さてさて、今回はPEラインのインプレション。
クレハから発売されているPEライン、「シーガーPEX8」という8本編みのラインだ。
国産PEラインとしてトップクラスのコスパを誇り、私も以前結構お世話になったラインの1つ。
このラインはインプレッションしていなかったし、以前まとめて買った残りが有ったので使用感の再確認も兼ねてちょっと久々に使ってみました。
シーガーPEX8を「サクッと」インプレ!
まずは、シーガーPEX8の大まかな使用感・インプレッションを紹介しておこう。
- 太さ:国産のPEラインの中では平均クラス
- 強度:傷が無い状態での強度は全く問題なく、1号で7kg以上の結束強度
- ハリ・コシの強さ:コスパ系のPEラインの中では平均~若干強めの張りがある
- 伸びやすさ:比較的伸びは少なく、感度は悪くない
- 滑らかさ:8本編みなので表面はなめらか。ただしコーティングのグレードは落ちている印象
- 色落ち・耐久性:初期の色落ちは少ない。ただしカサつきやすく、耐久性は並~若干劣るか
簡単に使用感をまとめてみるとこんな感じで、価格の割に強度自体はあり、交換サイクルにさえ注意すれば普通に使えるPEラインだ。
シーガーPEX8の太さ
国産ラインのシーガーPEX8だが、実際に巻いた時のカサ張り具合は平均的。
よつあみやバリバス、サンラインなどのPEラインと比べても太い感じはなく、キッチリ巻ける。
海外産のような安いけど太いラインということは無く、この辺りは信頼して使えるはず。
シーガーPEX8の強度
強度測定を行ったのは1号のシーガーPEX8。
パッケージの表記は最大9.1kg、平均強度8.2kgとなっている。
実際にFGノットとPRノットを3回ずつ組み、その結束強度を測定してみた。
実験の結果は
- FGノット:結束強度約7.25kg~約7.75kg
- PRノット:結束強度約7.5kg~約7.75kg
といった感じに。
強度的には7kg以上は安定して出せる感じで、今まで実際に使ってきた中では特に変な切れ方をしたりという経験はない。
ラインの痛みが無い状態での強度は他の価格が高いPEラインにも劣る感じはなく、悪くはない。
ラインのハリ・コシの強さ
シーガーPEX8の特徴としては、この価格帯の8本編みのPEラインの中では若干強めのハリ・コシといった所かな。
ただしパリッとしている強い張りという感じではなく、程々に張りがあるくらいなので特に違和感はないだろう。
よく比較されることが多い、よつあみのスーパージグマンX8などよりも「少し張りが強い」といった感じ。
程よく張りがあるので、ガイドへのライン絡みなどは発生しにくく、船釣りなどで使用してもライントラブルはなかった。
コスパ系PEは各社からラインナップが増えてきています。
アイテムによって特性に違いがありますが、どれを選んだら良いのか分からない時は【安くても使いやすいおすすめPEライン解説】を参考にどうぞ。
各社アイテムを実際に使い比べ、公平な視点で判断して特性別に使いやすいものを選抜しました。
【実釣比較】安いけど使いやすい!コスパ系おすすめPEラインを徹底解説
感度・伸び
シーガーPEX8は「グランドマックスPE」という低伸度タイプの素材を使用しており、感度の面も結構優れている感じ。
船のライトタックルの釣りや、サーフのキャスティングゲームで使ってきたラインだが、着底の把握や仕掛けの操作感は価格の割に良い。
風が吹いていたり、波気がある時でも海中の情報はぼやけにくいと感じる。
とはいっても、やはりハイエンド系のPEラインには劣るが。
※ただし、使い込んでコシが無くなってくると若干伸びやすくなる印象あり。
表面の滑らかさ
シーガーPEX8は8本編みのPEラインなので、触った時の感触はなめらかである。
4本編みのようなザラツキは無く、ガイドノイズなども気になりはしない。
しかし価格が高めの8本編みのPEラインと比較すると、「表面のコーティングの質はあまり高くない」というのが率直な感想。
表現するのが難しいんだけど、触り比べてみると微妙にカサカサとした感触がある。
ツルッとした滑りの良さは価格相応という感じかな。
ルアーをキャストした時の飛距離に関しては、よく飛ぶPEラインと比べると劣る感じはある。
なので飛距離や仕掛けの落下速度8本編みの中では平均位で、特に優れているとは感じない。
色落ち・耐久性
シーガーPEX8が発売される前、クレハから発売されたのがグリーンカラーの完全シーバスというPEライン。
このラインも8本編みなんだけど、色落ちが超酷くてすぐにコシが無くなってフニャフニャになるものだった。
シーガーPEX8の場合は初期の色落ちは少なく、その心配は不要。
ラインをリールに巻いた時の色落ちは非常に少なく、ラインローラーやロッドのガイドに塗料がたっぷり付着することは無い。
初期の耐久性に関しては全く問題なく使用できる。
耐久力
初期の耐久性は問題ないラインだが、ある程度使い続けていくと劣化が早く進むように感じる。
そしてラインの表面が微妙にカサっとしているので、摩擦などによる細かい傷が入りやすい印象があるね。
使い続けていき、張りが無くなって色が落ちてくると劣化スピードが上がってくる感じかな。
なので、使い続けた時の耐久力に関しては平均よりちょっと劣る印象。
ちなみにノットを組みなおさず、20時間弱程使った状態がこんな感じ。
表面は若干白くなってきており、コシもかなり落ちてきている。
まだキャスト切れなどは起こらず、魚とのやりとりも普通にできているが・・・・。
この辺りは価格相応といった感じで、快適に使うなら釣行するたびにラインの先端をカットして使っていくなど工夫をした方が良い。
ラインコーティング剤をうまく使おう
シーガーPEX8は表面のスベスベ感が若干劣っており、それが劣化しやすい原因の1つになっているようにも感じる。
劣化する前にラインをカットしていくのも大切だが、こういうラインはコーティング剤の使用が望ましい。
高級なPEライン程編みの密度が高かったり、コーティングの質が高くて劣化に強いものが多い。
その差を補うため、ラインコート剤を使用することで表面の保護を行い、耐久性を向上させる効果が期待できる。
シーガーPEのような質感のラインは、ラインコーティング剤と相性がいいものが多いと感じる。
コーティング感が強くないPEラインは、スプレータイプのコート剤の浸透が良いですからね。
使用する1晩以上前にしっかり吹き付けておき、しっかり乾燥させることで効果が長く発揮されやすくなるぞ。
ラインナップと価格
シーガーPEX8のラインナップは0.6号~6号まであり、ショアからのルアーゲームから船釣りまで広く対応できる。
1m毎にマーキングが入っているので、コマセ釣りなどの正確な棚取りが必要な釣りにも使える。
耐久性についてはそれなりだが、とにかくコスパに優れているのが特徴のPEライン。
私がサーフの釣りで使用した1号の場合、安く買えば200m巻きで1000円台後半で手に入る。
国産の8本編みのPEラインが2000円を切る価格で購入でき、この抜群なコスパはかなりありがたい方も多いはず。
150m巻きは1000円台前半、300m巻きでも3000円以下で買えてしまうからね。
シーガーPEX8インプレまとめ!
シーガーPEX8は、国産の8本編みのPEラインの中では最強クラスのコスパを誇るPEライン。
気になるのは耐久性なので、早いサイクルでラインを巻き替える方や、8本編みのPEラインを試してみた方にはかなりおすすめできる。
耐久性も考慮するとなると、私としてはサンラインのシグロンPEX8(シグロンPEX8のインプレへ)の方が優れている感じがするので、そちらを使うのが良いかなぁ。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
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