こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は恒例のショアジギング講座をやっていきましょう。
今回のテーマは「ショアジギングに使うリーダーの長さ」について。
これは時々質問を受けることがあり、釣りをするシチュエーションや個人個人の主義・考え方によって違いがあるから難しい。
今回はリーダーの長さの目安と考え方の基本について、普段私が意識していることを解説していく。
ここで考え方のベースを作り、その後実釣を繰り返していく中で自分に使いやすいセッティングを見つけてもらえたら嬉しく思う。
※今回はショアジギングに使うリーダー素材について解説していく。
私がおすすめするリーダーの紹介・選び方の基本全般の紹介は「ショアジギングにおすすめなリーダー・選び方解説」を参考にどうぞ。
ショアジギングにおすすめなリーダーを実釣比較で紹介!基礎知識と合わせて徹底解説!
全て私の実釣経験を基に、様々なアイテムを使い比べたうえでおすすめなものを抜粋して紹介してある。
アイテム選びの役に立ててもらいたい。
ショアジギングに使うリーダーの長さ決めの基礎知識
まずはショアジギングのリーダーの長さを決める時に必要な基本的な知識について、順に紹介していこう。
前提:釣り場の状況・ターゲットによって必要な長さは変化する
ショアジギングといっても、スーパーライトショアジギングから磯でヒラマサやブリを狙うようなガチなショアジギングまで幅がある。
超基本となる考え方としては、
- 釣り場の足場が悪い・海中に障害物が多い
- 狙う魚のサイズが大きい
これらに当てはまる時は、リーダーの長さを長めに確保して対応するのがベースになる。
リーダーの役割はショック吸収性の確保もあるが、最も重要なのは根ズレに弱いPEラインを傷から保護することになる。
なのでラインが傷になりやすいシチュエーションでの釣りほどショックリーダーは長く確保し、PEラインに傷が入らないことに重点を置く。
狙う魚の大きさ(長さ)以上のリーダーを確保する
ラインの傷というのは魚の歯や海底に沈んだ根などによるものではなく、ヒットした魚の魚体にラインが擦れることによっても発生する。
甘く見ている方が結構多い印象があるが、侮っていると意外と痛い目を見ることがあるので気を付けよう。
なのでリーダーは最低限でも「狙う魚の大きさ以上」を確保する必要があり、傷が入ったリーダーをカットする時のことも考えて魚の大きさ+αくらいは最低限取って釣りをするようにしよう。
困ったときは1ヒロを目安に
険しい釣り場でのショアジギングを除けば、リーダーの長さ決めに迷った時はとりあえず「1ヒロ」の長さを確保して釣りをすると良い。
1ヒロはだいたい150cm前後~170cm前後になることが多いと思うが、これくらいの長さがあれば長すぎず短すぎずで比較的オールラウンドに対応しやすい。
ショアジギングの種類(強度)に応じたリーダーの長さの目安
次はショアジギングの種類に応じたリーダーの長さの目安について、簡単に紹介していこう。
スーパーライトショアジギングの場合
使用するメタルジグの重さはだいたい15g~25gくらいまで、狙うターゲットの大きさは30cm前後から大きくても40cmほどまでになることが多いスーパーライトショアジギング。
ショアジギングの中では非常に軽くて繊細なタックルになり、主に堤防や開けたサーフなどのオープンエリアがメインフィールドだ。
スーパーライトショアジギングの場合はリーダーの長さはだいたい1ヒロほどを目安に、矢引(半ヒロ)~長くても2mくらいまでの長さが使いやすい。
スーパーライトショアジギングで使う専用ロッドやエギングロッド、ライトなシーバスロッドなどはガイド径が小さいものが多い。
なのでPEラインとリーダーの結束部をガイド内に巻き込んでキャストすると引っ掛かりやすく、基本的にはガイドにノットを巻き込まずに投げられる長さを確保するのがおすすめだ。
ライトショアジギングの場合
若干タックルが強くなり、だいたい30g~40g前後のジグをメインに扱うライトショアジギング。
狙うターゲットは青物の場合は40cm~50cm前後、だいたい1kg~2kgそこそこの大きさがアベレージになる。
ライトショアジギングでも基本的には1ヒロのリーダーを目安にするが、良型青物が混じる時・根回りを攻める時などは1ヒロ半ほどまでのリーダーを確保するようにしている。
ガイド径が大きいショアジギング用ロッドを使う時はある程度ノットを巻き込んでキャストしても問題ないが、シーバスロッドを流用する時はガイドが小さいことが多く、ノットを巻き込まない長さで釣りをした方が良い。
ショアジギングの場合
ラストはある程度大きい青物を狙うガチ系のショアジギングの場合。
狙う魚の大きさも60cm以上、場合によっては1m以上もターゲットになってくる。釣り場も堤防やサーフ~磯などまで幅がある。
この場合はリーダーの長さの目安は1ヒロ半ほどを基準に、堤防などで釣りをする場合であっても最低1ヒロ以上は欲しい。
磯やテトラ帯などで大型青物を狙う時は1ヒロ半という長さは扱いやすさ重視になり、2ヒロ~3ヒロ程度を確保することも多い。
足場が悪い場所でのショアジギングではリーダーを持って魚をズリ上げる必要があったりと、ある程度長めのリーダーを確保しておいた方がいざという時に役立ちやすい。
まとめておくと、
- 堤防などの開けた場所:1ヒロ~1ヒロ半くらい
- テトラ帯や磯:2ヒロほどを基準に、1ヒロ半~3ヒロくらい
こんな感じが基本になるぞ。
リーダーの長さを決める時のコツ
最後に、リーダーの長さを決める時のコツについて少し紹介しておこう。
バラシが発生する時は
ショアジギングに限ったことではないが、バラシが目立つ時がある。
こういう時はリーダーの長さを変えてみるのも1つの手段になり、衝撃吸収性が変化することによってバラしやすさが変わる。
例えば、
- 取り込み寸前でのバラシが目立つ
- フックの伸びや変形が目立つ
こういう時は衝撃吸収性が足りていない可能性があり、リーダーを少し長めに確保するのもおすすめだ。
特に硬くて反発力が強いロッドに変えた方などは、柔らかいロッドを使っていた時と同じようにやり取りすると口切れやフックの変形に繋がることがある。
ナイロンラインとフロロカーボンライン
リーダーの素材はナイロンラインとフロロカーボンラインがある。
ショアジギングでは、どちらかというとフロロカーボンラインを好んで使用している方が多い印象がある。
しかし、状況や使い方によっては衝撃吸収性に優れたナイロンラインの方が向いていることもあり、特にショートリーダーで釣りをしたい方は衝撃吸収性を考慮してナイロンリーダーをおすすめする。
「最近の高反発なロッド+伸びが少ないPEライン+低伸度なフロロカーボンのショートリーダー」という組み合わせは衝撃がダイレクトに伝わりやすく、タックルに対する負荷が思った以上に掛かるもの。
取り込み時のバラシが目立つ場合などは、伸びのあるナイロンリーダーが効果を発揮しやすいので覚えておくと良いかな。
リーダーの長さを調整して衝撃吸収性を確保するのも1つの方法だけど、リーダーの素材を使い分ける事も有効ってことだね。
また、フロロカーボンラインの中でも硬くて低伸度なものとしなやかで伸びやすいものがあり、うまく使い分けることで微調整ができるようになる。
ショアジギングに使うリーダーの長さの基本についてはこんな感じで、正直言うと同じ釣り場で釣りをしても個人個人でかなり差があるというのが実際の所。
多少なりとも差があっても実釣に支障が無ければ良いわけなので、これといった正解を決める必要はないのであまり神経質にならなくても大丈夫。
とりあえず今回紹介した長さでスタートしてみて、実釣の中で微調整していって自分なりのスタイルを焦らず確立していく感じで!
まるなか
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