さてさて、今回はカマスのルアー釣り講座。
ライトゲームのカマス釣りに使うワームの選び方、合わせて私が実釣で良く使っているおすすめアイテムを解説。
全て実釣における実績・使い易さに優れているものを紹介していくので、ワーム選びの時の参考にどうぞ。
カマス釣りではワームは最もベーシックで様々な状況に対応できるが、時間帯や活性によってワームの種類・波動を意識して使い分けるのが重要。
ちょっとしたアピール力の違いでアタリの数が変わったりするので、ここで基本的な考え・使い分けを覚えてもらえたら嬉しく思う。
それじゃあ早速本題へと話を進めていこう!
カマス釣りに使うワーム選びのチェックポイント
まずはカマス用ワームを選ぶ時のチェックポイントについて紹介しておこう。
私がワームを選ぶ時に重要視しているポイントとしては、
- ワームの大きさ・サイズ:基本は2インチ前後。大体1.5インチ~3インチ程度までを使うことが多い
- ワームの種類・形状:波動の強さによって集魚力・食わせ能力が変わる
- カラー・色:活性やプレッシャーによって色の強弱を使い分ける
ザックリと紹介するとこんな感じで、これらの点を意識してカマス用ワームを選んでみよう。
各項目については順に詳しく紹介していくので、ワーム選びの時に役立ててほしい。
カマス用ワームの大きさ・サイズ
カマス釣りに使うワームの大きさだが、一般的なライトゲームタックル(アジングやメバリング用)を使用したカマスゲームの場合、基準は2インチ前後を選んでいる。
カマスは活性が高かったり、餌となるベイトフィッシュの大きさが大きい時はシーバス用のルアー等でも釣れるが、当たりはずれが少ないのは小型のワームだと感じている。
基準は2インチ前後
一般的なアジング用・メバリング用のワームは大体1.5インチ~2インチ程度のものが多い。
これらはカマス釣りにも普通に応用できるが、私の基準としては1.5インチのピンテールワームだとちょっと小さめ。
波動が強くてボディが太めなシャッドテールワームなら1.5インチ前後でも良いが、ストレート系のピンテールワームの場合は1.8インチ~2インチ程度が無難でオールマイティに使える。
2.5インチ~3インチクラスのワーム
アジングやメバリング用のワームとしては少し大き目、2インチを越えて大体3インチクラスまでのワームもカマス釣りに使うことが出来る。
状況によってはもっと大きい4インチ以上のワームも使えないことは無いが、ライトゲームタックルで快適に扱うなら大きくても3インチ程度までだろう。
使用する場面としては、
- カマスのサイズが30cmを大きく超えてくる時
- ベイトのサイズが比較的大きい
- 小型のワームではラインブレイクが発生する
- 朝夕マズメの高活性な時間
このような場面では少し大きめのワームに変えると効率のいい釣りが出来る。
ただしカマスのサイズが小さいと、「アタリが出るけどフッキングしない」状態に陥ることがあるのでほどほどに。
繊細なライトゲームタックルを使用するなら、「大体2.5インチ前後のワームは少し大き目」と考えて使うと使い易いだろう。
ワームの形状・種類
ワームといっても色んな種類があるが、カマス釣りに使うのはどんなものが良いか?
私の場合、カマスゲームで使用するのは大きくわけて2種類。
ピンテール(ストレート)ワーム
ボディが細長く、ナチュラルな波動でアピール力は弱めのワーム。
カマス釣りでは主に常夜灯周りのナイトゲームで使用することが多く、スレた個体に対する食わせ能力の高さが武器になる。
逆に言うと魚を広範囲から引っ張るのは苦手になり、「小場所狙いや、ある程度魚の付き場が分かっている時」に使い易い。
シャッドテールワーム
ピンテール系のナチュラルなワームとは対照的で、水中でしっかりワームが泳いで強めの波動を出すのがシャッドテールワーム。
シャッドテールワームは高活性な餌を積極的に追っているカマスや、広い範囲を回遊中のカマスをテンポよく釣っていくのが得意なワームになる。
逆に言うと波動が強い分、見切られたりスレるのも早くなるデメリットがあるので、上手くピンテールワームと使い分けるのが重要。
基本的には朝夕マズメの高活性時や、常夜灯が無い暗闇でのカマスの夜釣りなどで使用頻度が高くなる。
ワームの色・カラー選び
ワームの色についてはそこまで細かく細分化する必要はないが、最低限のローテーションをする事でスレを防止したり、釣果を伸ばす事が出来る。
私がカマス釣りで良く使うカラーをまとめておくとこんな感じ。
- クリア系:最もナチュラルでスレにくい。アピール力は弱め
- ラメ系:オールラウンドに使えて日中~ナイトゲームまで対応
- ホワイト・ピンク・チャートなど:濁り潮やナイトゲーム向き。アピール力は少し強め
- グロー(夜光)系:アピール力は最強。ナイトゲームを中心に使う
私が使うのは大体こんな感じの色で、この4つの系統のカラーがあれば大体何とかなる。詳しい解説は別に記事があるのでそちらを参考にして欲しい。
カマス用ワームカラーの選び方。シンプルな色の揃え方・使い分けのパターンを解説。
カマス釣りにおすすめなピンテールワーム
最後に、実際に私が使っていて使い易く・実績も十分あるカマス釣りにおすすめなワームを紹介しておこう。
簡単な使い分け・考え方についても解説しておくので参考にどうぞ。
まずはナチュラルな波動で誘うピンテール系のワームから。
バークレイ ガルプ!ベビーサーディン2インチ
- 適合するおすすめジグヘッド:メバスタ!Mサイズ、尺ヘッドTypeR#6など
超定番、強烈な味とニオイが特徴のワーム。
カマスの実績も十分すぎるほどあり、常夜灯周りの夜釣りなどでは超鉄板!
数釣り~40cm以上の良型までオールラウンドに使えるが、ワームがコンパクトな分、良型が多い時にラインブレイクしやすい場合がある。
どちらかといえば数釣り・狭い場所からカマスを釣り続けたい時に使い易いかな。
ダイワ 月下美人ビームスティック
- 適合するおすすめジグヘッド:1.8インチ→メバスタ!Mサイズ、2.2インチ→メバスタ!Lサイズなど
ビームスティックの特徴は何と言っても耐久性抜群のマテリアル。非常に伸縮性があり、カマスの派手も切れにくくて手返しの良い釣りが出来る。
ある程度カマスの魚影が濃く、数釣りモードに入った時の手返しの良さは抜群。
1.8インチは30cm前後までの数釣りに。2.2インチの方は、30cm程度を超えてくるサイズがメインの時に使うと考えると分かりやすいかな。
困った時、とりあえず使ってみたい時は2.2インチの方が個人的には使い易い印象アリ。
対カマス用ワームに!ダイワ月下美人シリーズの使い分けを解説【抜群の針持ち】
34 オクトパス
- 適合するおすすめジグヘッド:メバスタ!Mサイズ、尺ヘッドTypeR#6など
34(サーティーフォー)のオクトパスはビームスティックよりも耐久性は低いが、一般的なワームよりもモチッとしていてワームがズレ難い。
アクションの特徴としては、ただ巻きで使った時のテールの微波動がピンテールワームとしては大きめに出る事!
まさに力なく泳ぐベイトフィッシュのようなアクションで泳ぐので、スレたカマス狙いにも最適だ。
ワームをフックにセットする際、上下の向きを変えることでアクションの大きさが変化する特性がある。
34(サーティフォー)オクトパスの使い方・実釣インプレッション!
おすすめシャッドテールワーム
次はアピール力が強めなおすすめシャッドテールワームを紹介。
エコギア グラスミノーS
- 適合するおすすめジグヘッド:メバスタ!Lサイズ、ラウンドマジック#3など
超定番のシャッドテールワームだが、なんだかんだで安定して魚が釣れ・アクションの質はやっぱり一級品。
ボディバランスが良く、多少フックセットが曲がったりしても安定して泳ぐし、アクションの立ち上がりも早い。
広範囲を探りたい時にテンポよくただ巻きで釣っていくのがおすすめで、朝夕マズメなどの高活性なカマス狙いのベーシックワーム。
グラスミノーを使ったカマスゲーム 頼れる超定番の使い分け・ジグヘッド選びを解説!
ダイワ 月下美人ダックフィンビーム
- 適合するおすすめジグヘッド:メバスタ!M・Lサイズ、ラウンドマジック#3など
ダックフィンビームはコンパクトなシャッドテールワームだが、ボディの波動はグラスミノーよりも強め。
更に耐久性抜群な伸縮性のある素材なので、針持ちも良い。
グラスミノーSの方が若干動きはナチュラルでサイズが大きいので、ダックフィンビームの方が30cmクラスまでの小型のカマスには向ている印象がある。
低速でも強いウォブル+ボディの振動でアピールするので、デッドスローの誘いから対応できるぞ。
対カマス用ワームに!ダイワ月下美人シリーズの使い分けを解説【抜群の針持ち】
DUO テトラワークス ウーバー
- 適合するおすすめジグヘッド:メバスタ!M・Lサイズ、ラウンドマジック#4・#3など
テトラワークスのウーバーはグラスミノーSやダッグフィンビームよりも波動が弱めなワーム。
夜釣りの常夜灯狙いや、マズメ・デイゲームにおいてカマスの活性が少し低い状況への対応力に優れています。
手っ取り早く探る能力やワームの耐久性は少し劣る分、高い食わせ能力が特徴。
ボディの波動はやや控えめで、テールを中心に若干ロールが混じって柔らかい波動でアピールしまよ!
一誠 ガメシャッド2.5インチ
- 適合するおすすめジグヘッド:ボトムドライブ#3、メバスタ!Lサイズなど
カマスのサイズが大きい時や、2インチクラスのワームだとラインブレイクしやすい場面で活躍するのがガメシャッド。
アクションは若干ナチュラル気味で、ボディの長さを活かした自然なロール+イレギュラーな動きが特徴的。
若干スレ気味の良型カマスの反応は非常に良く、小さいワームだと当たらない場面や広範囲から魚を探す時に使い易い。
一誠海太郎 ガメシャッドを実釣インプレ!【メバリング・カサゴ・カマス等に】
エコギア グラスミノーM
- 適合するおすすめジグヘッド:SGヘッド#1、3Dジグヘッド#1/0、ボトムドライブ#2など
グラスミノーMは、ライトゲームタックルを使用したカマス釣りに使うワームとしては大き目なので、出番は少なくなるだろう。
逆にシーバスロッドやエギングロッドを使ってカマスを狙う時は、ちょうどベストマッチなワームだ。
サイズ表記は2.5インチだが、ボディが太めなのでボリュームがしっかりあるワーム。
グラスミノーMは、30cm後半~40cm前後のカマスを狙う時やベイトフィッシュが大きい時に効果を発揮する。
ワームのサイズが大きくなる分ラインブレイクが明らかに減少するので、ライン切れが目立つ時にも最適!
しかしその分、小型のカマスを相手にするとアタリは有ってもフッキングしにくい場面があるので、そこはうまく使い分けたいところ。
ワームのサイズが大きくてアピール力が強いため、型にハマると非常に多くのアタリを引き出して連発モードに入ることがある。
グラスミノーを使ったカマスゲーム 頼れる超定番の使い分け・ジグヘッド選びを解説!
おすすめなワームを紹介するとこんな感じで、とりあえずライトゲームでカマスを狙いたいなら「ベビーサーディンとグラスミノーS」があれば、最低限は何とかなるかと。
あとは実釣の中で好みによって使い分けたり、色々試してみて欲しい。
カマス釣りに適した小型ジグヘッドについては別に詳しい使い分けの解説があるので、よかったら参考にどうぞ。
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大変参考になる記事で興味深く閲覧しました。
今週初め(10/30)、房総半島(内房)の某漁港で、ルアー・フィッシャーが入れ食い状態でカマスを釣っているのを目にしたばかりでしたので、私もチャレンジしたいと思います。
カマスは釣れる時は簡単に釣れますが、釣れなくなると結構テクニカルで面白い釣りです。
敷居は低くて誰にでも楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください。