さてさて、今回は濁りが入った状況下におけるワームを使ったヒラメ釣りについて。
雨や低気圧の影響で水が濁っている時、こういう時はヒラメは釣れないのか?
という質問を時々頂くんですが、結論から言ってしまえば
濁りの程度によっては厳しい事もあるが、しっかり狙えばヒラメを釣ることは可能。
というのが答えかな。
ここでは私が実際にヒラメを狙う際、濁り潮の時はどのようにワームを選び、操作しているのか?
普段意識していることを紹介していくので、良かったら今後の釣行の際に役立てて欲しい。
濁りが入った状況下でワームを使ってヒラメを釣る際、意識しておきたいポイント
まずはどんな点に注目し、濁りが入った状況下でヒラメをワームで釣っていくのか?
抑えておきたいポイントをまとめておこう。
- 濁りの程度:多少透明度のある笹濁り程度なら十分ヒラメは釣れる
- ワームの種類:シャッドテール系、またはサイズの有るピンテール・ストレートワーム
- ワームのカラー:強い色をメインに組み立てる
- ワームのアクション・レンジなど:基本はボトムギリギリを攻め、ヒラメの目の前を確実に通すことを意識する
濁り潮でワームを使うのであれば、大体こんな点に注意して釣りを組み立てていく。
それぞれについて、詳しく話を進めていこう。
濁りの程度は?
ヒラメを狙う場合、濁りの程度というのは超重要だ。
濁ってはいるが、多少透明度が残っているような潮色の場合は案外普通にヒラメは釣れる。
むしろ少し濁っていたり、波気がある時の方が大型のヒラメの活性が上がりやすく、良型が釣れやすい感覚はあるね!
一方で台風や低気圧の影響を受け、強いウネリが出てまっ茶色の濁りが出ているような時は深場にヒラメが落ちたりして釣り難い。
釣り場に着いて濁りがある時は、「多少の透明度があるのか?」
という点をまずはしっかり見た方が良いね。
底荒れによる強い濁りの場合、サーフよりも水深のある港湾部などの方がヒラメは釣りやすいかな。
濁った時のヒラメ用ワームセレクト
実際に濁りが入っているフィールドではどんな種類のワームを使ったらいいのか?
私の場合、意識しているのはこんなところ。
- シャッドテールワーム:比較的アクションが大きく、強く動くもの。サイズは5インチ前後~
- ピンテール・ストレート系のワーム:シルエットで食わせる。6インチ~
濁っている時は考え方が2種類あり、シャッドテールのような動きのあるワームで食わせるのか?
それともストレート系ワームの存在感で食わせるのか?
この2つの選択肢を持っておき、釣り場で両方試していく感じ。
シャッドテールワーム
ヒラメ釣りでは定番のシャッドテールワーム。
濁った時に意識しておきたい点としては、
- 大人しいアクションのものより、しっかり大きく泳ぐものを使う。
という事かな。
具体的には、パワーシャッドの5インチや6インチ、フラッグシャッド等が使い易いかなと。
若干動き自体はナチュラルになるが、サイズが大きいサヨリシャッドなんかも良いね!
濁りが入った時に使うシャッドテールワームはアピール力を重視したい。
なので、いくら小さくても4インチくらいまでで、それ以下の小さいものは私の場合使わないかな。
ピンテール・ストレートワーム
濁りが入った視界が悪い状況下でのワームを使ったヒラメ釣り。
何となく動きの強いワームばかりに目がいきがちだが、波動ではなくシルエットと存在感で食わせるのも結構効く。
具体的にはデスアダー6インチや8インチ等、アクションは微波動だがボディーにボリュームのあるワームは濁っていても結構ヒラメが釣れる。
ただし、波動による魚を引っ張る効果は小さいのでヒラメの前を丁寧に通してあげる必要はあるけどね。
シャッドテールのような動くワームを嫌がる個体には、ストレート系の動かないワームは強い。
濁った時のヒラメ用ワームカラー選び
次に、濁った時のヒラメ用ワームカラー選びについてだ。
私の場合、実際に良く使っているカラーはこんな感じ。
- ピンク・ホワイト系:濁りが有っても無くても使う、オールラウンド
- ブラック・赤系:水の中では黒く、はっきりとシルエットが出る
- ゴールド系:比較的ナチュラル。濁りが薄い時に
大体この3色があれば十分対応できるといった具合で、必要以上にカラーを増やしてもヒラメは沢山釣れるわけではない。
ピンク・ホワイト
とりあえず先発として使うならピンクやホワイト系がおすすめで、別に濁っていなくてもオールラウンドに活躍するカラーだね!
グローの有る無しは色々試したけど、入ってもいなくてもどちらでも問題なくヒラメは釣れるのでお好みで。
個人の好みの差はあるが、このような透明感のあるカラーのワームは濁りのある時はあまり使わないかな。
ソリッド系で、より色がハッキリと出るものの方が何となくアピールが強そうなので出番は多い。
黒・赤
黒や赤・紫などのワームは、水中で黒く・ハッキリとシルエットが出せるのが特徴になる。
海底に潜むヒラメがワームを見上げた時、コントラストがはっきり出るので地味だけど存在感は強い色になるね!
市販のヒラメ用ワームは人を釣るのが優先になっているので、黒系のカラーってかなり少ないのがネック・・・。
しかし、実際に使ってみると非常に良く釣れるので、釣れそうもないという先入観は持たずに使ってみて欲しいね!
ゴールド
ゴールド系はヒラメ用ワームでは定番アイテムの1つ。
ソリッド系のピンクやホワイト、黒系のワームと比べるとちょっと弱めのカラーという認識。
なので濁りは入っているものの程度は弱く、笹濁りのような状況下で出番が多いかな。
また、天候も多少光量がある時の方がゴールドのラメが活きやすく、厚い雲が広がっているような時はもう少し強いカラーの方が個人的には好みだ。
濁った時のワームアクション・使い方のコツ
濁りのある状況下において、ワームはどのように操作したらいいのか?
アクション方法としては、リフトフォールやストップ&ゴーといった基本の誘い方でOKだ。
しかし、レンジやバイトのタイミングの入れ方は少し工夫した方がヒラメは良く釣れると感じる。
リフトフォールやストップアンドゴーは細かくボトムを取り直す
濁りが入っている状況下では、ヒラメのバイトはボトム着底の瞬間・着底からのワンアクション目に集中する傾向が強いと感じている。
だから、ワームを操作する際も着底と着底の感覚は狭め、ヒラメの目の前にワームを落とし込む意識でアクションさせると良い。
私の場合、
- 水がクリアな時:ハンドル2~5回くらいで着底を取り直す(時々もっと長い距離の巻きを入れることもある)
- 水が濁っている時:ハンドル1~3回転で着底を取り直す
といった感じで、細かくボトムを取り直してネチネチと誘うようにしているかな!
実際に濁っている時のヒラメのバイトは結構シビアで、はっきりとガツンと食って来ないことも多い。
そういう時はワームがボトムに着底する瞬間が大きなチャンスになるから、食わせのタイミングを多く作ってあげることを意識する。
濁った時は低いレンジを丁寧に通す
ヒラメを狙う際、基本的にはボトムから上のレンジにワームを持ち上げて誘うのが基本になってくる。
ヒラメは自分の頭上を泳いでいるベイトを食う習性があり、ズル引きでも釣れないことは無いけど少しルアーを持ち上げた方が効率よく探れるし、バイトのタイミングも作りやすいからね。
しかし、濁っている時はヒラメの視界が悪い事と、離れた餌を追うことはしない感じがあるのでレンジは低くした方が反応は拾えると思う。
- 澄潮時のレンジ:海底から30~60cm位を基準に探る
- 濁った時のレンジ:海底から10cm~離しても30cm位までのレンジを探る
という感覚が、私の濁り潮の時のワームの使い方。
そうはいっても、海底から30cm位というのは人によって感覚が違うので初心者の方は意味が分からなくなるかもしれない。
分かりやすく考えるには、リールを巻くのをやめてから何カウントで海底までルアーが到達するのか?
というのを基準にするとシンプル。
澄潮時の場合、私の場合は大体巻くのを止めて2~3カウントくらいまでの間にワームが着底するレンジを引くようにしている。
これを、
濁っている時はリールを巻くのを止め、0.5~1.5カウントくらい(2カウント弱くらい)までに着底するレンジを引くように意識しているかな!
そうすれば、海底からギリギリの低活性のヒラメに対してワームで口を使わせやすいと思う。
濁った時は微妙なレンジの違いで食ってくる・食って来ないの差があるので丁寧に釣りをするように意識すると良い。
濁りがある時のワームを使ったヒラメ釣りまとめ!
ざっとですが、ワームを使って濁りがある状況下でヒラメを狙う際の注意点はこんな感じかなと。
その中でも重要なのは、
- 濁りの程度を見極める事
- ボトムにいる視界が悪く、低活性なヒラメへの誘い方
という事かな。
ワームのカラーなどに関してはあいまいな部分も大きく、ヒラメから良く見えそうなカラーを使い、後は釣れると信じて釣りを丁寧に続けることが出来るかどうか・・・・。
といった部分に掛かって来る。
ちょっとにごっているからと言ってヒラメ釣りを諦めず、少しでもキャッチできる確率を高くしてもらえたら嬉しく思う。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
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