さてさて、今回は秋のサーフエギングについて。
アオリイカエギングをする際、入門にも最適で最も釣果を上げ易いのは秋の新子シーズン。
これはサーフエギングでも同様のことが言えて、型狙いの一発の釣りになることも多い春シーズンと比較すると
秋の方が釣果を上げることのできる確率が高く、複数釣果の可能性も大。
そんなサーフエギング初心者の方にも最適な秋の狙い方について、普段私が意識していることを紹介していこう。
▼秋エギングに必要な基礎知識をまとめたページ
秋のサーフエギング攻略の為にチェックしておきたいポイント
まずは秋のサーフエギングに釣行する際、どんな点を意識しておくと役に立つか?
簡単にチェックポイントを挙げておこう。
- 秋のアオリイカの行動パターンを知る:新子は成長、水温低下に伴い、外洋に移動していく
- 釣行場所の狙い分け:水深が浅いサーフや内海は群れた新子、外洋のサーフは成長が早い個体狙い
- 釣れなくなった時は:外洋に面した場所、水深が深い場所へ狙いを変えていく
- 秋のサーフエギングに使うエギの大きさ・サイズ:基本は3.5号でOK
- エギをしっかり持ち上げて誘う:低いジャークより、エギを高く持ち上げ、アピール重視で!
- 中層~表層をしっかり狙う:新子のイカは中層より上に浮きやすい
秋のサーフエギングでチェックしておきたいことを挙げると、大雑把に言えば大体こんな感じかな。
各項目について、少し詳しく紹介していくことにしよう。
秋のアオリイカの行動パターンを知る
秋のサーフエギングをする際、どのような動きでアオリイカが行動するのか?
基本的な流れとしては、
- 秋シーズン初期(9月~10月上旬位):水深が浅いサーフや湾内のサーフ~外洋に面したサーフまで、色んな場所に新子がいる
- シーズン中期以降:アオリイカの成長・水温低下とともに徐々に外洋に面した水深が深いサーフへ釣果が集中してくる
このような感じになるかな。
比較的色んな場所で狙いやすいのは、シーズン初期を中心としたある程度水温が高い時期になるね(目安としては水温20度以上くらい)。
サーフのアオリイカは秋シーズン初期はいろんなところで釣れるが、季節が進んでいくと釣れる場所が外洋に面した深い場所になりやすいと覚えておこう。
秋のサーフエギングの釣り場の狙い分け
シーズンが進んでくると、釣果が出やすい場所が段々限られてくることは今さっき紹介した通り。
シーズン序盤は身近なサーフでアオリイカが狙いやすいが、サーフの地形などによって釣れるサイズが変わったりするから面白い。
基本的には、
- 内向きの波が穏やかなサーフ・水深が浅いサーフ:イカのサイズは小型~中型が多いが、数釣りしやすい
- 外洋に面したサーフ:シーズン初期でも、成長が早い個体が狙いやすい。回遊性が高く、釣果ムラは多少出やすい
このような具合だ。
9月や10月の秋シーズン初期~中盤は200~300g前後までのアオリイカがメインになったりするが、外洋に面した潮通しの良いサーフを狙うと型が揃いやすい事がある。
また、産卵が遅いアオリイカも中には居るらしく、9月は1kg以上の産卵が遅い親イカが釣れたりすることも。
シーズン初期のアオリイカが広範囲にいるような時は、
とりあえずお手軽に釣ってみたいなら、内向きのサーフや水深が浅い(水深5m位まで)場所を。
成長が早く、少しでも型を揃えたいなら外洋に面した水深のあるポイント(水深10m位まで)を狙ってみると良い。
ちょっとしたポイント選びでも、意外と釣れてくるアオリイカのサイズは変わりやすいから覚えておくと役立つ。
秋のサーフでアオリイカが釣れなくなった時は
秋のサーフエギングをやっていると、季節が進むにつれて同じ場所でアオリイカが釣れなくなってくることが多い。
これは季節が進んで外洋に面した水深が深い場所へとイカが移動していった為であることが多く、狙う場所もイカの移動に合わせて変えていこう。
シーズン初期は波打ち際などの浅い場所に新子が群れている事も多いが、そういう状況は長くは続かない。
釣れなくなった時は、徐々に潮通しが良く・急深なサーフへと狙いをシフトしていくのがおすすめ!
秋のサーフエギングに使うエギの大きさ・サイズ
秋のサーフでアオリイカを狙う際、エギの大きさは
基本としては3.5号を選べば何とかなる
というのが今までやってきた率直な印象。
これは釣りのスタイルや住んでいる場所(私の場合は静岡県)によって多少の差はあるが、静岡はそこまでイカの魚影が濃くないし、サイズも大きくもないので大体当てはまるはず。
もう少し具体的にエギの大きさの選び方を紹介すると、
- 秋シーズン初期(9月~10月上旬位):3.5号を中心に、アタリが無かったり掛かりが悪い時は3号を入れる
- 10月中旬以降:サーフエギングでは3.5号で全般をカバーする
といった具合だ。
サーフエギングの場合、基本的には港内などよりも回遊性の高いアオリイカが多く、サイズも船溜まりに群れているものよりも大きめが多い。
だから基本は3.5号を選べばオールラウンドに使え、200g位までの小型のアオリイカでも3.5号で普通に抱いてくるので基本的に何とかなる。
サーフは波気が有ったり、潮の流れも発生しやすいので小型のエギだと扱い難い事も良い。
秋のサーフエギングでは、
基本は3.5号を使い、フォローとして3号を使うことがたまにあるかな?
という位の認識でやってみるのがおすすめ。
秋のサーフエギングはアピール重視。しっかりエギを持ち上げよう!
秋シーズンのサーフエギングでなによりも重要なのは、アオリイカにエギの存在を認知させること。
特に、回遊の釣りになりやすいサーフエギングの場合はなおさらだね!
水深が浅いサーフならまだいいが、水深が5m以上あるようなポイントの場合、しっかりとエギを高く持ち上げることを忘れずに。
サーフは足場が低く、どうしてもエギが海底を這うようにアクションしやすい。
そうなるとアオリイカへのアピールが弱くなりやすいので、トゥイッチング気味にどんどん高くエギを持ち上げたり、ラトル入りのエギを使ってアピール力を高めて見たり・・・・。
秋シーズンの場合、春のように2~3回ほどの低いジャークで海底付近を丁寧に探るより、5~8回くらいの連続ジャークでエギを高く持ち上げた方が効率よく釣れる場面も多い。
秋のサーフでは、広い水深をテンポよく釣るとアオリイカの釣果も上がりやすいかな!
秋のサーフエギングは中層から上のレンジも狙ってみよう!
これは今紹介した、エギをしっかり持ち上げて探ることに共通する部分でもある。
春の親イカも浮いていることはあるんだけど、特に秋のアオリイカは表層~中層付近にフワフワと浮いていることが多いと感じる。
サーフエギングに限らず、基本はボトムまでエギをしっかり沈めて釣るのが基本としてはOK。
ある程度エギングに慣れてきたら、中層から上のレンジを探ってみると間違いなく釣果が伸びる。
特に、フルキャストした場所の水深が10m前後有るような急深サーフの場合、ボトムばかり攻めていると浮いているアオリイカを取り逃していることがある。
特に朝夕マズメや月が出ている夜、道路などの光が差し込むサーフ、ベイトが表層で跳ねているような時はアオリイカが浮きやすいぞ。
秋のサーフエギングに必要な基礎知識まとめ
ざっとこんな感じで、秋のサーフエギングに挑戦してもらうとアオリイカに出会う確率は高まるかなと。
秋のサーフは結構面白くて、港内などよりも良いサイズのイカが揃ったりするから魅力的。
春よりも釣果が出しやすく、回遊に当たれば比較的イージーに狙えるのでぜひやってみて欲しい。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
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