
さてさて、今回はメバリングをはじめとしたライトゲームにおすすめなシンキングペンシルをインプレッション。
ダイワの月下美人レイジー45S。
小型のライトゲーム用シンペンの中ではかなり古参のルアーで、私自身これまで非常にお世話になってきたルアーの1つ。
小型ながら浮き上がり難く、シンペンでありがちな「レンジキープがうまくできない」という状態になり難く、初心者の方でも使い易い。
メバリングのみならずアジングなどにも実績が十分あるので、シンペン探しの時の参考になったら嬉しく思う。
ダイワ 月下美人レイジー45Sのスペック・カラーラインナップ
まずはレイジー45Sのスペック・カラーを簡単にまとめておく。
- 全長:45mm
- 重量:3g
- フックサイズ:#14
45mmというサイズ・細身の形状によって小型メバルの数釣りから対応でき、使い勝手は良好。
カラーラインナップは以下の通り。
レイジーはナチュラルなクリア系を中心にラインナップが厚く、繊細なカラーが多い傾向がある。
月下美人レイジー45Sを「サクッと」インプレ!
月下美人レイジー45Sについて、私なりのインプレッションを簡単にまとめておこう。
- 飛距離:小粒ながらよく飛ぶ!
- アクション:デッドスローでもしっかり立ち上がるナチュラルなスイム
- レンジ:水面直下~1m弱くらいまで引ける
- 使い方:ただ巻き・リフトフォールなどオールマイティ
- ターゲット:メバリング以外にもアジングやカマス等にも対応できる
ザックリ紹介するとこんな感じかな。
ここからはレイジーの使用感や特徴について、少し詳しく紹介していくことにしよう。
飛距離
シンキングペンシルは空気抵抗が比較的小さくてよく飛ぶものが多いが、レイジー45Sはどうか?
小粒ながら非常に良く飛ぶ!
レイジーはシンペンの中でも「比較的細身のボディ+しっかり入ったウェイト」によって非常に良く飛ぶ。
このサイズ感のシンキングペンシルの中では、私が使い比べた感覚としてはトップクラスに飛ぶね。
多少風が吹いていても気持ちよくキャストが出来るし、沖のプレッシャーが低いエリアまでルアーを入れられるのは間違いなくメリット。
月下美人レイジー45Sのアクション
レイジー45Sのアクションの質や特徴について解説していく。
強すぎず弱すぎない波動
レイジー45Sのアクションだが、シンキングペンシルらしくナチュラルなロールとウォブルが混じった動き。
アクションのピッチはちょうど中間的な感じで、大人しすぎる事もないけど動きすぎる事もない。
様々な状況下で使い易いアクションの強さで、常夜灯周りの釣りからちょっとしたサーフや小磯のメバリングなどまで、色々使えて気に入っている。
スローに巻いてもユラユラッとアクションが立ちあがるし、多少早めに巻いてもバランスを崩しにくく、安定して動いてくれるので使い易い。
ロールを伴ったフォール
フォール時のアクションは小刻みにロールしながら落ちていくタイプ。
この手のシンキングペンシルはフォールで食わせるのも非常に有効なので、巻き以外にも落とし込みでメバルやセイゴなどのバイトが結構拾える。
ロールの大きさもちょうどいい感じで、ナチュラルさの中に程よいアピール力もあってバランスが良い。
レンジ・泳層
個人的にレイジー45Sがお気に入りでもある理由の大きな要素が「レンジ」になる。
一般的なシンペン+αの層が引ける
シンキングペンシルはシャローエリアを引くのに適しているものが多く、ライトゲーム用のシンペンは小粒な事もあって表層付近が仕事場になることが多い。
この月下美人レイジー45Sは小粒でウェイトがしっかり入っているシンペンなので、一般的なシンペンよりも若干深いレンジを引ける。
このほんのちょっとの差が実際のメバリングなどでは釣果を大きく分ける事もあるから、決して侮れない。
実際にレイジー以外のシンペンで探り切った後にレイジー45Sに変えると、再びメバルやセイゴが釣れ始めたりすることもある。
カウントダウンの秒数を短くすれば浅めのレンジも引けるが、しっかりカウントダウンをして一度沈めてあげると、他のシンペンよりも浮き上がりにくくてレンジキープが容易にできる。
強風時や荒れた時にも強い
レイジーの浮き上がりにくい特性により、ちょっと風が強い時や波気だっている時なんかにも使い易いのはありがたい。
浮き上がりやすいシンペンをこのような条件下で使用すると、魚が潜むレンジまで入らなかったり、バランスを崩してしまってうまく泳がないことがある。
また、メバルは表層が荒れてしまうと魚が普段よりも沈むことがあるので、こういう時は一枚下のレンジを引くのが重要になる。
一般的なシンキングペンシルが使い難い場面でも、しっかりカウントダウンで沈め込むことが可能なレイジー45Sなら、魚を引き出せる場面に出くわす事もある。
今までこのルアーにはかなり助けてもらった思い出があるね。
月下美人レイジー45Sの使い方
レイジーの使い方だが、基本的には一般的なシンペンと同じような感じでOK。
参考までに、私の使い方のパターンを紹介。
ただ巻き
最も基本なのはただ巻きだが、スローなリトリーブで一定層をキープするように巻く。
早巻きで使うことも可能だが、なんだかんだで安定して魚の反応が出るのはスローなアクション。
まずは目に見える範囲に投げて見て、どれくらいの速度でリールを巻いたらレイジーがアクションをするのか把握しておこう。
リフトフォール
ロールアクションを伴ってフォールするレイジー45Sは、リフトフォールで落とし込みのバイトを狙う使い方も実績が高い。
基本的な誘いのパターンとしては、
- リールのハンドルを2回~5回くらい巻く
- 軽めのテンションフォールで落とし込み(3~5カウントくらい)
この繰り返しで誘いを掛けていく。
リールのハンドルは一定速度のただ巻きでも良いし、ロッドを軽めにトゥイッチしてイレギュラーなアクションを与えるのも結構面白い。
この使い方はただ巻きのルアーにスレているメバルやセイゴなどに良く効く場面があり、基本のただ巻きと使い分けることで魚の反応がかなり変わる事もある。
レイジー45Sのターゲット
レイジー45S自体はメバルをメインターゲットとして作られている感じだが、レンジキープ能力を活かすことで他にも様々な魚に効果的。
アジング・カマスゲーム等にも有効!
表層攻略に特化した浮き上がりやすいシンペンと違い、少し下のレンジまで入れられるのがレイジー45Sの良さになる。
この特徴を上手く使うことで、アジングやカマスゲームなど、レンジ攻略が重要なターゲットにも結構使い易くて実績がある。
私の場合はメバル・アジ・セイゴ・カマスなどなど、色んな魚をレイジーで釣ってきた。
ワームにスレている魚に対し、シンペンに変えると急に食ってくるパターンも結構良くあるので、色んな種類のルアーが使えるようになると攻略の幅が広がるね。
レイジーソリッドとの違い・使い分け
月下美人レイジーには似たようなアイテムとして「レイジーソリッド」というものがある。
上が今回紹介してきたレイジー45S、下がレイジーソリッドの50。
簡単に言うと、レイジーソリッドは超スローシンキングに設定されたタイプのシンペンになり、得意なレンジやアクション速度などが全く別物になる。
表層をネチネチ・ピンで誘うならレイジーソリッドがおすすめ
ノーマルのレイジーはしっかりレンジが入るシンペンで、どちらかというと広範囲をナチュラルに探るのに最適。
一方でレイジーソリッドの場合は沈むのが非常に遅く、アクションの立ち上がりが抜群に良い。
この特性を活かすことで、水面付近に浮いているハイプレッシャーな魚などに対し、超デッドスローなアクションで食わせることが可能になる。
レイジーソリッドのヌメヌメした立ち上がり抜群なアクションはこれまた独特なパワーがあり、型にハマるとかなり強力な効果を発揮する。
特性が違うルアーになるので、状況に応じて使い分けることが重要だね!
【メバリング・ライトソルトに】ダイワ 月下美人レイジーソリッドの使い方・インプレ!
ダイワ月下美人レイジー45Sのインプレッションや使い方はこんな感じで、優れた飛距離とレンジキープ性能を上手く使うことで、他のシンペンとの使い分けが出来るはず。
使い易さは十分なので、ライトゲーム用のシンペンを探している方は試してみてね。
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