こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はDUELから発売されている青物用ポッパー、ハードコアバレットブルの特徴や使い方のコツなどを詳しくインプレしていきます。
バレットブルは、まさに王道のハイアピールな青物ポッパーという感じで、広範囲・深場から魚を強く引き付けることに重点を置いている印象です。
手っ取り早く魚の有無や活性をチェックしたい時や、荒天時での使用感に優れていますよ!
忖度なしにインプレしていくので、青物用ポッパー選びの参考にしてもらえたら嬉しく思います。
✔管理人の経験・実績
私の経験・実績としては
- 釣りのために仕事を辞めて移住、現在は魚釣りで生計を立てています
- 年間釣行数300以上(現在はほぼ365日釣行)
- 渓流釣りやタナゴ釣り~ヒラマサ釣りまで、ジャンル問わず様々な釣りができます
- メーカーからプロスタッフとしての勧誘あり
- メーカーの商品開発時に私のタックルインプレッションを活用
こんな感じでほぼ毎日釣行を重ねて釣りを中心に生活していて、実釣実績も残しています。
釣果実績については釣行記やTwitterを見てもらえれば、ほぼ毎日様々な魚を釣っていることが分かると思います(一番更新頻度が高いのはTwitter)。
バレットブルのスペック・ラインナップ
バレットブルのラインナップは、130mmと160mmの2サイズです(2023年時点)。
- バレットブル130
- 重量:50g
- フック:#1/0
- バレットブル160
- 重量:80g
- フック:#2/0
かなりボリューミーなポッパーなので、130mmでも50gの重量があります。
シーバスロッドなどの汎用ロッドでは扱いにくいので、青物用タックルでの使用がおすすめです。
私は130・160ともに、磯のショアプラッギングゲームにて使用中。
バレットブルを「サクッと」インプレ!
バレットブルを詳しく紹介する前に、私なりのインプレッションを簡単にまとめておきます。
- 飛距離:抜群!
- 浮き姿勢:水平に近い浮き姿勢
- アクション:明確な操作感と強めのポッピングによる優れた集魚力。小技は使いにくいか
- 使い方:ややショートピッチのポッピングがメイン。その他、細かな連続ポップなど
- 適したシチュエーションなど:青物用ポッパーの中でも最高クラスの遠投性能・アピール力。集魚力重視で魚を引っ張りたい時におすすめ
ざっくりインプレするとこんな感じですね。
食い渋りの魚に口を使わせるルアーではなく、食い気のある高活性な魚を探す時に強い印象です。
飛距離
重心移動+丸形ボディ
バレットブルの大きな特徴の1つが、その遠投性能にあります。
ロッドが弱いと飛距離が少し出しにくくなりますが、しっかりとした強さのあるロッドでキャストすると、弾丸のようにスムーズな遠投ができますね!
バレットブルには重心移動システムが搭載されていて、2つの球状ウェイトが樹脂製のパーツによって1つのかたまりとして機能し、移動が非常にスムーズ。
これにより、リリース時に「カチッ」という感触とともに素早くウェイトがボディ後方へ移動するので、球状ウェイトの重心移動システムと比較すると、よりストレスなく振り抜けます。
また、ボディ自体も角が無い丸みを帯びた形状をしていて、ボディ容積も十分。
130mmの小さいモデルでも50gの重さがあり、青物用ポッパーの中でもトップクラスによく飛びますよ!
実際の飛距離
実際に私がバレットブルをキャストすると、
- バレットブル130(PE3号+10フィート前半青物ロッド):70m台前半
- バレットブル160(PE5号+10フィート前半青物ロッド):75m~80m弱
無風時の飛距離はだいたいこれくらいが平均といった感じで、遠投性能は文句なし。
沖目に地形変化や潮目があるような状況、荒天時でも非常に使いやすいポッパーですよ!
遠投性能を重視したい方にはイチオシです。
浮き姿勢
バレットブルの浮き姿勢ですが、重心移動システム搭載なので、着水後は尻下がりの状態です。
ワンアクション与えてウェイトを前方へ移動させると、水平に近い浮き姿勢になります。
バレットブルのアクション・使い方
ややショートピッチのポッピング
バレットブルの使い方ですが、基本的にはロッドを下向きに煽るワンテンポのポッピングで使えば問題ありません。
ロッドを大きく動かすよりも、ややショートピッチで弾くようにした方がアクションが単調になりにくく、私としては使いやすいように思えます。
ロングジャークで使うこともできなくはないですが、それほど良く動くポッパーではないので、細かく誘った方が魚に見切られにくいように感じますね。
バレットブルのヘッドはシンプルな形状で、比較的深めです。
ポッピングサウンドは「ゴポン」というような強めの音質で、アピール力は十分。
ポッピングと合わせてスプラッシュも発生させますが、細かい飛沫を繊細に飛ばすというより、ヘッドが強く水を弾くことで、広範囲に・しっかりとスプラッシュを広げますね。
ロッドをジャークすると、水面下ギリギリをスイムしますが、ダイビングアクションを重視したポッパーのような明確なウォブリングアクションは無く、不規則に時々細かく震えるような感じ。
私としては、ダイビングアクションで食わせるポッパーではないという印象ですね。
細かな連続ポップ
バレットブルは、ヘッドがしっかりと潮を受けてアクションするタイプのポッパーなので、移動距離を抑えた連続ポッピングにも対応します。
穂先をチョンチョンと少し強めに・ショートピッチで弾くように操作すると、ドッグウォークするような感じでポップさせることができます。
スローダウンして魚にルアーの存在をよりハッキリと見せたい時におすすめで、波気立っているような状況下でも使い勝手がいい操作方法になります。
私の場合は連続ポップを4~6回ほど行い、その後に通常のロッドをさびくポッピングにスイッチしたり、コンビネーションで使うことが多いです。
向かい風が吹き付けるコンディションの中、ややベイトが小さめだったのでバレットブル130をチョイス。
細かく操作し、ヒラマサをキャッチしました。
バレットブルの気になる点
バレットブルは、カッ飛びで非常に明確な操作感が特徴的なポッパーですが、人によって好き嫌いが少し分かれやすいと感じます。
やや大雑把感がある
バレットブルは、ルアーの存在感を広く・深くアピールすることができ、うまく使えば効率よく青物を引き付けることが可能です。
ですので、波気立っている時など、青物の活性が高くなりやすいコンディション下においては、非常に強い効果を発揮することがあります。
一方、目の前に魚がいることが既に分かっていたり、特定のベイトフィッシュを偏食している状況になると、アクションが大雑把で少し強さが目立ってしまうことがあります。
魚に対してルアーの存在感をそこまで強く見せつける必要が無かったり、マイクロベイトパターンになったりすると、少し使いにくいと感じますね。
動きの変化がつけにくい
バレットブルは強波動と分かりやすいシンプルな操作感が特徴的なポッパーなので、動きの変化や緩急で捕食スイッチを入れるのが少し苦手です。
これは大雑把感と共通する部分もありますが、状況によっては、魚がルアーに反応しているのが見えるのにバイトに持ち込めなかったり、ルアーの寸前で反転するようなフッキングできない超ショートバイトが増える場面に出くわしたり。
動きに明確な変化が無いと食わせきれない状況では、ダイビングペンシルだったり、ややスリムで潮抜けの良いポッパーにローテーションした方がいいこともありますね。
適したシチュエーション
荒天時
バレットブルの超優秀な遠投性能とアピール力は、向かい風が強く吹き付け、波がザバザバしているような状況下で効果を発揮する機会が多いです。
向かい風が強くても、ロッドをしっかり振り抜けばそれなりの飛距離を確保することができるので、他のルアーだと釣り自体が困難な状況下でも、バレットブルなら何とかなる場面があります。
波気立っていてもアクションエラーが非常に起こりにくく、手元に伝わる操作感も明確なので使いやすいですよ!
ベイトフィッシュが少ない時
ベイトフィッシュの姿が見えない時は、青物も散り気味になりやすいです。
こういう時は、集魚力が高く、魚が沈み気味でもしっかりと水面まで引き上げられるバレットブルのようなポッパーは強いですね。
真冬の低水温期など、ベイトフィッシュが薄くなるシーズンに特に強い印象があり、真冬のヒラマサゲームで中々のパワーを見せつけてくれましたよ!
一方、カタクチイワシやキビナゴなどの細身の小さなベイトを偏食している状況になると、バレットブルのようなパワーのあるポッパーは魚にプレッシャーを与えてしまうことがあるので要注意。
マイクロベイトが多い時は、ダイビングペンシルや細身のポッパーを優先的に使ってみて、それでもダメな時の目先を変える一手として、最後にバレットダイブを使うくらいで良いと思います。
1月の真冬の磯、ベイトの気配が薄い中、バレットブル160で良く肥えた良型ヒラマサをキャッチ。
魚を引っ張り上げるパワーが効果を発揮しましたね。
バレットブルのサイズ選び
バレットブル130
バレットブル130ですが、重量は50g・フックサイズは#1/0と、130mmクラスのポッパーとしては重量級です。
タックルバランスとしては、PE2.5号~4号クラス、MH~Hクラスの青物用ロッドで使いやすい印象ですね。
重量的には硬めのシーバスロッドなどでも扱えそうなスペックですが、太めのボディはキャスト時の抵抗が意外と大きく、操作時の抵抗もハッキリしているので、青物用の強めのロッドで使うことをおすすめします。
一度MHクラスのシーバスロッドで使ったことがありますが、キッチリと振り抜けずに飛距離がかなり落ち、キレのあるアクションも出せませんでした。
狙う魚のサイズとしては、だいたい3kg~5kg前後でちょうど使いやすい印象です。
バレットブル160
バレットブル160になると、ボディのボリューム感が更に1周り大きくなります。
80gの重量があるので、PE3号~6号クラス、H~XHクラスの青物用ロッドで使うのがおすすめですね。
狙う魚のサイズとしては、だいたい5kg前後以上の時に使いやすいです。
バレットブルのフックセッティング
バレットブルは、標準で前後にトリプルフックが装備されていますが、好みでシングル・ダブルフックに交換するのもおすすめです。
私の場合、フックを交換する時はフロントシングル・リアダブル仕様で使うのが好きですね。
フックサイズに関しては、私がよく使うフックの1つ、シャウトのクダコを例に挙げると
- バレットブル130
- シングル:クダコ#3/0
- ダブル:クダコ#2/0×2
- バレットブル160
- シングル:クダコ#4/0(#5/0)
- ダブル:#3/0×2
私の目安はこんな感じですね。
クダコはロングテーパーで刺さりが良く、シャンクが短いので前後のフックが絡んだり、リーダーを拾うトラブルも少なくて使いやすいです。
強度も十分なので、大型青物狙いにバッチリ対応しますね!
使い分け・ローテーション
バレットブルと使い分けがしやすいルアーについて紹介していきます。
DUEL ハードコア バレットダイブ
バレットブルがポッパーなのに対し、バレットダイブはダイビングペンシルになります。
バレットダイブは、バレットブルには及ばないものの、ダイビングペンシルとしては非常に優秀な飛距離があり、ややマイルドなスイミングアクションが特徴的です。
集魚力では劣るものの、ダイビングペンシルということもあり、動きの緩急・変化が作りやすいです。
魚が追ってくるけど、バレットブルだと食わせきれないような状況におすすめですよ!
私は各社のダイビングペンシルを使い比べて魚を釣り込んでいますが、バレットダイブは常に一軍で活躍を続けている、信頼と実績多数のダイペンですね(バレットダイブのインプレッションはこちら)。
マリア ポップクイーンF160
マリアのポップクイーンは、バレットブルよりもナチュラルで食わせ能力を意識したポッパーになります。
ややナチュラルなポッピングサウンドと細かな泡を引き込むアクションは繊細さがあり、ダイビングペンシルとバレットブルの間を埋めるような存在として使えますよ!
ややベタ凪の時や、活性が少し低くて魚がセレクティブいなっているような時に使いやすいポッパーですな(ポップクイーンF160のインプレはこちら)。
▼青物狙いに使うポッパー選びや、管理人が使っているおすすめについては【青物狙いにおすすめなポッパー・選び方の基本解説】を参考にどうぞ
まとめ!
今回はDUELのハードコアバレットブルのインプレをしました。
- 容積のあるボディでしっかりとした重量の青物用ポッパー
- トップクラスの遠投性能でカッ飛び!
- ハイアピールな特性で操作感がハッキリ伝わり、エラーが非常に少ない
- やや荒れ気味の時や、効率よく魚を誘いたい時におすすめ
- やや大雑把感があるので、食い渋りにはあまり強くない
要点をまとめるとこんな感じですね。
The 青物用ハイアピールポッパーという感じで、活性が高い青物を効率よく探ったり、魚が沈み気味の時に水面まで引き上げた時におすすめです。
超カッ飛びなので、沖目の変化を狙い撃ちするような状況でも活躍しますよ!
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