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こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は渓流ルアー講座をやっていきましょう(前回の講座:PEラインの選び方・おすすめアイテム徹底解説はこちら)。
今日のテーマはPEラインに合わせて使うリーダーの選び方を徹底解説。
リーダーの素材や号数・長さなどによって、ルアーの操作感や引けるレンジなども変わってくる。
だからリーダー選びは意外と重要で、釣果に影響を与えることもあるから要注意!
今回は渓流ルアーゲーム用リーダー選びの基本を実釣経験に基づいて詳しく紹介するので、ここで考え方の基本を覚えておこう!
まるなか
渓流のルアーゲームにリーダーは必須?直結はOKなのか
ナイロンラインにリーダーは不要
単にリーダーと言っても、ナイロンラインなどを使う時の根ズレ対策として若干太目なラインを使用したいと考えている方もいるかもしれない。
基本的には、ナイロンラインなどを使用する時にショックリーダーは使用せず、PEラインを使用する時のみに限定している。
20cm~30cmクラスのヤマメやイワナをターゲットにナイロンラインをメインに使用するのであれば、リーダーは接続しなくても問題ない場合がほとんどですね。
PEラインにはリーダーが必須!(直結はNG)
最近は渓流トラウトゲームでもPEラインを使用する方がかなり多くなってきている。
PEラインは優れた直線強度を誇り、伸びが少ないのでダイレクトなルアーの操作感がメリット。
しかし、PEラインは単体で使用すると衝撃や根ズレに弱く、正しく使わないとその優れた強度を発揮するのが難しい。
渓流ルアーゲームにおいてもこれは当てはまり、渓流釣りの場合は草や木・岩などによってラインがダメージを受ける可能性が極めて高い。
だからPEラインを直結で使用するのはNGで、面倒でもリーダーを接続して使うようにしよう!
リーダーを使うメリット
リーダーを使うメリットとしては、単純な衝撃吸収や根ズレへの強さを確保するだけではない。
例えば、木にラインを引っ掛けた時など、先端のリーダーが引っ掛かった場合は張りがあるので解くのが楽になる。
PEラインはフニャフニャでコシが弱いので、何かに絡むと解くのが非常に厄介だ。
また、PEラインは比重が軽いので流れによってラインが流されやすい。
比重が大きいリーダーを使用することにより、水ヘの馴染みを良くしてルアーを沈めやすくなるぞ。
まるなか
渓流ルアー用リーダーにはフロロカーボンラインがおすすめ
PEラインを使用するのであれば、根ズレへの耐性などを考慮してリーダーを組むのが望ましい。
リーダーの素材にはナイロンラインかフロロカーボンラインを使用するのが一般的だが、こだわりが無ければフロロカーボンラインがおすすめ!
最近はやたらとフロロカーボンラインを勧める人もいるが、これにはきちんとした理由がある。
高比重で水への馴染みが良い
渓流釣りは流れとの戦いで、PEラインは号数自体は細いが水の抵抗を受けやすい特徴がある。
PEライン直結や、極端に短いリーダーで釣りをすると「流れにルアーが流されてしまい、任意のレンジまでルアーが入っていかない」という状況に陥りやすくなる。
これを緩和する為に、ナイロンラインよりも高比重で沈み込みが速いフロロカーボンラインをリーダーに使用するってわけ。
ショックリーダー部分の比重が大きくなることで、水の流れが複雑なポイントであってもラインが水流に流されることを緩和できる。
この差は思った以上に大きいので、甘く考えない方が良い。
ラインが擦れてチリチリになりにくい
渓流釣りではショックリーダーが石に擦れたり、倒木や張りだした木にラインが引っ掛かってしまう事などはよくある事。
木や草などの若干柔らかい障害物にはフロロカーボン、岩などの硬い障害物にはナイロンラインが良いという方もいるが、細いナイロンラインはテンションが掛かった状態で障害物に擦れると、ラインがチリチリになりやすい。
太いラインならこのような状態には多少なり難いけど、渓流ゲームで使うような細めのナイロンラインは縮れやすい。
この点においてはフロロカーボンラインの方がラインの劣化が発生しにくいように感じている。
ナイロンラインを使う時
基本的にはフロロカーボンラインの方が使いやすいと考えているが、状況によってはナイロンが適している場面も存在する。
ナイロンラインは初期伸度が高く、より衝撃吸収性に優れた特性を持っている。
これによって
- 針掛かりしてもフックアウトしてしまう
- フックが変形したり、伸ばされてしまってバラシが目立つ
このような状況下では、ナイロンラインをリーダーに使うことで症状が克服できることがある。
まるなか
渓流ルアーで使用するショックリーダーの太さ・号数
リーダーの太さ・号数は必要な強度+αを選ぶと安心
ここで言う渓流とは、大体20~30cm前後の魚を狙った一般的な山間を流れる渓流で釣りを楽しむ場合を想定して話を進めていくぞ。
河川の上流域でヤマメやイワナを狙うのであれば、単純な魚の引きに対する必要なラインの強度としては、3LBもあれば十分だ。
しかし、渓流ゲームでは水中に障害物が非常に多く、強引なやり取りやラインにダメージが蓄積されることを計算してリーダーの太さを選ぶ必要がある。
渓流ルアーゲームに使用するリーダーに関しては、必要な強度よりも若干太めで余力があるものを選ぶようにしよう。
ラインによる食いへの影響
ラインが太くなると食いが悪くなることを心配する方もいるだろう。
渓流のルアーゲームに関しては、餌釣りよりも反射食い(リアクションバイト)の要素が強く、正直言って多少ラインが太くてもあたりの数が減る印象はない。
なので多少太いラインを使ってもヤマメやイワナは全く問題なく釣れるものだと考えておけばOK。
ただし必要以上に太いラインを使うと、流れの影響によってラインが流されやすくなるから気を付けよう!
おすすめな太さ・号数
渓流域においてPEラインの直線強度を活かしたやり取り・傷に対する保護などを考慮すると、大体1.5号~1.75号位の太さのリーダーがバランスが良くて使いやすい。
最低でも1.2号以上。できれば1.5号~1.75号ほどの太さがあると、多少リーダーがダメージを受けても簡単には切れなくなる。
まるなか
リーダーの長さ
PEラインの保護を第一に考えよう!
これまで何度か紹介しているように、渓流ルアーゲームはラインへのダメージが蓄積されやすい釣りになる。
特にメインラインに使用するPEラインは、傷が入ると極端に強度が低下しやすい。
なのでリーダーを接続する時は、極端に短いリーダーはおすすめしない。
リーダーは短い方が扱いは楽になるけど、釣行中にメインラインに傷が入る可能性が高くなるからね。
ある程度リーダーは長く確保し、リーダーに傷が入ってもPEラインが痛まないようにしよう。
基本は1m~1ヒロ
人によって違いはあるが、私としては1m~1ヒロほどリーダーの長さを確保することをおすすめしている。
私の場合はだいたい1ヒロを基準にしており、ラインが痛むたびにカットして長さが半分くらいになったら結び変える。
最初から短くしすぎると、リーダーをカットした時にすぐに短くなってしまってノットを組みなおす頻度が高くなってしまうと面倒だしね。
リーダーの長さによる違い
リーダーの長さは実釣時の快適性やルアーの操作性に影響を与える。
短めのリーダーの方が扱いは簡単だが、
- PEラインに傷が入りやすくなる
- PEラインの比重でルアーが浮きやすくなる
このような点が気になりやすい。
ルアーが流されてしまい、トラウトが潜むレンジまでルアーを入れられない時は、少し長めにリーダーを確保するのも1つのテクニックになる。
リーダーの長さでルアーのコントロールに影響が出ることは知らない方も意外と多いので、覚えておくと役に立つはず!
まるなか
おすすめなノット
渓流用PEラインとリーダーのノットの種類について、私が使っているものを紹介しておこう。
- FGノット:ベーシックな強いノット
- PRノット:ボビンが必要だが、強度はトップクラス
- クインテットノット:お手軽だが結びコブがやや大きい
この3種類がおすすめかな。
FGノット
- 難易度:やや難。編み込み・締め込みの練習が必要
- 強度:PRノットよりもやや劣るが十分強い
- 結び目:小さい
FGノットはPEラインとリーダーを結束するためのノットとしては一番ベーシックな存在。
細いPEラインを使う時は、編み込み回数を16回前後にすると良い(太めのPEラインよりもやや回数を増やす)。
PRノット
- 難易度:やや難。専用のボビンが必要
- 強度:最強クラス
- 結び目:小さい
PRノットはボビンと呼ばれる専用アイテムが必要になり、巻き付けのコツを掴むための練習が必要。
しかし一度覚えてしまえば最強クラスに強いノットが組めるようになり、FGノットとは違って締め込みが不要なので強度の安定度も抜群だ。
また、マグロなどを狙う時に使う太いPEラインも同じ要領で組むことができるので、覚えておいて損はない。
クインテットノット
- 難易度:簡単
- 強度:FGノットやPRノットよりも劣る
- 結び目:普通
クインテットノットは練習をしなくても簡単に組むことができ、主に渓流ルアーゲーム初心者の方や現地でリーダーが切れてしまった時の応急処置として使いやすいノット。
FGノットやPRノットよりもコブが大きくなるので、キャスト時のガイド抜けはやや劣る。
▼【関連記事】クインテットノットの結び方を解説
渓流用ショックリーダーにおすすめなライン
最後に、どのラインを使ったらいいのかわからないという方へ私が普段使っているアイテムを紹介しておく。
グランドマックスFX
渓流のトラウトゲームに限らず、ルアー用のフロロカーボン製のショックリーダーとして非常に使い易く、そして何より強いのがこのグランドマックスFX。
フロロカーボンラインでありながらしなやかでノットが決まりやすく、強さも最強クラス。
本来は磯釣り用のハリスなんだけど、ルアー用のショックリーダーとしても非常に使い易くておすすめだ。
根ズレして多少傷が入っても簡単には切れずに持ちこたえてくれる粘り強さもしっかりと兼ね備えており、安心して使う事が出来る。
一般的なフロロカーボンラインと強度比較テストを行ってみたが、確かに強い事が証明されたので間違いなく強いライン。
価格はそれなりにするが、上手く買えば定価の半額くらいで購入できるし60m巻きなので非常に長持ちする。
下手なルアー用のショックリーダーを購入するより、遥かに強くて使い易い。
▼【関連記事】グランドマックスは本当に強いのか?強度比較してみた
シーガーグランドマックスは本当に強い?強度を実測・比較してみた!
サンライン ブラックストリームプラズマ
しなやかで柔らかいリーダーを探している方にイチオシなのがブラックストリームプラズマ。
グランドマックスFXもフロロカーボンラインとしては比較的しなやかなラインだけど、このラインはさらにしなやかで結束性・衝撃吸収性に優れている。
単純な直線強度はグランドマックスよりもやや劣るけど、水への馴染みの良さはブラックストリームの方がやや上かな!
▼【関連記事】ブラックストリームプラズマをインプレ
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まとめ!
渓流のトラウトルアーゲームに使用するショックリーダー選びについて、とりあえずこの位覚えておけば基本は十分だろう。
要点をまとめておくと、
- リーダーの素材:基本はフロロカーボンラインがおすすめ
- 太さ・号数:1.5号~1.75号前後がおすすめ
- 長さ:PEラインが擦れないように1m~1ヒロほど確保するのが無難
こんな感じかな!
PEラインは正しく使えると強い武器になるので、上手にリーダーを使って快適に渓流ルアーゲームを楽しもう!
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