こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はショアスロー講座をやっていきましょう。
今日のテーマはショアスローにおけるメタルジグのフックセッティングについて。
フックセッティングの基本パターンに合わせ、私なりの使い分けのポイントについて紹介。
同じジグを使う場合であっても、フックセッティングによってフッキング率や手返しが思いのほか変わってくる。
なので釣行する釣り場や狙うターゲット、魚の活性などによってフックセッティングを工夫できるようになるのは結構重要なんだよね。
なお、筆者である私の経験や主な実績としては
- 岸からのスーパーライトショアジギング~船のジギングまで経験多数
- 静岡のサーフにてヒラメ・マゴチをメタルジグオンリーで月100枚以上
- ショゴ(カンパチの幼魚)メインのスーパーライトショアジギングで45回ほど連続釣行でボウズ無し
こんな感じで基本的に毎日釣りをして生活している人間なので、参考になる部分があったらうれしく思う。
前置きはこれくらいに、さっそく本題へと話を進めていこう。
ショアスローにおけるジグのフックセッティングの基本パターン
まずはどんな感じでフックセッティングを決めているのか?
私なりの代表的なパターンと考え方を紹介していこう。
フロントダブル+リアシングル
ショアスローの釣りにおいて、ターゲットを問わずにオールマイティーに使えるフックセッティングを選ぶとしたらこの「フロントダブル+リアシングル」のフックセッティングが代表的なパターンかな。
根掛かり回避能力やフッキング、ヒットした魚のホールド力や手返しといった部分において目立つ欠点がなく、青物~底物狙いまで対応しやすい。
なのでショアスロー初心者の方にもおすすめなフックセッティングがこのパターンになり、まずはフロントにダブルのアシストフックを装着し、リアにシングルのアシストを装着するスタイルで使ってみると良い。
その中でフィールドの状況や魚の活性・ターゲットとなる魚種に合わせてフックセッティングを調整していこう。
フロントダブル+リアダブル
このフックセッティングも万能的に使用できるが、どちらかといえばフッキング重視のパターンになる。
トリプルフックを使うと根掛かりがかなり目立つ場面や、じゃれつくようなバイトがあってフックアップにうまく持ち込めない場面で活躍する。
また、ヒラメやマゴチなどをジグで狙う際、トリプルフックを使うとフックアップしたのちのバラシが多い時に使うと効果的な事もある。
フロントダブル+リアトリプル
このフックセッティングは完全にフッキング重視の仕様になり、ヒラメやマゴチ・タチウオなどのアタリが出てもフッキングが難しい魚を狙う時におすすめだ。
逆に言うとボトムを叩くと非常に根掛かりやすくなったり、ジャークの強さや速さを間違えるとリアフックにラインが絡みやすくなることがあるので気を付けたい。
また、特に青物狙いの場合はトリプルフックを使うと、やり取りの最中にフックが変な場所に掛かって魚へのダメージが大きくなったり、リリースが困難になる場面もある。
高活性で魚が良く釣れる時はトリプルフックを使うと釣りの手返しが悪くなることもあるので、状況によってはフックを減らす調整をするのがおすすめだ。
フロントダブル
リアフックを取り除いたシンプルなフックセッティングがフロントダブルの形。
どちらかというと青物狙いでよく使うパターンだが、根掛かり多発地帯でボトムを叩きたい時に使うこともある。
リアが軽くなる為、ジグにアクションを与えた時のロール・テールスイングがワイドになり、スイミングアクションが強くなる特性を持つ。
また、着底後速やかにジグを持ち上げることで根掛かり回避能力に優れているので、沈み根の周りや駆け上がりの周辺を狙い撃つ時にも効果を発揮する。
更に、リアフックが付いていないためにフッキングすればフックが魚の口の良い位置に掛かりやすく、スレ掛かりを抑えるメリットもあるぞ。
これによって魚へのダメージを減らしたり、フックが体の側面に掛かりにくくなるのでファイト時間を短縮して手返しをUPさせることも可能だ(体の側面にフックが掛かると抵抗が増えて引きが重たくなる)。
ただし魚の活性が低い場合はジグをつつくようなショートバイトが多発することがあり、その場合はリアにフックを追加してフックアップ率の向上を図ると良い。
ショアスロー用フック選びのポイントなど
私がショアスロー系ジグを使う時、フック選びで意識しているちょっとしたポイントなどを紹介しておこう。
フックのティンセルの有無
最近はアシストフックにティンセルが付いていたりと、アピールを増すためのパーツが装着されているものも多い。
これらのフックを使用する効果としては
- フックへのアピール力をアップさせる
- フォール時の抵抗になり、沈下速度がスローになる
- アクション・フォール時にティンセルが潮を受け、ジグのアクションがおとなしくなる
こんな感じかな。
一方でデメリットもあり、
- 空気抵抗によって飛距離が低下する
- ジグのアクションが小さくなる
このような点はフックの抵抗が増えることによって良くないこともある。
なお、私としては基本的に抵抗が大きくなりやすい「ダブルのアシストフック」を使用する時は、ティンセルが付いていないシンプルなものを使用するのが基本パターンだ。
シングルフックを使用する場合であっても、ショアスローにおいてはどちらかといえばティンセル無しのフックを使用する機会が多いかな。
最終的には個人の好みによる部分が大きいけどね。
フロントにシングルのアシストはアリか?
今まで時々受けてきた質問なんだけど、これも個人個人で考え方が違うはず。
私の考え方としては、ショアスローの釣りは
- 青物狙いの場合は低活性な沈んだ魚狙いで使うことが多い
- フォール中のバイトが多い
- ジグが平たく、幅の広いものが多い
これらを考慮し、フッキング率の高いダブルのアシストフックを使用することが多い(特にフロントは)。
また、ジグを激しく動かすこともないので、フックがリーダーやスプリットリングに絡んだりすることもほとんどないしね。
なので私の場合、ショアスローの釣りでは「フロントにはダブルのアシスト」を入れることが多い。
アシストフックの長さ
特に前後にアシストフックを装着する場合、アシストラインの長さのバランスがかなり重要になってくる。
ショアスロー用のジグは全長が短く、コンパクト設計になっているものが多い。
なのでトラブルを回避するために、前後のフックが絡まないようにセッティングするのが基本になる。
私の場合はフロントフックのフトコロの一番深い場所がジグの中央~若干短め程度、リアフックはトラブル回避を優先した超ショートタイプを使用することが多い。
オフショアのスロージギングのように、サイズの大きいジグを使う場合はリアフックの長さを長くするが、ショアから使う50g・60g程度までのジグの場合はリアフックは短めのセッティングを基本としている。
おすすめなフック例
最後に、実際に私が使用しているおすすめなフックを紹介しておこう。
RIVAGE スーパーライトショアジギング用アシスト
主に15g~20gクラスジグを使うスーパーライトショアジギング用に筆者である私が開発したアシストフック。
特殊コーティング採用で非常に防錆性に優れたフックを使用し、強度にもある程度余裕を持たせてある。
スーパーライトショアスローの釣りにも十分マッチし、底物~青物狙いまで対応できるぞ。
小型ジグを使った青物やハタ・カサゴ狙いなどに使いやすく、フックの質にはかなりこだわって作り上げた。
現在は生産が安定していないので申し訳ないが、今後はリア用のフックなども発売予定。
15gクラスのジグにはMサイズ、20g~25gクラスのジグにはLサイズがおすすめ。
▼RIVAGE スーパーライトショアジギングフック紹介ページはこちら
RIVAGE スーパーライトショアジギング用アシストフック(フロント用ダブル)
ヴァンフック JIGEN JH-10(バラ針)
ヴァンフックの「JIGEN JH-10」は30g以上のジグを使った一般的なショアスロー対応のフックになり、非常に高い針先強度が特徴的。
ボトムを叩いても針先の鋭さが長く続く耐久性の高さが素晴らしい。
私の場合はスローに限らず、ライトショアジギングやサーフのヒラメ釣りなど、比較的ライトな釣り全般で好んで使用している。
このフックによつあみのアルゴンアシストフロロ芯入りの15号を使用してフックを自作すれば、30g以上のジグを使用するショアスローの釣りはカバーできる。
フックサイズ選びとしては、
- 30g→#3
- 40g→#2
- 50g、60g→#1
私の場合はこれくらいを1つの目安として選んでいる。
なお、アシストフックの作り方の基本については「アシストフックの作り方を徹底解説」を参考にどうぞ。
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