さてさて、今回は小型のルアーを使ってアジやメバルなどを狙うライトゲームの際に使用するノットについて。
糸の結び方は色んな種類があり、人によって好みもあるのでどのノットを使うのかは人それぞれ・・・。
今回は私が普段の釣行で使用している結び方を紹介。
それぞれのノットについては実際の強度を測定した強度テストも行っており、信頼して使える結び方になっていると思う。
細糸の結束方法を知りたい時の参考にどうぞ!
ライトゲーム用ナイロン・フロロカーボンラインとルアーを結ぶノット
まずは道糸やリーダーとして使われる、ナイロンラインやフロロカーボンラインとルアー(スナップ)の結束方法について。
私が普段の釣行でメインに使用しているのが、ダブルクリンチノット。
結び方としては、
- ルアーのアイに2回ラインを通す
- 4回前後ラインを巻き付ける
- ラインの先端を「1」で作った2重の輪の中に通す
- 締め込む
という、シンプルですっぽ抜けも起こり難いノットだ。
結束強度を実測したところ、80%~90%近い強度が出せており、細糸を使用するライトゲームでも安心して使えるはず。
詳しい結び方・強度テストの結果は別に記載があるのでそちらを参考にして欲しい。
ライトゲーム用の細いPEラインとリーダーを結ぶノット
次に、PEラインを使ってライトゲームをする際に使用するノットについて。
0.3号などの細いPEラインはすっぽ抜けやすいので、しっかりと信頼できるノットを使い、確実に結束するように!
クインテットノット
次に紹介するFGノットよりも簡単だが、コブが多少大きくなるのがクインテットノット。
結び方を簡単に紹介するとこんな感じ。
- PEラインとリーダーの端を重ね合わせ輪を作る
- PEラインとリーダーを輪の中に5回巻き付ける
- バランスよく、偏らないように締め込む
FGノットは編み込みという作業が必要になり、初心者の方がいきなり結ぶのはちょっとハードルが高い。
また、釣り場でラインが切れてしまった時などもFGノットは面倒だと感じる方は多いはず。
こういう時に活躍するのがクインテットノットで、摩擦系以外のノットの中では比較的強度が出しやすく、細いPEラインの場合は大体70%前後の結束強度を測定できている。
FGノットなどよりは弱いが、70%前後の強度が出せていればライトゲームではまずまず使えるノットになる。
FGノット
結束部が小さくまとまり、強度も出るのはやっぱりFGノット。
編み込みには練習が必要だが、練習さえすれば子供でも十分組めるノットなので難しいことは無い。
技術というより、慣れが重要なので編み込みは沢山練習してね!
細いPEラインはFGノットだと強度が出し難いと書かれていることがあるが、それは大きな間違いなので参考にしなくて良い。
細いPEラインを使う時は編み込み回数を16回前後確保し(通常は12~14回ほどがおすすめ)、若干編み込みの回数を増やせば全く問題なく90%以上の結束強度を引き出せている。
非常に滑りやすい8本編みの0.2号のPEラインなどでも強度は出せているので、正しく結べば問題はない。
むしろ細いPEラインは締め込む際に力が必要ではないので、原糸が傷みにくいので慣れてしまえば100%に近い強度が出せるようになる。
太いラインは締め込みを間違えると原糸が傷つきやすく、結束強度が多少低下しやすい傾向がみられている。
エステルライン・ナイロンライン・フロロカーボンラインとリーダーを結ぶノット
最後に、主にエステルラインを使った釣りをする時などのリーダーとの結束に使用するノットについて。
PEラインとリーダーを結ぶ時に比べると強度が出やすいので、FGノットのような複雑な摩擦系ノットは必要ない。
強度テストを行ってきた結果、簡単に出来ておすすめなのが3.5ノット!
3.5ノットはさっき紹介したクインテットノットに良く似たノットだ。
- メインライン(エステルライン等)とリーダーを合わせ、輪を作る
- 2本のラインを3回巻き付ける
- メインラインのみもう1回巻き付ける
- バランスよく締め込む
こんな感じで3.5ノットは完成する。
3.5ノット以外にもトリプルエイトノットなどもあるが、私の場合は3.5ノットの方が楽にできると感じるのでこの結び方がイチオシ。
強度テストの結果をみても、エステルラインを使用した場合で90%程の結束強度を測定しており、信頼して使えるおすすめノットだ。
おすすめしないノット
最後にライトゲームの際におすすめしない結束方法を紹介。
3.5ノットでPEラインとリーダーを結束
エステルラインとリーダーの結束などには3.5ノットは簡単で非常に便利。
しかし、細いPEラインとリーダーの結束で3.5ノットを使うとすっぽ抜けが非常に起こりやすく、強度も出しにくい結果になった。
特に滑りが良いコーティング系のPEラインや、8本編みの極細PEラインを使う時は気を付ける事!
SCノット
PEラインとリーダーの結束に使用し、FGノットよりも簡単で強度が出せると言われているSCノット。
めんどうな編み込みが必要なく、巻きつけることで摩擦を出すので「編み込みが出来ない方でも強いノットが組める」のが最大のメリット。
しかし、このSCノットはライトゲームに使用する極細PEラインとリーダーの結束には不向きだという結果になっている。
SCノットの巻き付け回数をどんどん増やしても十分な強度が出にくい結果になっており、注意が必要。
特に8本編みの細いPEラインの場合は40回以上巻き付けを行っても余裕ですっぽ抜けた・・・・。
ライトゲーム用のPE+リーダーの結束の際はSCノットは避けた方が良さそうだ。
ざっとまぁこんな感じで、ライトゲームに使用する糸の結び方を使い分けると良いかな。
最終的には個人個人が使い易いノットを使えば良いので、色んなノットを試してみるのがおすすめ。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
▼ライトゲームに必要な基本知識をまとめたページ