるなか
▼マゴチ釣りに使いやすいワームの紹介は【マゴチ用ワーム選び・おすすめを徹底解説】を参考にどうぞ。
全て公平な視点で使い比べて魚を釣り、使いやすいものを選抜してあります。
まとめ!
今回は春のマゴチ釣りを紹介しました。
要点をまとめておくと、
- 3月~4月くらいは冬のパターンが継続することが多い
- ハイシーズンは5月前後、水温18度~19度前後が目安
- 活性が低い時は食わせ重視 or リアクションバイト狙い
- 活性が高い時は効率を重視した探りを意識
これらになりますね。
春のマゴチは水温の上昇とともに釣れるエリアやパターンが結構変わりやすく、釣れる時は簡単に釣れますが、気難しさもあります。
状況によって狙う場所をキッチリ分けて考えたり、引き出しをいくつか持っておくようにすると良いですね。
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