さてさて、今回は時々質問を頂くことがある
サーフからアオリイカエギングをする際の時期・シーズンの基本的な流れと攻略のポイントについて。
単純にサーフエギングと言っても、時期が変われば釣果が出しやすい釣り場の条件も当然変わってくるわけで・・・。
ここでは1年を通じた基本の流れを紹介していくので、これからサーフでアオリイカエギングに挑戦したいという方は参考にしてみて欲しい。
早速本題へと話を進めていこう。
サーフエギングに適した時期・シーズンとは
サーフエギングについては、地域によってサーフの地形に差があると思う。
運よく地形を選ぶことが出来る場所に住んでいれば、春~冬のアオリイカエギングまでロングランで楽しむことが出来る事もある(日本海側や北日本は冬はちょっと厳しいと思うが)
少し具体的に紹介すると、大体こんな感じになるかなと。
- 外洋に面した急深なサーフ(フルキャスト時の水深が10m前後):春イカから冬のエギングまで対応
- 内向きのサーフ・遠浅のサーフ(フルキャスト時の水深が深くても数メートル前後):春本番、秋シーズン中盤まで
今までサーフで色んなポイントでエギングをしてきた感じだと、このような傾向があるように感じている。
安定してアオリイカを釣るのであれば、
沖合が深い地形をしている事+エギをキャストした場所の水深が8~10m前後はある場所
このようなサーフを狙ってみると良い。
なお、単に1か所のサーフであっても駆け上がりの入っている位置が違ったり、微妙な地形の違いで釣れやすい場所と釣れにくい場所が有ったりする。
この辺りは実際にエギを投げて歩いてみたりして、細かな地形変化を把握すると釣果アップに繋がるはず。
私の場合、アオリイカが狙いやすいサーフ選びの1つの目安としては、
通常の沈下速度のエギをフルキャストした時、着底までに大体28カウント~35カウント位掛かる場所
この位の水深がある場所はロングランでアオリイカが回遊しやすく、釣果も比較的安定しやすい感覚があるね!
なお、私が住んでいる静岡の場合を例に挙げると
- 急深サーフからアオリイカが狙える時期:3月中旬~7月いっぱい位まで、9月~1月中旬位まで
- 水深が浅いサーフからアオリイカが狙える時期:4月中・下旬~7月いっぱい位まで、9月~10月下旬位まで
あくまでも目安だけど、ザックリ言ってしまえばこんな具合かなと。
海水温14度が1つの接岸目安
私が住む静岡のサーフを実例に上げてみると、サーフからアオリイカエギングが成立する1つの最低となる目安が
水温14度以上という感じかな。
海水温が14度程あれば、急深なサーフであれば何とかアオリイカを狙ってキャッチできるというデータがある(実際に釣行する際、水温をチェックし続けた)。
そして14度台~16度台位までは深い場所に釣果が集中しやすく、
水深が浅めのサーフの場合は海水温が最低でも16度後半~17度台、できれば18度程はあった方が狙ってアオリイカをキャッチしやすいと感じている。
出典:静岡県水産技術研究所
実際に私が住む静岡の場合を少し紹介。
私が良く出かけるポイントに一番近いのが、一番左側の小川といった所。
海水温の平均値を見てみると、チェックしておきたいのが海水温14度前後になってくる時期だ。
実際に冬~春にかけてサーフエギングに繰り返し釣行したが、この14度台を下回るとアオリイカの釣果が殆ど出なくなっている。
だからこの小川地区の場合、サーフエギングが終了するのは冬の1月中旬~下旬くらいになることが多いってワケ。
一方、春シーズンの第一陣が接岸し始めるのは大体3月中~下旬くらいだと目安を付けて釣行している。
しかし、海水温は年によっても変わるし、日によっても結構変化するもの。
だからこれは1つの目安とするべきで、実際はちょっと海水温が高くなれば本来オフシーズンのタイミングでもアオリイカが釣れる事は有る。
一方で海水温が低ければ本来シーズンインしているタイミングであっても、アオリイカは釣れにくかったりするから注意しよう。
初心者の方でも釣りやすい、サーフエギングにベストな時期
海水温が最低でも14度がアオリイカの接岸の目安といったけど、実際には海水温が14度台のエギングは結構シビアなもの。
アオリイカエギングには、大きく分けて春の親イカシーズンと秋から始まる新子シーズンがある。
サーフエギングで釣果が比較的安定しやすい時期としては、大体こんな感じかな。
- 春のサーフエギングにベストなシーズン:大体4月下旬~5月のGW前後から6月位まで
- 秋のサーフエギングにベストなシーズン:9月~10月、11月中旬位まで
もちろん地域によって海水温が違うので、これらには差が出て当然だけど。
この中でもサーフエギング入門におすすめなのは9月~10月くらいで、静岡などの温暖な地域では少し長めの11月位までの秋の新子シーズン。
この時期のサーフは港湾部などよりも成長が早いアオリイカが回遊しやすいし、魚影もそれなりにあるので最も釣果を上げ易いと感じている。
サーフエギングは急深ポイントから始まり・急深ポイントでシーズンが終わる
これまでにも紹介したように、基本的にアオリイカはある程度水深があるサーフの方が釣りやすい。
アオリイカがサーフに接岸する1年の流れとしては、
- 産卵を控えた親イカが春になると沖合の深場から接岸する(春のサーフエギング)
- 卵から孵化した小イカは無い湾部などで大きくなり、成長すると外洋に面した場所に出ていく(晩夏~秋のサーフエギング)
- 水温が下がると、徐々に深場に隣接した外洋のサーフに釣果が集中しやすくなり、適水温を下回ると深場に落ちて釣り難くなる(晩秋~冬のサーフエギング)
ざっとまとめるとこんな感じになると思う。
だから外洋に面した急深サーフの方がサーフエギングがシーズンインするのが早く、シーズン終了が遅いのも外洋に面している急深なサーフになりやすい傾向がある事を抑えておこう。
特に、低気圧や台風などが接近して海水温が変化したり、水がかき混ぜられたりした時にアオリイカの生息場所が次のステップへと移動しやすい。
水深がある程度深い方がエギをシャクリ上げてフォールさせたりするのもやりやすく、波が立ちにくい場所が多いのでサーフエギングには最適かな!
これからサーフエギングに挑戦するのであれば、まずは水深がある程度深いポイントを中心に攻めてみると良い。
※春、秋、冬とサーフエギングの時期毎の攻略のコツについては、それぞれ詳しい紹介を用意してあるのでそちらを参考にどうぞ!
サーフエギングに適した時期・シーズンまとめ!
サーフエギングについては大体こんな感じで覚えておけば基本は十分かなと。
地域によって海水温の変化具合は違うので、良く出かけるフィールドの海水温は常に把握しておく癖をつけておくと良いね!
そうすれば誰よりも先にスレていないフレッシュなアオリイカをキャッチしやすく、釣果に繋げやすいと思う。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
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