こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はカサゴ・ガシラのルアー釣り基礎講座をやっていきましょう。
今日のテーマは「これからカサゴをルアーで釣ってみたい初心者の方向けの基礎講座」です。
カサゴ釣りに使うタックル選びの基本や、知っておくと役に立つ知識を一通り解説。
内容は全て管理人の実釣経験に基づいたものになります。
カサゴ・ガシラはルアー釣り初心者の方にもおすすめなターゲットで、身近なフィールドでお手軽に釣りやすい。
カサゴ釣りでルアー釣りの基本を覚えて、そこから色んなターゲットにステップアップしていくのもおすすめ!
前置きはこれくらいに、カサゴ釣り基礎講座をやっていこう!
まるなか
カサゴが釣れる時間帯
カサゴ釣りにこれから挑戦する時の時間帯選びについて、基本となる考え方を紹介していこう。
基本的には1日中釣れる
時間によって釣れ方の差はあるけど、カサゴ自体は昼でも夜でも釣ることはできる。
特に人が少ない地方の釣り場ほど、時間は関係なく釣れる傾向が強いかな。
だから回遊魚を狙う時ほど釣行する時間はシビアに選ぶ必要は無く、釣りたい時に出掛けて釣果を上げやすいのもカサゴ釣りの良いところ。
日中のカサゴ釣り
カサゴ自体は1日中釣れる魚だけど、時間帯や釣り場の特徴によって難易度や狙い方が多少変わることがある。
日が出ている時間帯のカサゴ釣りは
- 人が多い釣り場の場合は少し釣りにくいこともある
- 障害物の奥まった場所やテトラの穴の深い場所など、暗い場所を狙う
このような傾向があり、人気釣り場になるほど昼間に釣るのは難易度が上がりやすい。
また、カサゴは障害物の陰に隠れる習性があるが、日中の場合は障害物の奥に隠れやすい。
なので根掛かりしにくい仕掛けを使い、狭いスポットを丁寧に探った方が釣果を出しやすいぞ。
夜のカサゴ釣り
一方で夜の時間帯になると、カサゴはやや開けた場所に出てくる傾向がある。
なのでテトラポットの隙間などを狙うだけでなく、テトラポットが入っている沖側の斜面だったり、岸壁沿いなどの少し開けた場所も積極的に狙っていこう。
昼の釣りと比較すると、狭い場所を丁寧に探るよりも広範囲をサクッと探るようにした方が効率よくカサゴを探せるぞ。
まるなか
カサゴ・ガシラが釣れる時期
次はカサゴ釣りに適した時期・シーズンについて基本的な考え方を紹介していこう。
1年中釣ることができる
カサゴは根魚・ロックフィッシュの1種で、生まれた場所からあまり移動せず、狭い範囲で生活する習性を持っている。
なので基本的には春・夏・秋・冬と季節問わずに狙うことができ、特に釣り物が少ない冬~春先の貴重なターゲットになる。
海水温が多少低くてもルアーを追いやすく、時期による難易度の変化を受けにくい。
冬~春先にかけて接岸しやすい
基本的には1年中釣れるカサゴだけど、時期による魚の動きの影響を多少受けることがある。
特に釣り人が多いポイントの場合は、カサゴが釣られてしまって魚影が薄くなりやすい。
カサゴは冬~春にかけて産卵期になるが、産卵期になると良型の個体が岸近くにやってくる可能性が高い。
なので夏場は小さいカサゴが多い場所でも、寒い時期になると良型の割合が増えることがあるぞ。
ただし、釣り人が入らないマイナーな釣り場の場合は1年を通じて大きいカサゴが簡単に釣れやすく、時期による影響は感じにくいかな。
まるなか
産卵期の個体のリリースについて
晩秋~春にかけてカサゴを狙っていると、おなかが大きく膨らんだ抱卵中の個体が釣れる事がある。
さっき紹介したように、カサゴは他の魚と比べると移動する範囲が狭く、釣り切られてしまうと一気に場荒れして釣れなくなってしまう。
長く釣れる釣り場を守るためにも、おなかが大きい魚はリリースするようにしよう。
また、たくさん釣れた場合であっても、リリースを心掛けるのが大切だね!
カサゴ自体は生命力が非常に強いので、釣りあげてリリースしてもかなりの確率で生き残ってくれる。
リリースすれば、また同じ場所でカサゴと遊ぶことができるぞ。
カサゴのルアー釣り タックルセレクト
初心者におすすめな基本タックル
これからカサゴのルアー釣りに挑戦したい方へ、基本となるタックルを紹介しておこう。
- ロッド:バスロッドやライトゲームロッド6~7フィート6インチ位
- リール:スピニングリール2000~2500番
- ライン:ナイロンライン1.5号~2号前後
- ルアー:ワーム(ジグヘッドリグ・テキサスリグなど)
基本のタックルバランスとしてはこんな感じを目安にするのがおすすめ。
後は狙うポイントの特徴などによって微調整していくことになる。
タックル選びのコツ
最近はカサゴを含めた小型魚を狙う、ライトゲームと呼ばれる釣り方が非常に人気。
代表的なものはアジやメバルになり、これらの魚を狙う道具もカサゴ釣りに流用できる。
しかし注意点もあり、カサゴはアジやメバルを狙う時よりも
- 1周り大きい・重たいルアーを使うことが多い
- 障害物の周りギリギリを攻める
- 同じ大きさの場合、カサゴは重量がある
このような特徴があり、アジやメバル狙いのタックルよりも少し強度を持たせたセッティングが望ましい。
カサゴはヒットすると根に潜ろうとするので、細いラインを使うとラインブレイク(糸が切れること)が増えやすいので気を付けよう。
まるなか
ロッド
カサゴのルアー釣りに使うロッドは他の釣りで使うロッドを流用することがほとんど。
使われる機会が多くておすすめなものを紹介すると、
- バスロッド:カサゴ釣りに使いやすい硬さ・調子でおすすめ!
- アジング・メバリングロッド:柔らかめが多く、岸壁沿いなどを狙う時に使いやすい
私の場合はブラックバスを釣る時に使うバスロッドや、アジ・メバルをルアーで狙う用のアジングロッド・メバリングロッドを使用している。
カサゴをメインに狙うのであれば、私としてはバスロッドがおすすめ!
カサゴ釣りでは軽くて繊細なロッドの必要性は低く、壊れない強度があれば全く問題なく使うことができる。
なので高級タックルは特に必要なく、エントリークラスのロッドでもお手軽に遊べる。
カサゴ釣りに使うロッドは、2000円や3000円といった手頃価格のものでも十分。
カサゴ釣りに使うロッドは、2000円や3000円といった手頃価格のものでも十分。
▼【より詳しい解説記事】カサゴ釣りに使うロッド選びを解説
リール
ロッドと合わせるリール選びについて紹介していこう。
ロッドと同じく高級品を使う必要は無いが、あまりにも安いものだと壊れる可能性がある。
なのでシマノやダイワといった、大手メーカーのエントリークラスのリールを選ぶのが私のおすすめ。
カサゴ釣りでは極端に軽い仕掛けを使うことも無いし、青物を狙う時のように強い負荷が掛かることもほとんどないので、高性能なリールは必須ではない。
壊れない耐久力があれば、お手頃価格のものでOK。
リールの大きさは2000番~2500番クラスを選ぶが、
私の場合は
- バスロッドに合わせる:2500番
- ライトゲームロッドに合わせる:2000番
簡単な目安はこんな感じ。
カサゴ釣りでは沢山ラインを巻く必要がないので、必要な糸巻き量さえ確保できていれば大丈夫。
※ただし、番手表記にSと書かれたリールはシャロースプールといい、糸巻き量が少なくなっているので要注意。
2000番のシャロースプールモデルになると、カサゴ釣りではラインの巻き量が足りなくなる可能性がある。
ライン
カサゴ釣りでは、ラインの強度がかなり重要。
障害物周りを攻める機会が多く、カサゴはヒットすると根に張り付こうとする習性があるので、細いよりは太い方が良い。
海底に石やコンクリートなどが沈んだ場所を攻めることが多く、ラインへのダメージがかなり蓄積しやすい。
時々ラインを触ってみて、ザラザラしていたら傷んだ部分は必ずカットする癖をつけよう。
初心者の方はナイロンラインを選ぶのがおすすめで、ラインの太さ・号数選びに関しては
- オールラウンド:2号前後
- 開けた場所:1.2号~1.5号
- テトラ帯など:2.5号~3号
目安としてはこれくらいになり、障害物が沢山ある場所を狙う時ほど強度に余力のあるものを使用する必要がある。
なお、アジング・メバリング用のライトゲームロッドを使用する場合はロッドが柔らかいため、太いラインとの相性が悪い。
ライトゲームロッドを使うのであれば、1.2号前後までの細い号数の方が望ましい。
ラインも慣れないうちは安くて沢山入ったものを使うのがおすすめだ。
高級なラインをケチケチ使うのであれば、安いラインを傷が入ったらどんどん交換した方が良い。
初心者のうちはライントラブルも発生しやすいので、高級ラインは慣れてきてから必要に応じて使ってみよう。
初心者の方の場合、まずは扱いやすいナイロンラインで挑戦してみて、道具の扱いに慣れてきたら感度に優れたPEラインを使うのもおすすめだ。
狙い方に合わせてタックルを調整していこう!
▼【より詳しい解説記事】カサゴのルアー釣りに使うライン選びを解説
カサゴ・ガシラのルアー釣りに使うライン選びの基本を徹底解説!
カサゴ釣りに役立つ装備・道具類
針外し
カサゴは大きさの割に口が大きく、場合によってはルアーを飲み込まれてしまうこともある。
こういう時は針外しを持っていないと対応できないので、必ず用意しておこう!
私のおすすめはマルチフォーセップ。
この針外しは細長いフォーセップ型の針外しで、口が小さい小型魚でもスムーズに針が外せる。
また、ラインカッターやスプリットリングオープナーもついており、カサゴ釣り以外にアジやメバル・カマス等のライトゲーム用に超おすすめだね!
ヘッドライト
夜釣りでカサゴを狙う場合、ヘッドライトは必須アイテム。
忘れると釣りにならないことがあるので気を付けよう。
釣り初心者の方はスマートフォンのライトなどを使っているのを見かけることがあるけど、ヘッドライト・またはランタンが無いと超不便。
基本的にカサゴ釣りではあちこち歩き回ることが多いので、ヘッドライトの方が便利かな。
最近はUSB充電式の安いヘッドライトが発売されており、価格は安くても普通に使える。
カサゴ釣りなどの夜釣りに挑戦するなら、ヘッドライトは必ず用意しておこう。
まるなか
カサゴ釣りに使うルアーの種類
基本のタックルと必要な装備が揃ったところで、重要なルアー選びの基本を解説。
ルアーの種類
ルアーといっても種類が沢山あり、初心者の方はどれを選んだらいいのか分からないはず。
海釣りでよく使用するルアーを大きく分類すると、
- プラグ:プラスチックで作られた魚型のルアー
- メタルジグ:鉛でできた重たいルアー
- ワーム:ソフトプラスチック製。ゴム製のおもちゃのような柔らかいルアー
詳しく解説するともっと色んな種類があるけど、ざっくり分類するとこのように分けることができる。
これはスズキなどを狙う時に良く使われるルアーで、プラグと呼ばれる種類。
針がむき出しになっているので、障害物周りを狙うカサゴ釣りでは非常に使いにくい。
海底付近や障害物周りを狙うカサゴ釣りでは、根掛かりにくくいワームと呼ばれるルアーを使用するのが基本。
ワームには色んな形があるが、カサゴ釣りでは尻尾がついて小魚のように泳ぐものや、エビやカニなどに似せたものを使用することが多い。
針をセットして使う
ワームは単体だと針が付いておらず、自分でリグ(仕掛け)を組んで使用する。
ワームだけ買っても釣りができないから気を付けよう。
まるなか
カサゴ釣りに使うワームの種類・形
ワームといっても種類が非常にたくさんあるが、どんなものを選んだらいいのか?
基本的な考え方を紹介していこう。
クロー・ホッグ
クローやホッグと呼ばれるワームは、甲殻類を真似して作られている。
甲殻類はカサゴが普段食べている代表的な餌になるので、使用される機会も多い。
大きさの割に色んなパーツが付いていてアピール力が高く、ボディも太くてボリュームがある。
主に海底を叩いたり、テトラの穴打ちなどで使われることが多い。
グラブ・シャッドテール
上はグラブ(カーリーテールと呼ばれることもある)、下はシャッドテールワームと呼ばれる種類のワーム。
グラブやシャッドテールはクロー・ホッグ系ワームとは違い、小魚を真似して作られている。
水を受けると魚のように泳ぎ、強くアピールするぞ。
カサゴ狙いではオールラウンドに使用でき、岸壁沿いを落とし込んだり、底をズル引いたり・テトラの穴打ちで使っても良い。
ストレートワーム
ストレートワームはシンプルな形状で水を受けてもアクションがおとなしく、型狙いよりも数狙いに使いやすい種類。
主に岸壁沿いなどの開けた場所を狙う時に使いやすく、ボウズ逃れでカサゴを釣りたい時などに役に立つぞ。
まるなか
ワームの色・カラー
同じワームでもたくさんのカラーラインナップがあり、初心者の方は悩んでしまうだろう。
選び方の基本を簡単に紹介していこう。
目立つ色を使おう
カサゴは魚影さえ有ればワームに食いつかせるのはそこまで難しくはない。
なのでカラー選びで悩んだ時は、魚から良く見える・目立つカラーを中心に選べばOK。
カラーの揃え方
カサゴ釣り初心者の方がこれからワームを揃えるのであれば、
- 白・ピンクなどの目立つ色。グロー(夜光)カラーもおすすめ
- 黒・赤などの海中で黒く・シルエットがハッキリ見える色
- クリア・茶色などのベイトフィッシュ系の色
こんな風に3つくらいに色を分類して考えると分かりやすい。
基本的には白や黒といったカラーを使う機会が多く、ベイトフィッシュ系の自然なカラーの使用頻度は少なめかな。
▼【より詳しい解説記事】カサゴ用ワームのカラー選び解説
カサゴ(ガシラ)用ワームの色・カラー選びを解説!考え方や使い分けの基本とは
ワームの大きさ
アジやメバルよりも大きめがおすすめ!
ライトゲームの人気ターゲットであるアジやメバルは、シラスのような小型の魚やエビなどを捕食していることが多い、
一方でカサゴの場合はそれよりも大きい餌を捕食していることが多く、口の大きさもかなり大きい。
なのでカサゴを狙う時は、アジやメバル用ワームよりも1周り大きいものを使うと良い。
3インチ前後を目安に
カサゴ釣りに使うワームを選ぶ時は、大きさの目安としてはだいたい2.5~3インチ前後を選ぶのがおすすめ。
良型を狙う時は4インチ程度までのワームを使用するが、ボリュームがあるクロー系ワームの場合は大きくても3インチクラスまでかな。
▼【より詳しい解説記事】カサゴ釣りに使うワーム選び・おすすめアイテムを徹底解説
【実釣比較】カサゴ・ガシラ釣りにおすすめなワーム・選び方を徹底解説!
カサゴ釣りに使うリグ
カサゴ釣りに使うリグ(仕掛け)について、簡単に紹介していこう。
ジグヘッドリグ
ジグヘッドリグは、シンカー(オモリ)と針が一体になったフックを使用する。
ジグヘッドとワームだけでリグが作れるため、最もシンプル。
カサゴ釣りで使用される機会も結構多い。
基本的には針先がむき出しになるアイテムが多いので、岸壁沿いなどの開けた場所・根掛かりが少ない場所狙いで使用される。
▼【より詳しい解説記事】カサゴ釣りに使うジグヘッド選び解説
【実釣比較】カサゴ・ガシラ釣りにおすすめなジグヘッド・選び方を徹底解説!
テキサスリグ
テキサスリグは若干必要な道具が増えるが、根掛かりに対して非常に強く、テトラ帯などの障害物周りを果敢に攻めたい時の必須アイテム。
オフセットフックと呼ばれる根掛かりに強いフックを使用し、ラインを通す穴が開いた「バレットシンカー」と呼ばれるオモリをセットしてリグを作る。
使い方によっては、シンカーをストッパーで固定する。
カサゴ釣りでは一番出番が多いリグともいえる。
▼【より詳しい解説記事】カサゴ釣りに使うテキサスリグ解説
カサゴ・ガシラのルアー釣り テキサスリグの使い方を基礎から解説
ダウンショットリグ
ダウンショットリグは丸形のシンカーを使うリグで、シンカーがワームよりも下に位置する特徴がある。
- ワームを海底から少し浮かせることができる
- シンカーを海底に引っ掛け、一点で誘い続けるのが得意
ダウンショットリグはこのようなメリットがあり、カサゴが潜んでいそうな狭いスポットをジックリ誘うのが得意。
ジグヘッドやテキサスと比較すると優先度は低めだけど、知っておくと役立つ時があるかも!
シンカーの重さ
カサゴ釣りに使うことがシンカーの重さだが、基本的には5g前後を使用することが多い。
一般的な漁港などの堤防やテトラ帯で釣りをするのであれば、3.5g~7gくらいまでのシンカーを用意しておけば、だいたい対応できる。
まるなか
カサゴが釣れるポイント選び
ここからは実釣編で、カサゴ釣りで狙いたいポイントの基本を紹介していこう。
堤防・岸壁際
岸壁際は釣り初心者の方でも狙いやすく、釣り場としてもメジャーな漁港や防波堤でカサゴを狙う時の定番ポイント!
岸壁沿いは堤防釣りではほぼ無限にあるポイントといっても過言ではなく、簡単に探れて広範囲をテンポよく釣り歩くことができる。
カサゴは堤防際にピタッとくっついていることも多く、見逃せないスポットだね。
ゴロタ・磯・石周り
沖に広がった障害物周りもカサゴ釣りでは好ポイント。
ただし針先がむき出しのジグヘッドリグで狙うと根掛かりしやすいので、オフセットフックを使ったテキサスリグがおすすめ。
テトラ帯
テトラポットが積まれた場所は、根魚釣りの定番スポット。
テトラの間はもちろん狙うが、ルアーの場合はテトラ帯の沖側も狙うと良い。
テトラ帯と沖の開けた場所の境目などは攻め切られていないことも多く、人が多い場所でもカサゴが残っている可能性が高い。
より詳しいポイントの攻め方については「カサゴ釣りのポイント選び解説」を参考にしてみてね。
▼【より詳しい記事】カサゴ釣りで狙うポイント選びの基本・コツを紹介!
カサゴ釣りで狙いたいポイント・場所の選びの基本とコツを徹底解説!
釣り方・探り方の基本
実際にカサゴを狙う時の基本の釣り方と釣果アップのコツを紹介していこう。
ボトムをしっかりとる
カサゴ釣りで基本でもあり、最も重要なのがしっかりとボトム(海底)までワームを届ける事。
ボトムにワームが到達すると、穂先からワームとシンカーの重さが「フッ」と抜けるはず。
この感触が分からないのであれば、シンカーの重さを重たくしよう。
ズル引き
ズル引きのやり方は簡単で、ワームがボトムについたら竿先を少し寝かせてスタンバイしよう(時計の針で言うなら10時の角度くらいかな)。
- 寝かせたロッドを徐々に立てていく(底を擦る感触をチェックしながら)
- ロッドが12時の角度位になったら、ロッドをもとの角度まで戻しつつリールを巻いて糸のたるみを取る
基本的にはこの繰り返しでOKで、立てたロッドを戻す時にワームの動きが止まり、食わせの間を作ることができる。
ボトムバンプ・シェイキング
ズル引きと違い、穂先をチョンチョンと動かしてワームにアクションを与えるのがボトムバンプやシェイキングと呼ばれる釣り方。
ボトムバンプの方がロッドを強く煽り、海底でワームが跳ねるようなアクションを与える。
一方でシェイキングはワームを小刻みに揺らすイメージで、ズル引きの中にワームの小刻みなアクションが入る感じかな。
ボトムバンプの場合は、穂先を20cm~40cm位動かし、トントンとシンカーがボトムを叩く感触をチェックしながら操作する。
数回ワームを動かしたら一旦アクションを止め、食わせの間を与えよう。
シェイキングは穂先を10cm~20cm位揺すりながらロッドを徐々に立てていき、ズル引きと同じようにロッドをもとの角度に戻しつつ、リールを巻いて糸ふけを取る。
もしくはリールを超スローに巻きながらロッドを揺するのもOKで、やりやすい方で問題ない。
テンションフォール
カサゴは上から落ちてくるものに対して非常に強く反応する習性がある。
これをうまく利用したのがフォール(落とし込み)の釣りで、岸壁沿いに隠れているカサゴを狙う時に使うと非常に効果的なテクニックになる。
ワームを数メートル~10m位岸際にキャストし、ラインが軽く張った状態でキープしよう。
すると、ワームはラインに引っ張られて弧を描くように・ゆっくりと沈んでいく。
これがテンションフォールと呼ばれるワームの沈め方になる。
人が多くて釣れにくい時はシンカーを軽くしたり、微調整して対応する。
ワームをキャストする距離やシンカーの重さ、着水後のワームの沈め方で探る水深をある程度調整できる。
深い場所を探る時は、ワームが着水した後に少しラインを出して素早く沈めてからテンションを掛けたり、工夫してみると探りの幅が広がるはず。
まるなか
カサゴを沢山・効率良く釣るためのコツ
最後に、カサゴ釣りで釣果を上げたい時に意識したいコツを紹介しておこう。
一か所で粘らない
カサゴを含めたロックフィッシュは、ポイントに魚影さえ有ればルアーに食いつかせる難易度は比較的低い。
なので釣れない時に一か所で粘るのは効率が悪く、どんどん広範囲を探った方が良い。
特にナイトゲームの場合はカサゴが開けた場所に出てきていることも多く、ランガンスタイルで1投ずつ移動しながら釣っていくのがおすすめだ。
味・匂い付きのワームを使おう
カサゴはワームの味や匂いに対して比較的素直に・敏感に反応する傾向があるように思える。
最近は餌よりも強力な味と匂いが練り込まれたワームもあり、アタリを増やしたければこういったアイテムを使うのもかなりおすすめ!(バークレイガルプシリーズなど)
ただし、フグなどの外道の攻撃を受けやすくなるので、状況によっては使いにくいこともあるけど。
見えない変化・沖のポイントを開拓する
岸壁沿いやテトラ帯など、分かりやすいポイントはどうしても場荒れしやすい。
特に最近は根魚は減少傾向にある地域も多く、以前よりもカサゴが釣れなくなってきている。
こういう分かりやすい場所を狙うのも良いけど、だんだん釣りに慣れてきたら自分だけの秘密スポットを探してみよう。
時間がある時にオモリを結んで投げ、良くいく釣り場の海底探査をやってみると良い。
そうすると沖の離れたところに根があったり、他の人が知らないような隠れた好ポイントを発見できたりする。
投げたオモリをズルズル引っ張ることで、穂先に伝わる感触で底質や根の有無などを知ることができる。
時間は掛かるけど、やってみると色んな発見があり、今後の釣行時に役立てることができるはず!
まるなか
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