実験・検証! FGノットの編み込み回数と実測強度の関係!

今回は、特にルアーフィッシングを楽しむ方には必須のPEラインとショックリーダーの接続。その際に最も広く使われているFGノットの強度について、編み込みを行う回数とその引っ張り強度の関係について、私自身気になっていたので実験を行ってみました!

FGノットを行う際、編み込みの回数についてはメーカーなどによってバラバラなことが多く、実際どのくらいの回数を編み込めばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?

特にPEラインを使い始めたばかりの方や、編み込みによる摩擦系のノットを使い始めようとする方にとっては悩みどころになりがちです。

今回はそのような悩みや疑問を解決すべく、私まるなかが検証を行ってみましたので、参考になれば幸いです(*^^*)


今回FGノットを組んだラインと使用アイテム

ショアからのキャスティングゲーム、ジギングで使用頻度の高い号数を選択

今回は、普段私がブラックバスからトラウト、シーバス、フラットフィッシュをはじめ船のジギングなどでも広く使用しているライン、よつあみスーパージグマンx8を使用しました。号数は汎用性が高い1号を選択。ショックリーダーには信頼を置いているクレハ シーガーグランドマックスFXの6号を使いました。

本来であればもう少し細いショックリーダーを組むことも多いのですが、ショックリーダーの強度がメインラインより低くなってしまうと、正確な測定が困難になると判断しての選択です。

また編み込みの際は素手によるものでは締め込みが不安定になることが考えられるため、摩擦系ノットの締め込み用に使用するゴムリングを使いました。

強度の測定には、ボウズプロダクションのドラグチェッカーを使用しました。

測定幅の違いで何種類かあるのですが、今回はラインの強度を考慮して15kgのモデルを使用します。

このように体重計のようなメモリが付いており、ラインが破断した際の最大値で針が止まるようになっています。下のプーリーのような部分にラインを通し、ラインを左右から引っ張ることで測定ができます。

本来はドラグの強さを設定するときに使用するアイテムですが、マグロやGT、大型の青物などを狙う方には必須のアイテムですね!

なおこれは仕方のないことですが、測定結果には最大+10%前後の誤差が発生するということです。ですのでチェッカーで1okgとの表示になれば、実際は9kgということになりますね!

とはいっても、同じ条件での測定になりますので、編み込み回数の違いによる強度の比較には十分有用なデータが取れるはずです。

いざ実験開始!まずはPEラインの直線強度を計測!

いきなりFGノットを組んで測定したいところですが、まずは結び目の無い状態でのPEラインの強度を測定します。表示では1号、最大20LBとの表記です。20LBをkgに換算すると、9.07kgとのことですが果たしてその強度が出るのか?

はじめはどのようにして測定すればよいのかわからず、軍手を付けてラインを巻き付けて引っ張ってみることに。

すると、予想以上に切れない(笑)

釣り場で根掛かりを切ることはあると思いますが、こうやって新品のラインを引っ張って切ろうとするのは初めてですが、予想以上に強い!

軍手をしていたのですがまるなかの指、負傷。痛い・・・。

1号だからと甘く見ていましたが、想像以上に切れません。

そこで締め込み用のゴムリングを使用すれば良いということに気づき、導入を決定!

これなら手も痛くならないですし、ラインも傷になりません。これで思いっきり引っ張れます。

早速じわじわと力を掛けて引っ張っていき、針が徐々に振れていきます。8本ヨリのPEなので、若干の伸びが途中までありますがある程度の所で伸びが無くなります。

そのままどんどん力を込めていくと、バチンという音とともに破断。

チェッカー表示でほぼ10kgジャストとの計測結果が出ました。計測結果には+10%の誤差が発生するとの説明が書いてあったので、実際は9kgほどで切断したということになります。

そうなるとパッケージに表示されていた最大20LBの強度(9.07kg)とほぼ一致します。1号でこの強さが出ることを考えると、改めてPEラインの強さが確認できますね!

編み込み回数を10回~増やして強度を計測!

今回はFGノットの編み込み回数を10回から計測を開始し、11回、12回、13回・・・・と回数を増やしていきながら強度の変化を見ていきます。スタートの編み込み回数10回となると、若干編み込み回数が足りないように思えますが、どうでしょうか?

予想外のアクシデント発生!まずは10回からスタート

編み込みを行った後、ハーフヒッチ(6回)を行い、フロロカーボンの余分をカットする際にライターで炙ってコブを作る。そして再びハーフヒッチ(6回)を行い最後にエンドノット。

この手順で測定しようと実験を開始したのですが、予想外の結果が。

ライターで作ったコブで止まってしまい、予想外の強度が(笑)

締め込んだ感覚では若干滑る感触があったのですが、太めのフロロカーボンを炙って作ったコブが良い働きをしてしまいました。

これではPEラインの摩擦で止まっているとは言えないのでNGですね・・・。

ちなみに強度は、チェッカーの針で

8.5kgでした。

逆に言えば、太めのリーダーを使用して炙ってコブをしっかりと作りさえすれば、FGノットは10回の編み込みでもまずまずの強度が出せるということですね。しかしコブに頼ることになるので、ノットの強度は安定しないことが予想できます。また、コブを大きめに作らないといけなくなるので、ガイドの抜けも悪くなることが予想されます。

気を取り直して方法を変え、編み込み回数10回から再挑戦!

そこで純粋な編み込みの摩擦による強度を測定するため、リーダーを炙ることはやめて測定することに。

さすがに表面の滑らかなよつあみ製の8本ヨリ。10回の編み込みでは締め込むのは非常に簡単ですが、摩擦不足な印象。

6kgをほんの少し切るくらいの所で破断。ノット部分を確認すると、

ショックリーダーにはPEラインが食い込んだ形跡が残っていますが、PEの編み込み部分がすっぽ抜けることによりブレイクしています。やはり、10回の編み込み回数では若干摩擦が足りなかったようです。

編み込み回数11回

さて、それでは編み込み回数を11回に。

1回編み込む回数を増やしただけですが、これがどのように影響するのでしょうか?

早速編み込みを終わらせ、締め込んでいくと先程よりは摩擦が出ているような感触。しかし、まだ若干の不安がありますね。

出来るだけすっぽ抜けがないように気を使ってノットの締め込みを行い、測定開始!

編み込み回数10回の時、チェッカーの針が6kgをほんの少し切る位置でブレイクしたのに対し、今回は8kgをほんの少し超える結果に。たった一度の編み込み回数の違いですが、摩擦の掛かり方に違いが出て予想以上に引っ張り強度に差が出ますね!

しかし、ブレイクしたノットを確認すると、10回の時と同じようにすっぽ抜けてブレイクしていました。

そうなると、まだ11回では本来のPEラインの強度が発揮できていないと予想。

編み込み回数12回で変化が!

次は編み込み回数12回で測定です。おそらく、12回の編み込みとなると、普段の編み込み回数と同じという方も出てくるのではないでしょうか?

しっかりと編み込み回数を間違えないように注意しながら編み込みを行い、締め込んでいきます。すると、先ほどよりもさらに摩擦が良い感じに出てきている感触!

エンドノットまでをきっちりと行って測定開始です!

じわしわと力を込めていきますが、先ほどの8キロを超えてもブレイクしません。8キロ以上になると破断させるのも段々大変になってきます(-_-;)

徐々に力を込めていくと、バチンという音とともにブレイク

出ました、チェッカーの計測で約9.75kgです!

11回から編み込み回数が1度増えただけですが、またワンランク強度が出てきましたね!先ほど説明しましたが、このチェッカーは10%程+に表示される誤差が出るとことなので参考までに。

また、ここにきてブレイクしたノットにも変化が!

先程まで、最終的にはFGノットのすっぽ抜けによりブレイクしていましたが、今回はノットがすっぽ抜けていません。ハーフヒッチを行った部分がブレイクしています。

なおFGノットの編み込みをしてハーフヒッチを行う際、強く締め込みすぎてしまうと、この部分に力が加わり強度が低下する傾向があるので気を付けましょう!

ノットを作らない際のPEラインの直線強度(チェッカーの針で約10kg)に対し、ノットを組んでこのくらいの強度が出ていれば合格点と言えそうです。

編み込み回数13回~18回までは、まるなかとFGノットの一進一退の攻防

その後編み込みを13回、14回、15回・・・。と変化させて測定を続けますが、

チェッカーの測定値で9.5kg~9.75kg付近の値を行ったり来たりしながら、ラインブレイクが続きます。さすがにノットを組み続け、引っ張り続けるまるなかにも疲労の色が(笑)

更に、編み込み回数15回ほどまではこのように

編み込み部分全体がカチカチになるまで締め込むことも比較的容易なのですが、16回を超えたあたりからしっかりと締め込むことが大変になってきます(-_-;)

編み込み回数が増えることで摩擦が増えるわけですが、その摩擦が大きくなりすぎると、今度はしっかりと締め込めなくなってくるわけです。

ラインの銘柄、太さにもよると思いますが、今回は16回あたりから徐々に苦しくなってきました。

しかし、ラインブレイクするの原因はすっぽ抜けではなく、ハーフヒッチの部分です。ですので16回以上の編み込みになると、締め込むのは大変になってきてはいますが必要な強度はまだ保てています。

編み込み19回。ついに変化が・・・!

さすがにノットを組むことにも飽きてきましたが、編み込みの回数が19回に達した時にブレイクポイントが変わりました。

先程までと違い、すっぽ抜けることでブレイクしています。

編み込む回数が多くなりすぎてしまい、編み込んだ後の締め込みが難しくなってきたことが原因ですね。

私まるなかも持てる力を振り絞り、締め込んだのですが・・・。ノットが完成した時、見かけ上は締め込みが甘いという印象はなかったのですが。

なお、測定値も編み込み回数18回までの時よりワンランク低下しました。

18回の時まで、安定して9kg以上の測定値が出ていたのですが、ここにきて強度が落ちました。

これ以上は締め込むことが大変すぎて強度が低下することが目に見えているので、今回の検証はここまでにします。

FGノットの編み込み回数と強度のまとめ

今回FGノットの強度を測定してみて、自分自身のノットの強度をはかるのは初めてだったので非常に面白い経験ができたと思います。

今回の1号の8本ヨリのラインを使用した限りでは、編み込み回数は最低12回は必要で、実質的には多くても14~15回ほどきっちりと編み込みをして締め込みをするのがバランスも良く、十分な強度が発揮できるのではないかと感じました。

私は普段14回の編み込みでFGノットを組んでいたので、まずまず良いバランスでノットが組めていたのかなぁと思います(*^^*)

すっぽ抜けを少なくするFGノットの結び方のコツやすっぬけの原理についてはコチラ!

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なお、より表面のザラツキが多く、摩擦の大きい4本ヨリのPEラインをFGノットで組む際は12~13回ほどの編み込み回数で十分かもしれませんね。摩擦が大きくなりすぎると締め込みが十分にできなくなる恐れがありますから、このあたりは実際に組んでみて、締め込んだ時の感触で判断する必要がありそうです。

また、FGノットの場合は締め込みという動作が必要になりますので、オフショアのキャスティングゲームで使うようなPE4号などの太いものを使用する時には締め込みの力が足りず、十分な強度が発揮できなくなることが多いです。個人的に、FGノットを行うのは太くてもPE1.5号ほどまでで、1.5号でもできればPRノットのような締め込みをする必要のない摩擦系のノットを使用した方が安心ですね!

今後はナイロンやフロロカーボンをルアー等の管付きの接続器具に結ぶ際のノット毎の強度の違いや、ナイロンとナイロンを結ぶ際のノットの強度の違いなども計測していきたいですね!

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2 件のコメント

  • おつかれさまでした。

    ボクは13回です。昔雑誌か何かで見た回数なんですが、
    意外と正確な数字だったんですね。

    なかなかめんどくさくて自分ではやりたくない検証をしてくれてありがとうございます。
    次はスナップの結束についてについてもお願いします w

    • 13回ですか!でしたら、ちょうど良い回数ですね(*^^*)気になるけどめんどくさくてやらない事って意外と多いと思いますので、そういったものは私まるなかが体を張って検証しますね(笑)
      また、ノットシリーズも色々と実証を行っていきますよ!

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