こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はサンラインから発売されているフロロカーボンハリス、Vハードをインプレ。
Vハード自体はかなり以前からある超定番のハリスなんですが、モデルチェンジによって「プラズマライズ」処理が加わり、使用感に磨きが掛かったとのこと。
私はVハードの7号・10号を磯のハードロックフィッシュ・青物狙いにてかなり酷使してみました。
良し悪しは少し分かれやすい、やや癖のあるラインですが、特性をしっかり活かして使うことで武器になるはずです。
忖度なしにインプレしていくので、ライン選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行しています)
- 渓流~船釣りまで、ルアー・フライ・餌と、各種の釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- 釣具店、メーカーにて私のタックルインプレッションや釣り方の掲載・利用あり
こんな感じで、毎日のように釣行を重ねて生活している釣り好き。
タックルインプレに関しては実費を払って購入し、全て実際に魚を釣りあげるまでにこだわり、実績に基づいたものになっています。
Vハードプラズマのラインナップ・特徴など
- 素材:フロロカーボン
- 号数:0.6号~12号
- 糸質:硬質なフロロカーボンハリス
ハードタイプのフロロカーボンハリス
Vハードシリーズはやや張りが強いフロロカーボンラインになります。
フロロカーボンハリスと言っても、アイテムによってしなやかさを追求したものもあれば、逆にラインの硬さ・張りを重視したものもあります。
Vハードはその中でも硬さを意識して作られているラインになり、
- 強いハリで直進性に優れる
- しなやかなフロロカーボンラインよりも初期伸度が小さい
- ラインがダメージを受けた時に傷が深く入りにくい
このような特徴を持っています。
一方、ラインが硬いことで結びにくさだったり、癖が付いた時の扱いにくさという点が少しデメリットになります。
どちらかといえば、初心者の方が使うラインと言うよりも、道具の扱いに慣れている中~上級者の方におすすめな印象ですね。
Vハードプラズマを「サクッと」インプレ!
Vハードプラズマの使用感を詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- しなやかさ:芯からパリパリな印象はないが、フロロカーボンラインとしては硬質な分類
- 強度:引張強度は平均~やや強いくらい
- 結束性:硬度が高く、うまく決まればしっかり強いが、ややムラが出やすいか
- 耐摩耗性:フジツボやカキガラ・岩などに対するスレには強い
- 伸び:初期伸度は比較的小さく、ダイレクトな操作感
ざっくりまとめるとこんな感じですね。
私は硬い障害物へのスレ対策として投入したラインになりますが、良い感じに仕事をしてくれていますよ!
しなやかさ・ラインの硬度
思ったよりもしなやかさはある
モデルチェンジしたVハードプラズマは表面処理が進化し、より硬度に磨きが掛かったとのこと。
かなりパリパリのラインを想像していましたが、7号・10号を購入しての第一印象としては、「そこまで極端に硬くはない」ということでしたね。
ラインを触ってみると、確かに硬質なフロロカーボンらしい張り・反発感はあるものの、芯は程よくしなやかでそこまでピーキーではない感じ。
しなやかなフロロカーボンラインと比較すると確かに癖はありますが、そこまで身構えて使用する必要はないですね。
プラズマ処理による表面の感触
ライン表面の触り心地に関しては、モデルチェンジによって変わったことが実感できましたね。
表現するのが難しいんですが、一般的なフロローカーボンラインよりもツルツル感が向上しつつ、表面が「パキッ」「ペキッ」としているというか。
ライン表面が硬い鎧で覆われているような感じがして、ザラザラしているものに擦れた時にダメージを吸収するのではなく、表面の硬度で弾くという特性でしょうかね。
フロロカーボンラインに見られやすい、触った時のカサつき・ギシギシ感が目立ちにくくなってますよ!
同社のフロロカーボンハリスに、ブラックストリームプラズマというものがあります。
ブラックストリームの場合はしなやかさ・潮なじみを重視した設計になっていて、表面がしっとりしています。
一方でVハードは硬質で乾燥した感じで、好みに合わせた使い分けが可能になっていますね。
ブラックストリームも私が良く使っているラインで、食い渋った時や、ラインにある程度のクッション性を持たせたい時によく使っています。
こちらもフロロ素材としてはトップクラスにしなやかで良いラインですよ!
強度・結束性
引張強度はそこまで変わらない
ラインを引っ張った時の強度に関しては、正直言って他のラインとそこまで大差なく、同社の他のフロロラインと大きな違いは感じていません。
直線強度に関していってしまえば、シーガーのグランドマックスシリーズの方が一枚上手に感じますね(グランドマックスのインプレッションはこちら)。
ラインの強度は単純な引張強度より、ダメージを受けた時の残存強度などの方が遥かに重要になってくるので、私としてはそこまで重視していませんが。
結束は少し丁寧に
Vハードプラズマは表面処理でラインの硬度が上がっているので、しなやかなフロロラインと比較すると、慣れるまでは結束は少し慎重に行った方が良いでしょう。
ライン自体はツルツルしていますが、雑に締めこんだり、糸を巻き付けるタイプの結びをする時は必要以上に巻き付け回数を多くしてしまうと、ラインの張りが邪魔をしてスムーズに締めこみにくいです。
一度ラインが折れたり・癖がついてしまうと、それ以上の締め込みが難しくなってしまいますね。
途中でラインが引っ掛かって止まってしまうような感じになります。
安定した結束性・容易性に関しては、しなやかなブラックストリームの方が優れていますな。
雑に締めこんだ状態でそのまま釣りをしてしまうと、時間が経つにつれてノット部が少し緩む原因になるので要注意。
しかし、丁寧に・適切な締め込みを行えばキッチリとノットを組むことは可能なので、慣れでカバーできるはずです。
もしくは太糸でも締めこみやすいノットを使うのもおすすめ。
しっかりとノットが組めていれば、結束強度はかなり高いですよ!
根ズレ・耐摩耗性
根ズレを弾いて傷が深く入りにくい!
磯でのハードロックフィッシュゲームをメインにVハードを使ってきましたが、根ズレへの強さに関しては非常に優秀ですね!
私の場合は大型のハタを狙って根ズレを避けられない場所を狙うことも多く、耐摩耗性は最重要視しているポイント。
モデルチェンジしたVハードプラズマは表面のツルツル感・硬度がUPしていることにより、岩礁やカキガラ・フジツボなどの硬くて荒い障害物に対して有効性をしっかり発揮しますね。
ラインが根ズレすることはロックフィッシュゲームでは日常茶飯事ですが、表面がダメージを受けても傷が深く入りにくく、致命傷まで至るリスクが減っています。
この点においては硬質なフロロカーボンラインの良さが出ていて、やり取りにおいて安心感が生まれていますよ!
磯のハードロックフィッシュゲームにて、8時間ほど使い続けたライン。
ルアーに近い部分はカットして使ってきましたが、細かい傷によって少し白くなっているものの、大きなダメージは無し。
大型のハタとのやり取りで根ズレの機会は何度もありましたが、傷を弾いているようで、致命傷には非常に至りにくいです。
40cm台中~後半クラスの大型のハタを連日キャッチしていますが、スレに対する安心感がありますね。
ナイロンラインやカーボナイロンも試したが・・・
ナイロンラインでも耐摩耗性に重点を置いたタイプのアイテムも存在しますし、フロロカーボンとナイロンの複合素材のものなども発売されています。
磯でのロックフィッシュゲームをやり込むにあたり、これらのラインも色々試してみました。
サーフや海藻・ある程度ツルツルした石などであれば、表面がニュルッとした低摩擦な耐摩耗タイプのナイロンラインが強かったりしますが、激しい岩礁帯だと話が別になるんですよね。
ナイロン系のラインを使ってこのような場所で釣りをすると、ラインが擦れ始めると一気に深く傷が入り、簡単にブレイクしてしまうことが何度もありました。
ラインを回収して見てみると、1度の根ズレでラインがかなり酷くザクザク削れていたり・・・。
そんなこともあり、根ズレのリスクが高い釣り場では硬質なフロロカーボンラインの必要性を感じるようになっていきましたね。
特に硬質なVハードのようなラインは表面の細かい傷に抑えられる可能性が高く、ラインが大きなダメージを受ける前に取り込める確率がUPする印象です。
ラインの伸び
ラインの伸びやすさに関しては、硬質なラインになっているので、初期伸度は比較的抑えられていると感じますね。
強風時や深場狙いでのボトム着底も比較的ハッキリわかりやすく、フッキング時やルアーが障害物にスタックして外す時の感覚も比較的ダイレクトに伝わってきます。
逆に言えば、特に至近距離で衝撃吸収性においてはしなやか系のフロロラインの方が若干上かなと。
特に結束が不安定な状態で一気に強い負荷を掛けるとラインが切れやすくなるので、その辺りは要注意。
まとめ!
今回はサンラインのフロロカーボンハリス、Vハードプラズマのインプレをしました。
- 硬質なフロロカーボンハリス
- 表面のプラズマ処理で硬度・ツルツル感がUP!
- 扱いやすさではしなやかなラインの方が上
- 根ズレしても傷が深く入りにくく、残存強度が非常に高い!
- 根ズレのリスクが高い岩礁帯周りの釣りで特におすすめ
要点をまとめるとこんな感じですね。
硬質でツルッとした表面が特徴のラインになっていて、今後も岩礁帯攻略で活躍してもらいます!
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扱いやすさ・潮なじみ・衝撃吸収能力は超優秀です。