こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は2021年の新作リールを紹介!
ダイワの21ルビアスエアリティの使用感を徹底インプレッション!
21ルビアスエアリティをライトソルトゲームに使用し、巻き感などの特性やライバル機種との微妙な使い勝手の違いをチェックしてきた。
全て公平な視点での率直な感想をインプレッションしていくので、購入時の参考になったらうれしく思う。
ルビアスエアリティは軽さと剛性をバランスさせたアイテムで、非常に使いやすくて良いリールなのは間違いない。
しかし、シマノ製のリールと比較すると使用感に違いがあったりするので、そういった細かなところまで解説していきます!
▼【関連記事】新作リールインプレまとめのページ
21ルビアスの特徴・チェックポイントはココ!
まずは21ルビアスの購入を検討中の方へ、私的に要チェックなポイントを紹介しておこう。
マグネシウム製モノコックボディ
まず最初に要チェックなのが、マグネシウム製のモノコックボディだろう。
リールのボディ素材は樹脂系の素材と金属製のものに分けられる。
ある程度のグレード以上のリールになってくると、
- ZAION・CI4+などの炭素系樹脂
- アルミ・マグネシウムといった金属
このようなボディ素材が使用されていることが多いが、今現在の技術では金属ボディの方が剛性感・質感に優れたリールが多い印象がある。
炭素系樹脂は軽量なリールを作るのに向いているが、しっとりした巻き心地や負荷を掛けた時の剛性感では金属素材にはやや劣る。
その中でもマグネシウムボディはハイエンド系リールに使われる素材で、剛性・精度と軽さのバランスが良い。
今回の21ルビアスエアリティはマグネシウム素材を使用した剛性に優れたモノコックボディを採用しており、軽さと剛性をバランスさせたリールになっているというわけだね!
これはアルミボディのセルテートとは違うポイントになるので、要チェック間違いなし。
マグシールド
マグシールドの存在はやはり無視できない存在で、特にシマノ製リールを使用している方の場合は良し悪しが分かれやすい。
ルビアスエアリティにはピニオンギアとラインローラー(FCモデル除く)にマグシールドが採用されている。
これによってしっとりとした巻き感が手に入り、潮を被りやすい釣りにおいてはリールの潮ガミを防いだりとメリットがある。
一方でエリアトラウトや海のライトゲームなど、軽い仕掛けを使用する釣りにおいてはマグシールド独特の「粘り気のある巻き感」が邪魔になることがある。
最終的には好みになるが、巻きの軽さ・ダイレクト感を重視したい方にはマグシールドが入っていないリールを選ぶのがおすすめなのは否めない。
まるなか
ダイワ 21ルビアスエアリティを「サクッと」インプレ!
ここから先はルビアスエアリティのインプレを進めていくが、まずはざっくりとした印象を紹介しておこう。
- 重量感:ハイエンドリールに遜色ない重量バランス
- 巻き心地:しっとり感のある巻き感+ダイワ製リールとしては軽い巻き心地
- ドラグ:ピッチが細かく微調整できるタイプ。性能も全く問題なし
- ライントラブル:向かい風の釣行でも1度も無し
- ハンドル:ガタも少なく、回転も軽め
- おすすめ釣種:ライトゲーム・トラウト~ライトショアジギングまで
ルビアスエアリティの使用感としては、質感と剛性感のバランスは予想通り良い感じで、マグシールド採用のダイワ製リールの中では巻き重りは目立ちにくい印象。
ライト~中型魚狙いの釣りまで、オールラウンドに使えるリールだね!
巻き心地
まず最初に気になるのがリールの巻き心地だろう。
これまで様々なリールを使ってきた私なりのインプレッションを紹介していこう。
しっとり・剛性感のある巻き感
ハンドルを回した時の質感に関しては、程よいしっとり感があって上質な巻き心地。
下位グレードのリールと比較すると、巻きの均一性やギアが擦れる感触が目立ちにくく、実釣における必要以上の性能は備わっている。
シマノ製リールと比較するとマグシールドが入っている効果もあってか、スカスカ感が少ない。
剛性感・負荷を掛けた時
私の場合、ルビアスエアリティはライトゲーム・トラウト用の購入したので強い負荷を掛ける機会はないが、20cm後半ほどのメバルや40cm弱の良型カマス等はドラグを出さずにやり取りを行った。
負荷を掛けた時のリールの巻き感としては、やはりマグネシウム製の金属モノコックボディは安定感があり、ZAION素材のリールよりも負荷を掛けてもしっとり・快適な巻取りがしやすい印象。
この点に関しては下位の20ルビアスとの違いは比較的分かりやすく、単純な軽さだけではない「強さ」に関しての差がある。
負荷を掛けた時の安定感に関しては、シマノのヴァンキッシュなどにも全く劣らず、昔のような「ダイワの小型番手のリールは弱い」というイメージは全くない。
巻き重り感
これは皆さん気になる点だと思うが、私が使用しているのはFCモデルのハイギア番手になる。
簡単に言ってしまえば、シマノ製リールと比較すると「巻き出しの重さは明らかに存在している」というのが私のインプレッション。
箱から出した完全な新品の状態の時は巻き出しの重さが目立ったが、何度か使用したところグリスがなじんである程度軽くはなったけどね。
シマノのクイックレスポンス系のリールと比較すると、特に巻き出した時の微妙なモッサリ感が目立つ感じかな。
速度を少し上げると巻き重りはそこまで目立たず、1秒間にハンドル1回転以下くらいのスローリトリーブ時やリーリング開始時に巻き重りを感じる。
ただし下位グレードのカルディアなどと比較すると明らかに巻き重りは目立たなくなっており、普段からダイワ製のリールを使用している方には気にならないだろう。
むしろ巻き感は軽いくらいだ。
一方で今までシマノのバンキッシュなど、巻きの軽さを重視したリールをメインで使っていた方の場合は巻き重りが気になる可能性は高い。
最終的には好みになるが、巻きの軽さを重視したり・スカスカした巻き心地が好きなら21ルビアスエアリティはおすすめしない。
その場合はシマノのヴァンキッシュを使った方が幸せになれるだろう。
それくらいヴァンキッシュは巻きが軽く、ハイギアでも巻き重りがほとんど気にならない完成度の高さは頭一つ抜けている。
エリアトラウトやライトゲームなど、巻きの軽さを重視したい方は巻き心地に好みが分かれるが、そこまで軽くて繊細な釣りに使わないのであれば巻きの微妙な重さはそこまで気にならないだろう。
ドラグ
次は21ルビアスエアリティのドラグ周りについてインプレしていこう。
ドラグ音は大きめ
番手によって異なる可能性もあるが、私が購入した21ルビアスFC LT2000S-Hのドラグ音は大きめ。
最近のダイワ製リールは全体的にドラグ音が小さめなものが多かったが、乾いた高音系の音質で音も大きい印象。
個人的にはやや大きめのドラグ音のリールは実釣時もドラグの効き具合が分かりやすいし、結構好きな音質。
手持ちの20ルビアスやセルテート・イグジストなどよりもドラグ音は大きいぞ。
ドラグは微調整可能なタイプ
ルビアスエアリティのドラグはカルディアや20ルビアスに搭載のドラグではなく、セルテートやイグジストと同じく細かく調整できる上位グレードのドラグを搭載している。
クリックの質感も硬質で高級感がある。
ATDの効き具合
ルビアスエアリティにもATDドラグが採用されており、均一な聞き具合で粘り気のあるドラグの出方をする。
普段シマノ・ダイワリールの両方を使用している私だが、ATD特に不満は無くてラインブレイクなどもこれまで全くなし。
ドラグに関しては十分優秀で、多少水が入ったりしても劣化も目立ちにくい。
ベアリング追加・上位機種との違い
ルビアスエアリティはドラグ部・スプール内にはベアリングが標準装備されているが、スプールシャフト支えにはベアリングが入っていない。
なのでスプールシャフト支えの部分は白いプラスチック製のカラーをベアリングに交換することが可能で、1170ベアリングが適合する。
ラインローラー
ラインローラー部はFC(フィネスカスタム)モデルは2BB仕様・それ以外はマグシールド入りになっている。
FCモデルは2BBのオイル仕様
FCモデルのラインローラーは回転性能を重視したオイル仕様になっている。
これが20ルビアスの時は少し厄介で、海水で使用すると水洗いしているにも関わらずすぐに異音が発生した思い出がある。
分解して内部をチェックしたところ、今回も粘度が低いオイルが使用されているようなので、海で使う方はラインローラー部のメンテナンスは少し入念に行った方が良いだろう。
自己責任になるが、若干粘度をあげたオイルを使用したり、ここは使い方に合わせてチューニングするのもおすすめ。
回転性能は良好
粘度が低いオイル仕様のラインローラーなので、初期における回転性能は非常に軽快で良好。
これに関しては撥水グリスを使用しているシマノ製リールよりも回転が軽く、フィネス系の釣りに使う方には使いやすいだろう。
ただしその分オイルの耐久性・防錆性能が劣るので、メンテナンスは欠かせない。
ライントラブル
ルビアスエアリティのラインの巻取り・ライントラブル関係についてインプレッションしていこう。
向かい風強風でもライントラブルは無し
初回のルビアス使用時の釣行では、向かい風が6~7mほど吹き付けるかなり悪条件下でのライトゲーム釣行になった。
多くの方はライトゲームをやらないような状況だったが、しっかり注意して扱えばライントラブルは全く発生していない。
ラインローラーの回転は非常に軽いので、糸ヨレは発生しにくくて使い勝手は良好だ。
均一な巻き
スプールに巻かれたラインも変な偏りやムラは無く、均一に巻き取られている。
私の場合は8本編みの0.2号のPEラインを使用しているが、調整用のワッシャーは使わなくて大丈夫だった。
使用するラインの号数や個体差によってはワッシャーを使う必要があるが、その調整さえ行っておけば、綺麗な形状でラインが巻き取れるはずだ。
ハンドル周り
ノブの回転
私が購入したルビアスエアリティは初期の状態でもハンドルノブの回転は非常に軽かった。
リールによってはグリスがたっぷり塗られているものもあるが、分解してチェックしたところ、無駄なはみだしも少なくて綺麗だった。
ワッシャーによるノブの調整も細かくされており、ガタつきも非常に少なくて良い感じ!
無駄なガタつきも目立たない
ハンドル自体は折り畳み機能を排除した金属製で、剛性・巻きの滑らかさは十分。
ルビアスエアリティのインプレッションはこんな感じで、ライバル機種との使用感の違いを解説していこう。
シマノ 20ヴァンフォードと21ルビアスエアリティ
2020年に発売されたシマノの20ヴァンフォード。
価格的にはかなり下になるが、同じく軽さを重視したリールになる。
巻きの軽さはヴァンフォード
ヴァンフォードとルビアスエアリティのハイギアモデルを比較した場合、巻き出しの軽さに関してはヴァンフォードの方が上。
ここはやはりマグシールドが入っていない分、シマノ製リールに軍配が上がる。
質感は圧倒的にルビアスエアリティ
巻きの軽さ自体はヴァンフォードが優勢だが、巻きの精密さや剛性感などに関してはやはりルビアスエアリティの方が明らかに優れている。
ヴァンフォードも非常に良いリールだが、リーリング時の高級感・質感は劣っている。
トラウトやライトゲームなど、それほど負荷を掛けない釣りに使うのであれば、コスパ・実釣に必要な性能のバランス的には正直ヴァンフォードで十分だろう。
▼【関連記事】シマノ20ヴァンフォードインプレ
シマノ 20ヴァンフォードを徹底インプレ。ライバル機種や他のグレードとの違いとは?
19ヴァンキッシュと21ルビアスエアリティ
軽さを重視したリールのバンキッシュとルビアスエアリティ。
その違いを紹介していこう。
巻きの軽さは圧倒的にヴァンキッシュ
ヴァンキッシュとルビアスエアリティを比較すると、巻きの軽さ自体は圧倒的にヴァンキッシュの方が軽い。
ヴァンキッシュの軽さはヴァンフォードよりもワンランク上なので、ダイワのマグシールド入りのリールとは明らかな差があるね。
ただし巻きの質感に関しては、同等~ややルビアスエアリティの方が優れているような印象がある。
剛性の違い
剛性感については、ヴァンキッシュの方が巻きは軽いもののスカスカ感があり、ルビアスの方がガッチリとしているように思える(ヴァンキッシュは既にかなり使い込んでいるので同じ条件での比較は不可能だが)。
この点はマグネシウムのモノコックボディがやや有利に働いているか。
▼【関連記事】シマノ19ヴァンキッシュインプレページ
20ルビアスと21ルビアスエアリティ
20ルビアスと今回発売になったルビアスエアリティの違いを見ていこう。
ルビアスエアリティの方が全体的に上
価格の違いも当然あるが、使い比べてみると全体的にルビアスエアリティの方が上なのは間違いない。
巻き重り感に関しても20ルビアスの方がマグシールド特有の重さをより感じやすく、エアリティの方がモッサリ感は目立たない。
その他負荷を掛けた時の剛性感だったり、巻きのシルキーさに関してもエアリティが一枚上手。
ただし無負荷時の巻き心地に関しては、巻き重り感以外はそこまで大きな差はないように思える。
▼【関連記事】ダイワ20ルビアスインプレページ
ダイワ20ルビアスLTを実釣インプレ。大幅進化を遂げたリールの率直な使用感とは?
19セルテートと21ルビアスエアリティ
「軽さ」を重視するか
セルテートとルビアスエアリティのどちらを選ぶかに関しては、正直って「タックルに軽さを求めるかどうか?」で判断すればいいのではないかと考えている。
エギングやライトなシーバスゲームなど剛性感はそれほど必要ではなく、タックルの軽さを求めたいなら、少し予算を高くしてルビアスエアリティを選ぶのがおすすめ。
一方でサーフの釣りやショアジギングなど、軽さはそれほど重要視せずに耐久性を考えるならセルテートでも十分な使い勝手の良さは手に入る。
個人的には青物狙いのライトショアジギングやサーフのヒラメ釣りでは、リールの軽さはそれほど重要視していないのでセルテートで良いかなぁと考える。
▼【関連記事】ダイワ19セルテートインプレページ
ダイワ 19セルテートを実釣インプレッション!【他社・他のグレードと比較】
18イグジストと21ルビアスエアリティ
ハイエンドモデルの18イグジストとの違いについて、紹介していこう。
細かなガタやノイズ・耐久力にわずかな違いがある
ハイエンドのイグジストとルビアスエアリティを使い比べてみると、微妙なノイズやガタ・ギアのかみ合わせなどにおいて若干の差を感じる程度の差がある。
どちらのリールも実釣に必要な性能は十分すぎるレベルなので、最後はどこまでこだわるかになってくるだろう。
ハイエンドモデルのイグジストは使用を重ねても劣化が目立たず、それなりに使用を重ねたイグジストとルビアスエアリティの巻き心地は同程度といった具合だ。
18イグジストとの違いになると結構微妙な差になり、細かな部分の質感(精度)や耐久力に違いはあるものの、目立つほどの違いではないと感じる。
▼【関連記事】ダイワ18イグジストインプレページ
まとめ!
ダイワ21ルビアスエアリティのインプレッションはこんな感じかな!
マグシールドの特性を理解したうえで使用すれば、非常に軽快で剛性感もバランスよく備わっているリールだろう。
巻き出しの軽さを重視したい方の場合はシマノ製リールも候補に入れるのがおすすめで、しっとり感やモノコックボディのカッチリした剛性感が好きな方にピッタリだね。
おすすめ関連記事!
▼新作リールインプレまとめのページ