さてさて、今回はメバリングを始めとしたライトゲーム五目釣り対応の小型シンキングペンシルを紹介。
バスデイのSPM55のアクションの質や使い方について、詳しくインプレッション。
SPM55は元々バスデイのジップベイツブランドから発売されていたアイテムで、小型シンペンとしては結構古参のアイテム。
私自身結構前からお世話になっていたルアーの1つで、使い勝手もかなり良くておすすめ(インプレするのを忘れてた・・・)。
ヌルヌルとした柔らかいアクションが特徴的で、見るからに釣れそうな動きをするのが特徴的だ。
前置きは程々に、SPM55のインプレッションを始めていこう。
SPM55のスペック・カラーラインナップ
まずはSPM55のスペックやカラーについて、簡単にまとめておく。
- 全長:55mm
- 重量:3.2g
- フックサイズ:#14
カラーラインナップは以下の通り。
SPM55はナチュラルなクリア系が多く、常夜灯周りのメバリングなどで使い易いカラーが多く揃っている。
SPM55を「サクッと」インプレッション!
バスデイSPM55の私なりの使用感や特徴について、簡単にまとめておこう。
- 飛距離:シンペンとしてはまずまず。重量の割には飛ぶ
- アクション:立ち上がりは良好。非常に柔らかなアクションでヌメヌメ泳ぐ
- レンジ:水面直下~50cm程度まで
- 使い方:ただ巻き以外にフォールを絡めたトゥイッチング、ストップ&ゴーも非常に良い
- ターゲット:メバルやセイゴなど
SPMを超簡単に紹介するとこんな感じかな!
飛距離
SPM55の飛距離・キャスタビリティについて紹介していこう。
比重の割にはよく飛ぶ
シンキングペンシルは比較的飛距離が伸びやすいルアーだが、SPM55もまずまず飛ぶルアーという印象。
サイズの割に重量が軽い傾向はあるが、若干後方重心寄りの設計になっている。
上は一般的なシンペンによくみられるようなウェイトバランスで、下がSPM55.
SPM55はボディの若干後方寄りにウェイトが1つ入っており、細身のボディと相まって重さの割に飛距離が伸びる。
軽量なジグヘッド+ワームよりも飛距離が出せるので、竿抜けポイントなどをしっかり通せる。
アクション
私がSPM55を以前から使い続けている最大の理由がそのアクションになる。
立ち上がりが良い
SPM55は、デッドスローで巻き始めてもアクションが素早く立ち上がる特性を持つ。
港湾部のピンスポット狙いなどでも狭いスペースを無駄にせず、キッチリとルアーを魚にアピールできる。
速度によってアクションが可変
SPM55はリトリーブ速度によってアクションの質が変化する。
簡単に紹介すると
- デッドスロー:ヘッドを中心とした小刻みなロール
- スロー~(若干速度を上げた場合):左右に蛇行しながらのウォブンロール
こんな感じで、巻き速度を上げていくと左右にフラフラと蛇行しながらスローにウォブルをして魚を誘う。
いわゆるS字形的なアクションをするんだけど、これがいかにも釣れそうな動きなんだよね。キビキビと切れがある動きというより、ヌメヌメとした柔らかい動きが出る。
一般的なシンペンに見られるロール主体の動きとは少し系統が違うので、この辺りの特性によって使い分けが可能になる。
ハイピッチロールを伴ったフォールアクション
SPM55はリトリーブでもヌメヌメ動くんだけど、フォールアクションも非常に良い。
フォールは水平姿勢をキープしつつ、滞空時間のあるスローなフォールで沈んでいく。
この時にボディがかなり速いピッチでロールしつつ落ち込んでいくので、魚へのアピール力は結構高めに設定されている。
比較的激しくロールするが、ボディバランスが良くて姿勢はかなり安定しており、フォール中にメバルなどのバイトもかなり拾えるぞ。
SPM55が得意なレンジ
SPM55が適したレンジ・泳層について解説。
シャロー攻略向き。大体50cm程度までが使い易い
SPM55は比較的フォールが遅く、深いレンジを引くというよりも表層付近攻略が得意なシンペンという印象がある。
基本的にただ巻きで使うなら水面直下から30cm~50cm程度までのレンジが引きやすい。
もう少し深い場所から魚を引っ張り出すのであれば、ただ巻きではなく小刻みにフォールを入れることで、ある程度対応できる。
ただし釣りの効率が悪くなるので、基本的には浮いた魚を狙うのに適している。
SPM55の使い方・誘いのパターン
SPM55は巻いて良し、止めて良しのシンペン。自由自在に誘いを掛けることが出来るので、慣れてきたら色んな使い方を試してみると良い。
ただ巻き
シンキングペンシルを使う上で最もベースとなるのがただ巻き。
SPM55はリトリーブ速度によってアクションが可変するが、私の場合は若干速度を上げて左右に蛇行するアクションを引き出して使うことが多い。
ロール主体の動きをするシンペンは他にいくつもあるので、このルアーの特性を活かすならデッドスローよりも少し速度を上げたスローリトリーブで使うことが多い。
まずは見える範囲でルアーを泳がせてみて、アクションの質をチェックしておくと良い。
トゥイッチ&フォール
SPM55はトゥイッチング等のロッド操作を与えることで、上下左右に流れるようなスライドを見せる。
リップ付きのミノーのようなキビキビしたアクションではなく、弱ったベイトフィッシュのようなダラ~っとした感じの動き。
これを2~3回程度連続で行い、その後の水平フォールで食わせるパターン。
私の場合まずはただ巻きで探ってみて、それで食ってこないような時はロッドアクションを付けて探りなおすパターンが多いかな。
リフトフォール
ロッド操作による緩急をつけた使い方も良いが、ロッドをゆっくりと立ててルアーを泳がせるリフトフォールも面白い。
トゥイッチングよりも魚に対するアピール力やリアクションバイトを誘う効果は弱くなるが、その分狭いスポットをスローに誘えるメリットがある。
やり方は簡単で、
- 寝かせ気味に保持していたロッドを静かに持ち上げてルアーを泳がせる
- ロッドが立ちあがったらロッドを寝かせつつ、リールを巻いてラインが張らず緩まずの状態をキープ
この繰り返して誘いを掛けていく。
スローにロッドを立てればSPM55は細かくロールするし、少し速度をあげればS字的な動きをする。
魚が表層付近に浮いているもののライズは出ない時など、若干魚が沈んでいる魚に効果がある。
SPM55で狙うターゲット
SPM55はライトゲーム全般で使用できるが、レスポンスの良さと滞空時間のあるフォールを活かしたい。
シャローに浮いたメバルやセイゴ狙いに最適!
シンペンはアイテムによって沈下速度やアクションの質が違う。
SPMのナチュラルかつしっかり動くアクションを活かすなら、おすすめはメバリングやセイゴ(シーバス)狙いかな。
常夜灯周りの釣りにも対応できるし、若干大き目な55mmのサイズがあるので、ある程度集魚力が欲しい暗闇のメバリングなどにも使える。
ライトゲーム用のシンペンとしては1周り大き目のサイズになるので、10cm台などの小型のメバルまで取りこぼしたくないなら50mm程度までのアイテムの方が汎用性はある。
例えば、上は数釣り系の釣りで私が好んで使うティクトのフロッパー(38mm)。このサイズの小型シンペンになると、港湾部の数釣りなどへの対応力は増す。
▼【数釣り対応】ティクトフロッパーのインプレッションはこちら
ティクトフロッパー38をインプレ!ハイレスポンスで初心者にも最適なメバリング・ライトゲーム用シンペン
またSPMのサイズ感・アクションが意外と効果を発揮するのが、バチ抜け・チアユパターンのスレたシーバス。
シーバス用の9cm前後のプラグを見切ってくるような状況下で使ってみると、思いのほか楽しい釣りができる事もあるね!
SPM55のインプレッションはこんな感じで、ナチュラルな動きでしっかり泳ぐタイプのシンキングペンシル。アクションの質は非常に良いので、気になる方は使ってみて欲しい。
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