さてさて、今回はメバリング・ライトゲームに使う小型のシンキングペンシルを紹介。
ナダから発売されている「テリア」というルアーの使用感・使い方などを詳しくインプレッション!
ライトゲーム用のシンペンは各社からラインナップが増えてきているが、テリアは巻きの釣りに特化している特徴がある。
比較的シンプルな操作で使うことができ、誰が使っても同じようなアクションが出せるので初心者の方でも使い易いと感じる。
メバリング・ライトゲームに使う小型のシンペンを探している方の参考になったら嬉しく思う。
ナダ テリアを「サクッと」インプレッション!
まずはテリアの使用感について、簡単にまとめておこう。
- 飛距離:しっかりとウェイトのあるシンペンなので良好!
- アクション:ゆったり系のナチュラルなスイムアクション
- レンジ:大体50cm、60cm位までが探りやすい
- 使い方:カウントダウンからの低速巻き、変速リトリーブなど。フォールは使いにくい
- ターゲット:一定速度の巻きに反応が良い魚向き。メバルやセイゴなど
大雑把にインプレッションするとこんな感じかな。
ここから先は各項目について、少し詳しく解説していこう。
飛距離
まずはシンペンを使うメリットの1つでもある飛距離について。
4.1gの重量があり、飛びは良好
ナダのテリアは43mmというボディサイズだが、4.1gの重量がある。
メバリングやライトゲーム五目用のシンペンとしては、中くらい~若干重ためなウェイト設定になっている。
4g以上の重量があり、空気抵抗の原因となるリップがついていないので飛距離は良好。
無風~追い風の時はかなりの遠投が効き、一般的な軽量ジグヘッド+ワームでは届かないポイントまで入れることが可能。
向かい風はあまり得意ではない
無風~追い風の時はかなり飛距離が伸びるテリアだが、向かい風の時は若干飛行姿勢が乱れやすいと感じる。
ボディが多少ファットな形状と、フロント寄りの重量バランスなのが影響していると思われる。
全く飛距離が伸びなくなるわけではないが、風が強い時は細身のシンペン(ダイワのレイジーなど)の方が飛行姿勢が安定してよく飛ぶ印象はある。
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テリアのアクション
テリアのアクションだが、比較的おとなしめでナチュラルな動きをする。
しかし、ボディのボリュームは比較的ある方なので、水押しや視覚的なアピール力はそれなりにしっかりあるシンペンだと考えている。
ゆったりとしたスイミング
テリアのアクションの立ちが上がりはまずまずといったところで、リールを巻き始めるとユラユラと動き出す。
スローリトリーブでもアクションを開始するので、スローな使い方にも対応できる。
動きの質としてはスローなピッチでゆったりと左右にロール+ウォブルする感じで、パタパタとハイピッチで動くシンキングペンシルではない。
リトリーブ速度を変えても変わりにくいアクション
私がテリアを使ってみて最大の特徴だと感じたのが、リールを巻く速度を変えてもアクションの質が変わりにくい所。
一般的なシンキングペンシルの場合、
- スローリトリーブ:アクションは弱め、または細かい
- ファストリトリーブ:アクションが速くなったり、大きくなったりする
リトリーブ速度を変えることで、アクションの質も変化するものが多い。
もちろんこれはこれで使い道はあるんだけど、テリアの場合は早く巻いても「アクションはゆったり」をキープできる特性がある。
これによって早めの速度でリールを巻いても「無警戒で泳ぐベイトフィッシュや弱った小魚」を演出するのが楽にできるってわけだ。
探してみると、こういう小型シンキングペンシルって意外と少ないので、テリアを使う時は意識して使うと良いね!
フォールはスパイラル系
水平姿勢をキープしたローリングアクションでフォールするシンペンも多いが、テリアの場合はフォールが使い難い。
テリアはフォールさせると、クルクルと円を描くように回りながら沈んでいくので、フォールで食わせるタイプのシンペンではない。
あくまでも「巻き」で使うことを想定されているようだ。
テリアの使い方
テリアの使い方だが、基本的には投げて巻くだけの簡単スタイル用に作られているので、特にテクニカルな誘いを使う必要はない。
先程紹介したようにフォールアクションは使い難いので、リールを巻いて食わせていこう。
レンジキープを意識したスローなただ巻き
テリアを使う時の基本は
- カウントダウンでレンジを入れる
- 一定層をキープできるよう、スローなただ巻きでリールを巻く
これだけでも十分メバルなどは釣れる。
テリア独特のスローなスイムアクションを活かすのが基本だが、時々巻き速度を変えて見たり1~2回程ロッドをチョンチョンと操作するのも面白い。
あえてアクションを適度に崩すことで、追尾してきた魚に食わせのきっかけを与える使い方もおすすめ。
表層早巻き
テリアの「速く巻いてもゆったりした泳ぎをキープしやすい」特性を活かす使い方の1つが、表層早巻き。
例えばライズしているメバルがいるけど、ルアーを見切って食ってこない時などもある。
こういう時は、スローな動きでじっくり見せて食わせるのも対応策の1つだが、逆転の発想で早いアクションでルアーを操作して「魚がルアーを見切れないようにする」というのもハマると強い。
テリアを着水後早巻きすることで、「早く動くけどアクション自体は大人しいという」ギャップを使ってみる。
ライズするスレたメバルを狙う時に実績があるので、良かったら試してみて欲しい。
後はスローなただ巻きと早巻きをハンドル数回転ずつ交互に行う変速巻きなども、意外とパターンにはまることがあるね。
適したターゲット
テリアは巻きに特化したタイプのシンペンなので、イレギュラーなアクション+フォールで食わせるような使い方には向いていない。
この点を意識すると、適したターゲットはある程度絞られてくるかと。
メバル・セイゴ・浮いたカマス等に
テリアはメバルやセイゴなど、常夜灯周りや根周りに浮いて「安定した動きに好反応を示すターゲット」に一番適していると感じる。
状況によっては夜釣りで狙うカマス等にも使える。
逆にメッキ釣りなどのようにイレギュラーなストップ&ゴーを使うような使い方には適していないと感じる。
後はメバルやセイゴなどを狙う場合にしても、フォールを意識した縦の誘いに好反応を示す場合は、ルアーの使い分けが必要になるね。
テリアのインプレッションはこんな感じで、巻きを意識した使い方におすすめなシンペンだね!
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