さてさて、今回はメジャークラフトのヒラメ・マゴチ用ワームの浜王をインプレッション。
サーフのフラットフィッシュ用のワームになるが、先日使用感のチェックをしつつ1kgチョイのヒラメをキャッチすることが出来た。
浜王は専用ジグヘッドとワームがセットになるタイプの最近よく見かける種類のルアーだ。
実際に使ってみると、思ったよりも使い勝手が良くオールラウンドに使えるヒラメ用ワームって感じ。
初心者の方の1つ目のルアーとしてもおすすめだし、中級者以上の方にもかなり良さげな印象を持っている。価格もこの手のワームの中ではかなりお買い得で、コスパに関しても非常に優秀!
早速浜王の使用感のインプレッションを進めていこう!
メジャークラフト 浜王を「サクッと」インプレ!
まずは浜王の使用感について、簡単にまとめておこう。
- コスパ:かなり安い!
- 飛距離:飛行姿勢はかなり安定。飛距離は十分!
- マテリアルの質感:程よく張りがあり、耐久性もある
- 着底感度:軽いタッチで着底するが、着底把握は問題なく分かる
- 引き抵抗:大き目のシャッドテールの割には軽快
- アクション・使い方:ウォブル+しっかりとしたロールで明滅効果が高い
- 浮き上がりやすさ:程よく浮き上がり、オールラウンドに使える
ザックリとインプレッションするとこんな感じで、ヒラメ用ワームの中でもかなりバランスよくまとまっているルアーという印象だ。
この手のワームは各社から発売されているが、後発アイテムらしく良い所を上手く拾って作られている。
コスパ優秀で楽に使える
浜王は使い易さもかなり優れているが、それと同じ位コスパも優秀なのがありがたい。
ワームとセットになっているものでも大体700円台~800円台で購入でき、ワーム単品・ジグヘッド単品も他社に比べてかなり安め。
ボトムを叩いて釣ることが多いヒラメ釣りでは、釣り場によってはルアーのロストもあったりする。少しでも安く買えるのはかなりありがたいね。
脱着も楽々!
ジグヘッドとワームの脱着もかなり楽に出来、フックを外す必要もないしだたまっすく刺すだけ。
これはDUOのハウルシリーズなどと比較すると明らかにワームセットが楽にできるし、ホールド力も十分あるので使い勝手は非常に良いね!
安定した飛距離
私が使用したのは浜王の21gだが、飛距離については予想以上で満足している。
重心移動システムで飛行姿勢◎
浜王のアイは独特な細長い形状をしているのが特徴的。
スナップを使用してリーダーとルアーを接続するのが基本になるが、キャスト時とリトリーブ時でスナップの位置が動くようにできているんだよね。
こういう重心移動式のジグヘッドはファイアヘッドやフラットジャンキージグヘッド・ジョルティーヘッドにも採用されているので既視感はある。
こういうのはメジャークラフトの得意分野なんだろうけど(笑)、その中でも飛距離は非常に良く伸びて予想以上だった。
1号のPEラインで21gの浜王をキャストした場合、風が殆ど吹いていない状況下で大体60m中盤~70m弱の飛距離が出せた(ラインの色分けで測定)。
これは各社のヒラメ用ワームと比較してもトップクラスの飛びを誇り、飛距離に関しては全く問題ない。
3m程の追い風の状況下でキャストした場合、80m程のロングキャストが出来たので遠投性にはかなり優れているのは間違いない。
横風・向かい風にも比較的強い
シャッドテールワームは全体的に風に弱く、風を受けるとグルグル回転しやすい傾向がある。
しかし、浜王を使ってみるとシャッドテールワームの中では比較的悪条件に強い。ソフトながらも程よくハリのあるマテリアルの効果なのか、しっかりとロッドの曲がり込みを意識してキャストすれば風が吹いていても意外と普通に飛んで使い易い。
手投げで雑に投げると回転しやすいが、意識してキャストすれば多少の向かい風の状況下でも十分戦力になる。
ワームマテリアルの質感
浜王のワームの質感について紹介していく。
ソフトながらも張りがある
浜王のワームマテリアルだが、テール付け根に入っているスリットの効果で柔らかさもある。
しかし全体的にみればしっかりとした張りもあり、キャストを続けてもワームがズレる感じはしない。
柔らかい生っぽい素材というよりもゴムっぽさがある素材かな。ワームに味やニオイは付いておらず、塩も入っていないので耐久性はしっかり確保されている。
着底感度
ヒラメ釣りでは、地味だけど着底把握の容易性はかなり重要。特に初心者の方はルアーの着底が分かりにくいと釣りに集中しにくいはず。
着底は軽いタッチ
浜王の着底感度だが、ボトムタッチは「トンッ」という感触でどちらかというと軽い感じ。
ヘッドが独特な形状をしているフラットジャンキージグヘッドや45ヘッドなどは、「ドスン」とした感触で着底の感触が伝わってくるので少し違う。
それでも「強風+底潮が通っている状況下のサーフ」で使用しても着底が分かりにくい事はなかったので、感度の面も問題なさそう。
引き抵抗
次は浜王の引き抵抗・操作感についてインプレッションしていく。
軽く引けて疲れにくい
浜王はシャッドテールワームが初めからセットされているが、引き抵抗は思ったよりも軽めだ。
穂先に程よくテンションは掛かってくるが、ブルブルという大きな振動が伝わってくる感じではなかった。
この辺りはフラッグシャッドやパワーシャッドのような強いウォブル系のワームとは使用感が少し違い、浜王の方が細かくアクションする感じか。
個人的には引き抵抗としては程よい感じで、ヒラメ釣り初心者の方にもルアーの操作感が分かりやすくて扱いやすい抵抗感に思える。
底潮がしっかり通っている時に潮が払い出す方向にキャストしてリトリーブしても、引き抵抗が大きくなりすぎたり・テールアクションが暴れすぎるようなこともなかった。
浜王のアクション・使い方
浜王のアクションや使い方について紹介していこう。
ウォブル+しっかりとしたロール
浜王は大きなシャッドテールが特徴的なので、想像では強めのウォブルでヒラメを誘うタイプだった。
しかし、実際に使ってみるとロールアクションが思った以上にしっかり入ってくる。
ラメ系カラーの浜王を使って見える範囲を泳がせてみると、かなりラメの明滅が強いと感じた。アクションの質としてはアピール力十分で、1本で色んな状況下に対応できるワームになっている。
ただ巻き~リフトフォールのどちらにも対応
浜王のアクションの質から判断すると、横方向のただ巻き~縦方向のリフトフォールのどちらにも対応できるはず。
浜王に限った使い方ではないが、私の場合は
- ただ巻きでハンドル2~5回転程→着底
- ロッドは固定してリーリングのみのワンピッチジャーク2~5回→着底
- ロッドをチョンチョンと操作しつつ、リーリングでワンピッチジャーク2~5回→着底
こんな感じでヒラメ用ワームは操作することが多い。
比較的遠浅のポイントを攻める時や、ボトムギリギリを横方向に引くならただ巻きで。縦方向にアクションを与えたいのであれば、リールの巻きやロッド操作で縦にルアーを持ち上げて動かす感じ。
浜王のウェイト・カラーの選び方
ヒラメ用ジグヘッドの重さの選び方だが、浜王のラインナップは今の所21gと28g。
使用する場所の潮の流れの速さなどにもよるが
- 水深10m位までの釣り場:21gをメインに使用する
- 水深10m以上のかなり深いサーフ・港湾部:28gをメインに使用する
ザックリとだが、こんな感じで選んでおけば基本としては問題ない。
カラーセレクト
カラーラインナップはこんな感じだが、基本的にはヘッド形状は気にせず、ワームのベースカラーで選ぶと分かりやすい。
私の好みや個人的な視点から選ぶとしたら、
1本でオールラウンドに使えるホワイト系
1本で日中~マズメ、澄潮・濁り潮まで対応するのであれば、キスグローのようなホワイト系が好みだ。
澄潮時のオールラウンド、シルバー系
比較的水が澄んでいる時、特に日中によく使うのがシルバー系。ヒラメ釣りではピンクが好きなので、私の場合はピンクイワシかな。
朝夕マズメ・笹濁り対応のゴールド系
朝夕の光量が少ない時や、水が濁り気味の時はゴールド系のカラーを良く使う。個人的にはコントラストがしっかり出るレッドゴールドが好きかな。
私が浜王の中から3色選ぶのであれば、こんな感じでチョイスする。
正直言ってヒラメ釣りではカラー選びは自分が釣れると信じられるものを選ぶのが一番重要で、ある程度適当にカラーを選んでもヒラメは普通に釣れるんだよね。
だから難しく考えすぎる必要はなく、「こんな状況の時はこんな色が釣れそうだ」というようなカラーを自分の中で作っておき、それを中心に使って行けば全く問題ない。
▼ヒラメ用ワームカラー選びを解説!
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全て私の徹底的な実釣経験に基づいたもので、当然結果もしっかり残している。基礎知識を身につける時の参考にして欲しい。
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