さてさて、今回はデイゲームのナマズ釣り講座。
いわゆるデイナマってやつだね。
「日が昇った日中・昼間にナマズを釣る時はどんな点を意識したらいいのか?」
何度かこんな質問を受けたので、この機会に私が意識している点や攻略の為のポイントなどを紹介していきます。
ナマズは基本的には夜行性の魚なんだけど、デイゲームでも普通に狙える。
ナイトゲームとは共通点もあるが、しっかり狙い分けをすると釣果は確実に伸びる。
実際の所、デイナマズゲームに本気出せと言われれば1日2桁位は普通に釣れます(余程渋く無ければ)。
昼間でもナマズは結構釣れるので、良かったら参考にしてみてね★
目次
ナマズのデイゲームには適したフィールドがある
ナマズ釣りのポイントには、夜向きの場所と日中のデイゲーム向きの場所ある。
私が考えるデイゲームに適したナマズポイントとは、
- 水深が浅い場所:深くても1m位まで。できれば50cm以下がベスト!
- ナマズが身を寄せ、隠れる障害物がある:隠れ家が有れば、水深が有っても多少ナマズは浮きやすい
この両方の条件を兼ね備えた釣り場がベストだけど、どちらかを満たしていてもデイゲームのナマズ釣りが成立する可能性は高くなる。
逆に、コンクリートで3面が護岸された水深が深い釣り場はデイゲーム向きではないので要注意!
日中のナマズはボーッとしている個体が多い
日中のナマズは餌を求めて目を光らせているというより、川底で鎮座していることが殆ど。
時々障害物周りで浮いていることなどもあるが、餌を積極的に探し求める状況はあまりない。
なので、ナイトゲームとは違い、昼にナマズを狙うのであれば
「ナマズのすぐそばにルアーを通す」
という作業が必要になる。
こういう時に水深が深い場所の場合、ナマズにルアーを気付いてもらえなかったり、多少反応しても水面まで追いきれないパターンが多い。
なのでデイナマゲームを成立させるなら、水深が浅い釣り場を中心に組み立てるのがおすすめだ。
ベストな水深はひざ下位の深さの釣り場だね!
見えナマズを狙うか・ブラインドの釣りをするか?
日中のナマズ釣りは大きく2つの釣り方に分類できる。
1つ目が「日中であること+水深が浅い場所であること」を利用した、見えナマズを狙ったサイトフィッシング(魚を目で見て釣る事)。
もう1つは見えないナマズを釣っていくブラインドの釣り方になる。
これから初めてデイゲームに挑戦するのであれば、難易度が低めなのは見えナマズを狙うサイトフィッシングかな。
しかし、釣果を安定させていくなら見えていないナマズを狙う技術を身に着けることも必要だけどね!
日中のナマズ釣りで狙うべきポイント
日中にナマズが潜んでいることが多いのが「シェード」になる。
言い換えれば、何かの影になっている場所だ。
基本的には草や木の影、水草の周辺、水が落ち込んでいる泡の下、岸壁沿い、橋脚の下など・・・・。
こういう場所を狙っていく事になるが、より有望になるのが「水の流れの変化」が絡んでくる場所だ。
例えば、「流れ込み+草の影」だったり・・・・。
ちなみに、上の画像のポイントは実際にデイゲームでナマズが釣れた場所。
実はこの草の右側の方には小さな水路の流れ込みがあり、この草の塊に水がぶつかっているんだよね。
こんな風に、ナマズのデイゲームでは「流れの変化+何かの影」というのが1級ポイントになるぞ。
ナイトゲームとの釣り方の違い
日中のポイントとナイトゲームのポイントが被ることも良くあるが、時間帯によって狙い方を変えると釣果に繋がりやすいはず。
岸沿いのブッシュ際をナイトゲームで狙うのであれば、広範囲をテンポよく探ると効果的だ。
こんな風に、×印の位置にルアーをキャストし、岸際を1回のキャストで探ってみたり・・・。
活性が高いナイトゲームの場合、テンポよくナマズを探していく方がナマズのバイトを効率よく引き出し易いからね。
一方でデイゲームの場合は「ピンの釣り」を、言い換えれば着水音を上手く使ってピンスポットを釣ると良い。
デイゲームの活性が低いナマズは、ルアーを横方向に引くよりも「ルアーの着水の波動と音」に強烈に反応しやすいからだ。
じゃあ具体的にどうなるかと言えば、
- ブッシュの際にルアーをキャストしたら(×印)、数回ルアーをシェイクして誘う
- それで食って来なければルアーを回収し、次のスポットに再びルアーを打つ!
こんなイメージで、出来るだけピンスポットで誘いを掛けていった方がデイゲームのナマズの釣果は上がりやすくなる。
「ナイトゲームのナマズ釣りは線の釣り・デイゲームのナマズ釣りは点の釣り」という風に意識すると良いんじゃないかな。
デイナマズのルアーセレクト
デイゲームに使うナマズ用ルアーだが、基本的にはナイトゲームと同じでOKというのが正直な所。
だからデイナマズ用の特別なルアーが必要かというと、そういうわけではない。
ルアー選びにおける需要度としては、
- ルアーの着水・アクションの時の音
- ルアーのカラー
という順番になり、とにかく重要なのはルアーが発する音だ。
特に、日中のナマズ釣りではナマズが捕食モードに入っていない為、ルアーがマッチしていないとナマズが嫌がって逃げてしまうパターンもある。
こういう時により注意したいのがルアーの音なので、まずはルアーが発する音に注目して手持ちを揃えていこう。
万全を期すなら3種類のルアーを用意しよう!
ナマズ釣りは人が少なくて魚影が濃い釣り場なら、「何を投げても釣れる」というのが実際の所。
しかし、プレッシャーが掛かってくると見えナマズがいても意外と攻略が難しかったり。
こういう時に備え、手持ちをしっかり揃えるなら3種類のルアーを使い分けてみよう。
- ラトル入りのルアーや金属パーツが装備されたルアー:アピール強め
- 音がしない通常のルアー:ちょうど中間
- ソフト素材のルアー:ナチュラル
これらを1つずつでも良いので揃えておくと、ナマズに対してバリエーションのある誘いが出来るようになる。
基本的には音が鳴るラトル入りのルアーや、金属パーツが装着された羽根モノ系ルアーはアピール力が強い。
しかし、スレたナマズにはそれが違和感になって嫌われる可能性があるってわけ。
そこで、ラトルなどが入っていないタイプのルアーや柔らかい素材でできたルアーと使い分けていく。
ルアーローテーションとしては、まず強めのルアーで探りを入れ、ナマズがバイトして来なかったり・逃げていく個体が目立つなら弱くしていこう。
特にショートバイト系のルアーに軽く触れるだけの個体には、違和感が少ない柔らか素材のルアーが良く効いたりするぞ。
ナマズ釣り入門におすすめルアー:スミス キャタピーシリーズ
※初心者の方でもシンプルに使い分けが出来て、ナマズもしっかり釣れるのがスミスのキャタピーシリーズ。
ノーマルのキャタピー、ラトル入りのクリッカー、柔らか素材のキャタピーソフト。これらを用意すれば簡単に使い分けが出来る。
キャタピーシリーズは私も以前から愛用しているが、入手も容易で使い易さも十分!
カラー選び:クリア系をうまく使おう
デイゲームのルアーカラー選びについてだが、重要度としては低めになる。
基本的には黒や白といった良く目立つカラーを中心に選び、音を調整して釣っていくのが私の基本スタイル。
そんな中、日中のナマズ釣りでスレた個体を狙う際にときどき良い効果を発揮するのがクリア系。
透明感のあるクリア系のカラーだが、光が当たると独特なキラメキを発する。
それでいてルアーのシルエットがぼやけるので、ナマズにルアーを騙しやすいような感じがする。
デイゲームでナマズを狙うなら、
- ブラック系
- ホワイト系
- クリア系
この3色を1個ずつでも良いので揃えておくと、比較的色んな状況に対応できると感じる。
「カエルを食っているから緑が効く」と言われることもあるが、私が今までナマズを釣ってきた感じではそこまで影響が無いように思える。
必要があれば後でルアーを足していけば良いので、いきなりあれこれ揃え沢山揃える必要は全く無い。
また、ジッターバグ系ルアーのカップのカラーは個人的には全く気にしておらず、ゴールドでもシルバーでもどっちでもいい(ゴールドのカップは使い続けると結局色が剥げる)。
ランガンで狙うか、深追いするのか?
特に見えナマズを狙っていく釣り方をすると、ナマズに対して見切りをつけるかどうかが非常に重要になってくる。
基本的には早めに見切りをつける「ランガンスタイル」がおすすめで、深追いしても釣れないナマズの方が多いので「釣りの効率を下げない」ように気を付ける。
日中に限らず、ナマズがルアーを追う基本パターンとしては、
- 最初の1投目が一番反応が良い
- ミスバイトすると徐々に反応が薄くなり、最終的には全く反応しなくなるor逃げる
という感じかな。
私が見切りをつけるタイミングとしては、「ナマズが全くルアーに反応しなかったり、一目散に逃げる」のであれば、それ以上深追いはしない。
スレたナマズの場合は1投目から一目散に逃げだす個体がいたりするが、こういうやつはルアーに対して拒否反応をしているので時間の無駄になりやすい。
一方で若干ルアーに反応を見せたり、ちょっと軽く触るようにバイトしてくる個体は「チャンスあり」と考える。
こういう時は、硬いプラスチック素材のルアーからソフト系のルアーに変えたりして狙っていく感じだ。
また、間隔を空けてアプローチしなおすのも効果的で、30分くらい時間を空ければナマズがルアーを忘れている事も結構多いね。
多少反応は示すものの、何度かルアーを投げても食って来なければ、はやめに見切りをつけて次のポイントを狙って行こう。
目安としては、1匹の見えナマズに対して大体5~6投すれば多い位で、大体1~3投位で見切りをつけるかな。
着水音・波動を使い分けよう
ナマズ釣りでは着水音が重要なのは最初の方で簡単に紹介した。
特に日中の釣りでは着水音が釣果を分けることもあるんだけど、ルアーの素材やラトルなどによる音の違い以外にも重要な事がある。
それが「着水時の波動」になる。
どういうことか簡単に言ってしまえば、「ルアーをどんな風に着水させるのか?」という事。
- ルアーを静かに、そっとナマズの前に落とすのか?
- あえてルアーを高めにキャストし、強めの波動で落とすのか?
これが結構重要で、落ちパクが最大のチャンスになるデイナマゲームでは強力な武器になるから覚えておこう。
水深が浅い場所に居る見えナマズに対しては「静かに・そっと」ルアーを落とす。
一方で、見えていないナマズを障害物の中から引っ張り出したり、深い場所にじっとしているナマズがいる時などは「着水音は基本大きめで」。
ナマズの反応を見つつ、ルアーの着水方法を変えるだけでも思った以上に魚の反応が変わるから覚えておこう。
ボーっとしているナマズの目を起こすには「着水の音と波動」が超重要!
デイナマズ攻略のコツまとめ!
楽しいデイナマゲームに挑戦するなら、こんな点に注意してみて欲しい。
特にキモになるのは
- 基本は水深が浅い場所を選ぶ
- 見えナマズがいない時は、水の流れに変化がある障害物の影を重点的に狙う!
- 着水の音と波動に気を付ける
といった具合で、狙い方さえ分かるようになれば日中でもナマズは予想以上に普通に釣れる。
狙って釣れるようになるとめちゃ楽しいので、色々工夫しながらやってみてね。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
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