さてさて、今回はカサゴのルアー釣り講座をやっていきましょう。
今日のテーマは「カサゴ・ガシラのルアー釣りに使うロッド選び」について。
ルアー釣り初心者の方にも難易度が低く、魚影さえあれば難しいテクニックがあまり必要でないカサゴ釣り。
使用するロッド選びは意外と重要で、弱すぎるロッドを使うと根に潜られたりするから気を付けよう。
今回は釣りをするシチュエーションに合わせたロッドの種類や長さの選び方など、基本を詳しく解説。
年間250以上の釣行を重ねている実釣経験に基づいて紹介するので、タックル選びの参考にしてもらえたら嬉しく思う。
まるなか
カサゴ・ガシラ釣りに使うルアーロッドの価格・コスパ
ルアーで釣れる魚は色々あるけど、カサゴを狙う時に使うロッドはどれくらいの価格のものを使ったら良いのか?
高価なロッドは不要
カサゴは習性的に足元付近に潜んでいたり、テトラの隙間を狙ったりすることが多い。
基本的には遠投は不要で、近場を探る機会が目立つ。
また、カサゴのアタリはそれほど繊細なものではなく、ルアーを発見すると丸呑みして長時間離さないことが多い。
なので超高性能な高級ロッドを使用する必要はまったく無く、予算に応じたものを自由に選べばOK。
特にテトラ帯や狭い釣り場での使用を考えると、高級なロッドは破損するリスクが大きいので要注意。
カサゴ・ガシラ釣りはルアー釣りの中でもお手頃価格の道具で始めやすく、初心者の方にも比較的優しい釣りになるぞ。
まるなか
エントリーモデル1万円前後のロッドで十分!
具体的な予算・コスパを紹介すると、実売価格でだいたい3000~4000円位のものでもカサゴは全く問題なく釣れるし、1万円クラスのロッドだと十分すぎるくらいになる。
無難に使うなら、4000円・5000円前後から1万円くらいまでのアイテムを選ぶのが私のおすすめ。
1000円や2000円の海外製のものでも使用できるが、アイテムによって当たり外れが激しい。
なので私としては、シマノやダイワ・メジャークラフトなどの国内メーカーのロッドを使うのをおすすめする。
これらのメーカーのエントリークラスのロッドを選んでおけば、手軽な根魚釣りには十分使用できるぞ。
まるなか
カサゴのルアー釣りに適したロッドの種類
カサゴ・ガシラ釣り用のロッドというのはほとんどなく、他のロッドを流用するのがメインになる。
堤防などのお手軽な場所で使うならば、
- バスロッド:堤防周りのカサゴ釣りにも最適!
- ライトゲームロッド:やや柔らかめが多い
- エギングロッド・シーバスロッド:長めだが使えないことはない
このようなロッドが使いやすい。
個人的にはブラックバス用のロッドがカサゴ釣りにもちょうど使い勝手が良く、重宝している。
次点はアジやメバルを狙う時に使うライトゲームロッドかな。
バスロッド
バスロッドはブラックバスをルアーで釣るためのロッド。
カサゴ釣りにも適したスペックのものが多く、長さ・硬さがちょうど良くて使いやすい。
ブラックバスをワームで狙う時とカサゴ釣りは探り方が似ていることもあり、ロッドのアクションも良い感じ!
アジングロッド・メバリングロッド
ルアーでアジやメバルを狙うためのライトゲームロッドも、カサゴ釣りに流用できる。
バスロッドとの違いは、ライトゲームロッドの方が繊細で柔らかいものが多い点。
ロッドが柔らかいので、障害物の奥から魚を強引に引きずり出すのは少し苦手なロッドが多く、岸壁沿いや根が激しくない開けた場所向き。
アジやメバル狙いで釣行して釣れない時、岸壁沿いなどを探ったりするにはちょうどいいロッドだね!
エギングロッド・シーバスロッド
アオリイカを釣るためのエギングロッド、スズキをルアーで釣るためのシーバスロッドもカサゴ釣りに使うことは可能。
ただし長いロッドが多いため、カサゴ用に購入するのはおすすめしない。
沖に沈んだテトラの際などを攻めるには使えるが、長くて取り回しが悪いことが多い。
注意:ハードロックフィッシュロッド
最近はハードロックフィッシュゲームといい、磯でハタやカサゴなどの根魚を狙う専用ロッドが発売されている。
これらのロッドはかなり強引なやり取りを考慮して作られたロッドなので、堤防などでカサゴを釣るにはロッドが硬すぎる。
お手軽な場所での使用には適していないので、名前に惑わされないようにしよう。
まるなか
ロッドの長さの選び方
カサゴ・ガシラ釣りに使うロッドの長さの選び方について、私なりの目安を紹介しておこう。
ルアーロッドの多くは長さがフィート表示になっている(1フィート約30cm)。
このロッドはS90Lとの表記があり、9フィート(約270cm)ロッドになる。
カサゴ狙いに適したロッドの長さの目安を簡単にまとめておくと、
- オールラウンド:6フィート台中盤~7フィートくらい
- 短め:5フィート~6フィートくらい
- 長め:7フィート以上
私の場合、ロッドの長さはだいたいこれくらいに分類して考えている。
1本でオールラウンドに使う場合
1本のロッドで岸壁沿いを探ったり、少し沖の捨て石や根回りを探ったり、テトラの穴打ちをしたり・・・・・。
オールラウンドに使えるロッドが欲しいなら、6フィート台中盤~後半くらいの長さを目安にすると良い。
具体的に言うと、6フィート6インチ~7フィート位の長さのロッドかな。
これからカサゴをルアーで釣ってみたい初心者の方の場合で、狙う場所がはっきり決まっていない時は、これくらいの長さのロッドを選んでおこう。
そうすれば磯などの根がキツい場所を除き、港の中などのお手軽に遊べるフィールドはだいたいカバーできる。
テトラの穴打ち・足場が低い堤防際など
港内の小さめのテトラの隙間を穴打ちで狙ったり、足場が低い漁港の堤防際などを狙うロッドが欲しい時。
こういう時は、短めのロッドが取り回しが良くて使いやすい。
目安としては5フィート台~6フィート位までのロッドがおすすめ。
短いロッドの方が穴打ちでは穂先が邪魔になりにくく、ロッドをぶつけて破損させたりしにくい。
短いロッドは至近距離を探るには都合が良いが、離れた場所を狙う時はデメリットもある。
風の影響で釣りがしにくくなったり、大きいカサゴがヒットした時にラインが根に擦れるリスクが高くなることがあるぞ。
高堤防や沖を狙う
足場が高い堤防だったり、沖の離れたポイントまでルアーを遠投する時。
こういう時は短すぎるロッドだと使いにくいことがあるので、7フィート以上の長さのあるロッドが使いやすい。
私の場合は、だいたい7フィート3インチ~7フィート6インチくらいのロッドを使うことが多いかな。
まるなか
ロッドの硬さ・パワー
カサゴ・ガシラ釣りに使うロッドの硬さ選びについて解説していこう。
5g~7g前後が快適に使えるもの
カサゴ釣りの場合は、アジやメバルなどを狙う時よりもやや重たいジグヘッドやシンカー(オモリ)を使用することが多い。
場所にもよるが、港湾部やちょっとしたテトラ帯なら5g~7g程度の重さのジグヘッド・シンカーを快適に使えるものを選ぼう。
重要なのは海底にルアーをしっかり届け、海底の感触を感じ取れる重さを使用すること。
ロッドの硬さ・パワーを選ぶ時は適合ルアーウェイトの上限が最低でも5g程度、できれば7g~10gくらいまでの表示のものを購入すると良い。
L~MLパワーのものを選ぶ
ルアーロッドの場合は、適合ルアーウェイトととともに「MやL」などのパワー表記がある場合も多い。
パワー表記と適合ルアーウェイトの両方を見るのが間違いないが、目安としてはL(ライト)~ML(ミディアムライト)クラスのバスロッドやライトゲームロッドがおすすめ。
ただし同じ適合ルアーウェイト・パワー表記の場合は、実際に振り比べるとライトゲームロッドよりもバスロッドの方が硬くてパワーのあるものが多い。
まるなか
カサゴ・ガシラ釣りにおすすめなロッド例
最後に、コスパが良くてカサゴ・ガシラ釣りにも使いやすいスペックのロッドを紹介。
私が長いことメインで使用してきたのは20年以上前のバスロッドなので、似たようなスペックのアイテムで「私ならこれを買う」というものを抜粋しておきます。
※バスロッドはルアーロッドとして非常に汎用性が高く、ルアー釣り以外にもキスやハゼをちょい投釣りで狙ったり、短い仕掛けを使ったサビキ釣りなど色々使える。
シマノ ルアーマチックS66L
ルアーマチックは大手メーカーシマノのエントリーモデルのルアーロッド。
シマノのロッドは色んなメーカーの中でも剛性・耐久性に優れているアイテムが多く、私自身色んな釣りで使っている。
メジャークラフト ファーストキャスト FCS-662L
メジャークラフトはルアーロッドのメーカーで、大手のシマノやダイワと比べて低価格アイテムがかなり豊富。
価格の割に使用している素材が良く、見た目もカッコいいものが多いので非常に人気がある。
普段はハイエンドタックルを使う機会が多い私の場合はサブ用で使うことが多いメーカーだけど、価格の割に非常に使いやすいロッドが多くておすすめ!
まるなか
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