今回も引き続きサーフエギング講座の続きを・・・・。
アオリイカをサーフで狙う際、どんな点に注意してポイントを選んでいるのか?
今まで色んなポイントをサーチしてみた結果、
アオリイカが釣れやすいサーフと、釣れにくいサーフが存在している事が分かってきている。
アオリイカが接岸しやすく、サーフから釣れる場所にはいくつかの共通点があることが多く、条件さえ満たしていれば意外といろんな場所で釣れるもの。
もちろんこれらは時期によっても変わってくるけど・・・・。
サーフエギングはまだ開拓が不十分な場所も多いので、ポイント開拓の際の目安にしてもらえたら嬉しい。
サーフエギングのポイント選びでチェックしておきたい事
まずは私がサーフエギングをする時、どんな視点でポイント選びをしているのか?
比較的重要となってくるポイントを最初に挙げておく。
- 内向きと外向き:内向きのポイントは春本番~秋シーズン初期。外向きのポイントはオールシーズン行ける
- フルキャストした時の水深:できれば水深5m前後欲しい。水深8~10m前後あると尚良い
- 駆け上がりの有無:フラットな地形よりも、ある程度ハッキリした駆け上がりのある場所
- 海底の障害物の有無:沈み根や海藻が生えているポイントはかなり有望
- 潮目・離岸流:潮が動いていないよりは動いている方が良い。ベストは払い出す潮に乗せる事!
- ベイトの有無:キスなどのボトム系のベイトも食うが、イワシなどが回遊している時は波打ち際や表層・中層も狙うと良い
代表的なチェックポイントとしてはこんな感じで、これらの要素が複雑に絡んでくる場所ほど、アオリイカが狙える可能性は高くなる印象がある。
ここからはもう少し詳しく、それぞれについて紹介していこう。
内向きのサーフと外向きのサーフ
単にサーフと言ってもその地形は様々。
基本的には、波の穏やかで潮の流れも比較的緩やかな内向きのサーフと、外洋に面している潮がガンガンぶつかってくる外向きのサーフがある。
アオリイカはどちらのサーフでも狙うことはできるが、春先や晩秋~冬シーズンは水深が深い外洋に面しているポイントの方がどちらかというと実績がある。
一方で春本番以降の産卵を強く意識し、湾の中に入ってきている親イカや、産卵後生まれた遊泳力の弱い新子のイカは内向きのサーフでも良く釣れる。
この辺りは釣行する時期に合わせ、潮通しが良いサーフを選ぶか・潮が緩やかな内海のサーフを選ぶか?
うまく釣り分けていくと、より効率よくアオリイカをキャッチしやすくなるはず。
迷った時のおすすめは外洋に面したサーフで、秋の新子シーズンの場合でも成長が早い個体はどんどん外洋に出ていく印象があり、思いのほか潮の流れが速い場所でも釣れるんだよね。
また、外洋に面しているポイントの方がスレた個体が少なく、回遊さえあれば比較的イージーに釣れるのも魅力かな。
内湾などに居ついている個体は結構気難しい事も多く、アオリイカが見えていてもエギを嫌がったりしてくるので意外とテクニカルなサーフエギングになる場合があるね。
フルキャストした時の水深を見る
これは非常に重要だと感じていることで、浅いポイントの場合はどうしてもアオリイカが釣れる時期が短くなりやすい。
エギをフルキャストした場所の水深が2~3m程しかないような浅い地形のサーフの場合、釣りやすいのは秋口の新子の時期に限られたり・・・・。
比較的安定してアオリイカが回遊しやすいのは、最低でも水深が5m以上ある釣り場で、できれば8~10m位の水深があるとかなりポイントとしては有望。
3秒前後で1m沈むエギを使って水深を見る場合、私の場合はカウント20後半~30前後ある場所を春・秋両方アオリイカが回遊してくるポイントとして目星をつけるようにしているね!
サーフエギング最大のポイントは駆け上がり
サーフエギングをする際、水深がある程度あった方が良いのは紹介した通り。
しかし、これといった変化が無くてどん深のポイントより、エギを投げた際の届く範囲にある程度明確な駆け上がりが形成されている場所は、一級ポイントになりやすい。
実際にサーフエギングを繰り返しやってみると、ポイントによってはヒットしてくる距離がかなり決まっていたりする。
この1つの大きな目安になるのが駆け上がりで、サーフの駆け上がりに沿ってアオリイカが回遊してきたり、ちょっと水温が低い時は駆け上がりの向こう側でのヒットが連発したりする。
水中に駆け上がりがあることで、狙いのスポットをある程度絞り込むことができ、釣りの効率が良くなるのはかなり大きなメリット。
これといった変化のない場所だと、適当に沖にキャストして広範囲を探るつまらないエギングになりやすいし、どこを攻めていいのか分からなくなるからね。
最も美味しいのは、駆け上がりの向こう側の深い場所~駆け上がりの斜面周辺。駆け上がりを見つけた場合は、駆け上がり~深い側を重点的に打ってみよう。
駆け上がりの見つけ方
駆け上がりの見つけ方はシンプル。
沖からシャクってきたエギがアクションを付けた時に急に海底に擦るようになったり、アクション後のフォールの滞空時間が急に短くなることで判断すると良い。
駆け上がりにエギが入ると、エギに付いているシンカーが駆け上がりにヒットし、削れてボロボロになったりするのも1つの目安になるかな。
また、少し風がある時は急深なサーフでも駆け上がり周辺で波が立ったりするので、目視でもある程度分かる時がある。
海底の障害物
今までもっとも実績が高いのが駆け上がりで、駆け上がりさえあれば他の変化が特になくてもアオリイカは釣れることが多かったかな。
しかし、駆け上がりなどの変化に絡んでくる他の要素は多い方が良い。
水中の障害物はその代表例で、岩や沈み根、崩れたテトラに海藻・・・・。
こういったものがある場所は回遊しているアオリイカが休憩する場所になったりすることが多く、実績もある。
秋の新子の場合はサーフの中のちょっとした障害物の周りに群れて居ついていることもあり、根掛かりに注意して探ってみると良い。
潮目・離岸流
サーフエギングの際、アオリイカが接岸してくるであろうスポットを見つける際の目安の1つになるのが潮の流れ。
潮目や離岸流といった、潮の流れに変化がある場所もかなり1級ポイントになりやすい。
エギングで実績が高い潮の流れの向き
エギングでは潮の流れが結構重要で、釣り場によっては潮の流れる向きで時合いの有無が結構読めたりする。
今までやってきた感覚として、釣れやすい潮の流れ方に順位を付けるとこんな感じだ。
- 払い出す潮
- 横方向に流れる潮
- 当て潮(手前に入り込んでくる潮)
- 潮が動かない
一番エギが綺麗に動くのでアクションが付けやすく、アオリイカも高確率で乗ってくるのが沖に潮が払い出している時。
続いて横方向に流れる潮、当て潮と続いていく感じ。
全く潮が動いていない時のサーフエギングは結構辛いものがあり、朝夕のマズメなどの他の要素が絡んでこないと辛抱の釣りになる可能性大。
払い出す潮を見つける
サーフエギングをする際、変化のないサーフに見えても実はそのスポットによって潮が効いてたり、逆に効いていなかったりする。
払い出す潮を見つける為には、
- 潮目が一か所だけ縦方向に広がっている
- 浮いたゴミや泡が沖に向かって伸びている
- キャストしたエギが沈んでいく際にラインが引っ張られていくか?
- シャクリの抵抗がいつもよりも少し大きく感じるか?
等といったことをチェックして見つけるのが基本になる。
サーフエギングはランガンでテンポよく釣っていってもいいけど、駆け上がりと払い出す潮が組み合わさったスポットなどを見つけた時は、粘って回遊待ちのスタイルも非常に効果的!
私の場合、サーフエギングをする時はまずランガン気味に広範囲を探り、有望なスポットを見つけたらその場所で1時間粘ったりするのも普通だからね!
ベイトフィッシュの有無
サーフエギングの場合、目で見える範囲にベイトフィッシュが居なくてもアオリイカは普通に釣れることも多い。
アオリイカはキスなどの海底付近のベイトも追うからね!
見た感じベイトフィッシュが居ない時の基本はエギをボトムまで沈めるエギングになり、ボトムを中心に探るようにしよう。
そうはいっても、目に見えるベイトが居なくても中層より上にイカが浮いていることもあるので、時々上のレンジを探るのも忘れずに。
一方で波打ち際などにベイトフィッシュの姿が見えるような時は要注意!
水深が浅いサーフエギングの場合でも、状況次第では波打ち際数メートルの場所で1キロ以上の良型アオリイカが乗ってきたりする事は良くある。
ベイトが目視できる時は、特に中層~表層の浅いレンジも注意して探りを入れ、波打ち際も少し丁寧に釣っていくようにする。
ただし、波打ち際はあまり探りすぎるとラインがボロボロになるから程々に。
サーフエギングのポイント選びの基本とコツまとめ!
大体こんな感じで、サーフエギングのポイント選びをやっていくとアオリイカに出会える確立はUPするかなと。
とりあえず重要な点を最後にまとめておくと、
- 時期よって内向きと外向きのサーフを狙い分ける
- 水深がある程度深い場所を狙う
- エギが届く範囲に駆け上がりがあり、深い場所にエギが届く
こんな点をまずは優先的にチェックしていくのが良いかな。
あとは障害物やベイトの有無、潮の流れなどを合わせていく感じ。
それでは、今回はこの辺で。また明日会いましょう!
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