こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は恒例のショアジギング講座をやっていきましょう。
今日のテーマは「イナダ・ハマチ狙いのショアジギング」について。
イナダ(関西ではハマチ)はブリの幼魚になり、主に40cm~60cm程度までの個体になる。
重さ的にはだいたい700・800g~大きくても3kg程度までがターゲットだ。
このイナダ・ハマチをショアジギングで狙うために必要な基礎知識を順に紹介していくので、参考になるものがあったらうれしく思う。
イナダ・ハマチ狙いのショアジギングに適した時期
まずはショアからイナダ・ハマチを狙うのに適した時期について紹介していこう。
シーズンは主に2回
ブリ(幼魚含む)は時期によって釣れる大きさが異なる傾向があり、だいたい1kg~2kg前後のイナダサイズが釣れやすいシーズンは2回ある。
基本としては夏場を挟んだ春と秋になり、初夏からの高水温期はワカシ・ツバスと呼ばれる小型が釣れやすくなる。
一方で秋が深まってきて水温がある程度落ちてしまうと釣れるサイズは大きくなりやすく、ワラサ・メジロといった3kg~5kg程度が釣れやすい。
イナダ・ハマチを狙うには春と秋の程よく水温が高い時期を狙うのがおすすめで、海水温の変化が重要になってくる。
春
春のイナダ・ハマチシーズンとしては、春本番以降の水温がある程度高くなったタイミングに到来しやすい。
もちろん地域によって差はあるが、私の住む静岡の場合は5月~6月位に春シーズンが到来することが多く、ベイトの接岸次第では7月位まで釣れる事もある。
その後水温上昇が進んでいくと、接岸してくる個体はサイズが小さくなってワカシ・ツバスサイズに入れ替わることが多い。
春シーズンは水温変化が不安定なこともあり、年によって釣れる魚のサイズや数はバラツキやすい印象がある。
イナダを狙っているとワラサや大型のブリがヒットしたりと、釣況を読み切れないことも案外多い。
秋
一方で秋シーズンはイナダ・ハマチ狙いのショアジギングではベストシーズンだろう。
夏場の高水温期から水温が徐々に低下してくると、釣れる魚の数は減るもののサイズが上がる傾向がある。
そうなるとワカシ・ツバスサイズがメインだったフィールドも1kg~2kg前後のイナダ・ハマチの回遊が増えてくる。
目安としてはだいたい9月~10月、11月位までが釣りやすいかな。
その後秋が深まって水温が更に下がっていくと、中型のイナダサイズは沖に落ちてしまうためか釣果は出難くなる。
ただし暖流の影響などで海水温が一時的に上昇すると、冬の12月や1月であってもショアジギングで一時的に釣果が出ることもある。
イナダ・ハマチ狙いのショアジギングタックル
次はタックル選びについて紹介していこう。
ライトショアジギングがおすすめ
だいたい40cm~50cm程度のサイズがメインとなるイナダ・ハマチ狙いのショアジギング。
青物のサイズとしては中型になり、基本的にはそこまで剛性のあるゴツいタックルは必要ない。
私としては、イナダ・ハマチ狙いにショアジギング専用ロッドは無駄に強すぎる印象がある。
M~MHクラスのシーバスロッドを使用したライトショアジギングが軽快でおすすめ。
スーパーライトショアジギング
一方である程度ラインが出せる状況下での釣りの場合で、30cm~40cm中盤くらいまでのワカシ~イナダサイズがメインターゲットの場合。
このような状況ならば、よりライトなタックルを使用したスーパーライトショアジギングでも対応できる。
スーパーライトショアジギングでイナダ・ハマチクラスがヒットすると非常にエキサイティングな引きが味わえるので、やってみると非常に面白い。
ただし混雑する堤防やサーフでは周囲の方に迷惑をかける可能性があるので、状況によって必要なパワーを持たせたタックルで挑みたい。
ライトショアジギング
イナダ・ハマチ狙いでは最もベーシックなライトショアジギングタックルについて、私なりの選び方を紹介していこう。
基本のタックルバランス
ライトショアジギングタックルの基本のバランス例を紹介すると、
- ロッド:シーバスロッドM~MHクラス(40gのジグがフルキャストできるもの)
- リール:シマノ4000番・ダイワLT4000
- ライン:PEライン1.2号200m+リーダー6号1ヒロ
- メタルジグ:30g~40g(50g)
こんな感じでタックルを組めば問題はない。
ロッド選び
使用するロッドについてだが、釣り場のシチュエーションによってロッドの長さは変わってくる。
港湾部が中心であれば、9フィート6インチ程度のシーバスロッドが軽くて使いやすい。
一方でサーフや足場が高い堤防がメインになると、10フィート以上の長さのあるロッドが使い勝手がいい。
私としては10フィート6インチ前後のシーバスロッドをメインに使用することが多い。
なお、シーバスロッドを使用する場合のロッドの硬さ・パワーについてはM~MHクラスがおすすめだ。
青物狙いのライトショアジギング以外に、ヒラメ釣りやシーバスゲームも強く意識するなら汎用性が高いMクラス。
ライトショアジギングがメインなら、ロッドパワーを重視したMHクラスを選ぶのが私なりの選び方になる。
なお、50gクラスの少し重たいメタルジグまで使用することを考えるのであれば、MHクラスのシーバスロッドを選びたい。
私の場合は50gのジグは使用しない為、Mクラスのシーバスロッドで対応しているのが現状である。
メタルジグの重さ
使用するメタルジグの重さだが、イナダ・ハマチ狙いのライトショアジギングの場合は30g~40gをメインに使用すればだいたい何とかなる。
選び方の目安としては、
- 30g:港湾部や潮が速くない場所
- 40g:潮が速い釣り場や外洋に面した急深サーフなど
私の場合はこんな感じで選んでいる。
なお、使用するPEラインの号数によってジグの飛距離や潮の受け方が変わる。
ライトショアジギングでは1号~1.5号ほどのPEラインが使用されるが、
- PEライン1号:30gがメイン
- PEライン1.2号:上記の通り
- PEライン1.5号:40gがメイン(状況によっては50gも)
こんな風に、使用するラインの号数によって決めることもできる(おすすめライン紹介記事はこちら)。
スーパーライトショアジギング
主にオープンエリアでのイナダ・ハマチ狙いにおすすめなスーパーライトショアジギング。
スーパーライトショアジギングで狙うターゲットとしては比較的大きめな分類になるので、タックル強度はある程度確保したものを使用したい。
基本のタックルバランス
スーパーライトショアジギングでイナダ・ハマチを狙うのであれば、私の基本タックルはこんな感じだ。
- ロッド:専用ロッドまたはシーバスロッドL~MLクラス(25gがフルキャストできるもの)
- リール:シマノC3000・ダイワLT3000C
- ライン:PEライン0.8号200m+リーダー3号1ヒロ
- メタルジグ:20g~25g(15g)
タックルバランスはこんな感じを目安に選んでおけば、大きな失敗はない。
ロッド選び
イナダ・ハマチ狙いのスーパーライトショアジギングに使用するロッド選びだが、基本的には9フィート~9.6フィート程度までのロッドを選んでおくのが無難。
港湾部の釣りの場合は8フィート台のロッドでも対応できるが、風への対応力などを考慮すると、ある程度の長さがあった方が釣りが楽にできる。
特に軽いメタルジグを使用するスーパーライトショアジギングの場合は、風に弱い傾向があるからね。
ロッドのパワーに関しては25gのジグを振り抜けるパワーが欲しく、専用ロッドでない場合はシーバスロッドのL~MLパワーが使いやすい。
繊細なロッドで引きを楽しむならLクラス、多少足場が悪い釣り場などで強引なやり取りをしたいならMLクラスの方が使いやすい。
メタルジグの重さ
スーパーライトショアジギングでは、15g~20gクラスのメタルジグが基準に使われることが多い。
若干サイズが大きいイナダ・ハマチクラスを狙うのであれば、使用するメタルジグは少し重ためで問題ないことがほとんどだ。
飛距離や風・潮の流れへの対応力・ジグのラインナップの豊富さも考慮すると、おすすめは20gを基準にすること。
私の場合、イナダクラスの青物をスーパーライトショアジギングで狙う時は20gのメタルジグを基本に考えている。
風が強い時・潮の流れが速い時は25g程度のメタルジグを使って対応している。
イナダ・ハマチ狙いにおすすめなメタルジグ
ラストに、イナダ・ハマチを狙う時におすすめなメタルジグを紹介しておこう。
私は各メーカーの様々なメタルジグを使用してきたが、その中でも使いやすいものを選抜しておく。
全て実績があり、アクションの質や使用感を考慮したセレクトになっているぞ。
ZEAKE Rサーディン
1つめのジグがZEAKEのRサーディンというメタルジグ。
ベーシックに使えるメタルジグで、釣り場に到着してからの第一投目に使用するのもおすすめだ。
センター後方寄りの重心設定なので、純粋なセンターバランスのジグよりも安定して飛ばしやすく、アクションはヒラヒラと動いてワイドにスイミングする。
比較的大きいアクションでヌルヌルと動くジグで、主に低速~中速の誘いに向いている。
潮が速い状況や高速巻きは少し苦手なので、状況によってジグをチェンジして探ってみよう。
▼【関連記事】Rサーディンの詳しいインプレッションはこちら
オーナー 投技ジグ
2つめのメタルジグは細身のシルエットが特徴の投技ジグ。
センターバランスのオーソドックスなスリム系のメタルジグになり、アクション自体はRサーディンよりもおとなしめ。
使い分けとしては、高速巻きや連続ジャークに対する追従性が高いのがこの投技ジグの特徴。
超高速巻きを混ぜて使用してみたり、潮が速い状況下での使い勝手の良さはRサーディンよりも上。
ナブラが発生している状況下や、スロー中速のゆったりとした誘いを見切ってくる状況下におすすめだね!
一方でアクション自体は大人しくなり、波動・アピール力は控えめなメタルジグになるぞ。
▼【関連記事】投技ジグの詳しいインプレッションはこちら
オーナー 投技ジグと撃投ジグの違いはどこにあるのか?実際の使用感・特性の差を解説!
メジャークラフト ジグパラジェット
ジグパラジェットは後方重心のスリム形状のメタルジグになる。
後方重心設計でバックスライド気味にフォールし、センターバランスのメタルジグよりも速いテンポのジャークに対する追従性が高い。
朝夕マズメなど、ある程度活性が高いことが見込まれる状況下のイナダ・ハマチ狙いで使いやすいおすすめジグだね。
一旦ジグをフォールさせてからの小刻みな連続ジャークやジャカ巻きで使ったり、横方向の誘いを意識して使ってみてほしい。
▼【関連記事】ジグパラジェットの詳しいインプレッションはこちら
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ダイワ TGベイト
イナダ・ハマチは時々小型のベイトを偏食することがあり、大きいシルエットのジグを無視する状況がある。
ナブラが出ているのにジグを通しても完全無視されるとき等、こういう時はコンパクトなタングステン素材のジグが非常に強さを発揮しやすい。
どんなタングステン素材のジグを使ったら良いのか分からない方におすすめなのが、ダイワのTGベイト。
TGベイトはセンターバランスでオーソドックスなアイテムになり、巻き・ジャークと色んな使い方に対応できる。
魚の気配があるのに釣れない状況下におすすめで、タングステン素材のメタルジグは1つでも良いので用意しておくと役に立つ場面がある。
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