こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は恒例のショアジギング講座を。
今日のテーマはショアジギング初心者の方や、コスパを意識する方におすすめなPEライン・リーダーを紹介。
そこそこ安くて使いやすいラインに関する質問が時々来るので、この機会に私なりのチョイスをまとめておこう。
合わせてライン選びの基本についても載せておくので、選び方をざっくりと知りたい時の参考にどうぞ。
今回紹介するアイテムは
- 全て実費を払って購入
- 実際に使用して使用感をチェック
- 実際に魚を釣る
これらを繰り返した中でアイテムを選抜してある。
青物・底物などターゲットを問わずに実際に使用し、使用感の微妙な違いなどに触れつつ解説。
なお、より詳しい解説記事・インプレッションへのリンクを貼っておくので、必要に応じて読んでもらえると理解が深まるはず。
ショアジギング初心者の方のライン選びの基本
まずはこれからショアジギングに挑戦する方がライン選びにおいてチェックしておきたいポイントやコツを紹介していこう。
ラインの太さ・号数
ショアジギングは狙うターゲットの種類や魚の大きさ・釣り場のシチュエーションによって使用するラインの太さが変わってくる。
ざっくり分類すると
- スーパーライトショアジギング(15g~25g前後のジグを使う):30cm前後の小型の青物やカサゴ・ハタなどの底物狙い
- ライトショアジギング(30g~50g前後のジグを使う):40cm~50cm前後の中型青物やヒラメ・マゴチ・タチウオなどを狙う
- ショアジギング(60g以上のジグを使う):だいたい50cm~60cm以上の良型狙い
このようにスーパーライト・ライト・普通のショアジギングの3つに分類されることが多い。
初心者の方はまず「自分がどんな魚を狙いたいのか」を決めないと、それに合ったタックル(道具)を選ぶことができないので気を付けよう。
基本的にはお手軽に遊ぶならスーパーライト、またはライトショアジギングがおすすめだ。
使用するラインの太さ・号数に関しては
- スーパーライトショアジギング:無難なのは0.8号ほど
- ライトショアジギング:無難なのは1.2号ほど
- ショアジギング:だいたい2号以上(狙いによってかなり差がある)
超簡単にまとめるとこのような感じになる。
▼【より詳しい関連記事】ショアジギングに使うラインの太さ・号数選びを解説!
ショアジギング用ラインの太さ・号数選びの基本を解説。決め方の目安と合わせて紹介!
ラインの長さ
ショアジギングでは重量があって遠投性に優れるメタルジグを使用する。
なので他の釣りよりも飛距離が伸びやすく、道具の扱いに慣れてくると100m以上の飛距離を出すことも可能だ。
ここで注意したいのが、ラインの長さ・糸巻き量になる。
釣り糸はアイテムごとに長さが違っており、同じようなパッケージに入っているものであっても長さ違いのラインナップが存在していることも多い。
適当にラインを選んでしまうと、最悪の場合はラインが足りなくなってしまうことがある。
ショアジギングに使用するラインを選ぶ時は、無難に選ぶなら200mほどを基準に選ぶと良い(大物狙いの場合は300m巻きも使用する)。
アイテムにもよるが、多くのラインは150m・200m・300m巻きの展開になっていることが多く、150m巻きを選んでしまうと場合によってはラインが足りなくなってしまう。
特にライントラブルになったり、ラインに傷が入って傷んだ部分をカットしていくと、リールに巻かれたラインはどんどん短くなっていくから要注意だ。
▼【より詳しい関連記事】ショアジギングに使うラインの長さ・糸巻き量の決め方を解説
ショアジギングに必要なラインの長さ・糸巻き量を徹底解説!【何メートル巻けばOK?】
その他ライン選びのポイントなど
最も重要なのはラインの太さと長さになるが、他に覚えておくと役立つ基本的な知識をざっくりと紹介しておこう。
PEラインの編み数
ショアジギングで使用されるラインはPEラインといい、細い原糸を編み込んで作られた細いタコ糸のようなものが一般的に使用される。
この細い原糸が何本合わさっているかでラインの特性がかなり大きく変わり、実釣時の感触や使用感にも影響する。
基本的には4本編み・8本編み・12本編みのPEラインがメジャーで、特に4本編みと8本編みが大半を占める。
だいたいパッケージに編み数が「4」とか「8」とか書かれているので、見分け自体は難しくない(上の画像は8本編み)。
現在においては、特にこだわりが無ければ4本編みか8本編みを選んでおけば全く問題はない。
簡単に特性を紹介すると、
- 4本編み:価格が安い。表面の滑らかさで劣り、ザラザラしている
- 8本編み:表面が滑らかでサラサラ・ツルツルしている。近年は1番ポピュラーな存在
こんな感じで、価格の面では4本編みのPEラインが優れている。
しかし、キャスティングを繰り返すショアジギングでは、表面の滑らかさが劣る4本編みのラインを使わない方もかなり多い。
実際に私も8本編みのPEラインを使用しており、4本編みをあえて選ぶことはない。
以前は8本編みのPEラインはかなり高級だったが、最近は技術の進歩で8本編みでもコスパに優れたアイテムが多く発売されている。
なので、私としても表面が滑らかで飛距離が伸びやすい8本編みのPEラインの使用をおすすめしている。
PEラインの価格と性能
PEラインは同じ号数・同じ糸巻き量であってもかなり価格に差がある。
アイテムによっては倍以上価格が違うものもあるが、それはどこが違うのだろうか?
私はこれまでコスパ系PE~ハイエンドPEまでメーカー問わずにありとあらゆるアイテムを使い比べてきた。
もちろん一概にいうことはできないけれど、全体的な傾向としては「価格が高いPEラインの方が初期の使用感が継続しやすく、耐久性に優れる」と感じている。
一方で新品状態における引張強度に関しては、価格が安かろうが高かろうが大差はなく、むしろ安価なPEラインの方が強度テストで優れた数値を出すことも普通にある。
価格が高いPEラインを使った方が「ここ一番で大物が掛かったときにラインがダメージを受けても耐えてくれる」など、信頼性を重視するにはおすすめできる存在だ。
しかし、ショアジギング初心者の方はいきなり高級ラインを使う必要はなく、まずはコスパに優れたアイテムを使ってみよう。
その後経験を積み、道具の扱いに慣れてきてから必要に応じて徐々にレベルアップしていけば十分間に合う。
ショアジギング初心者・コスパを求める方に最適なPEライン
ここからは実際に私が様々なラインを使ってきた中で、おすすめできると感じたアイテムを抜粋して紹介していこう!
よつあみ エックスブレイド スーパージグマンX8
とりあえず最も無難で変な癖が無く、コスパと性能のバランスが良いアイテムがスーパージグマンX8。
特徴を簡単に紹介すると、
- 価格:そこそこ安い
- ラインの硬さ:平均的。最近のPEラインの中では若干柔らかめ
- 強度:8本編みのPEラインとしては平均的だが、信頼して使える安定した品質
- 耐久性:中の上くらいでまずまず
こんな感じで、普通に使えて価格・コスパもまずまず良好なアイテムだ。
どんなラインを選んだらいいのかわからない方のファーストチョイスとしておすすめで、「普通に信頼して使える」というがこのラインの良いところ。
ルアー釣り初心者~上級者まで使用者はかなり多く、常に安定して入手しやすい点もありがたい。
▼スーパージグマンX8の詳しいインプレッションはこちら
よつあみ G-soulスーパージグマンX8 を実釣インプレッション!
クレハ シーガーPEX8
スーパージグマンX8よりもコスパに優れており、国産の8本編みPEラインの中では最強クラスにお買い得なラインがシーガーPEX8になる。
特徴を簡単に紹介すると、
- 価格:8本編みとしては非常に優秀なコスパ
- ラインの硬さ:平均的~わずかに張りが強めか
- 強度:8本編みのPEラインとしては平均的
- 耐久性:中~若干劣るか
こんな感じで、新品の状態における引張強度は十分な強さを誇る。
ただしコスパ系PEラインなので、使用時間が長くなると表面の劣化が少し速く、カサカサッとしたり細かな毛羽立ちが見えやすいかな。
表面の手触りが悪くなってきたら早めにラインをカットすれば、変な切れ方をすることはない。
コスパを優先したライン選びをしたい方、どんどん早いサイクルでラインを交換して使用したいショアジギンガーの方におすすめ!
▼シーガーPEX8の詳しいインプレッションはこちら
クレハ シーガーPEX8を実釣インプレ!【最高レベルのコスパ】
サンライン シグロンPEX8
3つめのラインはサンラインのシグロンPEX8。
使用感を紹介すると、
- 価格:安い
- ラインの硬さ:若干硬めのコシがある。細号数ほどコシ強め
- 強度:パッケージ表記は若干低めだが、実測強度は普通に強い
- 耐久性:中くらい。比較的色落ちしにくく、視認性良好
このラインはシーガーPEよりも価格はわずかに高めで販売されていることが多いが、その分色落ちのしにくさや表面のツルツル感・飛距離は上の印象。
0.3号からのラインナップがあり、8本編みの極細国産PEラインとしてはコスパも非常に優秀。
▼シグロンPEX8の詳しいインプレッションはこちら
サンライン シグロンPE X8を実釣インプレッション!【コスパ優秀】
ダイワ UVFソルティガデュラセンサー8+Si2
4つめのラインがダイワのデュラセンサーというPEライン。
このPEラインは他のアイテムとは違ったコーティングが施されているのが特徴的。
- 価格:そこそこ安い
- ラインの硬さ:若干コシが強めだが硬くはない
- 強度:8本編みのPEラインとしては平均的
- 耐久性:中くらい。コーティングが残っている時はかなり耐摩耗性も強いが、劣化すると擦れに弱い
使用感をインプレッションするとこんな感じで、特殊なコーティングによって根ズレに強く出来ており、多少ラインが擦れても切れずに耐えてくれる粘りがある。
しかし、使用していくうちのラインのコーティングが剥がれていき、コーティングが無くなると擦れに対する強さは無くなる印象がある。
なので正面のツルツル感が無くなってきたら早めにラインをカットすることで、このラインの耐摩耗性を発揮することが可能。
ラインが擦れやすい障害物周りの釣りや、砂によるダメージが蓄積しやすいサーフのショアジギングなどにおすすめ。
▼UVFデュラセンサー8+Si2の詳しいインプレッションはこちら
ダイワ UVFソルティガデュラセンサー8+Si2をインプレ。コスパ系耐摩耗PEラインの使用感とは?
ワンランク上のコスパと性能のバランスに優れたPEライン
続いて、少し価格的には上になるが、コスパと性能のバランスが優れているおすすめラインを紹介しておこう。
よつあみ エックスブレイド アップグレードX8ペンタグラム
よつあみのアップグレードX8ペンタグラムは、価格帯としては若干上の中級クラスのPEラインに位置する存在。
- 価格:中級クラスで若干高め
- ラインの硬さ:コスパ系PEよりもハリ・コシは強めでシャキッとしている
- 強度:8本編みのPEラインとしては平均的
- 耐久性:中の上~上の下くらいでしっかり持つ
このラインをインプレッションするとこんな感じで、主な違いとしては
- 強めのコシ・張りでピンとしていて飛距離が優秀でガイド絡みも起こりにくい
- 耐久力が上になり、初期の使用感の継続性も優れている
私が使用した印象としては、こんな感じ。
一見すると、同社のスーパージグマンX8と似たアイテムに思えるかもしれない。
しかし実際に使い比べてみると、アップグレードX8ペンタグラムの方が飛距離や劣化しにくさはわずかに勝っている感覚がある。
▼アップグレードX8ペンタグラムの詳しいインプレッションはこちら
よつあみ エックスブレイド アップグレードX8ペンタグラムを徹底インプレ!【ハイバランス型PE】
ショアジギング初心者の方でも使いやすいおすすめリーダー
ラストはPEラインと合わせて使うリーダーについて、こちらも実釣比較の中から選抜したものを紹介しておこう。
リーダーの強度選びについては、基本的には「リーダーの強さ(LB)=使用するPEラインの号数×20LB」ほどのものをチョイスすればOK。
例えば、1.5号のPEラインを使用するのであれば、リーダーの強さはだいたい1.5×20LB=30LB前後(25LB~35LBほど)を使用することが多い。
DUEL ハードコアパワーリーダーCN
コスパ良好で、初心者の方でも使いやすいおすすめリーダーの1つめがコレ。
ナイロンとフロロカーボンのハイブリッド素材であるカーボナイロンラインだ。
使用感はナイロンよりも硬くてフロロカーボンラインよりも柔らかく、結びやすさ・衝撃吸収性・傷の入りにくさなどのバランスが非常に良い。
素材の特性がうまく組み合わさっており、ナイロンの扱いやすさとフロロカーボンラインの耐久力が活きていると感じる。
とりあえずどんなリーダーを選んだらいいのか分からない方に、最初に使うアイテムとしても十分おすすめできる。
▼DUEL カーボナイロンリーダーの詳しいインプレッションはこちら
DUELのカーボナイロンラインをインプレ。使用感解説・強度実測!【ハードコアパワーリーダーCN】
クレハ シーガープレミアムマックスショックリーダー
2つめはプレミアムマックスショックリーダーというアイテム。
クレハにはグランドマックスシリーズというより強度に優れた上級モデルもある。
しかし、今回は初心者向けのアイテムということで価格と扱いやすさ(しなやかさ)のバランスを優先的に考えてプレミアムマックスをチョイスした。
このラインはフロロカーボン100%のラインになり、1つめのハードコアパワーリーダーCNよりも少し硬めになる。
しかし、フロロカーボンラインとしてはしなやかで扱いやすく、劣化に対する強さにおいてはフロロカーボン100%のラインの方が優れている。
なのでフロロカーボンライン(リーダー)入門としてチョイスするのにおすすめなリーダーラインで、価格・耐久力・程よいしなやかさを兼ね備えているぞ。
▼プレミアムマックスショックリーダーの詳しいインプレッションはこちら
シーガープレミアムマックスとグランドマックスFXを比較インプレッション!
まるなか
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