こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はパームスから発売されたスーパーライトショアジギングロッド、ショアガンエボルブ「SFSGS-811L・BL」をインプレッションしていきます。
ここのところ私の住む静岡では、スーパーライトショアジギングがかなりブームになっています。
現状では、ゼスタのランウェイSLSが圧倒的に人気ですね。
ゼスタは、最初にスーパーライトショアジギングロッドを開発したメーカーでもあり、地元静岡での認知度の高さがうかがえます。
しかし、実際に使い比べてみると、スーパーライトショアジギングモデルのショアガンはランウェイSLSとは違った味付けになっていますね。
好みの差はありますが、ショアガンの811L・BLは、尖った特性が無くて万人受けするタイプのロッドという印象です。
ランウェイは軽さと高反発に重点を置いて設計されていて、やや極端な使用感ですね。
✔管理人の経験・実績
なお、私の経験やショアジギングに関する実績としては
- 年間釣行数250~300以上
- メタルジグオンリーでサーフのヒラメ・マゴチを月間100枚以上・半年で300枚以上
- カンパチ狙いのショアジギングにて2か月弱ずっとボウズ無し
- 普段からエントリーモデル~ハイエンドタックルまで実釣比較・検証している
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘経験あり
- 釣具店・メーカーにて私のタックルインプレッションや釣り方の活用あり
こんな感じで、基本的に毎日釣りをして生活している釣り好きです。
幸いなことに、釣具業界内でも私の記事を利用して頂いています。
実釣実績もそれなりに残しているので、アイテム選びの時の参考になったらうれしく思います。
▼スーパーライトショアジギングロッドの選び方・実際に私が使っているおすすめアイテムの詳しい解説は【スーパーライトショアジギング用おすすめロッド・選び方解説】を参考にどうぞ。
全て公平な視点でロッドを使い比べ、詳しい特性とともに紹介します。
追記:ショアガンエボルブモデルチェンジについて
私が購入したショアガンエボルブ811L・BLですが、信じられないことに、発売後半年でモデルチェンジが発表されました。
正直言って少し裏切られた感がありますが、モデルチェンジによって
- 変則3ピース構造→一般的な2ピース構造
- EVAグリップ→コルクグリップ
分かりやすく言えば、このように変わっています。
3ピース構造については正直言って不便を感じていたので、このインプレッションでも良くない点として取り上げていました。
私の意見も参考にしていただいたのか分かりませんが(笑)、モデルチェンジによって変更になりましたね。
ですので、このページの画像のショアガンエボルブは、モデルチェンジ前のEVAグリップ仕様になっています。
まるなか
スーパーライトショアジギングモデル ショアガンエボルブ811L・BLのスペック
まずはショアガンエボルブ811L・BLのスペックについて、簡単にまとめておきましょう。
- ロッドの長さ:8フィート11インチ
- 適合ルアーウェイト:5g~25g
- 適合ライン:PEライン0.3号~1.2号、3LB~12LB
- 重量:175g
- つなぎ:2ピース
※スペックについては、コルクグリップ仕様の2021年発売のモデルです。
ショアガンエボルブ 811L・BLを「サクッと」インプレ!
スーパーライトショアジギング用ロッドのショアガンエボルブ811L・BL。
使用感について、まずはざっくりと紹介しておきましょう。
- 飛距離・トラブルレス性:糸抜け良好で問題なし
- 重量感:極端に軽いロッドではないが、重さは気にならない
- 調子:全体的に張りがあるが、穂先は程よく繊細
- 適合ジグウェイト:15g~25gくらいがベスト。反発力はあるが、しっかり曲がる
- パワー:30cm前後の小型魚でもやり取りは楽しめる
- シチュエーション:障害物がかなり多いポイントなどを除けばオールマイティ
簡単にインプレするとこんな感じでしょうか。
スーパーライトショアジギング入門者の方にも比較的使いやすく、反発力がありつつ、簡単に曲げこめるロッドという印象ですね!
飛距離など
ショアガンエボルブ811L・BLの飛距離やガイドセッティングなどについて、詳しくインプレッションしていきましょう。
程よい径のガイドで糸抜け良好
このショアガンエボルブ811L・BLのガイドセッティングですが、S-Sicリングを搭載。
※EVA仕様の旧モデルはSicリングでしたが、モデルチェンジ後は不明。(HPを見るとアルコナイトリングの可能性あり)
ガイドリングの素材的には、Sicの方がグレードは上になります。
しかし、実釣においてはSicでもアルコナイトでも大差なく、必要な基本性能は備わっています。
ガイドはそこまで小口径のセッティングではなく、重量感は目立たないものの、程よい径があって糸抜けは良好ですね。
強風向かい風の状況下での釣行もありましたが、ライントラブルは発生していません。
ストレスない飛び
実際にメタルジグをキャストして飛距離を測定しましたが、高級なロッドと比較しても飛び具合に関しては大差ない印象です。
私が使っているメタルジグは20gが中心ですが、20gのメタルジグで、だいたい80m台中盤~90m前後の飛距離を計測(無風時・PEライン0.8号使用)。
ライン放出時のバタつきも全く気にならないですし、強い向かい風の中で使用してもトラブルは発生していません。
飛距離やガイドセッティングについては、十分満足しています。
楽に曲げれて飛行姿勢が安定
ショアガンエボルブは全体的に程よい反発力がありますが、パリパリ過ぎる印象はないですね。
比較的楽にロッドを曲げ込めるロッドで、そこまで気合を入れてキャストしなくても、ジグの飛行姿勢を安定させやすく、飛距離のブレは小さく収まります。
反発力が強いロッドは、ロッドを曲げ込むのにコツがいることがあります。
逆に反発力が弱すぎるロッドは、力を入れるとロッドが負けてしまい、逆に飛ばなくなったり。
その点、ショアガンエボルブは平均点以上の飛距離が安定して出しやすく、足場が狭い場所や風が強い状況下でも投げやすく設計されていますね!
まるなか
ロッドの重量
ショアガンエボルブ811L・BLの重量感について、少し詳しく紹介していきましょう。
超軽量ロッドではない
このロッドの重量は標準で154gの表記になっています。(モデルチェンジ後はなぜかかなり重くなって175g)
実際に使ってみたインプレッションとしては、正直言って超軽いロッドではないですね。
ロッド自体がそこまで長くないので、重さは気にならないですが、私が所有しているゼスタのランウェイSLSなどと比較すると、若干重たいロッドに分類されます。
ショアガンエボルブは細くてピンとしたロッドというより、ほどほどに径があってガッチリとしたロッドですね。
もちろん価格差があるので仕方がないですが、価格を考えたら十分使えるレベルです。
強風時にキャストを繰り返しても、特に疲れることはありません。
ですので、ショアガンエボルブは軽いロッドではないので超満足とは言えないですが、特に不満も感じていません。
ロッドの重さについては「まずまず」というのが正直なところ。
ただし、モデルチェンジ後の811L・BLが175gだとしたら、スーパーライトショアジギングロッドとしては重たいですね。
購入時は、重さをしっかりと考慮した方が良いでしょう。
まるなか
タックルバランスを考えるなら、150g台くらいまでのロッドの方が良いと思うぞ
ロッドの調子や操作感
ロッドの使用感において、重量などよりも大きく影響を与える「ロッドの曲がり具合」について、紹介していきましょう。
全体的に張りがあるロッド
ショアガンエボルブ811L・BLの穂先部分は程よく繊細さがあり、15g~20g前後のスーパーライトショアジギングの中心となる重さのメタルジグの操作感はしっかりわかります。
エギングロッド・シーバスロッドなどと比較すると、パリッとした反発力があり、ジグの操作感に関しては流石専用ロッドといった具合ですね。
実際に穂先を曲げてみると、こんな感じです。
極端に穂先だけが曲がるロッドではなく、癖がないレギュラー~レギュラーファストテーパーといったところですね。
一般的なシーバスロッドと比較すると、穂先を中心に、全体的に反発力が強くなっています。
まるなか
グレードが高いロッドとの差
ショアガンエボルブは、だいたい2万円台前半~中盤くらいで購入できるロッドです。
高級なロッドの違いについて、私なりの印象を解説していきましょう。
分かりやすい差としては、重量感になりますが、ジグの操作感も少し違ってきますね。
ジグ操作時の手元に伝わるジグの重みや弾いた時の感触など、細かな使用感については、高級ロッドの方がやはり優れています。
ショアガンエボルブも実釣に必要な基本性能は備わっていますが、繊細さや高感度という点では一歩劣っていますね。
これは価格が違うので、当然といえば当然ですが、釣果に影響するようなレベルの違いではありません。
グリップ周り
スーパーライトショアジギングでは小型のジグを使いますが、ロッドの操作が比較的忙しい釣りになります。
ここで重要なのがグリップの長さになり、ちょっとした差でジグの操作感に違いが出ます。
ショアガンエボルブ811L・BLのリアグリップですが、一般的なエギングロッドよりも微妙に長く設計されています。
比較するとこんな感じですね。
上が8フィート8インチのエギングロッド、下がショアガンエボルブ。
実際にジグにアクションを与えてみると、ショアガンエボルブはロッドを立てた状態でのジャークの場合、脇にグリップを挟んで操作が可能です。
エギングロッドはグリップが短いため、グリップを脇に挟めず、胸にグリップエンドを当てて使用すること多いです。
この点においては、専用ロッドの使い勝手の良さがありますね。
まるなか
一方、ロッドを下に向けてトゥイッチしたり、ジャカ巻きをする時は、グリップの長さはかなりギリギリですね。
人によってはグリップをギリギリ挟める方もいれば、グリップエンドが脇に当たる程度の方もいるはずです。
なので、常にガッチリとグリップエンドを脇に挟んでジグを操作したい方の場合、若干リアグリップが短いと感じる可能性がありますね。
ショアガンエボルブ 811L・BLに適したルアーウェイト
実際にメタルジグをキャストした感覚・感触について、少し詳しく介していきましょう。
メインウェイトは15g~25g程度
私が実際の釣り場でジグをキャストした感覚としては、ベストなのは10g~25g程度のウェイトですね。
この中でも一番使いやすいのは15g~20gという感じで、私としては10g以上の重量があった方がキャスト・ジグの操作が気持ちよく感じます。
5gや7g程度のメタルジグも使えないことはないですが、その場合はスーパーライトショアジギングロッドよりも、アジング・メバリング用の少し強めのロッドの方が、個人的には使いやすいと思います。
上限の重さは余裕がある
一方で、適合上限の25gのジグに関しては全く問題なくキャストでき、バット周辺の反発力にも意外と余力が確保されていますね。
ブランクス自体は薄巻きな印象はなく、軽くは無いものの、剛性感がしっかりあります。
ロッドの曲がりとシチュエーション
ショアガンエボルブ811L・BLの曲がりや適したシチュエーションについて、実際に魚を掛けた印象を紹介していきましょう。
小型の魚でも十分遊べる
私が釣ったのは20cm台後半~40cm程度の青物がメインで、その他にヒラメ・マゴチや小型のハタなどです。
ロッドの強さとしては、スーパーライトショアジギング用に設計されているので、小型の青物がヒットしてもロッドが気持ちよく曲がってくれます。
一方で、40cmクラスの青物やヒラメがヒットすると、バットからロッドがかなり大きく曲がり込みます。
それでも、0.6号~0.8号程度のPEラインの強度なら、ロッドが簡単に負けることはありませんね。
ある程度のゴリ巻きにも対応できるので、適切なライン強度のタックルを組んでいれば、曲げ込む怖さはありません。
まるなか
障害物が多い場所にはもうワンランク長さが欲しい
ショアガンエボルブの8フィート11インチという長さですになっています。
かなり駆け上がりがキツイポイントや、足場が悪めなテトラ帯での使用になると、もうワンランク長いロッドが欲しくなりますね。
オールラウンドに使える長さですが、やや開けた場所向きといった印象ですね。
遠投力が欲しい場面だったり、足場が悪い場所での使用になると、ロッドの長さは9フィート以上あった方が快適です。
ちょっとしたテトラや障害物があるポイントの場合は、9フィート台前半~中盤くらいのロッドが便利です。
811という長さは、港湾部や開けたサーフがメインであれば、十分使いやすいスペックだと思います。
まるなか
ショアガンエボルブ811L・BLインプレまとめ!
ショアガンエボルブのスーパーライトショアジギングモデルのインプレッションはこんな感じですね。
まさかの半年でモデルチェンジになり、癖が強かった3ピース構造が廃止されたのは良かったと思います。
しかし、ロッド重量が170gオーバーというのは、繊細なSLS用ロッドとしてはかなり気になるポイントです。
ブランクスの反発力・剛性感についてはバランスが良く、繊細過ぎないので誰にても使いやすいロッドになっていますよ!
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