さてさて、今回はジグヘッド+ワームで狙うメバリング講座。
「メバリングでは、ジグヘッド(ワーム)はどうやってアクションさせたら良いのか?」
これまで何度か質問を受けることがあったので、ここで私なりの方法を紹介。
合わせて、実釣時における探り方のコツなどについても詳しく解説するので、良かったら参考にどうぞ。
ジグヘッドとワームの組み合わせは、メバリングでは最も基本・かつシンプルな釣り方になる。
しかし、同じポイントを狙うにしても、アクションや探り方によって釣果には間違いなく差が出る。
ここで基本を覚え、実釣時の役に立ててもらえたら嬉しく思う。
ジグヘッド+ワームを使ったメバリングのアクションの基本
ジグヘッドリグを使ったメバリングでは、どんな風にアクションをさせて探るのか?
まずは基本となる部分について、順番に紹介していこう。
探り方の流れとしては、
- ルアーをキャストする
- カウントダウンでフォールさせ、任意のレンジ(棚)までジグヘッドリグを沈める
- リールを巻き、アクションさせる
こんな感じになる。
カウントダウンによるレンジの狙い分け
ある意味最も重要なのが、「ジグヘッド+ワームをどのくらいの深さまで沈めるのか?」ということ。
いくらメバルの反応が良いルアーを使ったとしても、魚が潜んでいるレンジとルアーのレンジがズレていては、釣れる魚の数は大幅に減るのは間違いない。
私の場合、カウントダウンの秒数に関しては
- カウント5
- カウント10
- カウント15
こんな感じで、私の場合カウントダウンの秒数は「大体5刻みくらい」で変えていくことが多い。
基本的にメバルの居る水深が分からない時は、「最初は浅めから入って徐々に深くしていく」というのが効率が良い。
深い場所を攻める時は、カウント15や20、最大で25位まで入れる事もあるが、大体10~15位が多いかな。
テンションフォールとフリーフォール
カウントダウンでジグヘッドリグを沈めていくわけだが、この時ラインのテンション(張り具合)はどうするか?
ルアーを沈めることをフォールというが、簡単に分類すると2種類に分けられる
- テンションフォール:余計な糸フケを取った状態で落とし込む
- フリーフォール:糸が張らないよう、糸が弛んだ状態で落とし込む
フォールのさせ方はこんな感じになるが、基本的にはテンションフォールでジグヘッドを沈めていくのがおすすめ。
フリーフォールも使い易い事はあるが、メバルは「比較的ゆっくりと落ちてくるもの」の方が反応が良い場合が多い。
また、テンションを掛けて落とし込んだ方が、フォール中のアタリを見逃しにくいからね。
メバリング初心者の方は、ラインを少し張った状態をキープしつつ、カウントダウンでジグヘッドを沈めてみよう。
アクションの基本はただ巻き
ジグヘッドリグのアクション方法にはいくつがあるが、正直言ってただ巻きを覚えておけば、メバリングでは大体何とかなる。
もちろん細かい工夫・テクニックを混ぜる事もあるが、基本は「一定速度で巻くただ巻き」になる。
ただ巻きのコツとしては、一定層をキープできる速度で巻くということ。
人によってアクションスピードは多少異なるが、ローギア(ノーマルギア)のリールなら1秒にハンドル1回転以下が基準。
カウントダウンで沈めたジグヘッドリグが極端に浮き上がったり、アクションスピードが遅すぎてどんどん沈み込まないように注意しよう。
アクション・動かし方の応用編
基本はただ巻きで十分だが、覚えておくと釣果アップに役立つ応用テクニックをいくつか紹介しておこう。
ポイントの特性によって上手く使い分けることで、メバルの釣果が間違いなくアップする。
巻き落とし
メバリングにおけるジグヘッドリグの基本的な動かし方は、一定層をキープするただ巻きになる。
この一定層をキープする速度よりも、わざとリールを少し遅く巻くのが巻き落とし。
これにより、ジグヘッドリグが徐々に深いレンジへと滑るように落ちて行くことになる。
使い易い場面としては、沖にテトラが入っていたり・根があったりして「水深が浅くなっている場所を探る」場面。
沖に障害物が入っている場所では、沖側が浅くて手前が深く掘れている事がある。
こういう時、一定層をキープするただ巻きで探った場合、徐々に海底の変化からジグヘッドリグが離れてしまうことになる。
これを防ぐ為にあえてリールを遅く巻き、テトラや根の斜面に沿ってジグヘッドリグを落とし込んでいくってわけだ。
巻き落としは慣れないと根掛かりしやすい事も多いが、出来るようになると大型のメバルを狙って釣りやすくなる。
私自身巻き落としは良く使うテクニックで、常夜灯が無い場所の海底付近に潜むメバルを狙う時などに実績が高い。
応用のアクションとして、覚えておいて損はないはず。
カーブフォール
テンションフォールよりもラインを強めに張った状態を維持しつつ、ジグヘッドリグを落とし込んでいくのがカーブフォール。
非常にゆっくりとルアーがフォールしていくのが特徴で、基本的にはカウントダウンでレンジを刻む時に使うものではない。
メバリングでこれが役立つ場面としては、岸壁沿いや沖合の障害物周りを狙う時。
縦方向に広がっている障害物に潜んでいるメバルを探る時、特に効果を発揮しやすいかな!
やり方としてはいくつかあり
- フォール中は超スローでリールを巻き、ラインがピンと張った状態を維持する
- 着水直後はロッドを寝かせた状態にし、徐々にロッドを立ててテンションを保つ
この2パターンのどちらかやりやすい方でOK。
特に低活性のメバルは横方向に動くものより、「自分の斜め上から落ち込んでくるものに対し、反応が良い事が目立つ」と感じている。
絶対にメバルが居そうなポイントだけど、ただ巻きでは食ってこない・・・。
そんな時に試してみよう。
ストップ&ゴー
ただ巻きとテンションフォールを交互にやるような探り方がストップ&ゴー。
基本的なアクションの流れとしては、
- ただ巻きでリールのハンドルを5回~10回くらい巻く
- 巻きをストップし、数秒数えてフォール
- 再びただ巻き再開
こんな感じで、リールを少し巻いたら一旦巻きを止め、ルアーを沈める動作を入れる。
どんな状況下で効果的かというと、
- とにかくスローに・丁寧に深い場所を探りたい時
- ただ巻きでは超スローに巻かないとレンジキープできない時
- 海底付近に沈んでいるメバルを狙う時
大雑把に紹介するとこんな感じかな。
深い場所を探りたいなら、重たいジグヘッドを使えば良いと感じるかもしれない。
しかし、スローな動きにしか反応しないメバルだったり、重たいジグヘッドだと根掛かりが増えて使い難い場面がある。
ストップ&ゴーも状況によってはかなり効果的なアクションなので、頭の片隅にでも覚えておいてほしい。
上級:ただ巻きの中に誘いを入れるパターン
ただ巻きは一定速度でリールを巻く動かし方だが、ちょっと釣りに慣れてきたら
「ただ巻きの中にあえて一瞬の変化を出す」こともメバルに対して非常に効果がある。
初心者の方はまず一定速度でリールを巻く練習をしてみて、スムーズに出来るようになってから試すと良い。
最小限の動き・変化を与える
私の場合はメバリングに限らず、トラウトやバス・シーバス・青物釣りなどでも使っているテクニック。
応用はいくらでも出来るんだけど、ただ巻きでハンドルを5回~10回程巻いたら
- ロッドをほんの少し数センチくらい1~2回素早く動かす
- リールの巻きを一瞬早くする
こんな感じで、ルアーに対して「ほんの少しの変化」を与えるようにしてみる。
イメージとしては、一定速度で動いてきたルアーのアクションが「1瞬だけ」乱れる感じ。
ワームに反応して追尾してきたものの、バイトに至らなかったメバルに対し、食わせのきっかけを与えるのが狙い。
ただし必要以上に動かすと逆効果になることも多いので、あくまでも最小限で良い。
ほんのちょっとしたテクニックだけど、場数を踏むと誘いを入れた瞬間や、その直後にバイトさせることも出来るようになる。
これも応用編の動かし方として、気になる方は取り入れてみてね。
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