こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回は恒例のショアジギング講座を。
今日のテーマはサーフのショアジギングに使用するロッド選びについて。
静岡出身である私ショアジギングのメインフィールドはその地域柄サーフになり、タックル選びにおいて意識していることを紹介していく。
ショアジギングは堤防や磯などでも楽しむことができるが、フィールドの特性によってロッドに必要な要素も少し変わってくる。
この辺りに触れつつロッド選びを解説していくので、今後タックルを揃える時の参考になるものがあったらうれしく思う。
サーフのショアジギングに使用するロッド選びの基礎
ロッドを選ぶ時の1つの大きな要素である「長さ」について、私なりの目安を紹介しておこう。
前提:駆け上がりの入り方や波の立ち具合による影響を考えよう
サーフのショアジギングで厄介なのが、海中の駆け上がりや波になる。
これらはラインにダメージを与える要素になり、場合によってはラインブレイクの原因になることもある。
私としてはサーフでショアジギングを楽しむ時は極端に短いロッドはおすすめせず、「駆け上がりや波などの障害をクリアできるだけの長さ」が欲しい。
堤防などと違い、サーフは足場が低くなることが多いので、短いロッドを使用するとラインに角度をつけにくくなる。
障害物をクリアする能力だけでなく、ジグを縦方向にキビキビと持ち上げて操作するのも重要だ。
なのでサーフのショアジギングでは、ショートロッドよりもある程度長さのあるロッドを使用するのが無難な選択。
もちろん既に自分なりのスタイルがあり、ショートロッドを使っても不便なく釣りができるなら、短めのロッドを使っても全く問題ない。
基本としては、駆け上がりがキツかったり、テトラが入る場所・波がザブザブと立ちやすい場所ほど長さのあるロッドが有利になりやすい。
サーフ用スーパーライトショアジギングロッド選び
ここからは具体的なロッドのスペック選びを紹介していこう。
まずは最もライトなタックルを使用するスーパーライトショアジギングから。
ロッドの長さ
まずはロッドの長さ選びについてだが、軽いメタルジグを使用するスーパーライトショアジギングでは
- 軽いメタルジグの操作感の明確化
- 比較的開けた場所・障害物が少ない場所での釣りがメイン
これらを考慮し、極端に長いロッドを使用することは少ない。
なので後で紹介するライトショアジギングやショアジギングと比較すると、ロッドの長さも若干短めでOK。
私がこれまで使用してきた印象としては、
だいたい9フィート前後を基準に、8フィート台後半~9フィート台後半程度のロッドを選ぶのがおすすめ。
簡単にまとめると、
- ~8フィート台後半:若干短めのレングス。波が立ちにくく、駆け上がりなどが少ないサーフ向き
- 9フィート~9フィート前半:オールマイティ
- 9フィート中盤~後半:遠投性や駆け上がりなどの回避能力が高い
こんな感じになる。
なお、迷った時は長めのロッドを選んだ方が失敗は少ない。
ロッドの硬さ・パワー
次はロッドの硬さについてだ。
サーフのスーパーライトショアジギングでは、湾内・内向きの穏やかなフィールドを除けば港湾部などよりも風や波の影響を受けやすくなる。
また、サーフの場合は沖の深い場所に魚が集まることも多いので、ある程度重たいジグを使って遠投性を確保した方が無難。
私の場合は20gほどのジグをメインに使用しており、
- 15g:内向きのサーフやシャローエリア用。出番は一番少ない
- 20g:中心となる重さ
- 25g:風が強い時や急深サーフで使用
こんな感じでジグのウェイトを使い分けている。
目安としては、25gクラスのメタルジグをフルキャストできるロッドが望ましい。
スーパーライトショアジギング専用ロッドを選んでもいいし、シーバスロッドならLクラス~少し硬めでMLクラスが該当する。
他にも、エギングロッドのMクラス以上を流用することも可能だ。
▼【関連記事】スーパーライトショアジギングロッドのおすすめを解説!
スーパーライトショアジギング(SLS)ロッドのおすすめ・選び方を徹底解説!
サーフのライトショアジギングロッド選び
次は若干タックルのパワーが大きくなるライトショアジギングの場合だ。
ロッドの長さ
サーフのライトショアジギングは1年を通じて汎用性が最も高く、地域によってはライトショアジギングタックルだけで過ごせる場所も多いだろう。
また、青物以外にもヒラメやシーバスゲームなどにもタックルの流用がしやすい点もメリットになる。
サーフのライトショアジギングでは、だいたい10フィート~11フィートクラスのロッドを使用することが多くなる。
私なりの目安としては
- 10フィートクラス:オールラウンドに使えるが、どちらかというと軽量性・操作性重視
- 10フィート中盤~後半:最もベーシックでオールマイティな長さ
- 11フィート以上:遠投性や障害物回避能力重視
こんな感じで考えており、基準としてはだいたい10フィート3インチ位~10フィート10インチくらいまでが無難なチョイスになるかな。
11フィート以上のロッドになると、スペック上の重量は重たくなくても実際に使用すると「ロッドの長さによる重量感」が気になりやすい印象がある。
なので駆け上がりがかなりキツイ場所だったり、強く巻きあがる砂・石などをクリアする必要がある場所以外では10フィート台のロッドがおすすめだ。
ロッドの硬さ・パワー
次はロッドの硬さ・パワー選びについてだ。
サーフのライトショアジギングに使用するメタルジグの重さだが、目安としては
- 30g:若干軽めのオールラウンド。遠浅サーフやフラットフィッシュ狙いではメインで使用する
- 40g:青物狙いでは中心となり、ある程度水深がある場所ではメイン。フラットフィッシュ狙いでは少し重ため
- 50g:潮が速い場所やかなり急深なサーフの深場狙い用。ライトショアジギングでは出番は少なめ
こんな感じかな。
基本的には40gを中心に、少し軽めで30gのメタルジグを使用するというのが私の定番パターンになる。
なのでサーフのライトショアジギングに使用するロッドを選ぶ時は、最低でも40gがフルキャストできるものを選ぶようにする。
ヒラメゲームなどを強く意識するなら最大適合ウェイトが40g程度でもOKだが、青物狙いがメインなら上限が50g前後までのロッドを選ぶと良い。
なお、釣れる青物の大きさが3kg程度までの中型の場合はライトショアジギング専用ロッドではなく、シーバスロッドを流用しても全く問題ない(カンパチやヒラマサの場合は除く)。
カンパチやヒラマサはヒットすると強い引きで根に突っ込む習性があり、他の青物よりも強めのロッドを使用する方が良い。
これらを狙う時は、魚の大きさがだいたい2kg以上になってくるならライトショアジギング専用ロッドを使用した方が無難。
サーフから良型青物を狙うショアジギングロッド選び
ラストはサーフから良型青物を狙うためのショアジギングロッド選びについてだ。
ロッドの長さ選び
ロッドの長さ選びについてだが、ライトショアジギングよりも若干短めのロッドを選ぶのが無難なチョイスになる。
理由としては使用するメタルジグが重たくなるし、リールやロッドそのものの重量も大きくなるので、長いロッドは使いにくくなるからだ。
私なりの目安としては
- 9フィート台後半:軽量性・操作性重視
- 10フィートクラス:オールラウンドで中心となる長さ
- 10フィート台中盤以上:長めの分類。障害物回避能力重視
こんな感じで、10フィートほどのロッドを目安に使用すると無難に選べる。
ロッドの硬さ・パワー
サーフから良型青物を狙うショアジギングだが、使用するメタルジグはだいたい60g~80g程度までがメインになる。
潮の流れが非常に早くて水深がある磯などのショアジギングよりも、若干ライトなタックルで対応できることがほとんどだ。
ロッドの硬さ・パワー選びの目安としては、
- 5kg程度までの青物がメイン:適合PEラインの上限が2.5号~3号程度
- メータークラス、8kg~10kgクラスも視野に入れる:適合PEラインの上限が4号程度
このくらいのスペックのロッドを選んでおけば何とかなる。
実際にはラインが出せる状況であれば、メータークラスのシイラやブリを狙うにしてもシーバスロッドで上げることはできる。
これはスーパーライトショアジギングでキャッチした90cm台後半ほどのシイラだが、ラインさえ出せれば釣り上げることはそれほど難しいことはない。
適切な負荷を掛け、落ち着いてやり取りさえできればだいたい何とかなる。
なので狙うターゲットの「メインの大きさ」に注目したロッド選びをするのが重要になってくる。
例えば、釣れる青物のサイズが1kg~2kg程度がほとんどで、稀に5kgなどが釣れる釣り場の場合。
こういう時は、ガチなショアジギングタックルを購入しても「ロッドが強すぎて使いきれない」状況に陥りやすい。
普段釣れる青物のサイズが小さいのであれば、パワーのあるシーバスロッドやライトショアジギングロッドを使用する方が1年を通じた使い勝手は良くなる。
迷った時のおすすめロッド
これからショアジギングに挑戦したい方や、どんなロッドを選んだらいいのか分からない方に、私がおすすめするロッドを簡単に紹介。
シマノ ディアルーナシリーズ
シマノのディアルーナシリーズは2万円台で購入できるロッドで、コスパと性能のバランスが非常に良くて使いやすい。
主にスーパーライトショアジギング~ライトショアジギングにおすすめで、軽さ・操作性・強さのバランスはばっちりだ。
長く使えるロッドが欲しい初心者の方から誰にでも扱いやすく、私の場合はセカンドロッドとして使っているが、非常に好印象。
おすすめな番手としては、
この3つかな。
私が使用しているのはおすすめに挙げていない「S106ML」というモデルになるが、これはメインとしてワームやシンペンを使ったヒラメ・マゴチ釣りを考慮してのセレクト。
青物狙いのショアジギングに使うとなると、スーパーライト・ライトショアジギングの中間的な存在になる。
言い換えれば中途半端感があり、ショアジギングメインで考えるのであればおすすめな番手には入ってこないかな。
▼【関連記事】シマノ ディアルーナS106MLをインプレッション
シマノ18ディアルーナをインプレ。S106MLをフラットフィッシュ・ライトショアジギングに使用
▼ライトショアジギングに使うロッド選びのポイントやおすすめ機種について知りたい方は【ライトショアジギングロッドの選び方・おすすめアイテム徹底解説】を参考にしてみて下さい。
管理人が公平な視点でロッドを使い比べ、特性と合わせて使いやすいものを紹介します。