こんにちは、まるなか(@marunakafish)です。
さてさて、今回はお手軽なルアーターゲットの1つであるメッキ釣り講座をやっていきましょう。
メッキのルアー釣りに必要な基本的な知識について、普段毎日のように釣りをしている私がタックル選びのコツや、実釣時に意識していることを経験に基づき解説。
ここでは基本的な知識を1通り身につけられるようになっているが、より深く理解したい方はそれぞれ別に詳しいコンテンツを用意してある。
※より詳しい解説・おすすめアイテム紹介ページへのリンクと合わせて紹介していくので、うまく役に立ててもらえたら嬉しい。
前置きはこれくらいにしておいて、早速メッキ釣りの基本講座を始めていこう!
メッキが釣れる時期・シーズン
地域にもよるが、基本的にメッキは1年中釣れる魚ではなくて釣れる時期・シーズンが決まっている。
なので間違ったタイミングで釣行しても釣れないので要注意!
メッキは死滅性回遊魚
基本的にメッキという魚は暖流に乗って暖かい地域から各地に入り込んでくる性質がある。
なので水温が高い時期がメッキ釣りの時期になり、寒くなると水温が下がってしまうので基本的には死滅してしまう。
また、その年によって新しいメッキが回遊してくることになるので、黒潮の流れ具合などによる当たり外れが非常に激しい。
初心者の方がメッキ釣りに出掛ける時は、その年がメッキの当たり年なのか外れ年なのかという情報を仕入れておくと良い。
釣れない年はいくらやっても「メッキ自体がポイントに居ない」ので釣れないことがある。
ベストシーズンは秋
基本的にメッキが釣れやすいは夏~秋の水温が高い時期になる。
しかし、季節が早すぎるとメッキがまだ小さく、ルアーを食いきれない事もあるので気を付けよう。
私が住む静岡を例に挙げると、基本的には大体9月~11月位が釣りやすい感覚がある。
11月位になって水温低下が徐々に本格化してくると、メッキは少し深い場所や温排水の周りなど「水温の安定しやすい場所」に集まりやすいかな。
季節が進むと釣れるサイズは大きくなりやすいが、その分スレたりして難易度は上がりやすい。
その後、本州の暖かい地域では12月~場所によっては年明け位まで何とかメッキが狙える。
※温排水が流入している場所では、メッキが冬を越して大型化する場合もある。
▼【より詳しい解説記事】メッキ釣りの時期・シーズンの流れを解説!
メッキ釣りに適した時期・シーズンの流れを実釣経験から解説!【水温を要チェック】
メッキが釣れる時間
次に、メッキが釣れやすい時間帯について。
朝・夕マズメがベスト
メッキの活性が上がりやすいのが朝・夕マズメの時間帯。
基本的には朝日が出て明るくなってきてからの1時間前後、日没の真っ暗になる前の1時間前後位がベストタイミングになることが多い。
朝夕マズメのメッキは餌を求めて表層付近を回遊しやすいので、浅い場所を中心にテンポの良い釣りで群れを探すのを最優先にするといい。
メッキは1匹いると周辺に数匹いることが多いので、反応が出たら集中して釣っていく。
日中・デイゲームのメッキ釣り
メッキ釣りは朝夕の釣りという印象があるかもしれないが、日中でも適切に狙えば普通に釣れる。
狙い方が少し変わってきて、昼の時間帯は「障害物の影や、船道などの水深が深い場所」を上手く狙うと良い。
日中のメッキは活発に回遊するというより、物陰などにジッとしていることが多い。
状況によってはメタルジグやバイブレーションなど、深い場所を探れるルアーを上手く入れることで釣果に繋げることが出来る。
▼【より詳しい解説記事】メッキ釣りの時間帯選び
メッキ釣りの時間帯と活性の関係・攻略の為の基礎知識を解説【昼でも釣れる】
メッキが釣れるポイント選び
メッキ釣りのポイント選びだが、基本的には
- 堤防の角など、潮通しが良い場所(朝夕の回遊に期待大)
- 河川などの流れ込み
- テトラ帯や橋脚・スロープ・駆け上がりなどの地形変化
このような場所を狙っていくことになる。
潮通しが良い場所は朝夕マズメの回遊してくるメッキの実績が高く、日中は海底の根周りや人工的に作られた障害物のそばを狙うと良い。
また、河川や温排水の流れ込みは超一級ポイントで、メッキは汽水域にも入ってくる性質がある。
港や浜に流れ込む川がある時は、川の中も探りを入れてみると良い。
▼【より詳しい解説記事】メッキ釣りで狙うべきポイントを解説
メッキ釣りのポイント・場所選び 基本~意識したいコツを解説!【実釣主義】
メッキ釣りの基本タックル
大体20cm前後~大きくて30cm程度までの一般的なサイズのメッキを狙う場合、基本的なタックルバランスはこんな感じになる。
いわゆるライトゲームと呼ばれる、アジやメバルなど「小型の魚を小さなルアーで狙う道具」を用意すればOK。
なのでアジングやメバリング用のタックルを持っている方は、メッキ釣りにも流用できる場合が多い。
※大きいメッキを狙ったり、障害物が多い場所で釣りをする時はもう少しパワーのあるタックルを使用することもある。
メッキ釣りに使うロッド選び
メッキ釣りに使用するロッドだが、基本的な選び方はこんな感じになる。
- ロッドの種類:アジングロッドやメバリングロッドなど
- ロッドの長さ:7フィートほどを基準に、6フィート~8フィート位まで
- ロッドの硬さ・パワー:大体7g~10g前後のルアーまで扱えるもの
このようなスペックのロッドを選んでおけば、港の中やビーチ、ちょっとした小磯などまで対応できる。
私のおすすめは「7フィート~7フィート6インチくらい」までの長さで、「L~MLパワー」のアジング・メバリングロッドかな!
あまり短かったり、柔らかすぎるロッドだと使い難い事がある。
※サーフでメタルジグを大遠投したり、大型のメッキを狙う時はシーバスロッドやエギングロッドを使う場合もある。
▼【より詳しい解説記事】メッキ釣りに使うロッド選び
メッキ釣りに使うロッド選び 実釣経験を基に要点・おすすめアイテム例を解説!
メッキ釣りに使うリール選び
メッキ釣りに使用するリールの選び方だが、やはり国産のシマノ・ダイワ製のスピニングリールがおすすめ。
基本となるスペックについては
- リールの番手:シマノC2000番、ダイワLT2000番
- ギア比:ハイギアリールがおすすめ
こんな感じで選んでおけば、まず間違いはない。
とりあえず「2000番の巻き取りが速いハイギアリール」を使っておけば、ライトゲームで狙うメッキ釣りに対応できる。
▼【より詳しい解説記事】メッキ釣り用リール選び
【実釣比較】メッキ釣り用リールのおすすめ・選び方の基本を徹底解説
メッキ釣りのラインシステム
メッキ釣りに使うライン選びだが、釣りの経験の有無などでおすすめは変わってくる。
ナイロンライン
いわゆる一般的な透明な釣り糸がナイロンライン。
ナイロンラインはどちらかというと釣り初心者の方におすすめで、トラブルが少なくて扱いやすい。
しかし、
- 強度が低い
- 吸水や紫外線で劣化しやすい
というような特徴があるので、慣れてきたら後で紹介する「PEライン+ショックリーダー」を使うことをおすすめする。
ナイロンラインを選ぶ時は、大体4ポンド(1号前後)を基準に選び、75m以上巻いておけば大丈夫。
メッキのサイズが少し大きい時は6ポンド(1.5号)なども使用するが、太いラインは飛距離が落ちるし、ライントラブルが起きやすくなる。
PEライン+ショックリーダー
ある程度釣りの経験がある方は「PEライン+ショックリーダー」を使うのがおすすめだ。
PEラインはリーダーと接続しないと強度が出せないが、正しく使えば細くて圧倒的に強い。
基本的なバランスとしては
- PEライン:0.4号を75m以上巻く
- ショックリーダー:1.75号を1ヒロ
これが私のメッキゲームにおける基本のラインシステムになる。
メッキは大きさの割に引きが強いので、あまり細いラインシステムだとラインの強度が足りない場合がある。
また、メッキ釣りではそこまで軽いルアーを使わなくても十分魚は釣れるので、やたら細いラインを使う必要性は感じていない。
※PEラインとリーダーの接続はFGノットがおすすめだが、練習が必要だ。覚えておいた方が絶対に良いが、出来ないうちはクインテットノットなどを使ってもOK(強度はどうしても下がる)。
▼【おすすめで簡単なノット】クインテットノットを解説!
▼【より詳しい解説記事】メッキ釣りに使うライン選び
メッキのルアー釣り ラインの選び方・失敗しないおすすめアイテムはコレ!
ルアーの種類
メッキ釣りに使うルアーの種類について紹介していこう。
- ミノープラグ:メッキ釣りでは最も人気。オールラウンドに使える
- メタルジグ:遠投が必要場所や深場攻略におすすめ!
- バイブレーション:波動が強く、広範囲をテンポよく探りやすい
- スピンテールジグ:メタルジグに近い飛距離でアピール力が高い
- トップウォータープラグ:水面に浮くルアーで遊びの要素が強い
- ワーム:スレたメッキや活性が低い個体に
ザックリと紹介するとこんな感じだ。
人によって使うルアーの種類は異なるが、初心者の方は「ミノーで表層~中層を探り、メタルジグまたはワームで深場や遠くの場所を探る」とシンプルに使い分けが出来る。
※シンプルに、少ない予算でルアーを揃えたい方は「メッキ釣り初心者のルアーの選び方・おすすめアイテム紹介」を参考にどうぞ。
メッキ釣り初心者におすすめなルアーはこれだけでOK!無駄を省いたセレクトを紹介
ミノー
メッキ釣りでは非常に人気があるミノープラグ。
細長くて小魚っぽい形をしており、前方にプラスチックなどで出来たリップがついているのが特徴。
選び方の基本としては
- 大きさ:大体5cm前後
- 種類:シンキング、またはファストシンキング(海水に沈むもの)
こんな感じで選べば大丈夫。基本的にはメバリングなどで使うミノーを流用したり、渓流でヤマメやイワナを釣る時に使うものがおすすめだ。
ミノーにはフローティング(水に浮くもの)とシンキングがあるが、メッキ釣りではシンキング、またはファストシンキング(重たくて速く沈む)ものが使い易い。
水深が浅い波打ち際を狙う時はシンキングを、少し深い場所まで沈めたい時はファストシンキングミノーを選ぶ。
ミノーはただ巻きでも使えるが、トゥイッチング(2回~5回くらいロッドをチョンチョンと煽ってストップ)でミノーを水中でヒラウチさせるとメッキの反応が良い。
▼【より詳しい解説記事】メッキ用ミノー選び
【実績から選ぶ】メッキのルアー釣り ミノーの使い分け・おすすめアイテムを紹介!
メタルジグ
他のルアーでは届かない沖のポイントだったり、日中の深い場所に沈んだメッキ狙いで強力な効果を発揮するのがメタルジグ。
メッキ釣りに使うメタルジグだが、「基本的には7g程を基準に、5g~10g程のもの」を用意しておけばOK。
沖に遠投してカウントダウンで沈め、ただ巻きや細かいロッドアクションで誘って使用する。
▼【より詳しい解説記事】メッキ用メタルジグ選び
メッキ釣りに使うメタルジグ おすすめアイテム・アクションパターンを紹介【低活性に強い】
ワーム
メッキ釣りはどちらかといえばプラグルアーを使用する方が多いが、ワームも強い効果を発揮する。
ロストしても単価が安く、素材が柔らかいのでスレたメッキに強い印象がある。
基本的にはジグヘッドリグ(3g~5gくらい)で使用することが多く、ワームのサイズは大体1.5インチ~2インチ前後が扱いやすい。
シャッドテールワームの場合はただ巻きでOK。ストレートワームの場合はただ巻きやワインドといい、ロッドをチョンチョンと煽ってワームを水中で左右にダートさせるのも効果的。
バイブレーション
メタルジグ程ではないが遠投がきき、引き抵抗がしっかりあるので初心者の方でも使い易い。
バイブレーションは大体4cm~5cm前後のものを使用すれば大丈夫。
使い方はカウントダウンで沈め、ただ巻きやリフトフォールで沈んだメッキを攻略する。
日中のデイゲームでかなり強い効果を発揮する印象があり、ただ巻くだけでもブルブルと泳ぐので楽に使える。
トップウォータープラグ
水面に浮き、基本的に潜らないのがトップウォータープラグ。
とにかくメッキを沢山釣りたい方というより、楽しく釣りたい方におすすめなルアーだ。
メッキが表層に浮いている時は、ルアーに飛びついてくる姿が目に見えるので非常にエキサイティングな釣りが展開できる。
朝夕の高活性な時間帯で使い易く、日中の低活性な時間帯では水面まで追ってこないこともある。
▼【より詳しい解説記事】メッキ用トップウォータープラグ選び
【実釣比較】メッキ釣りにおすすめなトップウォータープラグ・選び方の基本を徹底解説
ルアーのカラー選び
メッキ釣りに使うルアーのカラー選びだが、私の場合は
- シルバー系:最もオールラウンド
- ゴールド系:若干濁り気味の時
- クリア系:スレた時や日中の低活性時
- ホワイト系:シルバーやゴールドなどのフラッシング(キラキラ光る)カラーに反応が悪い時
- ピンクやチャート:濁りがきつい時や薄暗い時に
こんな感じで使い分けをしている。
カラーはこだわるとキリがないので、私としてはシルバー・ゴールド・クリアの3色程度を用意してメッキ釣りに挑戦するのがおすすめかな。
この3色は私の中で使用頻度が高く、大体この3つのカラーで何とかなる印象だ。
そこから徐々にルアーのカラーを増やしてみたり、自分に合ったものを見つけて行けば無駄にルアーが増えにくい。
少ない予算で挑戦したければ、良く目立つものとナチュラルなものを1色ずつでも構わない。
背中の色は「見えやすいもの」がおすすめ
ミノーなどのプラグルアーを使用する場合、初心者の方は背中の色が見やすいもの(ピンクやチャートなど)を使うと便利だ。
見難い色のルアーを使うと、根掛かりを起こしたり・メッキのバイトがどこで出たのか判断するのが難しい場合がある。
見やすいルアーを使うことで、自分の使っているルアーがどんな動きをするのかイメージしやすいし、海中の障害物を避けるのも容易になるからね!
▼【より詳しい解説記事】メッキ釣りに使うルアーカラー選び
【楽に考える】メッキのルアー釣り カラー・色の使い分けとおすすめを解説!
あると便利な道具
メッキ釣りを楽しむ際、用意しておくと絶対に役立つアイテムを紹介しておこう。
ルアーケース
メッキ釣りで使う小型のルアーが綺麗に収納でき、表裏で収納出来てコンパクト!
水抜き穴もついているので、使った後の水洗いも楽に出来て便利なケース。
ルアーケースは必須なので、かならず用意しておくこと!
針外し
メッキ釣りでは釣れた魚のフックを外すためのツールが必須になる。
また、小型のフックを使うので細長いアイテムじゃないと使い勝手が悪い。
私のおすすめはオーナーのマルチフォーセップ!
ワンタッチでバッグのベルトや服のポケット部などに固定出来て便利だ。
針外し以外にスプリットリングオープナー(フックの交換に使う)、ラインカッター機能もついているので持っておくと「超」役に立つ。
▼マルチフォーセップ紹介の記事
【超便利!】ライトゲーム・小物釣りにおすすめな針外しフォーセップを発見!
ざっとまぁこんな感じで、必要な基本的知識の紹介はおしまい。
各項目について詳しく知りたい方は、個別のページをみて理解を深めてもらえると嬉しく思う。
おすすめアイテムなどは全て実費を払って購入し、実際に魚を釣って使い比べてきたものの中から厳選してある。
なのでどんな道具を選んだらいいのか分からない時の参考にどうぞ。