こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はシマノから発売されているメタルジグを紹介。
「コルトスナイパーイワシロケット」という後方重心・スリム系のメタルジグをインプレッション。
イワシロケットは青物狙い~ヒラメなどを狙った底物狙いまで使用できるメタルジグで、釣果としては30cmクラス~70cm程度までのブリの幼魚・マゴチ・カンパチなどをキャッチしている。
先日は焼津の石津浜へスーパーライトショアジギング釣行へ。
ショゴ狙いだったんですが、運良く大きめのイナダ〜ワラサの回遊に当たってエキサイティングな釣りが楽しめました☺https://t.co/643hrOK0hV— まるなか (@marunakafish) July 20, 2020
バタバタと大きなアクションで動くメタルジグではないので、その分潮抜けが良いのが特徴だ。
どちらかといえばテンポよく探りたい時の青物狙いのショアジギング向きだが、結構使い勝手が良いアイテム。
メタルジグ選びの時の参考になったらうれしく思う。
コルトスナイパーイワシロケットのスペック・カラーラインナップ
まずはイワシロケットのスペックやラインナップを簡単にまとめておこう。
- 重量:20g、30g、40g
- 重心:後方重心
- フックセッティング:フロントシングル+リアトリプル
ラインナップは20gから40gとなっており、スーパーライト~ライトショアジギング向けのライトウェイト寄りのバリエーション。
主に港湾部やサーフからの中型青物までを狙うショアジギングに最適だね。
カラーラインナップはこんな感じで、どちらかというと青物を意識したナチュラル系のカラーがメインかな。
イワシロケットの欠点
最初に言っておくと、イワシロケットには欠点がある。
結構分かりやすくて目立つものなんで、あえて最初に良くない点から紹介していこう。
塗装強度が最弱クラス
イワシロケットの塗装&コーティングなんだけど、これが非常に弱くて市販されているジグの中でも最弱クラスかと。
私が使用したのは主にサーフなんですが、細かい砂ではなくて石が転がっている釣り場。
ルアーをピックアップした時や魚が釣れた時にバタバタ暴れることで、イワシロケットの塗装はあっという間にボロボロですね。
私のイワシロケットは数回の釣行で使用し、だいたい15本くらい魚は釣ったと思いますが、コーティングしないで使うとこの状態・・・・。
この塗装強度の低さは10年~15年くらいまでのメタルジグと同じくらいで、当時は最近のようにパッケージから出した状態で塗装が長持ちするアイテムは殆どなかったんですよね。
最近は技術の進歩でコーティングしなくてもそこそこ強いアイテムが増えてきてますが、このジグは当時のレベルのまま(笑)
なので傷が気になる方や、ジグに傷が付きやすい場所で釣りをする場合はウレタンコーティングは必須かと。
私の場合は傷は気にしない性格なのでどうでも良いんですが、ちょっとこの塗装強度の低さは気になるレベルですね。
付属のフックの質
イワシロケットはノーマル状態でフロントシングル+リアトリプルのフックセッティング。
フックの質については使えないことはないですが、アシストフックがかなり短め。クオリティに関しても高品質といえるものではない。
作り自体も簡略化されたものなので、私の場合はダブルのアシストフックに交換して使用している。
イワシロケットを「サクッと」インプレッション!
コルトスナイパーイワシロケットの使用感や特徴について、ざっくりと紹介しておこう。
- 飛距離:後方重心+スリムボディで最高クラスの飛距離!
- 沈下速度:比較的速め
- フォール姿勢:尻下がり気味に、滞空時間は短めにキレのあるフォール
- アクション:ただ巻きでゆったり系のテールスイング。ジャークすると縦方向にキレ良く動く
- 使い方:テンポの良いジャークとただ巻き系の横引きの使い分けがポイント
- ターゲット:青物~根魚・ヒラメなどなんでも狙えるが、青物向け
簡単にインプレッションするとこんな感じで、主に青物狙いのショアジギングにおすすめなメタルジグという印象だ。
スローにネチネチと魚に見せてアピールするメタルジグではなく、積極的なジャークと巻きを使い、テンポよく魚を誘っていくのが得意なタイプ。
イワシロケットの飛距離
イワシロケットの最大のウリでもある飛距離について、まずはインプレしていこう。
飛行姿勢は非常に安定!
イワシロケットは後方寄りの重心設定になっている。
全体的に薄めのボディ設計になっているが、後方部の体高が高くなっていてボリュームを持たせた設計。
実際にキャストしてみるとキャスト時にルアーの重さを非常に乗せやすく、同じ重さのメタルジグと比較しても最高クラスに良く飛ぶのは間違いない。
20gで95m~100mクラスの飛距離
実際に私が0.8号のPEラインを使用したタックルで20gのイワシロケットをキャストしてみると、だいたい無風時で90m+α~95m前後の飛距離が出せている(ラインのマーキングで測定)。
この飛び具合は使っていて非常に気持ちが良く、ワンランク重たいセンターバランスのメタルジグと比較してもあまり変わらないくらい飛距離が伸びる。
そして1m~2m程度の弱い追い風の状態でキャストすると100m+α程度まで飛距離が伸び、飛び具合に関しては全く不満はない。
▼【関連記事】リアバランスのおすすめジグを特性別に解説!
ショアジギング用リアバランスのおすすめメタルジグを実釣比較で紹介!【使用感・使い方別セレクト】
フックセッティングで飛距離を安定化
イワシロケットはノーマル状態だとリアにトリプルフックがセットされている。
このままで使用することも当然可能だが、飛距離を伸ばしたければリアフックを変えてみると効果がある。
特にスリム系のジグはフックの抵抗で飛距離が変わりやすかったりするので、意外と盲点になりがち。
飛距離重視ならフロントのアシストフックオンリーにするのが私のおすすめで、リアフックを無くしたくなければシングルフックにしたり。
リアのトリプルフックがなくなるとジグ後方の空気抵抗が減り、多少風が強かったり・キャストミスしても、より飛行姿勢が安定して飛距離が伸びるぞ。
イワシロケットのフォール姿勢など
イワシロケットは後方重心のメタルジグなので、フォールでしっかり見せて誘うジグではない印象だ。
尻下がりの少し早めのフォール
イワシロケットのフォール姿勢だが、尻下がり気味で少し早めに落ちていく。
青物狙いの場合は早めのフォールでも十分魚が食ってくることも多いし、むしろ深場狙いや潮が走っている状況下でも使いやすいメリットがある。
一方で底物狙いの場合はスローなフォールで食わせるジグではないので、この辺りは状況による使い分けが必要かな。
滞空時間は短め、素早くフォールに移行する
センターバランスのジグと比較すると、イワシロケットはジャーク後の滑走の後、素早くフォール姿勢に入る。
なのでテンポの良いジャークでジグを操作するのが楽にでき、特に青物狙いの時はリアクションバイト狙いや派手なジャークで活性を上げたりするのが楽にできる。
海中でフワフワさせて使いたいなら、センターバランスの投技ジグやスメルトなどと使い分けをするのがおすすめ。
センターバランスのジグとリアバランスのジグは状況によって魚の反応の良し悪しは変わってくるので、一概にどちらが優れているということはできない。
なので実際の釣り場の潮の流れやジグの操作感などを見つつ、魚の反応からジグをローテーションする必要がある。
イワシロケットのアクション・使い方
イワシロケットのアクション・使い方について、私なりの代表的なパターンを紹介しておこう。
ただ巻き
イワシロケットはただ巻きでもある程度アピール力があり、巻きの釣りで使用することも十分できる。
アクションの質としては、比較的ゆったりとしたピッチでテールを左右にスイングする感じで、バタバタと激しく動くタイプのジグではない。
レスポンス自体はまずまず良好なのでスローなただ巻きでも使えるし、潮抜けの良さを活かしたファストリトリーブでも引き抵抗が大きくならないので使い勝手は良好だ。
ジャーク
イワシロケットをジャークして使用する場合だが、基本的にはスローなジャークではなくミディアム~早めのピッチのジャークで使用することが多い。
メインはワンピッチジャークでOKだが、細かくジグを操作したいなら1/2ピッチを入れてもOK。
私の場合はジャークは2種類を考えており、
- ジグをテンポよく持ち上げるジャーク:誘い
- フォールを交えたジャーク:食わせ
この2つを組み合わせている。
基本的に誘いのジャークの場合はジグをアクションさせた時に穂先からジグの重さを消す必要はなく、どんどん上方向にジグを持ち上げていくイメージ。
このジャークで魚が食ってくることももちろんあるけど、ちょっと活性が低い時はこの後に食わせのジャークを入れる。
食わせのジャークの場合はジグをジャークさせた後に穂先からジグの重さが乗らない状態を作り、ジグに滑走・フォールを入れつつ誘いを掛ける。
なので食わせのジャークの場合は若干テンポが遅くなり、代表的なパターンを紹介すると
- 誘いのジャークを3回~7回くらいで魚にアピール
- 食わせのジャークを3~4回くらい入れ、追ってきた魚をバイトさせる
こんな組み合わせで使うことが多いかな。
ジャカ巻き
イワシロケットは潮抜けが良いメタルジグなので、高速なジャカ巻きでも結構使いやすい。
特に朝夕マズメの青物狙いの場合、縦方向のジャークよりも横方向の誘いに反応が良いことも多い。
こういう時は高速でリールを巻きつつロッドを小刻みに操作し、イレギュラーにジグにヒラウチをさせつつ誘いを掛けると連続でヒットすることもあるね。
もちろんジャーク縦方向に誘ってからジャカ巻きを入れたり、フォールを組み合わせて使うのも超おすすめ。
ただ巻きやジャカ巻きする時はひたすらジグを動かし続けるのではなく、私の場合はハンドル3回~10回転くらい誘ったらリーリングを止めてフォールを混ぜる。
実際にフォール中やフォール後の巻き出しで魚のアタリが出ることもかなり多く、可能な限り単調な誘いにならないようにするのが重要だね!
イワシロケットで狙えるターゲット
イワシロケットで狙えるターゲットや、このジグの位置づけについて紹介しておこう。
青物狙い
イワシロケットの特性上、もっとも使いやすいのが青物狙いのショアジギング。
イワシロケットのジグの特性を活かすと、
- 飛距離が欲しい
- 潮が速く、潮抜けが良いジグが使いたい
- ある程度早い誘いに反応が良い
- 朝夕マズメなど、高活性時のサーチベイトとして
このような時に使い勝手が良いと感じる。
低活性な青物を丁寧に誘って食わせるジグではなく、広範囲をスピーディーに誘うのに適しているね。
ヒラメ・マゴチ・根魚など
イワシロケットはヒラメやマゴチ・根魚なども狙うことはできるが、メインとして使用するジグではないと感じている。
底物狙いの場合はスローなピッチで誘いを掛けたり、滞空時間の長いフォールで食わせる方が反応が良い場面も多く、センターバランスのジグを好んで使用しているのが実態。
なのでヒラメやマゴチなどを狙う時は「ただ巻きで食わせるジグ」として使用するのがおすすめで、シンプルなストップアンドゴーで使うのが基本かな。
もしくはある程度魚のいる場所が絞れている時、スローなフォールでは食ってこない魚に対して目の前にジグをストンと落とす「リアクションバイト狙い」用のジグとしても使えなくはない。
ただし個人的に、底物狙いの場合はこの手の後方重心+スリムボディのジグはあまり使わないので、あえてイワシロケットを使う必要はないかな。
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イワシロケットのインプレはこんな感じで、飛距離とテンポの良い誘いへの対応力を活かして使用するのがポイントかな!
塗装強度の弱さなどが気になるところだが、性能に関しては良く出来ていて使い勝手は良いジグだね。
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