さて、今回はナマズゲームに使用するライン選びについて。
ナマズをルアーで狙う際のライン素材・太さなどの選び方の私なりの基準を紹介していくぞ。
ラインの素材が変わると比重が変わり、ルアーアクションやフィーリングに違いが出てくる。扱い易いラインを釣り場のシチュエーション毎に選べるようになろう!
※今回は「ラインの選び方」について紹介していく。おすすめアイテムの紹介は別に記事があるので、そちらを参考にどうぞ!
目次
ナマズ釣りで使用するライン選びのポイント
まずはどのようなラインを選んだらいいのか?
選ぶ際のポイントを簡潔にまとめておくぞ。
- ラインの素材:最もベーシックなのがナイロン。他にフロロカーボンやPEも使える
- ラインの太さ・号数:ナイロン、フロロなら16LBが基準。PEラインなら4号前後
- 巻き量:75m以上巻いておけば問題なし
ナマズのルアー釣りに使うラインを選ぶ際、基準になるスペックは大体こんな感じかな。あとはライン素材を使い分けることで、釣り場に合わせたタックルが組めるようになるぞ。
ナマズ釣りに使用するライン素材選び
まずはどんな風にライン素材を選んだらいいのか?
とりあえずこれからナマズ釣りに挑戦してみたいという事であれば、ナイロンラインを使ってみるのがオススメ。ナイロンは最もトラブルが少なく、ナマズ釣りでは基本のラインになってくるぞ。
- ナイロン:比重は軽め、しなやかでバックラッシュし難く扱い易い。最もオールラウンドに使いやすいライン
- フロロカーボン:比重が重く、足場が高い場所などでもラインが風に流されにくい。比重は重く、バックラッシュしやすい
- PEライン:細くて強度があり、伸びにくい。低伸度でピンスポットでルアーを操作するのが得意。バックラッシュすると解くのが大変
ザックリとしたライン素材の特徴を紹介するとこんな感じになるかな!次に、それぞれのラインが向いている釣り場のシチュエーションなどを少し詳しく紹介していく。
ナイロンラインが適した場面・特徴
ナイロンラインは初心者でも扱い易く、視界が悪いナイトゲームなどでもバックラッシュが発生し難いライン。伸びがあるのが特徴だが、その伸びをどうやって活かすのかがポイント!
- 足場が低い場所:足場に高さがあると、風が吹いた時に比重が軽いナイロンラインは流されやすい
- 近距離~中距離まで:伸びがあるので、遠投が必要なポイントではルアーの細かい操作が行いにくい
比重が軽い
ナイロンラインは比重が軽く、水面に浮く性質がある。だからトップウォータープラグを扱うには好都合で、ラインが浮くことでルアーが持っている本来のアクションがしっかり引き出せる。
一方で足場が高い釣り場では扱い難い事がある。
足場の高い場所でナイロンラインを使うと風が吹いた時などに流されやすく、ルアーが風に引かれやすくなることがある。こういう時はフロロカーボンラインなどと使い分けをすると快適な釣りができるぞ。
ナイロンは伸びがある
ナイロンラインはフロロカーボンラインやPEラインと比べると初期伸度が高い。
ラインを手に持って引っ張ってみると、力を少し込めただけでラインが伸びのが分かるはず。
これは至近距離でヒットしたナマズが激しく暴れた時などにショック吸収性として活かされる。ナマズって激しくローリングしたり、首を振ったりして取り込みの時に結構バラしやすい魚。この時にラインの伸びが役立つってわけ!
しかし、沖に遠投してルアーを操作する際はラインが伸びてしまい、ピンスポットで細かくルアーをアクションさせるのが苦手。
また、柔らかいグラスロッドに伸びのあるナイロンラインを合わせてしまうと、ナマズのバイトがあった際にしっかりリールを巻き込んで合わせる必要が出てくる。
そうしないとラインの伸び+ロッドの曲がりで針がしっかり貫通せず、一瞬掛かってバラすなどの原因になることがあるぞ。
ナイロンラインを使うなら、カーボン製のバスロッドや比較的張りの強いナマズロッドを使うのがおすすめ!
フロロカーボンラインが適した場面・特徴
次に、フロロカーボンラインが適している場面や素材の特徴を紹介していく。
ちなみに私が最もよく使うのがフロロカーボンライン。釣り場の特性上、比重の重さがメリットになるからだね!
- 足場が高い釣り場:比重が重く、足場が高い釣り場でも使いやすい
- ステイやドリフトには不向き:ラインが沈み込み、ルアーアクションが損なわれることがある
高比重
ナマズゲームではフロロカーボンラインはあまり使用されない。
しかし、私まるなかがフロロカーボンラインをメインに使うのは比重の高さを活かしたいから!
私の良く出かける釣り場は水際まで下りられない釣り場が多く、高さのあるシチュエーションが多い。こういう場所ではフロロカーボンラインが1番風に流されにくく、快適に釣りができる。
ラインが風になびいてしまって釣り難い時の選択肢として、フロロカーボンラインは役立つはず!
一方、比重によってラインがどんどん水の中に沈む特性がある。
だからロッドティップを下げてルアーをドリフトさせたりするのは苦手で、ラインが水中に沈んでしまうとトップウォータープラグの動きは悪くなりやすい。
フロロカーボンラインを足場の低い釣り場で使うなら、ティップを少し上げ気味で釣りをした方が良いかな!
PEラインが適した場面・特徴
細くて強い・伸びにくいPEライン。比重は最も軽く、トップゲームでは愛用者も多いライン。
- 足場が低い場所向け:比重は最も軽く、風には弱い
- ピンスポットでの誘いが楽:伸びが少ないPEラインはルアーをダイレクトに操作できる
- ストラクチャー周りや足場が悪い場所に:PEラインは強度が高く、適切なラインシステムを組めばラインブレイクが発生しにくい
低伸度で伸びが少ない
PEラインは伸びが少なく、ストラクチャーの際などでルアーを細かく操作するのが得意!
特にナマズのデイゲームでは日陰になったピンスポットにナマズが潜んでいることも多く、ルアーの移動距離を出来るだけ少なく誘いたい場面も多い。こういった時にPEラインは役立ち、水面に浮く比重の軽さも手伝ってルアーアクションの立ちあがりに優れている。
絶対的な強度
PEラインはしっかりとしたラインシステムを組めば強度は最強。だから大型のナマズがヒットしても楽々キャッチできる強度が出せる。ナイロンやフロロカーボンラインではちょっと取り込みに不安になる場面であっても、PEラインを使えば問題なくキャッチできることが多い。
ただしノットを適切に組まなかったり、コンクリートなどの硬いストラクチャーに擦れると簡単にラインブレイクするから気を付ける事!
ナマズ釣りに使うラインの太さ・号数
素材毎の特徴が分かったところで、ラインの号数選びの考え方を紹介しておくぞ。
ナマズ釣りでは細いラインのメリットはあまりない。まずは必要な強度があるラインを選ぶことを前提に!
ナイロン・フロロカーボンラインの場合
ナイロンライン、フロロカーボンラインを使うのであれば14~20LB前後の中から選ぶのが基本。
私なりの規準としては
- 14LB:足場が低いオープンエリアなどでナマズを狙う時
- 16LB:オールラウンドに対応
- 20LB:足場が高い場所やある程度カバーがある釣り場
こんな風な目安で選ぶようにしている。迷った時はとりあえず太目で挑戦してみて、ラインブレイクを防ぐ事を第一に考えよう。
カバーが濃かったりとラインブレイクの発生が考えられるなら、PEラインと太めのショックリーダーを使うのがおすすめ。
PEラインの場合
ナマズ釣りでPEラインを使うなら、最低でも3号以上が使いやすい。
基準は4号で考え、より強度重視なら5号を選ぶ感じ。オープンエリアの足場の低い釣り場なら3号でもOKかな!
ナマズ釣りでPEラインを使う際、基本的にはナイロン製のショックリーダーを付けた方が良い。PEラインは伸びが少なく、ヒットしたナマズがローリングしたりすると口切れしてバラしたりすることがあるからね。
リーダーの強度(太さ)はPEラインの強度をしっかり引き出すことを考え25LB~60LB、長さは50cm~矢引(半ヒロ)位かな。
グラス製のしなやかなロッドを使うならダブルラインを組んで直結でもいいが、その場合は5号以上の太いものの方が無駄なラインブレイクが防げてオススメ。
ただし、PEラインはしなやか。リーダーを組まないとルアーにラインが絡みやすくなるから気を付けよう!
- PEラインの太さ・号数:4号を基準に3~5号程
- ショックリーダーの有無:4号までのPEラインならショックリーダーを組むのがおすすめ
- ショックリーダーの強度と長さ:25~60LB程のナイロンラインを50cm~半ヒロ位
ナマズのルアー釣りに使うライン選びに関しては大体こんな感じかな!
まずはナイロンラインをベースに使ってみて、そこからPEラインを使ったりフロロカーボンラインを使ったりしてみよう。
ラインの素材でルアーのアクションも変わるし、ヒットしたナマズとのやり取りの感触も変わる。使いやすいラインは人それぞれ違うから、自分に合ったフィーリングのものを見つけるのが1番重要だね。
それでは、今回はこの辺で。
また明日会いましょう!