こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はシマノのオールラウンド系キャスティングロッド「ディアルーナ」について。
先日シマノのディアルーナをヒラメ・マゴチゲーム用に購入したいが、「どの番手を選んだらいいのか?」という質問を受けました。
私自身ディアルーナ(S106ML)を所有しており、実際にヒラメやマゴチゲームで使用している(インプレッションはこちら)。
その中で感じている使用感などを基に、私なりの選び方の基準・目安をこの機会に紹介しておく。
適したロッドというものは、当然のことながら使用する釣り場のシチュエーションだったり、ルアーの種類や使い方で変わってくる。
私なりの選び方について少し掘り下げた解説をしていくので、ロッド選びの参考になったらうれしく思う。
ヒラメ釣りにディアルーナは使えるのか?
最近はヒラメ用ロッドも登場している中、ディアルーナはヒラメ釣りに対応できるのか?
時々このような質問を受けることがあるので、私なりの考えを紹介しておこう。
専用ロッドよりもマイルドなテーパー
ヒラメ専用ロッドの傾向としては、バットが太くて穂先がしなやかないわゆる「先調子系」のロッドが多い。
一方でディアルーナのようなシーバスロッド・オールラウンド系のキャスティングロッドは曲がり方がマイルドな設定になっている。
最終的には好みになるが、私が今までヒラメやマゴチを釣り込んできた印象としては「私にはマイルドに曲がるシーバスロッドの方がむしろ使いやすい」と感じることも多い。
実際に私のメインロッドはGクラフトのシーバスロッドだし、その前もダイコーのシーバスロッドを長いこと使ってきた。
私の場合は必要以上にルアーを動かさず、ほとんどただ巻きのような誘い方をするのがメインなので、専用ロッドの必要性を感じていない。
専用ロッドが気になる方はそちらを購入すればOKだし、ディアルーナのようなオールラウンドなシーバスロッドを使っても全く問題ない。
釣り場で見てもヒラメ専用ロッドを使う方とシーバスロッドを使う方がどちらも存在しており、「専用ロッドじゃないとダメ」ということはないのでご安心を。
シーバスゲームやショアジギングへの汎用性
ヒラメゲームに使用するタックルはシーバスゲームやライトショアジギングなど、他の釣りにも流用することが案外多い。
私自身時期によってはショアジギングを楽しんだり、最近はあまりやらなくなったがシーバスゲームもやったりする。
こういった「他の釣りへの汎用性」に関しては、私としてはマイルドな調子のオールラウンドなシーバスロッドの方が使いやすいと感じる。
ヒラメロッドでもショアジギングは当然できるが、流用性を考えるとディアルーナのようなオールラウンド系のロッドがおすすめかな。
ヒラメゲームに使用するディアルーナの番手候補
ヒラメゲームへの使用を考えてディアルーナを候補にする時、どのあたりの番手が候補になってくるのか?
私なりの考えとしては、
〈MLパワー〉
- S90ML・S96ML・S100ML・S106ML
〈Mパワー〉
- S100M・S106M・S110M
〈MHパワー〉
- S100MH・S106MH
これらが候補に挙がってくる。
基本はMパワーを選ぶ
ヒラメ釣りへの使用を考えた場合、とりあえず1本でオールラウンドに対応するならMパワーのモデルが一番無難になる。
ヒラメ釣りで使用することが多いだいたい20g~30g前後のルアーをフルキャストでき、いざとなったら35g・40g程度の重量級ルアーも扱えるので汎用性は高い。
また、ヒラメゲーム以外にもサーフのシーバス釣りやライトショアジギングにも使いやすく、魚種問わずに使いやすい番手になる。
MLモデル
若干柔らかくて繊細なMLパワーのディアルーナだが、こちらは主に10g台~20g前後のルアーを中心に、重たくても30g程度までしか使わない方におすすめだ。
私が実際に使用しているのはS106MLというモデルだが、主にシンキングペンシルとジグヘッドリグのただ巻きを意識してチョイスした。
シーバスゲームへの流用は十分可能だが、青物狙いのライトショアジギングに使用するには少し柔らかめのロッドになる。
MHモデル
一方で反発力が強いMHパワーのディアルーナ。
こちらは主に30gクラスのジグヘッド+ワームや40gクラス以上のメタルジグなど、重量級ルアーを使ったヒラメゲームにおすすめな番手になる。
私としては青物狙いのライトショアジギングやプラッギングを中心に、ヒラメゲームにも「流用したい」と考える方におすすめ。
ヒラメを強く意識したロッドセレクトとしては少し硬めのアイテムになるので、どれを選んだらいいのか分からない初心者~中級者の方にはおすすめしない。
ロッドの硬さ選びについてはこんな感じで、基本的にはMパワーを基準に選べばOK。
港湾ヒラメゲーム用おすすめ番手
まずは若干マイナー気味な港湾部におけるヒラメゲームに使用する番手選びについて。
S90ML or S96MLがベーシック
港湾部のヒラメゲームでは、そこまでルアーの遠投性は必要ないことが多く、重たくても30g程度までのルアーでだいたい何とかなる。
私のおすすめとしてはMLパワーのディアルーナで、足場が低い岸壁や港奥狙いならS90ML。
若干足場が高い堤防や遠投性・サーフへの流用なども考えるならS96MLがおすすめかな。
どちらか迷っているなら、私だったら程よい長さのあるS96MLを選ぶ。
サーフのヒラメゲーム用おすすめ番手
次は最も人気があるサーフのヒラメゲームの場合だ。
ロッドの長さについて
ディアルーナは同じパワー表記でもロッドの長さにバリエーションがあり、どれを選んだらいいのか分からない方もいるだろう。
サーフのヒラメゲームにおいては、メインとしては10フィート~11フィートクラスまでにロッドが使用される。
9フィート台のロッドはルアーのダイレクトな使用感を重視する方におすすめだが、初心者の方が購入する1本としては少し短めになる。
私なりの簡単な目安をまとめておくと、
- 9フィート台までのロッド:サーフ用としてはショートレングス
- 10フィートクラス:オールラウンドだが若干短め
- 10フィート中盤:最もベーシックで汎用性も高い
- 11フィートクラス:ロングシャフト。遠投性や障害物回避能力重視
こんな感じで、1本のロッドでサーフゲームを楽しむのであれば10フィート6インチ前後を第一候補にすると失敗が少ないかな。
オールラウンド:S106M
遠浅サーフ~急深サーフまで対応し、ヒラメゲームのみならずライトショアジギングやシーバスゲームなどまで1本で対応したい方。
このような使い方におすすめするのは、ディアルーナS106Mかな。
長さ・パワー的にもサーフの釣りにはドンピシャな番手になり、軽量性・操作性に少し重点を置きたいならS100Mも候補に入ってくる。
一方で110Mは11フィートの長さがあり、ロッドを上方向に向けて操作することが多いヒラメ釣りでは長時間の使用では少し疲れやすいかもしれない。
テトラ帯や駆け上がりがキツイ場所だったり、遠投性をかなり意識するなら候補に入る。
しかし、私としては11フィートクラスのロッドはサーフのヒラメ釣りでは必要性をあまり感じていないのが現状だ。
ライト系ルアーメイン:S106ML or S100ML
一方で10g台~20gクラスののジグヘッドやフローティングミノー、シンキングペンシルなどをメインに使用する場合。
メタルジグなど重量のあるルアーはあまり使わず、繊細な釣り方が好きな方にはMLクラスのロッドがマッチする印象だ。
候補としてはS106ML、またはS100MLが第一で、サブ的にS96MLが入ってくるかな。
正直言って106と100は優劣がつけがたく、遠投性や駆け上がり・波などのクリア性能を考慮するなら106ML。
比較的オープンで障害物がない場所なら100MLでOKかな。
ディアルーナはモデルチェンジの度に軽量化が進んでおり、10フィート6インチのモデルでも重さは特に気にならない。
なので迷った時は、どちらかといえばS106MLがおすすめだ。
30g以上のルアーの使用頻度が高い:S106MH
40gクラス以上ののメタルジグをメインに使ったヒラメ釣りが好きな方や、青物狙いのライトショアジギングを強めに考慮してロッドを選びたい方にはMHパワーのディアルーナがおすすめだ。
MHクラスのロッドは100と106があるが、重量級ルアーの遠投性能を活かすことを考えると「S106MH」が私としては第一候補。
ディアルーナをヒラメゲームに使用する場合のロッド選びについてはだいたいこんな感じかな。
基本としてはS106Mを中心に選ぶのが私のおすすめで、あとは自分が良く使うルアーの種類や重さ・他の釣りへの流用性などを考えて選ぶようにしよう。
ディアルーナは価格に対して実釣性能は非常に高く、ハイエンドロッドを使う機会が多い私でも不満なく使える性能を持っている。
長く使えるロッドが欲しいヒラメ釣り初心者の方から、誰にでも使いやすくて良いロッドだ。
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