ダブルクリンチノットの結び方・強度を実測!詳細解説

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今回は魚釣りをするうえで欠かすことのできないノットの話。

サルカンやルアー等を結ぶ際に使われることの多いノットの1つが

ダブルクリンチノット。

わたくしまるなかが普段ルアー釣りを楽しむ際や、テンビンなどとラインを結束する際に最もよく使用するノットがコレ!

このダブルクリンチノットですが、実は最後の工程を行うか省略するかで

2パターンの結び方が存在している。

どちらも間違いではないんだけど、

わたくしまるなかとしては余計な工程を省略したタイプの方が結びやすく、強度測定の結果も優れていた。

今回紹介するのは、そのタイプのダブルクリンチノットになるぞ!

金属の輪などにラインを結束する際、非常に手早くできて強度も十分出すことのできるダブルクリンチノット。

この際、一度試してみてはいかがか?

それでは早速ノットの組み方やその強度などを解説していくぞ(*^^*)



ダブルクリンチノットの特徴

まずは簡単にダブルクリンチノットの特徴をまとめておこう!

ダブルクリンチノットの特徴!
  • 結束もシンプルで早い
  • 安定して強度が出る
  • シングルのクリンチノットよりも強度が出る
  • 細い号数~10号程のある程度太いラインまで対応可能
  • 比較的締め込みも容易

簡単にこのノットの特徴をまとめてみると、こんなところかな。

ですので、私の場合はハゼやキスなどを狙う釣り~船で10kg程度までの魚を狙った釣りをする時まで、幅広くダブルクリンチノットは使用しているぞ!

この結び方を覚えておけば、色んな釣りで役立つはず。

ダブルクリンチノットの結び方

さて、ここからが本題。ダブルクリンチノットの結び方を少し詳しく見ていこう!

サルカンなどに2回通す

この画像のように、ノットを組みたいサルカンやルアーのアイなどに「2回」ラインを通す。

慣れていない方は少し余裕を持ち、大きめに輪を作っておくと後で楽かな。

本線に4~5回巻き付ける

2回ラインの端をサルカンなどに通したら、そのまま本線に4回から5回ほど巻き付けを行う。

巻き付けの回数は、今までの経験上では4回で十分かな!

3回だと若干摩擦が足りないように感じることが有るので、4回巻き付けておくのが基本。

滑るのが怖い様であれば5回巻き付けてもいいが、それ以上巻き付け回数を多くすると最後の締め込みが大変になるから要注意。

輪の中にラインの端を通す

ここまで来たら、ラインの端をはじめに作った輪が重なっているところに通す。

こんな風にラインの端を通せばダブルクリンチノットの結びはほぼ完成となる。

クリンチノットと並んで良く使われるノットにユニノットが有る。

ユニノットの場合、輪を作ってその間を4回~5回ほどラインを巻き付けなければならないので

個人的にはクリンチノットの方が簡単にできるように感じるぞ!

この辺りは慣れの問題もあるけどね。

ノットを締め込む

ダブルクリンチノットを締め込む際は、片手でルアーやサルカンなどを持ち、もう1方の手でラインの本線を引っ張って締め込んでいく。

この際、摩擦が生じないように水で濡らしたり唾を付けてから締め込むことで余計な摩擦熱の発生を防ぎ、釣り糸が持っている本来の強度を活かしやすくなる。

ダブルクリンチノット締め込み時のポイント!

よりラインの強度を出すには、ノットが有る程度締まってきたところでラインのヒゲ(輪に通した部分)の方も少し引っ張り、

ノットの形を整えつつ、最後にきゅっと本線を締め込んだ方が若干強度が増す結果になっている。

そこまでこだわらなくても通常の釣りで必要な強度が出せていることが殆どですが、より細いラインで大型の魚を狙って行くような時は意識すると良いかな!

これで最後に余分なラインをカットすればダブルクリンチノットは完成となる。

この方法は締め込みも容易でノットが曲がりにくいので見た目も綺麗に収まる。



ダブルクリンチノットの注意点:シングルのクリンチノットの最終工程は省略!

このダブルクリンチノットですが、最後にもう1工程加えたタイプの結び方も良く紹介されている。

2回通してできた輪の中にラインの端を通した後、

シングルの「クリンチノット」と同じように、最後にもう一度ラインを通してフィニッシュする方法。

コレ、実はあまり良くない効果を発揮していることもあるから気を付けて!

締め込み難くなり、強度がわずかに落ちる

この結び方でダブルクリンチノットを組んだ場合、私が計測した限りでは

3%程の強度低下が計測されている

この時はフロロカーボン製のラインを使っていたのですが、最後に1工程増やすダブルクリンチノットの結び方の場合、

摩擦が増えてしまって締め込みが難しくなる。

特に張りが強いフロロカーボンラインの場合は、摩擦が多いノットは締め込みが難しくなる傾向が有るから気を付けるように。

実際の強度測定でも差が出ましたが、

最後に1工程、普通のクリンチノットのように結んだものはノット部から切断する結果になることが多かった。

こんな風な具合ですね。

一方、今回紹介した方法でノットを組んだものは、より強度が発揮されるためか

ノットと関係の無い所でラインブレイクすることが目立つ結果に。

このように、最後に余計な工程を加えないクリンチノットの方が

より締め込みやすくてすっぽ抜けも起きない。そしてラインの強度を出しやすいと考えることができると思うぞ!

皆さんもダブルクリンチノットを結んでいて締め込み難いと感じる方や、強度が出ないように感じている方は

最後の工程を加えないよう、ちょっと注意してやってみてね。

ノットが曲がりやすくなる

最後に1工程加えたダブルクリンチノットの場合、締め込んだ際にノットが曲がりやすくなる。

どういうことかというと、こんな感じ。

実はわたくしまるなかも、ダブルクリンチノットを使い始めた時は最後に1工程加えたタイプの結び方を使っていた。

しかし、ノットが左右のどちらかにズレ易いような気がしていて、繊細なルアーなんかを結ぶときにはどこか違和感があった。

ラインが曲がってしまうと、ルアーの泳ぎなどにも影響が出るものもありますからね。

最後に通したラインが、ノット本体が真っすぐになるのを阻害しているような形になるのかな。

今回紹介した最後にできた輪に通す作業をしない方が、ノットは綺麗になる傾向があると感じる。

ダブルクリンチノットの強度

今回紹介したダブルクリンチノットの強度ですが、以前紹介した各種のノットの強度テストによれば

大体80%の結束強度が平均して出せている。

この時は比較的硬い、結びづらいハードタイプのフロロカーボンラインを使った結果。全体としては十分強度のある結果になっており、ダブルクリンチノットは安定して強度が出せるノットになる。

ちなみに今回は少し柔らかい結束しやすいフロロカーボンラインを使った所、平均結束強度で90%という数値を出すことに成功しているぞ!

直線強度の90%程の強さが出せていれば、普段の釣行で使うノットの強度としては十分合格点ではないかな。

ちなみに先程紹介した、最後に1工程加えるタイプのダブルクリンチノットは87%という数値を出している。これでも弱いとは言えないけどね。

まとめ

今回はダブルクリンチノットの結び方や強度について、少し掘り下げて紹介してきた。

結構使い勝手が良くて小型の魚を釣る時から、大型魚を狙う時まで広く使えて強度も出やすいおすすめのノットになるぞ!

最後の1工程をやるのかやらないのか?

今まで気にしていなかったという方で最後の工程を行っていたという方は、最後の1工程を省いたダブルクリンチノットを1度試してみてくださいね。

では、今回はこの辺で。

それでは、良い釣りを!

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