さてさて、今回はスーパーライトショアジギング講座。
スーパーライトショアジギングをやる時、場所やポイントはどんな風に選んでいるのか?
このような質問を受けたので、この機会に私なりのチェックポイントを解説していきます。
これは狙うターゲットなどによっても多少変わってくる部分がもちろんあるんだけど、基本的な考え方を持っておくと魚との距離は確実に近くなるはず。
経験をひたすら積んでいくと「この釣り場ならここで○○が釣れるだろうな」みたいなことが大体わかり、かなり高い確率で予想が的中するようになってくる。
スーパーライトショアジギングを始めてはみたものの、どんな風に釣り場を選んだらいいのか分からない時の参考にして欲しい。
スーパーライトショアジギングのポイント・場所選びの要点
まずは私がどんな点に注目してスーパーライトショアジギングを行っているのか?
大雑把に要点・要素を紹介していこう。
- 水深
- 潮通しの良さ
- 駆け上がりの有無
- 沈み根や海底の障害物
ザックリと紹介するとこんな感じかな。
これらの要素が全くない場所であっても、回遊次第で魚が釣れることはもちろんある。
しかし、狙って釣果を出していくには魚が付きやすいポイントを選ぶというのが超重要。
基本的には「海の中に何かしらの変化がある場所」を探し出し、変化がある場所を重点的に打っていく。
これがスーパーライトショアジギングに限らず、釣りで釣果を出す為に重要になってくる。
魚を引き寄せる要素が複数絡んでくる場所ほど有力ポイントになりやすいので、釣り場開拓の時はこれらの要素を意識してみよう。
スーパーライトショアジギングに適した水深
大体15g~20g前後のメタルジグを扱うことが多いスーパーライトショアジギング。
使用するメタルジグの重さには適した水深というものがあるので、浅すぎても深すぎてもやりにくい。
目安の水深は8m~15m前後
私がスーパーライトショアジギングをする際、ポイントの水深は8~15m位を好んでいる。
使用するメタルジグによって違いはあるが、15g程のメタルジグが着水してから大体10~30位数える間に着底する程度の深さかな(潮などにもよる)。
青物等を狙う時、ナブラが出ているような時は水深が浅い場所でも釣れることはある。
しかし、魚が沈み気味の時やハタやカサゴ、ヒラメ等を狙う時は多少水深が深い場所の方が「安定して釣果が出やすい傾向がある」と感じている。
これの目安が最低でも水深は5m程は欲しい感じで、大体8m~15m位の深さが浅すぎず深すぎずで釣りやすい。
一方で水深が20m以上になってくると、着底までにカウントダウンで50以上掛かったり、ジグが軽い為に海底付近を探るのが難しくなってくるので釣りの効率が悪くなる。
日中の青物狙いなどでは深い場所に魚が溜まっていることがあるので、超スローな誘いで深場を攻めることはあるけどね。
そうはいっても、私の場合は深くてもカウントダウンで60位数えるのが上限で、それ以上深い場所を探ることは無いかな。
朝夕の回遊待ちの場合
朝夕に限らず、日中にも安定して釣果を出したいなら「水深が程々に深い場所」の方が回遊魚の釣果は上げやすい。
しかし、朝夕の短い時間に餌を追って回遊してくる青物等を狙うスタイルであれば、水深は浅くても何とかなる場合がある。
なので朝夕のチャンスタイムは水深が浅い場所も視野に入れ、潮通しなどを重視してポイントを選んでみる。
一方で日中の場合は水深が深い場所をメインに釣り場を選んだり、時間帯などによって作戦を変えるのがかなり効果的!
潮通しの良さ
潮通しの良さについては、特に青物・回遊魚狙いの場合は釣果を左右しやすい。
飛び出た場所や外向きのポイントを狙う
潮通しの良さについてだが、初心者の方にも分かりやすいのは
- 突き出た堤防
- 堤防の角
- 岬状に張り出している場所
- 外洋向きの釣り場
このような場所になる。
潮通しが良い場所というのは、イワシなどの餌が外洋から差して来る可能性が高く、青物等の回遊魚の実績が特に高くなりやすい。
ハタやヒラメ等は多少潮通しが悪いポイントでも釣果は望みやすいので、重要度には違いがあるけどね。
私の場合、とりあえず不慣れな釣り場でスーパーライトショアジギングをやるのであれば、まずは「沖から潮が差してきそうな場所」に狙いを定めてポイントを選ぶことが多い。
駆け上がり
駆け上がりというのは、海底で水深が少し急に深くなったり・浅くなっていたりする場所の事。
初心者の方はこういう微妙な見えない変化を甘く見てしまう場合があるが、実は超重要なので見逃さないようにしたい。
魚は駆け上がりに沿って行動する
船釣りをやる方は、魚群探知機で魚を探してみるとよくわかると思う。
青物はもちろん、ヒラメやハタなどの底物を狙う時であっても一番有力なポイントが海底の駆け上がりだったりするよね。
回遊魚は適当に回遊しているように見えても、実は海底の駆け上がりの斜面に沿って移動していたりする。
だから海底の駆け上がりというのは魚の通り道になる可能性が高く、有力ポイントなのは間違いない。
私自身、海底に駆け上がりがある場所はスーパーライトショアジギングに限らず一級ポイントとして認識しているぞ。
駆け上がりの見つけ方
スーパーライトショアジギング駆け上がりの見つけ方としては、
- 海(海底)の色が変わっている場所
- 波の立つ位置を見る(波が立つ場所で水深が浅くなっている)
- ジグをキャストして把握する
基本的なものはこの3つくらいかなと。
一番確実なのは、ジグをキャストして海底を叩いてみる事。
例えば沖にジグをフルキャストしてボトム(海底)まで沈める。
そして
- ハンドルを5回転させてジグを泳がせる
- ジグをフォールさせ、ボトムを取り直す
この繰り返しをしてみると、どこかでジグがボトムに着くまでの秒数が変わったりする。
ボトム着底まで時間が多く掛かるようになっていたら、「海底に駆け上がりがあり、水深が深くなっている」という風に判断する。
一方で浅くなってくるとジグがすぐにボトムに着底したり、ジグがズルズルと海底を擦る感触が伝わってくる。
駆け上がりが形成されやすい場所
駆け上がりが形成されやすい場所の例としてはこんな感じ。
- 船道:港の中の船が通る場所は深い事が多い
- 大型船が接岸する岸壁:岸近くが深く掘れている可能性が高い
- 岬状に突き出た場所:駆け上がりの斜面がハッキリ形成され、急になりやすい
- 波が立つ場所:波は浅い場所で立ちやすい
代表的な例はこんな感じ。釣行する時はまずこのような場所に目星をつけ、実際にジグを投げて海底探索をすると良い。
沈み根・海底の障害物
海底が砂漠のように変化が少ない所は、一見すると釣れそうでも魚の密度が低かったりする。
ちょっとした石や根を見逃さない
魚の種類にも多少左右されるが、魚は基本的に硬いもののそばを好むことが多い。
例えば、砂地に生息しているヒラメやマゴチであっても、一面砂のポイントよりも所々に石が沈んでいたりする場所の方を好む。
これはスーパーライトショアジギングでもかなり重要で、駆け上がりなどと同じく「目で見えない変化」の中ではかなり重要なポイントになってくる。
着底感の変化
沈み根などを見つけるには、ジグがボトムに着底する時の感触をチェックする必要がある。
基本的には
- 泥底の場合:モゾっとしたぼやける感触や、ジグを動かした時に泥から抜ける感触がある
- 砂:泥底と硬い場所の中間
- 沈み根などの硬い底質:着底時の感触がカツンと伝わってきたり、着底時のラインの弛みがハッキリ分かる
このような変化を察知し、底質の把握をする事になる。
ハタやヒラメ・マゴチ・カサゴなどはもちろんの事、活性が低い状態の青物等も海底の根などの周りに潜むことが多い。
なので海底に何か変化のある場所を見つけたら、そこを重点的に狙ってみたり。
※ただし、場合によっては根掛かりを起こす原因にもなるので程々に。
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