こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はDUELから発売されているライトゲーム用PEライン、TheONEアジングの特徴や使用感などを詳しくインプレ。
TheONEアジングは表面がツルッとしたDUEL独自の製法で作られている極細PEで、なんといっても感度の良さと+αの強度・安心感が特徴的です。
上手に使えばエステルラインよりも高感度なアジングが展開でき、使い方次第で強い武器になると確信していますね!
一方、PEラインらしさも残っているので、状況によってはこれまで通りエステルやフロロカーボンラインの方が使いやすいと感じます。
忖度なしにインプレしていくので、ライン選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住
- 現在は魚釣りで生計を立てています
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、色んな釣りができます
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
TheONEアジングのスペック・ラインナップ
- 素材:PE(オリジナルの製法)
- 比重:0.97
- 号数:0.08号、0.13号、0.2号、0.3号、0.4号
- 長さ:150m
- カラー
- 0.08号~0.13号:ゴースト
- 0.2号~:ハーフゴースト
TheONEアジングはこれまでのような細い原糸を編み込んだPEラインではなく、DUEL独自の製法を採用しているのが最大の特徴。
他のPEラインよりも伸びが更に少なく、超高感度な使用感になっていますよ!
また、ライン表面も非常にスムーズで低摩擦な仕上がり。
ただし比重は0.97と、一般的なPEラインと同じで軽くなっています。
The ONE アジングを「サクッと」インプレ!
TheONEアジングの使用感を詳しく解説する前に、私なりにインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 実際の太さ:平均クラス(十分細い)
- 真円性・糸つぶれ:目立ちにくい
- 視認性・色落ち:優秀
- 強度:PEラインらしい強度の強さを確保
- ハリ・コシの強さ:平均~ややしなやか
- 飛距離・滑りの良さ:非常に良い
- 感度・伸び:ラインがフケない状況では最強クラスの感度
- 耐久性:平均。擦れると簡単に切れる
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
これまでに各社のライトゲーム用PEラインやエステルラインを使ってきていますが、ダイレクトな操作感・感度という点においては頭一つ出ているラインという印象があります。
手元に伝わる情報が非常にクリアになり、使っていて楽しいですよ!
実際の太さ
最初に私が使用してみたのは、0.13号のTheONEアジング。
以前は0.2号のPEラインを巻いてあったスプールに巻き変えてみたんですが、明らかにラインは細く、太さやかさばりは気になりませんね。
なお、以前巻いていたのはバリバスのハイエンドPE、ソルトウォーターフィネスPEX8の0.2号で、決して太いPEラインではありません。
TheONEアジングは、号数表記の通りかなり細く作られていて、細いPEラインの扱いに慣れていない方には少し扱いにくいかも。
真円性
TheONEアジングの真円性は比較的高く、糸潰れや糸ヨレが気になることはありませんね。
真円性が高いことで水の抵抗も少なくなり、感度の良さにも貢献していると思われます。
視認性
半透明のホワイト
TheONEアジングのカラーですが、0.13号をスプールに巻いてみるとこんな感じになります。
見た目的には鮮やかな白に見えますが、実際はラインが細く、半透明の白っぽいラインですね。
デイゲームにおける視認性は平均~やや優秀なくらいで、色自体はそこそこ見やすいんですが、ラインが細いので抜群の見やすさとまではいきません。
夜間の常夜灯周り見やすい!
一方、ナイトゲームのアジングで使用すると、思いのほかラインが見やすくて良い感じ。
光量が少ない常夜灯周りではそれなりですが、ある程度明るいポイントで釣りをすると、ゴーストカラーが光を反射するのか、ラインの白い色がかなり鮮やかに見えます。
比較的明るいポイントで実釣した時に写真を撮ってみるとこんな感じ。
白いカラーがかなりハッキリと見えているのが分かると思います。
光量のあるポイントでのナイトゲームの場合、0.13号という細さは感じないくらいの見やすさでしたね!
強度
結束強度
私が使用している0.13号をクインテットノットでリーダーを結束し、3回強度測定を行ってみました。
直線強度は標準で1.1kgということでしたが、結果は0.8kg~0.9kgと、中々良いところで安定していました。
結束強度で0.8kg前後出ていれば、尺クラスのアジでも何ら問題なくやり取りして躊躇なく抜きあげることが可能ですね!
結びが決まりやすい
TheONEアジングは一般的なPEラインと比較すると、ノットを組んだ時にガチっと結び目が決まりやすく、変にフワフワしたり、滑りにくい印象があります。
ですので、FGノットなどの摩擦系のノットではなく、私のようにクインテットノットや3.5ノットなどの簡易的な結びでもある程度使える強度は確保しやすいラインだと感じています。
ラインの強度チェックも兼ねて、試しにメバリングにも使ってみました。
狙うのは当然オープンウォーターになりますが、ラインが擦れない状況であれば、20cm台中盤・後半くらいの魚でも問題なくキャッチできますね。
エステルラインやフロロカーボンラインよりもやり取りに安心感が出るのは間違いなく、+αの余裕をもって釣りができるのはTheONEアジングの大きなメリットになりますよ!
ハリ・コシの強さ
程よい硬さはある
TheONEアジングのハリ・コシの強さとしては、細号数のPEラインとしては平均クラスに感じます。
ラインを一度軽く張り、指でつまんで真上に向けてみるとこんな感じで、すぐに折れ曲がってしまうことは無いですね。
ライントラブル
TheONEアジングはライン自体には程よいハリ・コシがあるんですが、ライン自体がそもそも細いことで、使い方次第ではガイドへのライン絡みが時々発生しました。
無風・追い風の状況では全くライントラブルは発生しないんですが、風速6~7mほどの横風が吹き付ける状況下で使用したところ、2時間ほどの釣行で数回、トップガイド下にラインが絡みました。
ラインが切れたり、ダンゴになったりするようなことは無かったのですぐに戻せましたが、ガイドに絡んでしまうのは細いPEラインの宿命かもしれません。
絡みの少なさという点においては、もう少し太い一般的なPEラインの方が優秀ですね。
飛距離・滑らかさ
ツルッ・サラッとした質感
TheONEアジングは4本編みのPEラインのように表面がザラザラしておらず、同社のアーマードシリーズのようなツルッとした質感になっています。
摩擦の小ささという点においては、ハイエンドの8本編みPEラインと大差ないくらいに感じますね。
アーマードシリーズのような少しコテッとしたコーティング感は無く、ツルツル・サラサラしていて手触りはナチュラル。
キャスト・リーリング・やり取りの際の摩擦音などは気にならず、使用感はかなり気に入っていますよ!
優秀な飛び!
ラインの表面がツルツルしていて摩擦が小さく、表面処理の効果によってか、ラインのべたつきもかなり小さいのがTheONEアジングの良いところ。
軽量なジグヘッドリグをキャストすると、スプールからラインが「パラパラッ」と気持ちよく出ていきます。
一般的なPEラインよりもライン放出はスムーズな印象があり、遠投性能は非常に優秀ですね!
キャストを繰り返してもラインが潮を噛んでベタベタしにくく、投げ心地・遠投性能においては全く不満は無いです。
まるなか
他のPEラインよりもよく飛ぶね!
感度・伸び
非常にダイレクトな感度!
TheONEアジングは、私がこれまで使ってきたライトゲーム用の細いラインの中でも、最強クラスの感度の良さですね!
ラインがしっかり張れる状態で使用すると、ジグヘッドリグの操作感や魚がバイトしてきた時の感触が非常にクリアに・明確な衝撃として伝わってきます。
1キャストしてワームを操作した時、これまでのラインとの違いはすぐに分かりましたね!
また、バイトの感触も非常に明確、ビンビン手元にきます。
魚が吸い込むように食ってきたのか、それともガツッと反転食いするように食ってきたのか?
微妙な食い方の違いだったり、魚がジグヘッドを吐き出そうとする挙動なども非常に分かりやすく、最初は情報量が多くて逆に戸惑うかも。
伸びの小ささという点においては、エステルラインよりも有利になるので、ラインがフケなければエステルラインよりも高感度な釣りができると感じています。
風には弱い
ラインが張った状態をキープできるのであれば、TheONEアジングは超高感度な釣りを展開するのにかなり役立ちます。
しかし、ライン自体の比重が軽い為、風が吹いたり、足場が高い場所での釣りとなると、ダイレクトな操作感はやや鈍ります。
特に横風が吹いてしまうと弱点が目立ちやすくなり、悪条件下での使用感は,
エステルラインやフロロカーボンラインの方が優秀に感じます。
まるなか
その反面、風が吹くと感度の低下が目立ちやすくなるから要注意!
耐久性
速めのカットがおすすめ!
ラインの耐久性は平均クラスで、あくまでも極細のPEラインなので、少しでも毛羽立ちが見えたり、ラインがフニャフニャしてきたらどんどんラインはカットした方が良いです。
アーマードシリーズのようなコーティングではないので、「劣化の見やすさ」という点では少し分かりにくいと思います。
アーマードシリーズの場合は、使用を重ねると表面のコーティングがボロボロになるんですが、そのタイミングでラインをカットしていけば、ライン自体がかなり弱くなることは無く、目で見て劣化がある程度判断できるんですね。
一方でTheONEアジングの場合はコーティングが剥がれてボロボロになるのが目で分かりにくいので、毛羽立ちが発生した時点で既にラインは弱くなっていると考えた方が良いです。
ですので、ラインチェックとカットは入念に、怪しいと感じた時は少し余裕をもって切った方が良いと思います。
耐摩耗性
一方でラインの根ズレに対する強さとしては、正直言って極細のPEラインなので、硬いものに擦れると簡単にブレイクします。
TheONEアジングを使っていて、一度外道で3kgオーバー、60cm強のイシダイがヒットしました。
ラインの強度自体は1kg弱ほどあるので、ゆっくりとやり取りをして足元まで魚を寄せることはできました。
しかし、足元で突っ込まれたときに少しラインが岸壁際のカキガラにスレたんですが、ほんのわずか触れただけでラインブレイクでした・・・。
0.13号という細号数なので当然といえば当然ですが、ラインが擦れれば簡単に切れてしまいますね。
耐摩耗性という点においては、私がお気に入りのアーマードF+Proの方が強いと感じます。
まるなか
ただし、PE素材だから硬いものに擦れると一発で切れやすいね
TheONEアジングの太さ・号数選び
TheONEアジングの太さ・号数の選び方ですが、迷った時は0.1号または0.13号を基本に、感度重視の方は0.08号がおすすめですね。
- 0.08号:オープンエリアの数釣り用。強度は必要ない方
- 0.1号:20cm前後のアジを狙う時のオールラウンド
- 0.13号:尺クラスのアジが来ても安心感のあるやり取りをしたい方
- 0.2号~:メタルジグやキャロなど、大型狙い専用
私なりの選び方はこんな感じで、0.2号以上は漁港内の一般的なアジングでは特に必要性を感じません。
太い号数はメタルジグやキャロなどを使って大型のアジを狙う時におすすめですね。
0.13号でも結束強度は0.8kg~0.9kgほどありましたし、実際に引っ張ってみてもかなり強かったですね!
リーダー
直結はOKか
「TheONEアジングは直結で使用できるか?」と聞かれたら、私としては「できるけどおすすめはしない」というのが現在の答えですね。
ラインの強度自体はそこそこ強く、アジしか狙わないのであれば、直結でもラインが切れるリスクは小さいと思います。
しかし、比重の軽さが結構厄介で、ジグヘッドをカウントダウンで沈めたい時、リーダーの重さを使ってなじませることができなくなるのが気になるところ。
いくら細いラインとは言え、低比重なラインはジグヘッドリグの沈下に影響を与えますからね。
私としては、30cm~60cm前後のリーダーを接続して使うことを推奨します。
足場が高い場所を狙ったり、横風が吹く時は、リーダーを1ヒロなどに長くして使うのもおすすめですね。
素材
リーダーの素材については、潮なじみを良くすることを考えて高比重なフロロカーボンラインがおすすめです。
エステルラインを使う時はナイロンリーダーを使うこともありますが、TheONEアジングは低比重なので、まずはラインを沈めることを優先するのが無難ですね。
ノット
TheONEアジングとリーダーの接続ですが、私の場合はこれまでに紹介した通りクインテットノットを使っています。
もちろん、強さを重視してFGノットなどの摩擦系ノットで結んでもOKですが、ラインが非常に細いので正直言って中々面倒です。
また、簡単なノットでも思いのほか安定して強度が出せているので、私のおすすめはクインテットノットやトリプルエイトノットですね。
ラインの使い分け
TheONEアジングとアーマードF+Pro
アーマードF+Proは、私がライトゲームや渓流トラウトなどで長いこと愛用しているラインですね。
アーマードF+Proは
- コーティングによって摩耗に強い
- コーティングの劣化が目で分かりやすく、ラインが弱る前にカットできる
- ややコシが強めでコーティング感が強い
- 若干高比重
このような特性があります。
しかし、TheONEアジングの方が
- 表面がツルツルしていて滑らか・低摩擦
- 低伸度でより高感度
このような特徴・メリットがあります。
ですので、障害物周りを狙うメバリングやライトゲーム五目釣り・渓流トラウトなどに使うラインとしては、TheONEアジングではなく、アーマードF+Proがおすすめです。
TheONEアジングとエステルライン
TheONEアジングは確かに高感度で強度の面も優れていますが、やはりPE素材特有の比重の軽さがネックになることがあります。
- 軽量ジグヘッドリグの潮なじみの良さ
- 風への対応力
- アジの食いが悪い時の吸い込み
これらの点においては、高比重で若干伸びのあるエステルラインの方が有利です。
TheONEアジングは超高感度で感度ビンビンのラインなんですが、その影響からか、アジの活性が低い時にフッキングが少し不安定になったり、口切れによるバラシが増えやすい印象がありますね。
ですので、エステルラインがこれから不要になるということは無く、今後も使い続けていきます。
まとめ!
今回はDUELのアジング用PEライン、TheONEアジングのインプレをしました。
- 号数通りの細さ!
- 表面はツルッ・サラッとしていて滑らか
- ラインが張れれば超高感度。他のPEラインやエステルラインよりもダイレクトな操作感・アタリの取りやすさ!
- 結束強度は十分。PEラインらしい強さがある
- 根ズレには弱い
- 低比重で風の影響を受けやすく、ガイドにやや絡みやすい
- 状況や使い方によってはエステルラインと使い分けは必要
要点をまとめるとこんな感じですね。
うまく使えば間違いなく強い武器になるラインで、ルアーの操作感・アジのバイトの分かりやすさは癖になりますよ!
価格もそこまで高くは無いので、興味がある方は試してみてください。
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