こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はショアスロー講座をやっていきましょう。
今回のテーマはショアスローに使うリール選びについて。
ショアスロー用リールを選ぶ時の具体的な例や、「なぜそうなるのか?」ということを私の実釣経験に基づいて解説していく。
合わせて様々なリールを使ってきた経験からのおすすめアイテムの紹介なども交えていくので、良かったら参考にしてもらいたい。
ショアスローはタックル選びによってジグの操作性が思いのほか大きく変わるので、適当に選ばずにしっかりと特性を考慮したいところ。
前置きはこれくらいに、さっそく本題へと話を進めていこう。
ショアスロー用リール選びの基礎知識・チェックポイント
リールの種類には大きく分けるとスピニングとベイト(両軸リール)があるが、どちらを選んだらいいのだろうか。
ちなみに左側がスピニングリール、右はベイトリール。
リールの種類:スピニングリールとベイトリール
ショアスローに限らず、ショアジギングではロッドを上方向に向けた状態でジャークを行うことが多い。
この時、スピニングリールはロッドのグリップに対してリールのハンドルが下方向に位置するため、ロッドを立てた状態で操作しつつリールを巻くのが楽にできる。
一方でベイトリールの場合はロッドのグリップよりもリールのハンドルが上に位置することになり、ロッドを高く上げた状態でリーリングをするのは少しやりにくい(慣れれば大丈夫だが)。
また、風への対応力やラインテンションを抜いた状態での扱いやすさなどを考慮すると、こだわりが無ければスピニングリールの使用をおすすめする。
特に初心者の方はベイトリールの扱いには練習が必要なので、まずはスピニングタックルで釣りに慣れていこう。
とはいっても釣りは趣味の遊びなので、ある程度釣りに慣れている方でベイトリールを使いたいという場合は、ベイト専用のロッドを購入して使えば全く問題ない。
リールのメーカー選び
リールのメーカーは国産のシマノ・ダイワをはじめとして海外メーカーも含めた様々なものがある。
これも好みによって使用するものには違いがあるが、無難なのは圧倒的にシマノかダイワ。
これらのリールは信頼性やカスタムパーツの豊富さ、大手メーカーならではの技術力などの面でやはり優れているのは間違いない。
最近は安くてベアリングがやたらたくさん入っている海外メーカーのよくわからないリールもあるけど、やはり細かな使用感や耐久力は国産のシマノやダイワが優れていると感じる。
リールの価格とコスパ
リールにはアイテムによってかなりの価格差がある。
基本的に高級なリールになるほど、
- 巻取りが滑らかになる
- 巻取りパワーが強く、負荷が掛かってもグイグイ巻ける
- 耐久力・剛性感が強くなる
このような特徴がある。
また、アイテムによって多少の差はあるものの、
- リールが軽く・バランスが良くなる(細かくわけると軽さ重視のものと耐久力を考慮したものに分かれる)
- ライントラブルが減る(ある程度のグレード以上になると大差はない)
このような具合で、当然高級なリールの方が使用感や信頼性などが高くなる。
そしてショアスローという釣りはリールの巻きでジグにアクションを与えることが多く、比較的リールに負荷が掛かりやすい釣りだと感じている。
特にショアスローのみならず、ある程度早いジグアクションでメタルジグを操作する「一般的なショアジギング」に流用することも考えるとなおさらだ。
なので私としてはショアスローに使うリールは安いものよりもある程度の価格のものを購入するのがおすすめで、その方が長く快適に使えると考えているぞ。
可能ならば、目安としては実売価格で1万円台後半~2万円前後のリールを購入しておくのが良いかな。
特に狙う魚の大きさが大きくなったり・使うジグの重さが重たくなるほど、価格差による使い勝手の良さに大きな差が出てくる。
ショアスロー用リール選びで知っておくと役立つ基本的な知識はこんな感じで、ここから先はもう少し踏み込んだ解説をしていこう。
ショアスローに使うリールの番手・ギア比選び
リールの番手・ギア比選びについて少し掘り下げて紹介していこう。
扱うジグ・合わせるロッドによる目安のリールサイズ
タックルバランスによって使用するリールの大きさは異なるが、目安を紹介するとこんな感じかな。
- スーパーライトショアスロー(15g~25g前後):シマノC3000、ダイワLT3000C(2500~3000番程度なら可)
- 一般的なショアスロー(40g程度を中心に、30g~最大50g程度まで):シマノ4000~C5000、ダイワLT4000C~5000C
- 若干ヘビーなショアスロー(60g~):シマノ6000番~、ダイワLT5000番~
人によって多少差はあるが、こんな感じで選んでおけば大きな失敗は少ない。
リールのギア比
番手と同じくらい重要なのがリールのギア比選びになる。
ショアスローの場合はできるだけ短い距離でジグをキビキビと操作し、遊泳力の低い魚や低活性なターゲットにバイトチャンスを与えるのがキーポイントになる。
短い距離でジグをキビキビと動かすにはリーリングによる緩急でジグを操作するのがおすすめで、リールのギア比によってアクションの出しやすさが変わってくるぞ。
ここで重要なのがリールのギア比になり、巻取りが遅いローギアのリールを使ってしまうとキレのあるジグ操作がやりにくくなることがあるから要注意。
ショアスローに使うリールは巻きが速い「ハイギアリール」が圧倒的におすすめで、その中でもエクストラハイギア(XHやXGの表記)のラインナップがある番手ならばこれらを選ぶと良い。
特にジグの重さが小さくなるほどハイギア特有の巻き重り感は目立ちにくいので、巻取りが速いエクストラハイギアのリールを積極的に使いたいところ。
汎用リールと大型リール
シマノ・ダイワのリールは小型番手からラインナップがある汎用モデルと、中型以上の機種専用のモデルがある。
例えばシマノの場合は中型・大型機種はSWの表記があるが、例えば4000番のリールを買おうとすると通常のモデルとSWリールの両方が選べる。
どちらを選ぶのかは好みによる部分が大きいが、私の場合は
- 使用するPEラインの号数が1.2号くらいまで
- 使用するメタルジグの重さのメインが40g程度まで
- 狙う魚の平均サイズがだいたい2kg(50cm+α)程度まで
これらの条件に当てはまる場合、汎用リールを選ぶことがほとんどだ。
中型・大型番手専用のリールは剛性感は強くなるが、その分リール自体の重量が大きくなるからだね。
ロッドを上方向に向けてジグを操作することが多いショアスローの釣りでは、無駄に重たいタックルは使っていてストレスになる。
リールのハンドルノブ形状
リールを購入するとハンドルノブは当然標準で装備されているが、実はこの形状によってもジグの操作性をはじめとした使用感に大きな差が出る。
パワーハンドルを使おう
ショアスローに限らず、ショアジギングではリールを巻く手に力が入る方が圧倒的にジグ操作が楽になるし、ヒットした魚とのやり取りもスムーズになる。
ここで役立つのがパワーハンドルノブと呼ばれるもので、丸型で握り込めるハンドルに交換すると釣りの快適性が大きくUPするぞ。
最初からパワーハンドルが装備されているものはそのままでOKだが、I型ノブやT型ノブが付いているものはハンドルノブ交換をしてみると良い。
安価なリールはハンドルノブの交換ができないものもあるが、最近のシマノ・ダイワ製のリールは多くの機種でハンドルノブ交換が可能になっている。
- シマノの汎用リール:Aタイプノブ
- シマノの大型リール:Bタイプノブ
- ダイワの汎用リール:Sノブ
- ダイワの大型リール:Lノブ
こんな感じで規格が分かれているので、対応したものを購入するようにしよう。
私が普段使っているのは安くて使えるゴメクサスノブだが、このハンドルノブの場合はシマノのAタイプノブとダイワのSノブは内部のスペーサーを使うことで流用することができる。
パワーハンドルノブには大きさがあるが、
- スーパーライト:30mm前後(リールサイズ2500~3000番前後)
- 一般的なショアスロー:38mm前後(リールサイズ4000~5000番前後)
- ヘビーなショアスロー:45mm前後(リールサイズ6000番以上)
ノブの大きさはこれくらいを目安に選ぶと良い。
▼【関連記事】ゴメクサスハンドルノブを紹介!
【安くて使える!】ゴメクサスハンドルノブの交換方法・インプレッション!
ショアスロー初心者~中級者におすすめなリール
最後に、実際に私が使ってきておすすめできると感じているリールを紹介しておこう。
まずは初心者~中級者におすすめなリールから。
シマノ19ストラディック
だいたい1万円台後半~2万円台前半くらいで購入できるリールで、ショアスローに必要な剛性感と巻き感などのバランスをとるならストラディックかな。
もっと安いリールも当然あるけど、長く使えて信頼できるリールとなるとこのクラス以上のアイテムが私としてはおすすめだ。
若干巻き心地は高級機種に劣るものの、ガッチリ感がしっかりあるのがストラディック。
▼シマノ19ストラディックインプレッションはこちら
シマノ 19ストラディックを実釣インプレッション!【いいたい事言います】
ショアスロー中級者~上級者まで満足して使えるおすすめリール
次は少しグレードが上がるものの、上級者の方まで十分主力として使えるリールを紹介。
ダイワ 19セルテート
私のイチオシアイテムの1つ目がダイワのセルテート。
だいたい3万円台後半~4万円台前半くらいで購入できるリールだが、正直言って6万、7万するようなハイエンドリールと比較しても大差ない使用感だ。
細かな巻きの滑らかさなどは劣る部分はあるが、分からない方も多いくらいの微妙な差になっていて非常に高い完成度を誇っていると感じる。
負荷を掛けても簡単にはガタが来ず、耐久性も十分備わっているリールだね。
▼ダイワ19セルテートインプレッションはこちら
ダイワ 19セルテートを実釣インプレッション!【他社・他のグレードと比較】
シマノ 20ツインパワー
セルテートのライバル機種で、だいたい3万円台中盤~後半くらいで購入できる。
セルテートと比較すると、マグシールドが入っていない分ラインローラーの耐久性などは少し下がる印象がある。
しかしその分巻きの軽さはツインパワーの方が軽やかな印象があり、サラッとした巻き感。
巻きの軽さを求める方や、マグシールドはいらないという方、シマノ派の方にイチオシなおすすめリール。
▼シマノ20ツインパワーインプレッションはこちら
シマノ 20ツインパワーをインプレ!タフな剛性感と軽快な巻き心地が両立。使用感を解説!
コダワリたい方におすすめなハイエンドリール
ラストはこだわり派のショアスローアングラーにおすすめなリールを紹介。
シマノ 22ステラ
ハイエンドリールでショアスローゲームを楽しむのであれば、やっぱりおすすめはステラ。
使い込んでもガタが来ない耐久力とガッチリとした巻き上げパワーは使っていて頼もしさがある。
ダイワのイグジストやシマノのヴァンキッシュといった「軽さに重点を置いた使いやすいリール」もあるけど、ジグの操作感と長く使える耐久性を考えると、私ならステラを選ぶ。
シマノ22ステラインプレッションはこちら
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