さてさて、今回はメバリング講座。
メバリングに使用するリーダーの選び方・チェックポイントと、徹底的な実釣から選んだおすすめアイテムを紹介。
普段毎日釣りをしている私が実際に購入し、特性や使用感をチェックしたものになるので、信頼性は高いはず。アイテム選びの時の参考にどうぞ。
メバリングは根ズレの可能性が比較的高く、間違ったリーダーを選んでしまうと痛いミスにつながることもあるので、信頼できるラインを選びたい。
使い易くて強いリーダーを選び、確実な釣果へとつなげてほしい。
この記事に目を通していただければ、メバリングにおけるリーダー選びに関する必要な基礎知識が一通り学べるはずだ。
メバリングは直結でOK?リーダーの必要性について
メバリングでリーダー無しの直結はOKなのか?
特に初心者の方は、リーダーを結ぶのがついつい面倒になり、リーダー無しの直結で釣りをしてしまいたくなるもの。
私の意見としては、「絶対にリーダーを接続した方が良い」というのが結論。
メインラインの強度が出せない
PEラインやエステルラインなど、本来リーダーを接続して使うラインは、正しくノットを組むことでその強度が発揮される。
特にPEラインは伸びが少なく、ノットを組まないと50%前後の強度しか出せない事が多い(ノットの種類にもよる)。
面倒でもメインラインとリーダーを正しいノットで組むことで、ラインが持っている本来の性能を発揮できるようになる。
根ズレでラインブレイクしやすい
メバルは口に細かい歯があり、ルアーを飲まれるとリーダーに傷がついていることも多い。
こういう時、もしリーダーを組まない直結で釣りをしていたら?
傷に弱いPEラインや、極細のエステルラインだったら、間違いなくラインブレイクしているだろう。
また、メバルは根魚なので、障害物の周りに潜む習性がある。
リーダーには根ズレに強いラインを使用することで、ラインブレイクを防ぐ効果を持たせる。
重要:PEラインの比重を上手く消す
意外と盲点なんだけど、これは特にPEラインを使用する場合に影響が大きい。
PEラインは比重が軽く、水に浮く性質を持っている。これをリーダー無しの直結でルアーと結んだ場合、どんな影響があるのか?
実際に使い比べて見れば分かるんだけど、リーダー無しで釣りをやってみると、ルアーがうまく沈まなくなる。
特に風が強い時・潮が流れている時は、PEラインが風や潮に流されてしまい、ルアーが水面近くに浮き上がってしまって正確なレンジキープがしにくい。
メバルは状況によって沈んでいることも多いので、ルアーの泳層をコントロールしにくいと釣りがしにくくてストレスが溜まる。
リーダーに比重が高いラインを使用することで、PEラインの浮力を上手く消し、快適な釣りが出来るようになる。
ざっくり紹介するとこんな感じで、PEラインやエステルラインを使ったメバリングには、リーダーの結束が必須ってわけだ。
メバリング用リーダー素材はナイロンかフロロか?
メバリングに使用するリーダーの素材について、ナイロンラインとフロロカーボンラインのどちらが良いのか?
基本はフロロカーボンラインを選ぶ
メバリングに使うリーダーだが、基本としてはフロロカーボンラインを選んでおけば何とかなる。
フロロカーボンリーダーの特徴を簡単に紹介すると、
- 比重が高くて潮馴染みが良い
- 表面硬度が高く、傷が入りにくい
- 伸びが少なく、高感度
- 紫外線や吸水による劣化が少ない
こんな感じで、リーダー素材として非常に使い易い特性を持っている。
ナイロンラインが適した場面
一方でフロロカーボンラインと同じく、釣り糸としてメジャーなナイロンライン。
ナイロンリーダーをメバリングで使う場面としては、
- トップウォータープラグを使う時、ラインに浮力を持たせたい
例をあげるとすればこれくらいかな。
浮力が弱い繊細なトップウォータープラグを使用する時、フロロカーボンラインを使うと、ラインが沈むことでルアーのアクションに悪影響を及ぼす場合がある。
ただし、ほとんどのルアーではそこまで大きな影響はないので、基本的には無視してOKなのが現状かな。
また、ナイロンラインの特徴として
- 柔らかいのでノットが組みやすい
- ラインに適度な伸びがあり、ラインブレイクしにくい
という点はメリットとして存在している。
フロロカーボンリーダーにも「硬い・柔らかい」がある
メバリングにおすすめなのはフロロカーボンリーダーだと紹介したが、実は同じフロロカーボンラインの中でもアイテムによって硬さ・性質が違う。
ちょっとマニアックになるが、覚えておいて損はない。簡単に特性の違いを紹介しておこう。
硬いフロロカーボンラインの特徴としては、
- 表面硬度が高く、より傷が入りにくい
- 伸びが少なく、低伸度で感度が良い
簡単に紹介するとこんな感じ。
一方でしなやかなフロロカーボンラインの特徴としては、
- 癖がつき難く、扱いやすい
- ノットの締め込みが容易・スムーズ
- 程よく伸びがあり、ショック吸収性に優れる
こんな感じになるぞ。
初心者の方にはしなやかなフロロリーダーがおすすめ!
硬いハードタイプのリーダーは、根ズレへの強さなどを重視する場合におすすめだが、扱いやすさでは少し劣る。
これからメバリングに挑戦する方や、どんなリーダーを選んでいいのか分からないのであれば
おすすめはしなやかで扱いやすいフロロカーボンライン。
まずは扱いやすいアイテムを使ってみて、そこから好みで選んでいけばOKだ。
メバリングに適したリーダーの太さ・号数
次はリーダーの太さ・号数の決め方について。
メバルはヒットすると根に潜ろうとしたり、歯にリーダーが触れるとラインが傷になる。
だからある程度強度に余裕を持たせ、安心してやり取りが出来るものを選ぶのがコツだ。
PEラインを使用する場合
PEラインの0.2号~0.4号前後を使用した、一般的なメバリングに使うリーダーの太さについてだ。
私の選び方としては、1.5号~1.75号程度を基準に選ぶ。
細めで1.2号、磯など根ズレが激しい場所で良型を狙う時は、2号以上のリーダーを使うといった具合だ。
私が港の中などでメバリングをするのであれば、1.75号をメインに使っている。
メバリング用ショックリーダーの太さ・号数はどうやって決める?私の使い分けを解説
エステルラインを使用する場合
主にエステルラインは強度よりも、ルアーの操作性・感度を重視した数釣りセッティングで使用する。
エステルラインに合わせるリーダーだが、
- 1.2号:オールラウンド
- 1.5号:強度を重視したい時
こんな感じでチョイスするようにしている。
個人的にメバルを専門に狙う場面でエステルラインを使うことは無いので、アジと両方狙う場面で使用することがほとんどだ。
リーダーの長さの決め方
太さ・号数の次はリーダーの長さの決め方について。
メバリングで使用するリーダーだが、短すぎると根ズレしてメインラインに傷がつき、ラインブレイクしやすいので要注意!
PEラインを使う時のリーダーの長さ
PEラインにリーダーを合わせて使う時、リーダーの長さの目安はどれくらいか?
考え方を紹介しておくと、
- オープンエリア狙い:矢引(半ヒロ)前後。大体50cm~75cmくらい
- オールラウンド・多少根ズレする場所狙い:1ヒロ前後・大体1.5m~1.8mくらい
- 根ズレが激しい場所狙い:大体2m前後
私の場合はこんな感じで使い分けているが、リーダーとの接続をコブが小さい摩擦系ノットで組めるなら、1ヒロ程度確保しておくと良い。
理由としては、最初の方で紹介したようにPEラインには浮力があり、それをリーダーの比重で緩和した方が釣りが快適になるからだ。
また、短いリーダーはラインを結び変えた時、すぐに短くなってしまってノットを組みなおす頻度が高くなりやすい。
メバリングでは、障害物や根の周りを狙うことも多いので、ある程度のリーダーの長さを確保しておいた方がおすすめ!
エステルラインを使う時
一方でエステルラインを使う場合だが、基本的にはオープンエリア狙いになるので、リーダーは短めでOK。
私の場合、大体40cm~50cm前後のリーダーを組む事が多い。
メバリングにおすすめなノット・結束方法
メインラインとリーダーを結束するノットについてだが、メバリングに使用する細いラインは、扱いを間違えると簡単にブレイクしやすいので要注意!
FGノット
- メインライン素材:PEライン
- 結束強度:80%~90%前後
- 糸抜け:良い
- 難易度:少し高め
PEラインとリーダーを接続する時に使用するノットだが、やはり強度的にも安定しており、コブも小さくて糸抜けも良い。
初心者の方には練習が必要だが、断然おすすめはFGノットになる。
細いラインだとすっぽ抜けやすいとか言われることもあるが、それは編み込み回数が適正でないから。
正しく組めば、0.2号8本編みなどの非常に滑りやすいPEラインでも、問題なくFGノットは組める。
FGノットが滑りやすい時は、編み込み回数を15回~16回前後に増やすと良い。
クインテットノット
- メインライン素材:PEライン
- 結束強度:60%後半~70%前後
- 糸抜け:FGノットには劣る
- 難易度:簡単
FGノットを使ったPEラインとリーダーの結束が苦手な方、メバリング初心者の方におすすめなノットがクインテットノット。
強度は若干劣るものの、極端に強度が低いわけではなく、実践で使えるレベル。
PEラインとリーダーを重ねて輪を作ってラインを5回通すだけなので、比較的簡単に結べるノットだ。
3.5ノット
- メインライン素材:エステルライン
- 結束強度:90%前後
- 糸抜け:平均的
- 難易度:簡単
エステルラインを使ったメバリングで、リーダーを結束するのであれば、おすすめは3.5ノット!
非常にシンプルで強度も安定しており、実際の結束強度テストの結果でも優れた数値を残している。
【エステルラインの結束に!】3.5ノットの結び方と強度を実測!
メバリングにおすすめなリーダーはコレ!
最後に、私が今まで実際に使い比べてきて、おすすめできると感じているリーダーを厳選して紹介!
シーガー グランドマックスFX
- 強度:非常に強い・最強クラス
- 硬さ:しなやか系で扱いやすい(バランス型)
- 価格:若干高価だが、上手く買えば安く購入できる
メバリング用リーダーとしてイチオシがグランドマックスFXだが、その強度は間違いなくトップクラスに強い。
それでいて程よくしなやかさがあり、とりあえずメバリング用リーダーで迷った時に選んでおけば間違いないライン。
他社の一般的なフロロカーボンラインよりも明らかに強く、信頼して使用できるはず。
定価は高いが、ネット通販で買えば半額程度で購入できるし、たっぷり入った60m巻きなので高い買い物ではない。
私が自信を持っておすすめするラインだね!
シーガーグランドマックスは本当に強い?強度を実測・比較してみた!
サンライン ブラックストリーム プラズマライズ
- 強度:グランドマックスには若干劣るが十分強い
- 硬さ:非常にしなやかでショック吸収性抜群
- 価格:高級ライン(70m巻き)
サンラインのブラックストリームプラズマライズの特徴は、何と言ってもそのしなやかさ!
フロロカーボンラインの中では非常に優れたしなやかさを持っており、潮馴染みは抜群に良い。
だから食い渋ったメバル狙いや、軽量ルアーを扱う時に違和感が出にくく、程よい伸びがあるので合わせ切れなども起こりにくい。
表面処理に次世代製法を施しており、柔らかくても根ズレに強い特性を持っている。
柔らか系のメバリング用リーダーを探している方におすすめな、ハイエンドラインフロロライン。
【抜群の潮馴染み】サンライン NEWブラックストリームを実釣インプレ【プラズマライズ】
シーガー プレミアムマックスショックリーダー
- 強度:強い
- 硬さ:しなやか(グランドマックスFXより柔らかめ)
- 価格:平均的
プレミアムマックスショックリーダーは30m巻きだが、その分安くて1000円以下で購入できる。
初心者の方でも扱いやすいラインで、一般的なフロロカーボンラインよりも強度は高い(グランドマックスよりは劣る)。
しなやかさも十分あり、ブラックストリームといい勝負の柔らかさで、メバリング初心者の方でもノットもスムーズに決まりやすいはず。
コスパをある程度重視したい、初心者~中級者の方におすすめなメバリングに最適なリーダー。
シーガープレミアムマックスとグランドマックスFXを比較インプレッション!
シーガー グランドマックス(赤)
- 強度:非常に強い・最強クラス
- 硬さ:ハードタイプでパリッとしている・低伸度
- 価格:若干高価だが、上手く買えば安く購入できる
扱いやすいバランス型のグランドマックスFXに対し、赤のグランドマックスは硬度重視の設計になっている。
表面硬度が非常に高くてパリッとしているので、より傷に対して強く・低伸度で伸びがすくない。
感度や傷への強さを重視したい、メバリング中級者~の方におすすめなリーダーだね!
強度はFXと同様、最強クラスに強いので、ここ一番でも信頼したやり取りが出来る。
シーガー グランドマックスとグランドマックスFXの違い・使い分けの基本
ざっとまぁこんな感じで、メバリング用リーダー選びについてはこれくらい覚えておけば基本は十分だろう。