こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はヒラメ釣り講座をやっていきましょう。
今日のテーマは、ヒラメ釣りに使うワームの選び方の基本とおすすめについて、少し掘り下げて紹介していきます。
内容に関しては、全て私の実釣・実績に基づいたものになっていて、適当なアイテムの寄せ集めや根拠のないランキングではありませんので、参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やヒラメ釣りに関する実績としては
- 年間釣行数250~300以上。基本的に毎日フィールドに立ち続けています
- 静岡県中部地区にてヒラメ・マゴチを月間100枚以上・半年で300枚以上(全てショアからの釣果)
- プロスタッフとしてメーカーから勧誘経験あり
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレや釣り方解説の利用あり
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については、釣行記やYouTube・Twitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
ヒラメ釣りに使うワームの種類・形状
ヒラメ釣りに使うワームの種類ですが、大きく分けると3つになります。
- シャッドテールワーム
- グラブ・カーリーテール
- ストレート・ピンテールワーム
人によってはもっと細かく分けたりすることがあるかもしれませんが、私の場合はこの3種類に分けて考えていますね。
シャッドテールワーム
シャッドテールワームは、ワームの後部に水受けのようなものが付いている形状をしています。
このタイプのワームはルアーを引いたり、沈め込んでいく時に魚が泳いでいるようにブルブルと尻尾が動いてヒラメにアピールするのが特徴的ですね。
ヒラメ釣りに使うワームとしては、最も波動が明確でアピール力が高く、広範囲から魚を見つけたい時に出番が多いです。
カーリーテール・グラブ
次に紹介するのが、カーリーテールやグラブと呼ばれるもの。
アクションを与えると、テールが柔らかくピロピロ・ウネウネと動いて波動を発生させます。
シャッドテールワームよりも波動が弱く、少しアピール力を落としつつも、ある程度の存在感を出したい時によく使います。
デイゲームや潮が動かない時など、少し波動を落として探りたい時におすすめですね。
ストレート・ピンテールワーム
3つめは、シンプルな形をしているストレート・ピンテールタイプのワーム。
操作感が分かりにくくてアクションもほとんど無いものが多く、初心者の方には少し使いにくいと思います。
魚に対するアピール力が弱くなる半面、食い渋った状況下でも違和感を与えにくく、食わせ能力を重視したい時に出番が多くなりますね。
人が多くてプレッシャーが掛かっている時や、小場所狙いでおすすめです。
ある程度魚の着き場が絞れている時、目の前をキッチリ通して食わせたい時に活躍します。
初心者はまずシャッドテールワームを使え!
これからヒラメ釣りに挑戦したい方は、まずはシャッドテールワームを使ってヒラメ釣りを覚えていくことをおすすめしています。
ぶっちゃけ言ってしまうと、ヒラメ釣りはそこまで難しいものではなく、小手先のテクニックや細かいルアーの使い分けで釣果が劇的に変わるようなことはありません。
これはヒラメ釣りに限らず、マゴチや根魚釣りでも同じですね。
いわゆる底物系のターゲットは、状況に合わせたルアーの引き方やポイント選びなどがキッチリ出来るようになれば、ある程度安定して釣果は出せるようになります。
細かいルアー選びよりも重要なのは
- ワームが泳ぐレンジ
- 潮の通り方を判断する能力
- 誘いと食わせの間
などの要素の組み合わせになります。
初心者の方がいきなり色々ルアーを揃えてしまうと、少し釣れない時に自分が使っているルアーが信じられなくなり、釣りが雑になって釣れなくなるパターンが多いです。
また、無駄なルアーローテーションも逆効果になることが多いので、まずは使うルアーをある程度絞り込んで実釣を繰り返すのがおすすめですね。
なお、私の場合、底物釣りでは1回の釣行でルアーを1度も変えないことも割と普通ですが、それでも魚は安定して釣ることができています。
あまり難しく考えず、使うルアーを信じて投げ続けることが重要ですよ!
適度な引き抵抗と使用感がある
私がシャッドテールワームをなぜ勧めるかというと、尻尾が水を受ける事によって
- ルアーの存在感を穂先に伝わる波動で感じ取りやすい
- ただ巻きやストップアンドゴーだけでも十分魚を引き付けてくれる
これらのメリットがあり、誰にでも使い勝手が良いからですね。
まずはシャッドテールワームを使ってヒラメ釣りの基本を覚え、ある程度分かってきたら引き抵抗が小さいストレートワームを使ったり、釣り方の幅を広げていくのがおすすめ。
ワームのサイズ・大きさ
ヒラメ釣りに使うワームは、大きさにバリエーションがあります。
ヒラメ釣りでは、だいたい3インチ~6インチ位のワームを使うことが多いですね。
私なりの目安としては、
- 4インチ未満:ヒラメ用ワームとしては小さめ
- 4~5インチ:ヒラメ釣りではベーシックなサイズ
- 5インチ以上:ヒラメ釣りでは大きめ
大雑把な目安としてはだいたいこんな感じで、基本的には4~5インチクラスが無難に使いやすいです。
小さいワームを使うメリット
ヒラメ釣りで小さいワームを使うメリットとしては
- フッキングが安定しやすい
- 同じ重さのジグヘッドを使用した場合、ワームの飛距離が伸びる
- 沈むのが早く、着底が分かりやすい
- ワームをキビキビと動かしやすい
このようなメリットがあります。
大きいワームを使うメリット
一方、大きいワームを使うメリットはどこにあるのでしょうか?
ヒラメ釣りでは、6インチ~8インチといった大型のワームでも十分魚は釣れます。
むしろ、状況によっては大きいワームの方がよく釣れることもありますが、初心者の方にはあまり大きいワームはおすすめしません。
メリットとしては、
- ワームの水中での滞空時間が長くなり、ヒラメにゆっくりアピールできる
- ワーム特有のやわらかな波動が出しやすく、自然なアクションが出しやすい
この2つは大きなワームを使う上で武器になりますね。
一方、デメリットとしては、風や潮の影響を受けやすくなったり、ショートバイトが多い時にフッキングが少し不安定になりやすいです。
よくある失敗
ヒラメ釣りに限らず、魚があまり釣れなくなると、小さなルアーに頼る方が出てきます。
しかし、これは大きな間違いで、特に底物釣りにおいては、基本的に小さなルアーを使ったからといってアタリが増えることはないと考えています。
逆に、大きいワームを使うことで、シンカーが同じ重さであれば、沈下速度を遅くしてジックリ誘うことができたり、大きいワームの方がアクションが柔らかくて違和感を与えにくく、バイトが増えることも普通にあります。
特に魚影が薄い時は、釣れない原因がそもそも魚の前(気付く範囲)にルアーが入っていないことも多く、そんな時に小さなワームを使ってしまうのは逆効果なんですよね。
ですので、「ヒラメが釣れない→小さなワームに頼る」という安直な考えは捨てた方が良いです。
おすすめワームカラー・選び方
私が散々ヒラメを釣ってきた印象としては、細かいカラーで顕著な差が出ることは無く、「ヒラメがミスバイトしてきた時に差が出ることがある」くらいに考えています。
ですので、初心者の方は最低2色ほど揃えておき、気に入ったワームが出来たのならそれを3色、4色と手厚く揃えていけば十分です。
何よりも、自分がその状況下で「釣れそうだと感じて信じて投げられるカラー」を使うのが重要です。
基本は目立つカラーをベースに考える
私の場合、ヒラメ釣りに使うルアーのカラーを選ぶ時は、基本的にはある程度アピール力があって目立つものを中心にしています。
具体的には
- パールホワイト
- ピンク
この2色をメインに使うことが多く、迷った時はこのどちらかのカラーを買っておけば、大体何とかなります。
ここにカラーの差を出していくとしたら、
- 赤金などのゴールド系
- クリアー+シルバーラメなど、ベイトフィッシュ系
このようなカラーを足しておけば、ヒラメ釣りでは十分すぎますね。
この4色の考え方については、
- パールホワイト:オールラウンドだが、若干ナチュラルより
- ピンク系:オールラウンドだが、若干アピール強め
- 赤金系:濁った時や効力が少ない時
- ベイトフィッシュ系:澄潮時や日中
こんな風な使い分けを頭の中でイメージして使うようにしています、
そうはいっても、釣果に大きく差は出るような感覚はなく、「釣れそうだというイメージ」を持って使っているのが実際の所です。
信じて釣りが出来なければ釣りが雑になるので、当然ヒラメの釣果も落ちますね。
【ヘッドとセットで楽に使える】おすすめなヒラメワーム
メジャークラフト 浜王
メジャークラフトから発売されているのが、ジグヘッドと専用ワームがセットになっている浜王ですね。
もちろん、ヘッド・ワームの単品でのラインナップもあります。
浜王の特徴は非常に飛距離が伸びつつ、浮き上がりの良さ・着底感度・ワームセットの容易さ・コスパが非常にハイレベル!
これといった欠点もなくオールラウンドに使えるので、ヒラメ釣り初心者の方にも最適なワームです。
これからヒラメ釣りをしたい方に、最初の1本としておすすめ!
▼詳しい使用感解説は【メジャークラフト 浜王徹底インプレッション】を参考にどうぞ
DUO ビーチウォーカーハウル
安定した飛距離で向かい風でもよく飛び、着底把握なども比較的容易にできるのがハウル。
21gのハウルをキャストしてみると、平均で65m前後の飛距離が出せていて、広範囲をサーチできます。
やや浮き上がりやすさが控えめで、ボトムから少し上のレンジをしっかりとキープしやすい印象ですね。
遠浅なサーフなら14gを、急深サーフなら21gを基準に選びます。
水深が10m以上の場所など、深場を探るなら28gがおすすめ。
▼詳しい使用感解説は【DUO ビーチウォーカー ハウル徹底インプレッション】を参考にどうぞ
ダイワ フラットジャンキーロデム
このフラットジャンキーロデムもハウルと同じく、ワームとジグヘッドがセットになっています。
ハウルよりも若干飛距離は劣りますが、ルアーを結ぶアイが2か所ついているのが特徴ですね。
これによって前方のアイにラインを結ぶと、ハウルよりも浮き上がりが良いので浅いレンジを引きやすくなります。
急深サーフならハウル、遠浅の場所ならロデムといった感じでワームを選ぶと、初心者の方にはシンプルで分かりやすいかな。
▼詳しい使用感解説は【ダイワ フラットジャンキー ロデム徹底インプレッション】を参考にどうぞ
ジグヘッドと別売りのおすすめワーム
ワームとジグヘッドを別に用意し、好みの組み合わせで使うことが出来るおすすめワームを紹介。
エコギア パワーシャッド5インチ
ここからは、ジグヘッドとワームが別売りになっているアイテムを紹介していきます。
まずは、ヒラメ用ワームの超定番となるパワーシャッドですね!
サイズラインナップがいくつかありますが、とりあえずは5インチが基本になります。
小場所狙いの場合は、4インチもおすすめですね。
ワームのサイズ感をしっかり出したり、ボディの波動を活かしたいならそのままで。
飛距離アップや操作感をダイレクトにしたいなら、頭の部分をカットしてサイズダウンして使います。
ボディマテリアルは結構張りが強く、多少風が吹いていてもワームが曲がりにくくて安定して飛びます。
耐久性も十分で、フルキャストを続けても千切れにくくて使いやすいですね。
発売から年月が経ちますが、長く売れ続けるワームはやはり使いやすいです。
▼詳しい使用感解説は【エコギア パワーシャッド徹底インプレッション】を参考にどうぞ
エコギア バルト3.5インチ・4インチ
エコギアのバルトは、パワーシャッドとの使い分けができるワームですね。
パワーシャッドはテールの強い波動を活かしたただ巻きやリフトフォールなど、ある程度速いテンポでの誘いで特に使いやすいワームです。
一方、バルトは小刻みなロッドアクションを入れた誘い方で使うと、ボディがかなり強烈にロールし、強い明滅を生みます。
ほどよいしなやかさのあるマテリアルを採用しているので、ブリブリ感がありつつも波動は柔らかくなっています。
ヘッドの重さを活かしたダイレクトな操作感が欲しい方や、サイズ問わずに釣りたければ3.5インチを。
ボリュームのあるボディによるアピール力の強さを活かしたいなら4インチがおすすめ!
▼詳しい使用感解説は【エコギア バルト徹底インプレッション】を参考にどうぞ
バディーワークス フラッグシャッド4インチ
パワーシャッドよりもマテリアルは柔らかく、大きなテールアクションでブリブリ動きます。
サイズは4インチと5インチがあるが、テールサイズが大きくてソフトな素材なので飛距離が少し出し難いですね。
ですので、無難に使いやすいのは4インチですね。
5インチの方がワームの動きはナチュラルで、ロールが若干強めになります。
▼詳しい使用感解説は【バディーワークス フラッグシャッド徹底インプレッション】を参考にどうぞ
バディーワークス フラッグライト
一般的なシャッドテールワームよりも、テールのサイズが小さいのがフラッグライト。
ブリブリ泳ぐワームだけでなく、ナチュラルなアクションをするシャッドテールワームが使いたい方におすすめ。
引き抵抗はシャッドテールワームの中では軽めになりますが、ストレートワームよりはしっかり抵抗感が伝わってきます。
ストレートワームだと、使い心地が軽すぎて好きになれない方にもおすすめ。
▼詳しい使用感解説は【バディーワークス フラッグライト徹底インプレッション】を参考にどうぞ
一誠 海太郎 カタクチワーム
一誠のカタクチワームは、独特なリブが彫り込まれたワーム。
形状的にはストレートワームですが、アクションを与えるとまんま小魚のようにテールを動かしてスイミングします。
このワームは私がヒラメ釣りで長いことコッソリと使っていて、このワームだけでも200~300枚くらいはヒラメ・マゴチを釣ったと思います。
程よい抵抗感があるので、ストレートワーム入門にもおすすめですね!
ヒラメやマゴチ以外にも、ロックフィッシュや青物なども非常に良く釣れます。
ただし、フグが居るとすぐにボディを噛み千切られるのが欠点です。
▼詳しい使用感解説は【一誠 海太郎 カタクチワーム徹底インプレッション】を参考にどうぞ
デプス デスアダー6インチ(5インチ)
一見すると、全く動かないように見えるピンテールワームがデスアダー。
デスアダーの良さを最大限に活かすなら、おすすめは6インチか8インチです。
しかし、初心者の方には飛距離が出し難かったり、フッキングが難しい部分があるので入門としては5インチでもOK。
キモとしては、とにかく無駄に動かさないことですね。
ただ真っすぐ泳いでいるように見えて、実はデスアダーのテールってプルプルと微波動で動いています。
スローなただ巻きや、最小限のゆったりとしたロッド操作で使うのがおすすめです
スレたヒラメや低活性のヒラメを攻略する時に効果的なことがあり、独特なパワーを持っていますね。
▼詳しい使用感解説は【デプス デスアダー徹底インプレッション】を参考にどうぞ
エコギア カタクチミノー4インチ
カタクチミノーは、いわゆるフィネス系のヒラメ・マゴチ釣り入門にも使いやすいアイテム。
シャッドテールワームなど、動くワームでヒラメ釣りの基本を覚えてからのステップアップにおすすめですね。
食わせ能力は次に紹介するミドルアッパーにやや劣るものの、ワームの耐久力などの使い勝手はこちらの方が上かな。
ただ巻きを中心に、ちょっとした巻き速度の変化や波でテールが不規則にチロチロと揺れるように動き、ナチュラルに誘いを掛けてくれます。
▼詳しい使用感解説は【エコギア カタクチミノー徹底インプレッション】を参考にどうぞ
ダイワ ミドルアッパー
ミドルアッパーはシンプルなストレートワームで、控えめなボリュームと超ナチュラルなアクションが特徴になります。
耐久力は低めですが、小場所や人が多くてスレたヒラメを狙う時に強い効果を発揮するアイテム。
食わせ能力をとにかく重視したい場面におすすめですね!
操作感が分かりにくいので、ヒラメ・マゴチ釣り入門というよりも、中級者以上の方におすすめなワームです。
▼詳しい使用感解説は【ダイワ ミドルアッパー徹底インプレッション】を参考にどうぞ
ヒラメ釣り初心者におすすめなジグヘッド
ワームをセットで使うジグヘッドについて、初心者の方にもおすすめなものを絞り込んで紹介しておきます。
ダイワ フラットジャンキージグヘッドSS
安定した飛距離と着底感度、浮き上がりの良さのバランスがめっちゃ良くて使いやすいですね!
遠浅のサーフから急深サーフまでオールラウンドに使え、私の使用頻度も一番高いジグヘッドです。
どんなジグヘッドを選んだらいいのか全く分からない方は、フラットジャンキージグヘッドSSがイチオシ!
バディーワークス 45ヘッド
数あるジグヘッドの中でも、縦方向の誘いが得意なジグヘッド。
着水するとストンと素早く沈み、リールを巻くと急な角度で浮き上がる特性を持っています。
この特性を利用することで、移動距離を抑えて縦方向にリフトフォールを繰り返しやすく、ネチネチ誘えるメリットがあります。
小刻みなリフトとフォールにより、フォール時のヒラメのバイトチャンスを多く作ることが出来ますね。
オーナー 静ヘッド
オーナーの静ヘッドは、砲弾型のシンプルなヘッド形状により、潮を当てた時にヘッドが震えたりせず、無駄なアクションが排除されているのが特徴になります。
どちらかというと、ストレートワームをセットして最小限のアピールで食わせを重視したい場面におすすめですね。
浮き上がりにくいジグヘッドなので、深いレンジをスローなただ巻きで丁寧に探るのも得意です。
ジグヘッドのカラー
時々ジグヘッドのカラーについて質問を受けますが、ジグヘッドのカラーで釣果に差が出ると感じたことはこれまで1度もなく、好きなものを選べばOKです。
私の場合は、色付きのものと無塗装のものがあって無塗装の方が安い時は、迷わず無塗装のジグヘッドを買っていますね。
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