さてさて、今回はジグヘッドを使ったメバリングにおける基礎知識、合わせて私が実際に使ってきておすすめなアイテムを絞って紹介。
情報量としてはちょっと多めになるが、一通り目を通してもらえれば
メバリングにおけるジグヘッド選びについて必要となる、基本的な知識については身につくはず。
内容については、毎日のように釣りをして生活している私の実釣経験に基づくものなので、良かったら参考にしてみてね。
ここで基礎知識をおさえたうえで実釣経験を積み、自分なりのスタイルを作り上げてもらえたら嬉しく思う。
前置きはこれくらいにしておき、早速本題へと話を進めていこう。
※より詳しい解説があるものに関してはリンクを貼っておくので、知識を深める時参考にどうぞ。
目次
メバリングに適したジグヘッドの形状
ジグヘッドの「ヘッド形状」はメバリングに限らず非常に重要で、使用感を大きく左右する要素。
使われることが多い種類ごとの特徴について、簡単にまとめておこう。
砲弾型
若干前後に細長いようなヘッド形状をしている砲弾型のジグヘッド。
メバリングでは最もオーソドックスで使用頻度が高い。
特徴としては、「浮き上がり難くて一定層をキープする使い方が得意」なジグヘッドになる。
ただ巻きをメインに使うメバリングでは、非常に役に立つヘッド形状だ。
ラウンド型
球状のラウンドタイプのジグヘッドだが、砲弾型と並んでベーシックな形状のジグヘッドになる。
浮き上がりやすい特徴があるので、縦方向のリフトフォールなどで使い易い。
また、真下にストンと落ちるので、岸壁沿いや杭周りなどに潜むメバルをフォールで狙うのも得意だ。
ラウンド型のジグヘッドはメバリングでも使われるが、どちらかというとアジング方が出番は多めな印象。
矢じり型
ヘッドの先端が鋭くとがっており、水を切るような形状をしている矢じり型のジグヘッド。
基本的にはロッドを煽って操作するダートアクションで使うことが多いジグヘッドになる。
個人個人のスタイルにもよるが、メバリングの基本はただ巻き系の釣りになる。
だからダート系の釣りは初心者の方が最初に覚える必要はないと考えており、矢じり型のジグヘッドは必要に応じて後から揃えれば十分。
ヘッド形状の特徴についてはこんな感じで、メバリング初心者の方はまず「砲弾型、またはラウンド型のジグヘッド」をメインに使い、基礎を覚えていくのがおすすめ!
フック形状の違い
次に、フックの形による特性の違いについて、簡単に紹介しておこう。
ヘッド形状と共に、フック形状もメバリングでは重要な要素だ。
一般的なシャンクの長さ~ロングシャンクのジグヘッド
一般的な細長い形状のジグヘッドは、メバリングでは最もベーシックなフック形状になる。
細長いフックのメリットとしては、「後方からのバイトに対して魚への違和感が少ない」ということ。
だからただ巻きやテンションフォールの釣りで使い易く、メバリング初心者の方は「ある程度細長い系のフックを搭載したジグヘッド」をメインに使うのがおすすめ。
ショートシャンクのジグヘッド(フックの全長が短く、丸っこいもの)
フックの軸が短く、全体的に丸っこいフック形状をしているジグヘッド。
ショートシャンクなどと言われることが多いが、こういうジグヘッドは基本的に縦方向に誘いを掛け、フォール中のバイトを拾うのが得意になる。
メバリングよりもアジング用のフックで良く見られる形状になる。
針先の向き
ちょっと応用編になるが、針先がどこを向いているかによってジグヘッドの特性が変わってくる。
ストレートポイント
最もベーシックで癖が無いストレートポイントのフック。
針先がアイ(糸を結ぶ穴)に対し、平行に近い角度で出来ているジグヘッドになる。
メバリングに限らず刺さりの良さとキープ力(バラしにくさ)のバランスが良く、どんな状況下でも使い易い。
外向き
針先がちょっと外を向いているような種類のジグヘッド。
アジングでは非常に人気があるが、メバリング用ジグヘッドにも一部採用されている。
特徴としては「メバルがバイトして来た時にすっぽ抜けにくく、刺さりが早い」ということ。
ただし極端な外向きのフックは貫通力が低くなり、大型メバルがヒットするとバラしやすかったりするので注意したい。
内向き
一方、針先が内側を向いているタイプのジグヘッドも存在する。
最近は徐々に減ってきている感じもするが、
- 根掛かりにくい
- メバルの吸い込みが良く、小型狙いやショートバイトでもフックを飲ませやすい
- 飲み込まれても口先に掛かりやすい
メバリングではこのようなメリットがある。
人によって好みは違うが、私の場合はストレートポイント~若干外向きのフックを使うことが多い。
▼メバリングに使うジグヘッドの形状・使い分けの解説はこちら

フックサイズの選び方
次はフックサイズの選び方について。
基本はワームの幅・厚みの1.5倍~2倍
フックとワームのサイズのバランス感については、だいたいこの位がベース。
ジグヘッドのフックの大きさだが、基本的には使用するワームの幅(厚み)に対してフックの幅(ゲイプ)を合わせるのがおすすめ。
私の場合、ワームの幅・厚みに対して「フックの幅が1.5倍~2倍程度」を目安にする。
極端に大きすぎたり・小さすぎたりしなければメバルが釣れないということは無いので、あまり神経質になりすぎないようにしよう。
大き目のフックを使う場面
フックをワームのボリュームに対して大きめにする時は、
- ガツンという強めのアタリが出るものの、フッキングが悪い時
- メバルのサイズが大きく、小さい針だと伸ばされたりする場面
こういう状況下では、フックサイズを大きくすることで効率がいいメバリングが展開できることがある。
小さめのフックを使う場面
一方でジグヘッドのフックサイズを小さくする場合について。
私の場合は
- メバルのサイズが小さい時
- アタリが小さい時・ワームを一瞬くわえるものの、すぐに放してしまう時
このような時は、ジグヘッドのフックを小さく変えて様子を見ることが多い。
▼メバリング用ジグヘッドのフックサイズの決め方の詳しい解説はこちら

メバリングに使用するジグヘッドの重さ
次はメバリングに使うジグヘッドの重さについて。
ベースとなる重さと揃え方
人によって考え方は違うが、私がおすすめするジグヘッドの重さの揃え方はこんな感じ。
- 1g:表層狙い用。常夜灯周りの浮いたメバルをメインに狙う
- 1.5g:表層狙い~中層狙い用。オールラウンドに使える
- 1.8g or 2g:オールラウンドに使えるが若干重ため
- 2.5g:深場や強風時、ある程度の遠投が必要な場面
一般的な港の中でメバリングをするのであれば、大体1.5g~2g程度を基準に、1g~2.5gくらいまでを揃えてやってみるのがおすすめ。
「軽くすれば釣れる」は間違い
メバリングに限ったことではないが、魚が釣れないと「ついついジグヘッドを軽くして釣りを弱くする」癖がある方が非常に多い。
私が今まで長年メバリングをやってきた経験では、人が多かったり・プレッシャーが掛かっている場所では「弱い釣りで対応するには限界がある」と感じている。
ジグヘッドを軽くするのは間違いではないが、それだと探れる範囲がそもそも狭くなってしまうことを覚えておく必要がある。
逆に釣れない時こそ、周りのアングラーが攻め切れない沖合い・深場を重たいジグヘッドで遠投して探ってみると良い。
そうすれば案外メバルは楽に釣れるし、釣れるサイズも良くなることもかなり多い。
状況によって軽いジグヘッドも使うし、逆に重たいジグヘッドも使えるような、柔軟な発想が大事ってわけ。
▼メバリングに使うジグヘッドの形状・使い分けの解説はこちら

ジグヘッドの接続について(スナップは使えるか?)
時々質問を受けることに「メバリングではジグヘッドとラインの接続にスナップを使って良いのか?」というものがある。
私の場合、「ジグヘッドでもプラグでもスナップを使っている」というのが答えだ。
スナップのサイズは#0番を基準に、かなり小型のジグヘッドやプラグを使うなら#00でもOK。
参考までに、おすすめスナップの紹介しておこう。
バスデイ ウルトラスナップ
ジグヘッドやプラグなど、色んな種類のルアーをローテーションしてメバリングをする時に使うのがウルトラスナップ。
開閉も楽で強度も高く、繰り返し使っても変形しにくくてかなり使い易い!
オーナー 一手スナップ
いわゆる開閉が要らないワンタッチタイプのスナップ。
ジグヘッドリグしか使わない時に使うのが、この手のスナップになる。
一手スナップはワンタッチ式のスナップの中では強度が高く、カチッとした使用感で安心感がある。
サイズはSサイズがメバリングではちょうど良い。
メバリングにおけるジグヘッド選びに必要な基礎知識はこんな感じで、おすすめジグヘッドのの紹介に進んでいこう。
メバリングの「ベース」となるおすすめジグヘッド
まずは比較的どんな状況下でのメバリングにも使い易い、オーソドックスなおすすめジグヘッドから紹介していこう。
ダイワ 月下美人SWライトジグヘッドSS
数あるメーカー品のジグヘッドの中でもトップクラスのコスパを誇り、刺さり抜群のフッ素コート採用のジグヘッドがダイワの月下美人SWライトジグヘッド。
安定した飛距離と程よい操作感があり、安くて使い易いジグヘッドだ。
若干細ジグのフックなので、主に港湾部で20cmそこそこまでのメバルを狙うのに適している。
フックサイズは#8程度を基準に選べばOK。

ティクト メバスタ!
私がメバリングで最も使用頻度が高く、使い勝手もいいと感じているのがティクトのメバスタ。
特徴を簡単にまとめておくと、
- 非常に浮き上がり難く、レンジキープが楽にできる
- フックの強度が高く、尺メバル以外にもカマス・シーバス・チヌ・マダイなと実績多数
- 若干外向きのフックで掛かりが早い
こんな感じかな。
メバスタはヘッド上部が水を受けるように設計されており、浮き上がり難く作られているのが特徴だ。
軽めのジグヘッドでもしっかりレンジキープしやすくて使い易い。
メバスタはメバリング以外にもライトゲーム全般に対応でき、初心者~誰にでも使い易いと感じている。
フックサイズについては、とりあえず「Mサイズ」を選んでおけば、メバリングではオールマイティーに対応できる。

JAZZ 尺ヘッドTypeR
尺ヘッドTypeRはオーソドックスな砲弾型のジグヘッドで、変な癖が無くて以前から愛用しているジグヘッドの1つ。
特徴としては、
- メバスタよりも引き抵抗が軽く、潮が速い時などに使い易い
- フック強度が高く、数釣り~尺メバルまで余裕で対応できる
- お買い得な漁師パックがある
こんな感じかな。
普段はメバスタの方が使用頻度としては高めだが、潮が速い時はメバスタだと潮を受けすぎて使い難い事がある。
こういう時に尺ヘッドが使い易く、潮抜けの良さと浮き上がりやすさで使い分けが出来る。
このジグヘッドもオールランドに使い易く、私のおすすめだ。
数釣り・食い渋りのメバリングにおすすめなジグヘッド
次はメバルの型が小さい時や、食い渋ってショートバイトが目立つ場面でおすすめなジグヘッドを紹介。
オーナー アジ弾丸
オーナーのアジ弾丸は、比較的オーソドックスな形状をした砲弾型のジグヘッド。
特徴としては、
- フック形状が最も細長く、メバルの吸い込みが良い
- 1.8gまでが細軸、2.3g以上は太軸仕様で使い分けが出来る
- 引き抵抗はそこそこあり、浮き上がり難さも程よい
こんな感じかな。
メバスタ!や尺ヘッドよりもフックの幅が狭く、後方からのメバルの吸い込みが良いので、食い渋った時のメバリングにも使い易いんだよね!
2.3g以上は強度のある太軸仕様なので、PEラインを使った20cm後半~尺クラスのメバル狙いにも対応できる。

ODZ レンジクロスヘッド
レンジクロスヘッドはアジング用のジグヘッドなので軸は細めだが、フッ素コート+ロングテーパーのフックで刺さりが抜群に良い。
食い渋りのメバリングにおすすめジグヘッドになる。
- 刺さり抜群のフック使用
- 引き抵抗は砲弾型のジグヘッドよりも軽め
特徴としてはこんな感じかな。
細軸のフックになるので、PEラインを使って障害物からメバルを引っ張り出すような使い方にはあまり向かないが、オープンエリアの数釣りでは強い武器になる。
メバリングにも使い易い「オーソドックスなフック形状+程よい外向きの針」で超刺さりますよ、コレは。

ODZ フロードライブヘッド
レンジクロスヘッドの弟分にあたるようなジグヘッドが、フロードライブヘッド。
特徴としては、
- レンジクロスヘッド同様、超シャープなフック搭載
- フックサイズがワンランク小さめ、よりタフな状況に対応しやすい
- ヘッドのくぼみにより、引き抵抗もそこそこある
こんな感じかな。
メバリングに使うジグヘッドとしては小さめのフックになるので、10cm台~20cm程度までの数釣り向きといえる。
メバルのサイズが小さくて掛かりが悪い時、ショートバイトが多発する時のジグヘッドとしておすすめ!

個人的には、若干渋めの状況ではアジ弾丸やレンジクロスヘッドで対応し、最終手段としてフロードライブヘッドを使う感じ。
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