さてさて、今回はカサゴ(ガシラ)のルアー釣り講座をやっていきましょう。
今日のテーマはカサゴ釣りに使うジグヘッドの重さ選びについて。
ここではジグヘッドの重さの目安とともに、具体的な使い分け方・コツについて紹介。
全て毎日のように魚を釣って生活している私の実釣経験を基に解説します。
簡単なように見えてちょっとした違いで釣果に差が出ることもある根魚釣り。
ここでジグヘッドの重さ選びの基礎・コツを覚え、今後の釣行時の参考にしてもらえたらうれしく思う。
まるなか
▼【おすすめ記事】カサゴ釣りにおすすめなジグヘッド・選び方解説
【実釣比較】カサゴ・ガシラ釣りにおすすめなジグヘッド・選び方を徹底解説!
カサゴ・ガシラのルアー釣りに使うジグヘッドの重さ選びと基本
まずはカサゴをルアーで狙う際、使用するジグヘッドの重さの目安と選ぶ時のポイントを紹介しておこう。
要点を最初にまとめておくと、
- ジグヘッドの重さ:だいたい5g前後がメイン
- 海底を探る時は底取りができること
- 潮に流されすぎない事
- 壁を探る時は軽めも有効!
私がジグヘッドの重さを選ぶ時は、こんな風に考えている。
重さの目安
カサゴをジグヘッドリグで狙おうと思ったら、基本的にはアジやメバルといったライトゲームターゲットよりも少し重たいジグヘッドを使う機会が多い。
アジやメバルを狙う時よりも重たいジグヘッドを使った方が快適なことが多いし、ジグヘッドが重たいことによるデメリットが少ないからね!
具体的に言うと、私の場合はだいたい5g前後のジグヘッドを基準に選ぶことが多い。
考え方としては
- 2gクラス:軽め。岸壁沿いなどを探る時に使う
- 3.5gクラス:オールラウンドに使えるがやや軽め
- 5gクラス:万能に使える
- 7g:万能に使えるがやや重ため
- 10g~14g:深場専用。出番は少なめ
ざっくり紹介するとこんな感じかな。
これからジグヘッド+ワームを使ってカサゴ・ガシラを狙うなら、2g・3.5g・5g・7gほどのジグヘッドを揃えてみよう。
そうすれば、堤防などの身近なフィールドは大部分をカバーできるはず。
底取りがしっかりできる重さを選ぼう
カサゴ狙いで最も基本となるのは、ルアーをボトム(海底)まで沈めて探る釣り方。
ここでジグヘッドの重さはかなり重要になる。
軽すぎるジグヘッドを使ってしまうと、海底をルアーがトントンと叩く感触が穂先や手元に伝わりにくくなる。
そうなると「何をやっているのか分からない」状態になってしまい、海中でのルアーの動きがイメージできなくなる。
カサゴ・ガシラ狙いで海底を探る時は、ジグヘッドが海底を叩く感触が分かる重さのものを選ぶようにしよう。
潮に流されすぎないものを選ぶ
着底が把握でき、海底を探る感触が分かる重さのジグヘッドを選ぶとともに、釣り場の潮の流れ・風の影響を意識したジグヘッドを選ぼう。
カサゴが良く釣れるのは海底に石や根がある場所になり、根掛かりのリスクがある。
無駄な根掛かりを防ぐには、潮の流れや風で流れない重さのジグヘッドを使うのはかなり重要。
なので同じ釣り場で釣りをする場合であっても、潮の流れが速い時や風が強い時は、ジグヘッドを少し重たくするのはかなり有効なテクニックになる。
岸壁沿いなどに潜むカサゴを狙う場合
カサゴは海底付近を探るのが基本の狙い方だけど、堤防の岸壁沿いや打ち込まれたポール・橋脚などにも潜んでいる。
こういう場所を狙う時は、あえて軽いジグヘッドを使うのもかなり有効になる。
特に人が多くてプレッシャーが掛かっている釣り場では、2gなどの軽いジグヘッドを使うと効果があることも多い。
岸壁沿いなどに潜む気難しいカサゴを狙う時は、できるだけゆっくりとルアーを落とし込むことで反応が良くなったりする。
カサゴ・ガシラ狙いに使うジグヘッドの重さ選びの基本はこんな感じで、重さ別の具体的な使い方について少し詳しく話していこう。
2g前後のジグヘッド
カサゴ釣りでは軽めとなる、2g前後のジグヘッドの使い方について紹介していこう。
小型のワームを使う時
ジグヘッドの重さは同じ場合、セットするワームは大きい方が沈むのが遅くなる。
2g程度の軽いジグヘッドは、2インチなどのカサゴ狙いでは小さめのジグヘッドを合わせるのに都合がいい。
小さいワームに重たいワームをセットすると、沈むのが早すぎたり、ワームの動きが硬くなって違和感が出る場合がある。
岸壁沿いをゆっくりフォール(沈下)させる時
先ほど紹介したように、軽いジグヘッドは岸壁沿いなどをゆっくりとワームを落とし込む探り方に向いている。
2gクラスのジグヘッドを使い、岸壁沿いに軽くルアーを投げてカーブフォールさせたり・・・・。
岸壁沿いは比較的根掛かりが少ないので、フッキング率が高いジグヘッドは非常に使い勝手がいい。
堤防釣りでは岸壁沿いを探るのは最もお手軽なので、ぜひ試してみてほしい。
3.5g前後のジグヘッド
3.5g(1/8oz)前後のジグヘッドについて、使い場面を紹介していこう。
水深が浅い場所を狙うオールラウンド
3.5gのほどの重さのジグヘッドは、カサゴ狙いとしてはやや軽めのオールラウンドな重さ。
それほど潮の流れが早くない足場が低い漁港内を探る時など、出番は比較的多い。
岸壁沿いをカーブフォールさせて使うこともできるし、水深が5mくらいまでのそこまで深い場所であれば、海底付近を探るのにもちょうど軽すぎず・重すぎずで使いやすいぞ。
5g前後のジグヘッド
私がカサゴを狙う時は最も使用頻度が高く、ベースとなる重さが5g(3/16oz)前後のジグヘッド。
ボトム狙いのオールラウンダー
5gくらいのジグヘッドになると、岸壁沿いをゆっくり落とし込むには少し重たい分類になる。
なので岸壁沿いを探る時は、岸際から水深が8m~10m前後あるような深い場所を探る時に使うと良い。
一方で岸壁から少し離れた場所にある捨て石周りを探ったり、ルアーを軽くキャストして海底付近を探る時は5gくらいの重さがあった方が使い勝手がいい。
だいたい水深が5m~8mくらいの場所で海底付近を狙うのであれば、5g前後のジグヘッドを良く使っている。
7g前後のジグヘッド
更に重たくなり、7g(1/4oz)程度のジグヘッドになると、カサゴ釣りに使う重さとしてはやや重ためになる。
水深が深い漁港や遠投が必要な場所に!
7gクラスのジグヘッドになると、岸壁沿いを探るには重たい分類。
なのでルアーをキャストして探る時に使用するのがほとんどで、水深が10m前後の場所を狙う時に使う機会が多い。
また、外洋に面した防波堤など、大場所を狙うカサゴゲームの場合は7g以上のジグヘッドが使いやすい。
10g以上のジグヘッド
カサゴ釣りでは10g以上のジグヘッドは使用機会は少ないが、狙い方次第では出番が来ることがある。
私の場合、重たいもので12g~14g程度まで使用することがあるが、20g以上のジグヘッドは使用していない。
大規模な港の中など
10g以上の重たいジグヘッドを使う場面としては、規模が大きくて水深が深い港の中でカサゴを狙う時かな。
狙う水深は10m前後からそれ以上、大きい船舶が入ってくる岸壁だと深い場所で水深が15mや20m近くある場所も存在する。
こういう場所を攻める時は5gや7gのジグヘッドを使うと、フワフワしてしまって使い勝手が悪い。
深い場所を攻める時は10g以上のジグヘッドが望ましく、私の場合は14g程度までを使用している。
基本的に深い場所を攻める時は、繊細さよりも着底感度やワームの操作感を重視するのが第一。
規模が小さい漁港だったり、水深がかなり深い場所を攻めないのであれば、このクラスのジグヘッドを揃える必要性は低いかな。
ジグヘッドの重さを変えるタイミング
最後に、ジグヘッドの重さを重たくしたり、軽くしたりする時の基本となる考え方について紹介しておこう。
アタリが出ない時
そもそもカサゴのアタリが出ない時は、ジグヘッドの重さを重くする時と軽くする時の2つの考え方がある。
- 近場を探る時:ジグヘッドを軽くしてゆっくりカサゴに見せるようにする
- 沖目のポイントを探る時:ジグヘッドを重たくし、より広範囲をテンポよく探る
考え方の基本はこんな感じで、足元付近の近場を探る時はジグヘッドを少し軽くすると効果がある。
ただし軽いジグヘッドは釣りのテンポが悪くなるので、広範囲から効率よく魚を探すのにはあまり向いていない。
なので沖目のポイントを攻める場合は、ジグヘッドを軽くするだけでなく逆に重たくするのも有効なことがあるぞ。
アタリが出ても掛からない時
アタリが出てもワームを離してしまう時や、一瞬掛かってすぐに外れてしまう時。
こういう時は魚の活性が低い場合があるので、違和感を無くして吸い込みを良くするためにジグヘッドを軽くすると効果的な事が多いぞ。
特に魚が小さい時は、ワームを吸い込む力が弱いのでジグヘッドの重さが邪魔になりやすい。
まるなか
根掛かる時
ジグヘッドリグは基本的に針先がむき出しになっている。
なのでフッキングの良さには優れているが、根掛かりやすい欠点がある。
根掛かりが発生する時はジグヘッドの重さを変えるのも意外と効果があり、
- ワームが流されて根掛かる:ジグヘッドを重たくする
- 流されなくても根掛かる:ワームの浮力を活かすため・ジグヘッドを軽くする
こんな風に対応するようにしている。
特に流れや風が無いのに根掛かってしまう時は、オモリが重たいことによって石や障害物の隙間に挟まりやすくなっている場合がある。
こういう時はジグヘッドを軽くすることで隙間に落ちにくくし、石の表面を滑りやすくすることで根掛かりを回避できる場合がある。
ただし所詮ジグヘッドリグなので、根掛かり回避能力を考慮するならオフセットフックを使ったテキサスなどを使うようにしよう。
まるなか
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