こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はナマズ釣り基礎講座をやっていきましょう。
今日のテーマは昼・デイゲームのナマズのルアー釣りについて。
いわゆる「デイナマ」ってやつですね。
日が昇った日中・昼間にナマズを釣る時はどんな点を意識したらいいのか?
何度かこんな質問を受けたので、この機会に私が意識している点や攻略の為のポイントなどを紹介していきます。
ナマズは基本的には夜行性の魚ですが、昼のデイゲームでも普通に狙うことができます。
ナイトゲームとは共通点もありますが、しっかり狙い分けをすると釣果は確実に伸びるはずです。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験・実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- ナマズゲーム歴は20年以上
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘経験
- 釣具店にて私のタックルインプレや釣り方解説の掲載利用あり
こんな感じで普段から毎日釣りをして生活している釣り好きで、実績や信頼も得ています。
アイテム選びや釣り方などで困った時の参考にしてもらえたら嬉しいですね!
昼・デイゲームにルアーでナマズを釣る時の要点
まずはデイナマゲームで重要になってくる釣り方のコツについて、簡単にまとめておきましょう。
私が意識している・重要視している点は
- デイゲームは釣り場によって釣れやすい・釣りにくい場所にわかれやすい
- 見えナマズを狙う釣り・見えないナマズを釣る釣りの2種類に分かれる
- 釣り方:基本はブッシュなどの障害物・変化をダイレクトに狙う
- 見えていても釣れる可能性が低い個体は見切りをつける
- 濁りは好影響を与えやすい
- 着水音・ルアーの音・素材にこだわる
このような点を意識して釣行していますね。
各項目について、詳しく解説をしていきます。
まるなか
ナマズのデイゲームに適したフィールド選び
ナマズ釣りのポイントには、夜向きの場所と日中のデイゲーム向きの場所あります。
私が考えるデイゲームに適したナマズポイントとは、
- 水深が浅い場所:深くても1m位まで。できれば50cm以下がベスト!
- ナマズが身を寄せて隠れる障害物がある・変化のある釣り場
このような要素を満たしている場所の方が狙いやすいですね。
一方で
- 水深が深い場所が多い
- 変化の少ない都市型河川など(特に釣り場の規模が大きいと狙いにくい)
このように、水深が深くてナマズがどこにいるのか絞り込みにくい釣り場は、昼のデイゲームよりも夜釣りに向いています。
釣り場の特性を理解して釣行するのは超重要になるので、覚えておいた方が絶対に良いですね!
日中のナマズはボーッとしている個体が多い
日中のナマズは餌を求めて目を光らせているというより、川底で鎮座していることが多いです。
これは典型的な見えナマズですね。
昼のナマズは障害物の影に隠れていることが多いですが、場所によってはこんな感じで開けた場所でじっとしていることもあります。
時々障害物周りで浮いているナマズをみることもありますが、餌を積極的に探し求める状況はあまりないというのが基本パターンです。
このような活性が低くてジッとしているナマズを狙うとなると、ナマズの居場所をある程度絞り込める釣り場を狙う必要が出てきます。
活性が低いナマズは自分から50cm離れた餌やルアーの存在に気付かなかったり、目の前をキッチリ通さないと釣るのが難しいことも多いです。
水深が浅い場所が圧倒的に有利
活性が低いナマズの場合、ナマズが居ることが仮に分かったとしても、深い水深から水面まで浮上させてトップウォータープラグにバイトさせるのはかなり難しくなります。
ワームなどの沈むルアーを使えば簡単に釣れますが、やはりナマズといえばトップウォーターゲームにこだわる方は多いはずです。
デイゲームでトップゲームを成立させるには、ジッとしているナマズが簡単に水面まで到達できるくらいの水深がベストになります。
私の場合、昼に狙う釣り場は水深が股下くらい。深くても1m程度までの浅いポイントが非常に多くなります。
場所によっては、水深が15cm・20cm程度しかないような超浅い場所の影にナマズが隠れているのが見えたりすることもあります。
デイゲームの場合は水深が浅いポイントを集中的に狙うように意識してみて下さいね!
まるなか
見えナマズを狙うか・ブラインドの釣りをするか?
日中のナマズ釣りは大きく2つの釣り方に分類できます。
1つ目が「日中であること+水深が浅い場所であること」を利用した、見えナマズを狙ったサイトフィッシングですね(魚を目で見て釣る事)。
このような水が綺麗なポイントの場合は、目視でナマズを見つけて釣っていくと効率が良くなります。
奥に2匹のナマズが並んで泳いでいます。
もう1つは、見えないナマズを釣っていくブラインドの釣り方になります。
水が濁っている場所だったり、魚影が薄いポイント・プレッシャーが高い釣り場の場合はブラインドの釣りが中心になります。
見えナマズ・見えないナマズの両方が狙えるようになろう
効率がいいのはサイトフィッシングですが、見えないナマズの居場所をイメージして釣っていくブラインドの釣りにも違った面白さがあります。
ついつい初心者~中級者の方は、ナマズが見えないと釣れる気がしないという状態にもなりやすいです。
しかし、それだけと様々な釣り場・状況で安定してナマズを釣るのは難しくなります。
なのでサイトフィッシングのみならず、ブラインドの釣りもしっかり練習していくのが上達の上では重要ですね!
まるなか
釣れない時こそブラインドの釣りが重要!
サイトフィッシングのナマズゲームは非常に効率が良いですが、見えやすい場所にいるナマズはスレている個体が多いこともあります。
ですので、釣り人が多い場所など難易度が高い釣り場の場合は見えナマズに気を取られすぎるのはNGです。
見えない場所に隠れているナマズの方が人的なプレッシャーが低く、ルアーが前を通ればシンプルに良い反応を見せやすい傾向があります。
これはナマズに限らず、色んな魚でも同じことが言えますね。
中々釣果が出せない時こそ、見えない場所にいるナマズの居場所をイメージする能力が重要になりますよ!
日中のナマズ釣りで狙うべきポイント・釣り方
シェード・障害物・流れなどの「変化」を狙おう!
日中にナマズが潜んでいることが多いのが、シェード(影)や沈んだ障害物・流れ込みの泡の下などの変化になります。
例えば、昼のデイゲームで一級ポイントになるような場所はこのようなスポット。
草が生えていて、護岸際には暗く・影になっているスポットがあります。
昼のナマズは、このようなちょっとした狭い場所に潜んでいることが非常に多いです。
このような変化のある場所に身を隠しているナマズに対し、丁寧にルアーを落として探っていくのがデイゲームでは基本になります。
岸沿いにちょっとした影になった場所が広がっていますね。
こういう「ちょっとした影」を見逃さないように打って行けるようになると、デイゲームの釣果は安定するはずです。
太陽の向きや草の生え方なども意識してみると、よりナマズが隠れていそうなスポットを絞り込めるようになってきます。
その他ナマズが落ち着けるような場所を攻めるのが重要になり、
- 橋やトンネルの下などの暗い場所
- 流れのヨレ・反転流
- 沈んだ岩や倒木の影
- テトラポットの際
- 河川の合流点
- 滝・落ち込みの下
このような場所を丁寧なキャストで狙ってみましょう。
まるなか
ルアーを狙った場所に投げる練習をするだけでも釣果は大きく変わるよ
ナイトゲームとの釣り方の違い
日中のポイントとナイトゲームのポイントが被ることも良くありますが、時間帯によって狙い方を変えると釣果に繋がりやすいはずです。
例えば、岸沿いのブッシュ際をナイトゲームで狙うのであれば、広範囲をテンポよく探るのが効果的です。
こんな風に、×印の位置にルアーをキャストし、岸際を1回のキャストで探ってみたり・・・。
活性が高いナイトゲームの場合は、多少ナマズからルアーが離れていてもナマズがルアーを見つけてくれる可能性が高いです。
そしてルアーを追う距離も長くなりやすいので、多少雑な釣りになってもバイトは得やすい傾向があります。
一方でデイゲームの場合は、テンポよく広範囲を探るだけでは釣果が伸びないことも多くなります。
1キャストで広範囲を探るというより、ナマズが隠れていそうなスポットに対してダイレクトに・至近距離にルアーを通す必要があります。
例えばこのようなブッシュが生えている場所を昼に狙うのであれば、美味しそうに見える「×印」のスポットにルアーを落としてバイトを誘います。
チャンスとなるのは着水~アクション開始後数十センチ程度になることも多いですね。
なので、デイゲームの場合は狭いスポットを丁寧に探ったらルアーを回収し、次のスポットにルアーをキャストするような「ピンスポットを打つ釣り」が多くなります。
「ナイトゲームのナマズ釣りは線の釣り・デイゲームのナマズ釣りは点の釣り」という風に意識すると、分かりやすいでしょう。
まるなか
食わないナマズの見切り
デイゲームでは、見えナマズやルアーに反応するナマズが目視できることもあります。
ここで重要なのが見切りのタイミングです。
下手に目に前いるナマズ狙いに固執しすぎると、失敗することがあるので気をつけます。
逃げるナマズ・完全にルアーを無視するナマズ
ナマズの魚影が見えた時の判断基準の1つですが、
- ルアーを見た途端に一目散で逃げる
- 目の前を通しても全く動かない(逃げもしない)
このような個体をルアーで狙うのは非常に難しく、私の場合はすぐに狙いを変えるようにしています。
ミスバイト・一瞬反応するナマズ
一方でナマズがルアーにバイトしてきた際、フックがナマズに触れていない場合はまだチャンスが残っている可能性があります。
また、一瞬反応したもののバイトしない個体も同じく、多少なりともルアーを気にしている個体になります。
このようなナマズを発見した時は、
- 15分~30分など時間を空けて再び狙う
- ルアーの種類(音・素材など)を変えてみる
このように対応することで、取りこぼした個体をキャッチできる可能性も十分あります。
まるなか
昼のデイゲームと濁り
デイのナマズゲームには濁りは好影響を与えやすい!
日中の時間帯のナマズ釣りにおいては、水の濁りはナマズに対して良い影響を与えることが多いです。
特にプレッシャーが高くて普段は中々釣れない場所こそ、濁った時の方が昼間から積極的にナマズがルアーを追いやすくなります。
濁った時の狙い方のコツ
濁りが入って光量が少なくなると、日中の時間帯でもナマズが積極的に餌を求めて行動する可能性が高くなります。
狙い方のコツとしては、
- 障害物の影や流れのヨレばかりでなく、開けた場所や流心も狙う
- ラトルや金属パーツが装備された大音量・高アピールなルアーを使う
このような点を意識して釣るのがおすすめですね。
濁りが入ることで、水が澄んでいる状況下よりもナイトゲーム的な狙い方が効果的になりやすいです。
着水音・波動を使い分けよう
ナマズ釣りではルアーの発する着水音や音がかなり重要になります。
これはデイゲームにも当てはまっていますね。
デイゲームの場合はナマズの活性が低いこともあり、状況によってルアーの音・波動の使い分けで反応が大きく変わることも良くあります。
着水音の使い分け
デイゲームでナマズを狙う場合は「落ちパク」が非常に大きなチャンスになります。
着水でナマズが反応する割合は非常に多く、着水音は超重要です。
たとえ同じルアーを使う場合であっても、
- ルアーを静かに、そっとナマズの前に落とす
- あえてルアーを高めにキャストし、強めの波動で落とす
このように、ルアーを着水させる時の衝撃の大きさだけでも反応が変化します。
基本としては、水深が浅い場所に居る見えナマズに対しては「静かに・そっと」ルアーを落とすのが無難ですね。
一方で
- 障害物の奥に隠れているナマズを狙う時
- 水が濁っている時
- 水深が深い場所でじっとしている時
このような場所を狙う時は、あえてルアーの存在を認知させるために、大きめの着水音を出すようにすることもあります。
ルアーの着水方法を変えるだけでも、さっきまで全く反応を示さなかった個体が急にバイトしてくることもありますね。
まるなか
食わない時に使うルアー
ルアーを投げると逃げてしまうナマズが目立つ時は、着水・アクション時に余計な音を発しないルアーを選ぶのも重要です。
デイゲームで食い渋った状況を攻略するのであれば、
- ラトルや金属パーツが着いていないルアー
- ソフト素材のルアー
これらのアイテムをうまく使うことで、ナマズをおびえさせずにバイトさせることが可能になることも多いです。
ナマズゲームでは大きな音でアピールするアイテムが多く使われますが、食い渋り用として無駄な音がしないものもいくつか用意しておきましょう。
デイゲームのナマズ釣りに使うルアーセレクト
最後に、デイゲームで使用するルアー選びとおすすめアイテムを抜粋して紹介しておきましょう。
ルアーの素材・音
先ほど紹介したように、デイゲームではナマズの活性に合わせてルアーの音や素材を使い分けるのが効果的ですね。
私の場合、大きく分けると3種類に分類して考えています。
- ラトルや金属パーツ付きのもの:濁っている時やナマズにルアーを確実に認知させたい時
- ラトルなどがない硬質プラスチック素材のもの:水が澄んでいる時・小規模な水路狙いなど
- ソフト素材のルアー:見えナマズ狙いや食い切らないナマズが目立つ時
分け方としてはこんな感じですね。
万全を期すのであれば、このような3種類のアイテムを揃えておくと、昼のデイゲームでは効果的なローテーションが可能になります。
ルアーのカラー選び
次はルアーのカラー選びですが、デイゲームでは
- ナマズ・人からしっかり見える色:黒・白・ピンク・チャートなど
- ナマズからぼやける色:クリア系
このように2つの分類で考えています。
私の場合は、その中でも黒とクリアを中心に使うことが多いですね。
濁っている時やスレていない場所を狙う時は黒など、ルアーのシルエットがクッキリ見えるカラーや派手なものを中心に使います。
一方でサイトフィッシングやナマズがルアーを嫌がる傾向がある時は、クリア系を使うことが多いです。
クリア系のカラーは光が当たると乱反射を起こし、独特なアピールを発揮します。
後は好みによって虫のようなグリーン系のカラーを使ったり、細かくこだわりすぎる必要はありません。
まるなか
デイゲームで高実績なナマズ用ルアー
最後に、私がデイゲームで使いやすいと感じているルアーを紹介しておきます。
スミス キャタピー
スミスのキャタピーは超定番のナマズ用ルアーですね。
次に紹介するジョインテッドジェフリーと使い分けをするためには、ラトルが入っていない普通のキャタピーがおすすめです。
アクション・アピール力は平均~やや控えめで、無駄にナマズに対してプレッシャーを与えたくない時に使いやすいです。
若干スレ気味なナマズを狙ったり、水路や小場所での見えナマズ釣りなどに使いやすいルアーになっています。
ディスプラウト ジョインテッドジェフリー
2つめはジョインテッドジェフリーです。
このルアーはキャタピーよりも比重が大きく、着水音が大きくてアピール力もやや大きめになります。
濁っている状況下や、大きめの着水音でナマズに対してルアーをアピールさせたい時におすすめですね!
ジョイントボディで滑らかに動き、高比重設計なのでナマズのバイトを弾きにくいです。
ジャッカル ナジーバグ
ソフト系ルアーで使いやすいルアーの1つが、ジャッカルのナジーバグですね。
ヘッド部分は硬質素材なので、ハイブリッド型のナマズ対応ルアーです。
ソフト素材のルアーはフックが擦れる音などを排除するとともに、ナマズがルアーに触れた時に柔らかな質感で違和感を与えにくいのがメリットですね。
ナイトゲームの場合はソフト系ルアーは無くても良いことが多いですが、デイゲームの場合は微妙なルアーの質感の違いで釣果に差が出やすいです。
その他ソフト系ルアーの候補としては
- スミス キャタピーソフト
- ダイワ ポコクロ
- ロデオクラフト やわらかプップ
- ZEAKE フロッシュシリーズ
などがあります。(クリックするとインプレッションへ進みます)
▼ここでのおすすめアイテム紹介は、最小限に絞ったものになっています。
より詳しい・大ボリュームのナマズルアー解説は【ナマズ用おすすめルアー・選び方徹底解説】を参考にどうぞ。どこよりも詳しく、実釣経験に基いたコンテンツになっています。
フッキング率をUPさせるチューニング
特に落ちパク狙いのナマズゲームでは、下から突き上げてくるナマズに対して確実にフックを吸い込ませるのが重要になります。
フッキングを安定させるのであれば、フックにタコベイトを装着したり、ナマズがフックを目がけて食ってくるように工夫すると非常に効果的ですね。
フッキング率を向上させたい時に試してもらいたいカスタムです。
▼ナマズ用ルアーのチューニング・改造については【ナマズ用ルアーのカスタム・改造の基本徹底解説】を参考にどうぞ。
普段私が多用している効果的なカスタムと狙いを詳しく紹介します。
まとめ!
今回は昼のデイゲームのナマズ釣りを解説しました。
日中のナマズが潜んでいる場所を正確に見つけ出し、狭いスポットを打って行くのがデイゲームの基本スタイルになります。
できるだけ水深が浅い釣り場を優先的に選び、ルアーにバイトさせやすいポイントを狙うのがおすすめですね!
後は、ナマズの反応によってルアーの素材や音を調整しましょう。
活性が低い昼のナマズは、ちょっとしたルアーの違いで反応が変わることも良くありますからね!
ナマズ釣りに必要な基礎知識や、タックル選びについて知りたい方は【ナマズ釣り初心者講座】を参考にどうぞ。
より詳しい解説や、実際に私が使っているおすすめアイテム解説記事の紹介などもあり、ナマズ釣り全般を深く知ることができます。
全て筆者の経験・実績に基づいており、釣果アップやアイテム選びの役に立ててもらえたら幸いです。