こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はよつあみから発売されているPEライン、エックスブレイドアップグレードX4の特徴や使用感をインプレしていきます。
4本編みのPEラインは、どちらかというとルアー釣り初心者の方へ向けたコスパ重視のものが多いです。
一方、このアップグレードX4は少し上の価格帯。
実際に使ってみると、コスパ系のPEラインよりもしっかりとした質感があり、その差を感じることができますね!
忖度なしにインプレしていくので、PEライン選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
アップグレードX4のスペック・ラインナップ
単色
- 素材:PE
- 比重:0.98
- カラー:ホワイト+1mごとのピンクマーキング
- 号数:0.2号~3号
- 長さ:100m・150m・200m
1つめは、ホワイトカラーに1mごとにピンクのマーキングが入ったモデル。
0.2号からのラインナップになっていて、トラウトや海のライトゲーム~中型青物狙いのジギングやプラッギングまでカバーできます。
3カラーモデル
- 素材:PE
- 比重:0.98
- カラー:ホワイト・グリーン・ブルーの色分け+1mごとのマーキング
- 号数:0.4号~1号
- 長さ:120m,150m、180m
3色色分けのモデルは0.4号~1号までの細号数になります。
主にエギングやスーパーライト・ライトショアジギングなどに使いやすくなっていますね。
私は品質に差が出やすい、1番細い0.2号を海のライトゲームにて使用。
尺メバルや尺アジなどをはじめ、色んな魚を釣り上げていますよ!
アップグレードX4を「サクッと」インプレ!
アップグレードX4の使用感を詳しく解説する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 実際の太さ:やや細め
- 真円性・糸つぶれ:特に目立たない
- 視認性・色落ち:比較的優秀
- 強度:引張強度は平均的
- ハリ・コシの強さ:やや硬め
- 飛距離・滑りの良さ:やや劣る
- 感度・伸び:比較的優秀
- 耐久性:比較的優秀
ざっくりまとめるとこんな感じ。
安価なコスパ重視の4本編みのラインと比較すると、「ガチッ」とした質感があります。
8本編みのような滑らかさはありませんが、繊細になりすぎずに使えるのはメリットですね。
実際の太さ
アップグレードX4は、よつあみらしい号数表記通りの太さに仕上がっていますね。
私が使用しているのは0.2号ですが、極細の番手でも変なかさばりなどを感じることはありません。
号数表記通りの太さというのがメーカー的な位置づけ何でしょうが、他社のPEラインと比較すると、やや細め位に感じますね。
このラインを巻く前はラパラの0.2号のPEラインを使用していたんですが、アップグレードX4の方が明らかに細く、1目見ただけで違いが分かるくらいの差がありますね。
上がラパラの0.2号、下がアップグレードx4の0.2号です。
比べてみればその差は明らかですよね。
この辺りは信頼のよつあみ製のPEラインといった感じです。
糸潰れなど
アップグレードX4は4本編みのPEラインなので、実釣時に糸が潰れているような感触が気になったりすることは無いですね。
使用感は安定していて、実釣を重ねても糸ヨレもそこまで気にならず、全く問題なく使えています。
視認性
アップグレードX4のカラーですが、私が使用しているのはピンクのマーキング入りのホワイトカラーモデル。
使っているのが細号数ということもありますが、視認性はそこまで良くない印象ですね。
白い色が若干くすんでいるというか、意外と周囲の背景度同化してしまうように感じます。
また、1mごとのマーキングが意外と見にくく、個人的には無くても良いですね。
細号数に関しては、ピンクやライムグリーンなどの蛍光系のカラーの方が安定して見やすいと感じます。
0.8号や1号など、ある程度太くなってくると、白いPEラインは昼夜問わずに安定して見やすいんですけどね。
強度
強さは平均クラス
アップグレードX4の引張強度としては、正直言って強さが際立つラインではないと感じていますね。
号数表記の通りにしっかり細く作られているラインなので、過度な期待はしない方が良いです。
ちょっとしたそれほど険しくないテトラ帯で尺メバルをキャッチしたりしていますので、0.2号でもそれくらいの強度はあります。
しかし、無理な負荷を掛けたりすれば普通に切れるラインなので、想像以上の強さは感じません。
デイゲームのメバリング、アップグレードX4で尺メバルをキャッチ。
0.2号なので無理はできませんが、安定した品質で尺クラスの魚にもしっかり対応できます。
実際の強度
実際に私が0.2号のアップグレードX4をFGノットで結束し、3回連続で強度測定をしてみました。
結果としては、結束強度は約1.5kg~1.7kgほどに収まりましたね。
パッケージ表記では4LB(2kg)という記載なので、平均的な強さが出ています。
PEラインはパッケージ表記通りに結束強度が出ることはほとんど無く、だいたい2割~3割ほど落ちた数値が出ることが多いですからね。
ラパラの太いPEラインは、同じ0.2号で楽々2kg以上(2.1kg~2.4kg)の強度を計測しましたが、やはり太いがゆえの強さということです。
ハリ・コシの強さ
アップグレードX4の質感としては、4本編みのPEラインの中では比較的パリッとした硬さを感じますね。
このハリの強さはコスパ系PEラインとは違った使用感になり、少し上のグレードのPEラインらしさを感じますね。
なお、使用を重ねていくと徐々にしなやかにはなりますが、程よい硬さはそこそこ維持できます。
飛距離・滑らかさ
正直言って、アップグレードX4の表面の滑らかさは、一般的な4本編みのPEラインよりも少し劣るくらいに感じます。
他社のコスパ系4本編みのラインの方が、キャスト時やリーリング中の異音やザラつき感は目立ちにくく、シルキーな感触に感じます。
特に小口径のトルザイトリングのロッドを使用すると、ガサガサしたような感触が伝わってくるので、人によっては違和感を感じると思います。
SiCリングのロッドを使えば極端に気になることはありませんが、普段8本編みのPEラインを使っているという方には好みの差は出るでしょう。
アップグレードX4は表面の滑らかさよりも耐久性などに振っているラインという印象で、滑らかさを重視する方にはおすすめしません。
感度・伸び
ラインの感度としては、比較的優秀なラインだと思います。
比較的強めのハリ・コシがあるラインなので、多少風や潮の流れを受けてもラインが大きく弧を描きにくく、比較的直線状態を保ちやすくなっています。
また、8本編みのPEラインよりも4本編みの方が伸びにくいものが多く、操作感も比較的ダイレクトですね。
表面のザラつきによるノイズが入りますが、感度自体は比較的優秀なPEラインだと感じています。
耐久性
安定した編みの密度
ラインの耐久性に関しては、コスパ系の安いPEラインよりもやはりワンランク上になっていますね。
ラインの表面が少しザラザラしていますが、使用を重ねても編みが甘くなりにくく、フワフワしたような質感になりにくいです。
コスパ系のPEラインの多くは、実釣を重ねると編みが緩んでくるような感触になったりしますが、アップグレードX4の場合は表面のコーティングは剥がれるものの、最後までしっかりとしていますよ!
細号数でもガンガン使いやすい
私の場合は、0.2号や0.3号の細い号数でも8本編みのPEラインを使う機会も多いです。
8本編みの方が飛距離やキャスト時・リーリングの感触などが上質だからです。
しかし、特に細い8本編みは原糸が非常に細くなるので、扱いがどうしても繊細になります。
キャストを繰り返したり、ちょっとしたガイドリングの汚れや障害物へのスレにより、気づかないうちに細かく毛羽立ってきて劣化するんですね。
パッと見ではラインがそこそこ綺麗であっても、引っ張ると簡単に切れたりしますからね。
そういった点においては、4本編みの方が劣化が比較的分かりやすく、扱いが楽になるのはメリットですね。
注意点
普段しなやかなPEラインを使っている方には、ハリがあって少し表面がザラザラしているアップグレードX4はノットが組みにくいかもしれません。
この手のPEラインは、編み込み回数を少し多めにしてしまったり、締めこむ際に「ギュッ」と一気に負荷を掛けると強度が出しにくくなる傾向を感じます。
ですので、スムーズに締めこみにくい時は1~2回ほど編み込みの回数を少なくして様子を見たり、締め込みは優しく・編み込み部分が左右に広がらないように編んでいくようにすると良いです。
そうすれば、0.2号でも1kg台中盤ほどの強度はしっかり出せるので、変にラインブレイクしたりすることはありません。
適したシチュエーションなど
アップグレードX4は、張りの強さや耐久性を重視した味付けのラインになっています。
私としては
- 岩などに擦れる機会が多い渓流トラウト
- メバルやカサゴなどのライトなロックフィッシュ
- ロングキャストを多用する釣りではなく、ショートキャストでピンを打って行くような使い方
- 表面の滑らかさはそれほど重要視しない
このような方におすすめですね。
ショアジギングなど、ルアーを遠投したり、高速で巻き続けるような使い方であれば、やはり8本編みのPEラインの方が無難に使いやすいと思います。
ある程度太くなってくると、8本編みでもそこまで神経質になる必要も無いですしね。
▼コスパに優れたPEラインを探している方は【コスパ系なおすすめPEライン徹底解説】を参考にどうぞ。
すべて実際に使い比べて魚を釣り、公平な視点で紹介していきます
まとめ!
今回はよつあみのアップグレードX4のインプレをしました。
- 4本編みのPEラインとしては若干高め
- 号数表記通りの太さに仕上がっていて、しっかり細い
- 引張強度は平均クラス
- 初期のハリ・コシは少し強めでパリパリしていて感度は比較的良い
- 耐久性は優秀。安価なラインのような劣化は見られない
- 表面は少しザラザラしていて摩擦感は少し強め
要点をまとめるとこんな感じですね。
8本編みの滑らかなPEラインとは使用感をしっかり変えている印象があり、品質の安定感や劣化への強さが光るラインですぞ!
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