SCノットの結束強度と巻き付け回数・すっぽ抜けの原因とは?

さてさて、今回も編み込み不要で優れた強度を誇るSCノットのお話を。

先日SCノットの結び方について紹介をしたんですが

強度がイマイチ安定せず、すっぽ抜けやすい気がする。

という問い合わせをいただきました。

そこで、実際にSCノットを組んでの強度テストの結果や巻き付け回数、すっぽ抜けの原因などを少し紹介してみようかなと。

SCノットには欠点も発見しているので、このノットを使いたいという方は目を通してみて欲しい。

SCノットの結束強度

SCノットはパッと見でFGノットやPRノットに似ている。

しかし面倒な編み込みの作業が無いので、編み込みがどうも苦手てFGノットを組めないという方にもおすすめの摩擦系ノットになる。

PEライン0.3号~2号までのラインを使っての結束強度テストの結果としては、直線強度の90%~100%引き出せる結果が出ている。

具体的に直線強度平均5kgのPEラインを使い、強度テストを3回連続で行った結果は以下の通りだ。

  1. 約4.55kg
  2. 5kg超
  3. 約4.6kg

1度5キロを超える数値を叩き出しているが、

釣り糸の強度というのは微妙にムラがあり、強い所と弱い所がある。

だから、実際には100%に限りなく近い強度を計測していると考えることにする。

3回の平均値をとると結束強度は約94%となり、FGノットやPRノットと並んで非常に強いノットと言える。

SCノットの巻き付け回数

SCノットで重要なのが巻き付け回数になるが、私が0.3号~2号までのPEラインで結束強度をテストした結果としては

巻きつけ回数は基本30回程とするのがバランスが良く、25回~多くても35回ほどのの巻き付け+適切な締め込みをすれば十分な強度が出る

という結果になっている。

基本的には細いショックリーダーを使ってノットを組む時は、巻き付け回数を多め(35回程度)にすると良い。すっぽ抜けが気になるという方は40回くらい巻き付けを行ってもいいが、手間が掛かってノットが組みにくいのでおすすめはしない。

また、使用するラインの号数によっては40回以上巻きつけてもノットがしっかり止まらない(PE0.3号+リーダー1.2号など)という結果になることもあったぞ。



すっぽ抜けの原因と防止策

SCノットがすっぽ抜けるパターンとしていくつか見れたが、このノットの最も目立つ弱点として

細めのリーダーを使用すると、巻きつけ回数を増やしてもすっぽ抜けやすい

という事じゃないかな。

細いショックリーダーは抜けやすい

例えば、滑りやすいとされる8本撚りのPEライン0.3号でSCノットを組んでみた所

  • PE0.3号+1.2号のショックリーダー:40回巻き付けてもすっぽ抜ける
  • PE0.3号+2号のショックリーダー:30回の巻き付けで結束強度90%以上

という結果になった。どうやら細めのショックリーダーを使用すると摩擦が発生しにくく、巻きつけ回数を多くしてもすっぽ抜けは完璧には防げなかった。

PEラインが0.3号と細号数であっても、2号のショックリーダーを巻き付け回数30回でノットを組んでみた。すると、このようにノットと関係ない所からブレイクすることも。

このような切れ方をしていれば、強度は100%近く発揮されている。

また、PEラインが太いものに対してショックリーダーが細い時も巻き付け部分が滑りやすく、ノットが決まり難い傾向がある。

例えばPEライン1.5号に対して細めな2号のショックリーダーを結束しようとした場合、30回の巻き付けでは止まらず、35回の巻き付けでノットが決まった。

FGノットなどと比較すると、SCノットがうまく結束されるにはラインの号数の影響が比較的大きいようだ。

SCノットは細めのリーダーを使う時にはあまり向かず、どちらかというと太いリーダー向きなのかもしれない。

巻き付け部が密になっていない

PEラインを巻きつけた部分が横方向に広がっていると、摩擦が大きくなってしまって締め込みがうまくできない。

SCノットはFGノットよりも締め込みにちょっとコツがいり、巻き付け部分が密になって幅が狭くなっていないと締め込みがスムーズにできない。

締め込む際は、まずPEラインの巻き付け部分が密になっていることを確認してからにすること。

※なお、締め込みのコツについては「SCノットの結び方とコツ」の中で紹介している。

炙りコブを使うとすっぽ抜けに効果的

FGノットのすっぽ抜け防止策としても使われる炙りコブだけど、当然SCノットにも有効だ。

炙りコブ自体の強度はショックリーダー本来の強度の半分程度になるので、ノットが滑って炙りコブで止まっているという状況では当然本来の強度は出ない。

なので、あくまでもすっぽ抜けの防止策であるという事は忘れないように!

SCノットの結束強度や巻き付け回数まとめ!

色んな太さのラインを使ってSCノットの結束強度テストをやってみて、わかったことを最後にまとめておく。

SCノットの特徴
  • 強度:直線強度の90%前後~100%近い強度が引き出せる
  • 巻きつけ回数:基本は30回程とし、25回~多くても40回位までがおすすめ。40回以上の巻き付けは手間が掛かって面倒
  • 巻き付け部分は密にしないと締め込みがうまくできない
  • ライトゲーム用など、細いラインの結束には不向き

SCノットを使用する上で、特徴や注意したい点は大体こんなところかと。

大体エギングやシーバス~ライトジギングなどの釣りに相性が良く、細いPEラインを使うライトゲームや2号以上の太いラインを使う釣りには締め込みが安定しない感じだ。

細いラインは巻き付けを増やしてもすっぽ抜けやすく、逆にラインが太くなっても締め込みが大変なのでPRノットなどとの使い分けが望ましいと思う。

このあたりはうまくノットを使い分ける必要がありそうだけど、正しく使えば100%に近い強度が出るから使い勝手は良いと思うぞ。

それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!

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4 件のコメント

  • 勉強のためにいつも拝見しております。
    ノットのリーダー側の磨耗防止(犠牲材)のために、余ったPEをウキ止め糸の要領で数回巻いて縛っています。
    ガイドとの衝撃が気になるのですが、あまり意味ないでしょうか?

    • こんにちは、まるなかです。

      リーダー側の摩耗については今まで気にしたことは無く、変な切れから等は起こしたことが無いので個人的に補強は不要かな~といった具合です。
      一番傷みやすいのはリーダーのヒゲを炙ってコブにした時のコブとPEラインの接触だと思うので、その部分がハーフヒッチなどで補強できていれば大丈夫かなと考えていますね!

      編み込み(巻き付け)部分がしっかりと密に、ガイドの中を行ったり来たりしても形が変形しないようにできていれば、ガイドを巻き込んでキャストなどをしても大きな強度低下は起きないと思います!

      • ありがとうございました。
        本日初めて飛行場でSCノットを試してみましたが、おかげさまでうまく出来ました!
        これからも勉強させていただきます。

        • リーダーが細い時は使い難いかもしれませんが、うまく使えば役立つと思います!

          今後ともよろしくどうぞ!

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