こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はダイワから発売されているライトゲーム用ライン、UVF 月下美人デュラヘビー×4+1+Si2の特徴や使用感を詳しくインプレしていきます。
デュラヘビーシリーズは、いわゆる高比重系PEラインになり、潮なじみや風への強さを重視しているのが大きな特徴ですね。
私はライトゲーム五目用に0.3号を購入し、これまで60~70時間くらいは使ったと思います。
様々な魚を釣り上げながら使用感をチェックしてきたので、ライン選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在は帰省時を除いてほぼ365日釣行)
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、ジャンル問わず様々な釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
月下美人 デュラヘビーのスペック・ラインナップ
- 素材:PE素材+FEP(フッ素系樹脂)
- 編み数:4本+1本
- 比重:1.1~1.2(通常のPEは0.98)
- 号数:0.3号、0.4号、0.5号
- 長さ:200m
一般的なPEラインは4本編みや8本編みが多い中、月下美人デュラヘビーは4本の通常の素材の原糸の中に高比重な原糸を1本入れた構造の、5本編みになります。
実際の使用感としては、4本編みのPEラインに近いですね。
月下美人デュラヘビー×4+1+Si2を「サクッと」インプレ!
月下美人デュラヘビーの特徴について、まずは簡単にまとめておきます。
- 実際の太さ:平均
- 真円性:平均~やや優秀
- 視認性・色落ち:比較的優秀
- 強度:平均
- ハリ・コシの強さ:平均~ややしなやか
- 飛距離・滑りの良さ:8本編みには劣るが、それほど摩擦感は気にならない
- 感度・伸び:軽量なルアーを使った際に差を感じる
- 耐久性:平均
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
高比重なハイブリッド系のPEラインはこれまでも各社から発売されていますが、耐久面などで使いにくさが少し気になるものが多かったです。
月下美人デュラヘビーの場合は、ハイブリッド系PEラインのデメリットがかなり目立ちにくくなっているので、通常の4本編みのPEラインに近い感覚で使いやすい印象ですね!
実際の太さ
ハイブリッド系の高比重なPEラインは、PE素材100%のものと比較すると、リールに巻いた時のかさばりが目立つことがあります。
月下美人デュラヘビーの場合は、高比重なPEラインでありながら、太さが特に気になるようなことはありませんでした。
海外メーカーの安価なPEラインと比較すると明らかに細く、実釣時に太さを感じることは無いですね。
よつあみのリアルデシテックスなど、かなり細く作られているPEラインよりも若干太いような感じもしますが、一般的なPEラインと比べれば大差ないレベルだと思います。
真円性・糸潰れ
ラインの真円性については特に気になることは無く、軽量なジグヘッドリグやプラグ・メタルジグなど、色んなルアーを使っていますが、真円性が低いことによる糸潰れ・糸ヨレは目立ちませんね。
糸ヨレによる飛距離低下などは特に発生していません。
視認性
薄めのピンクカラー
月下美人デュラヘビーはピンク色のPEラインですが、濃い鮮やかなピンクではなく、白っぽいホワイトピンクになります。
新品の状態の色合いはこんな感じで、濃いピンクのPEラインと比較すると、コントラストはそれほど強くありません。
光量がある程度確保できる、デイゲームや明るめの常夜灯周りで使用するであれば、濃いピンクやオレンジなどの方が身やすいと感じる方もいると思います。
一方、光量があまりない状況になると、月下美人デュラヘビーのようなやや白っぽいラインの方が安定した視認性が確保できることも多いので、見やすさの良し悪しは状況次第と言ったところです。
私の場合はデイ・ナイト両方で使っていますが、特に不具合は無く使えていますね。
色落ち
もともと白っぽいピンクカラーの月下美人デュラヘビーですが、使用を重ねても色合いが大きく変わりにくいのは良いですね。
濃いカラーのPEラインは、キャストを繰り返すとどうしてもある程度色落ちしていきますが、デュラヘビーは多少白っぽくなるものの、大きな変化はありません。
傷になった部分をカットしつつ、60時間くらいは使った状態がこちら。
新品の時よりも幾分か白っぽくなって色は抜けていますが、極端な色落ちは無いですね。
色の抜けにくさにおいては、十分満足なレベルです。
強度
ラインの強度に関しては、特段の強さは感じないものの、ライトゲーム用のPEラインとしては十分な強度はあります。
8本編みの高級なPEラインと比較すると、単純な引張強度の面は多少劣りますが、変なラインブレイクなどはこれまでに一度もありません。
実際に私が月下美人デュラヘビー0.3号をFGノットで結束して強度を3回連続で測定してみると、結束強度は約1.85kg~2.1kgを計測。
これまでにこのラインでチヌやショゴ(カンパチの幼魚)などもそれなりに釣っていますが、ある程度ドラグを使えば問題なくキャッチできていますね。
デュラヘビー0.3号で良型ショゴをキャッチ。
若干根ズレしながらのギリギリのやり取りは痺れましたね!
ハリ・コシの強さ
月下美人デュラヘビーの質感としては、4本編みのPEラインとして硬さは全く気にならず、ハリ・コシの強さは平均~若干柔らかめくらいに感じますね。
ラインをまっすぐにしてつまんでみるとこんな感じで、少し先端から離れた場所をつまむと、ゆっくりと折れ曲がっていくような感じ。
硬質なPEラインの場合は針金のようにピンとした状態をキープするので、違いは明らかです。
パリッとした質感のPEラインではなく、マイルドでスプールへのなじみが良いタイプ。
飛距離・滑りの良さ
ラインの滑らかさとしては、マイルドな質感のPEラインなので、使用時のガサつきは特に気になりません。
8本編みのPEラインのようなツルッとしたシルキーさはありませんが、普段4本編みのPEラインを使っている方であれば、何ら違和感はないと思います。
ライン表面はコテコテしたコーティング感はあまりなく、サラッとしていて癖はありません。
高比重なハイブリッド系PEラインとしては、PE素材100%のものと大差ない使用感になっていて、個人的には悪くない感触ですね。
飛距離に関しては、特に伸びるような感じはありませんが、不満もなく使えています。
感度・伸び
ラインの感度・操作性を求めて高比重なPEラインを使う方は多いと思います。
私が月下美人デュラヘビーの0.3号を使ってみた印象としては、1g台程度までのジグヘッドリグや、シンキングペンシルを使う際、一般的な軽比重のPEラインよりも潮なじみの良さを感じることができましたね。
ラインがスムーズに沈んでくれるので、しっかりとレンジを入れてルアーを引きやすいですし、多少風が吹いていても操作感や魚のアタリが鈍りにくく、比重が大きいことのメリットを感じました。
一方、リップ付きのヘビーシンキングミノーや、3gや5gなどのジグヘッドリグやメタルジグを使うとなると、比重が大きいことによる違いはそれほど明確にならず、正直言って普通のPEラインで十分かなという印象です。
軽いルアー・沈下速度がスローなルアーを使う時、ちょっとした違いが生まれて操作感が良くなるラインですね。
耐久性
高比重系のPEラインとしては比較的優秀
私が高比重系のハイブリッド素材のPEラインをメインで使わない理由の1つが、耐久性の低さなんですよね。
PE素材100%のものと比較すると、キャストを繰り返した時に毛羽立ちの発生が比較的早いものが多く、劣化しやすい印象を持っています。
月下美人デュラヘビーの場合は、高比重なPEラインとしては、毛羽立ちにくさは比較的優秀な印象です。
芯の高比重素材の周りをPE素材が覆っている為か、そこまですぐに毛羽立つようなことは、これまでにはありません。
カサゴや小型のハタ・メッキなどを狙ってちょっとした根周りを攻めることもありますが、ある程度はしっかり耐えてくれます。
劣化が始まると強度低下が目立ちやすいか
初期の毛羽立ちはそこまで早くない印象ですが、そこから使い込んでいくと、徐々に先端の方から細かく毛羽立ってきます。
ある程度使い込んでいった時のラインの強さとしては、PE素材100%のものよりも少し弱くなりやすい印象がありますね。
毛羽立っている部分は当然強度が落ちていますが、少し離れた場所も強度が案外落ちていることがあり、一見すると毛羽立ってない場所を引っ張ってみると、新品の時の半分くらいの強さしか残っていないようなことがありました。
初期の劣化はそれほど気になりませんが、使い込んでいくと、PE100%のものには少し劣る部分があるように思えます。
ですので、ラインの色が抜けてきて少しカサカサしてきたり、細かな毛羽が見える時は、普段よりも少し余分にラインをカットして使った方が安心です。
まとめ!
今回はダイワのUVF月下美人デュラヘビー×4+1+Si2のインプレをしました。
- PE素材+フッ素系樹脂の4+1の5本編みPEライン
- 薄めの白っぽいピンクカラーで色落ちは目立ちにくい
- 硬さは目立たず、馴染みが良いタイプのPEライン
- 引張強度は平均クラス
- 高比重系PEラインとして、初期の劣化はそれほど目立たない
- 使い込んでいくと、PE素材100%のものより少し弱くなりやすいか
要点をまとめるとこんな感じですね。
ハイブリッド系の高比重PEラインとしては、通常のPEラインにかなり近い感覚で使うことができつつ、軽量なジグヘッドリグなどを扱う際にその違いを感じることができます。
潮なじみが良く、風や潮の流れの影響を軽減することができるので、うまく使えば武器になるラインですよ!
一方、ある程度比重のあるルアーを使うのであれば、そこまで大きなメリットは感じないかな。
自分が使うルアーの種類や釣り場の状況に合わせ、上手に使い分けてみてください。